■ストロベリームーン 余命半年の恋


■オススメ度

 

余命系の映画に関心がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.10.17(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、127分、G

ジャンル:余命宣告された日に恋をした女の子を描いたラブロマンス映画

 

監督:酒井麻衣

脚本:岡田惠和

原作:芥川なお『ストロベリームーン』

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キャスト:

當真あみ(桜井萌:余命半年と宣告される女子高生)

   (幼少期:西原紬

齋藤潤(佐藤日向:萌の初恋の相手)

   (成人期:杉野遥亮、小学校の教諭&実家の醤油屋の手伝い)

 

池端杏慈(高遠麗:萌の親友)

   (成人期:中条あやみ、警察官)

 

黒崎煌代(フーヤン/福山凛太郎:日向の親友)

   (成人期:泉澤祐希

吉澤要人(カウケン/川村健二:日向の親友)

   (成人期:伊藤健太郎

 

池津祥子(高遠晴美:麗の母、「からあげ元気堂」の店主)

 

橋本じゅん(佐藤修:日向の父、「佐藤屋醤油工場」の社長)

 

田中麗奈(桜井美代子:萌の母)

ユースケ・サンタマリア(桜井康介:萌の父、大学教授)

 

野添義弘(マスオ:醤油工場のベテラン従業員)

西洋亮(山下:高校時代の担任の先生)

池田大(路上の父親?)

長尾翼(日向の教え子、小学生)

小井圡菫玲(路上で泣いている少女)

かんりんか(UFOキャッチャーの少女)

もろいくや(霊園の抽選会場の司会)

横田健介(?)

小吹奈合緒(小学時代のクラスメイト)

小川美結(クラスメイト?)

 


■映画の舞台

 

常盤市(架空)

 

ロケ地:

愛知県:豊橋市

河合屋

https://maps.app.goo.gl/KdGe3CntRQdGaSUY8?g_st=ic

 

豊橋医療センター

https://maps.app.goo.gl/bfDSBGDH2uYhNRo4A?g_st=ic

 

豊橋福祉村簡易郵便局

https://maps.app.goo.gl/GAZqLHPncxjr7i9H8?g_st=ic

 

明治屋醤油(日向の実家)

https://maps.app.goo.gl/tMrtjESrG49BtPGZA?g_st=ic

 

静岡県:静岡市

静岡県遠西女子学園

https://maps.app.goo.gl/tGQhXppRfpAUAqfP8?g_st=ic

 

旧エンバーソン邸住宅(萌の自宅)

https://maps.app.goo.gl/fvEqczoavqJbCBgN6?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

小学生になったばかりの萌は、初登校で緊張しながらも、クラスメイトに混じって楽しい時が過ごせると思っていた

だが、突然に胸に痛みが走って、両親やみんなのいる前で倒れてしまう

診断の結果、拡張型心筋症(映画では言及なし)と言われた萌は、自宅療養を余儀なくされ、母は娘のために「小学校と同じ給食メニュー」を作ったり、同じ教科書で授業をすることになった

 

それでも病状が良くなることはなく、とうとう中学生になってしまった

萌は「友だちが欲しい」と願い、両親は同世代の娘がいる唐揚げ店から出前を取り、その娘・麗と関係を結ばせようと作戦を練った

麗は思惑通りに萌と会うことになり、その少女的な部屋に魅了された麗は、萌と仲良くなっていく

服を交換したりする中で友情を育み、唯一無二の親友を手に入れることになった

 

何とか高校生活は学校で送りたいと願う萌は、主治医や家族の了承を経て学校に通うことになった

だが、それは余命わずか故の措置であり、6月の誕生日を迎えられるかはわからなかった

そんな折、萌は路上で子どもを助ける同世代の男の子を見つけた

 

彼と同じ学校に通えたらと祈る萌だったが、その願いは神様に聞こえたのか、クラスメイトとして過ごすことができた

そして、入学式の日、人混みを避けた萌と、家の仕事で遅刻した日向は教室でバッタリと出会ってしまう

萌はテンパってしまい、いきなり彼に告白をしてしまう

日向は動揺を隠せないまま、どうしたら良いのかわからない日々を過ごすことになったのである

 

テーマ:恋の犠牲と思い込み

裏テーマ:人は知らぬ間に影響を与える

 


■ひとこと感想

 

また余命系ラブコメなのかと思っていましたが、本作はこれまでの余命系とは違って、ガッツリと両親の存在が描かれていることだと思います

娘を失くす親がどのような心情で日々を過ごすのかというのが描かれていて、本人が「悲しい顔をしない」と決めているだけに辛さが倍増していると言えるのでしょう

悲しい顔をしたらペナルティというのを本人が発案するのですが、これに付き合わされる方がキツいようにも思えてしまいます

 

映画では病気に関しては言及されませんが、心臓よりも肺の方に問題があるように見えますね

また、意外と直前まで元気だったりするのですが、このあたりは暗黙のルールで見逃すところなのでしょう

拡張型心筋症(DCM)は初期は運動制限もなく軽く動ける感じですが、急性増悪の心不全の状態になると一気に悪くなって、呼吸器をつける必要が出てきます

病人として元気すぎると言うのは世間のイメージなのですが、ドキュメンタリーではないのでこだわる部分でもないと思います

 

物語は、余命恋愛に他人を巻き込んだ罪悪感が描かれていて、実はその恋愛の発端は違うところにあった、と言うサプライズがありました

日向が萌に語った言葉は、実は萌から学んだ考えであると言うところが素敵で、その思考を萌にお返しすると言うところが感動的だったと言えます

両親は娘の死の前に受け入れを始めているけど、日向だけは最後のその時まで諦めないのですね

それが最後の奇跡に繋がっていて、それが人生の枷になってしまうのは仕方のないことだと思います

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

映画では、麗が卒業のために引っ越すことになりますが、彼女が日向とうまくゆく未来と言うのはないと思います

それは、萌との恋愛が重すぎるからではなく、日向の心を振り向かせるのは「過去を知らない無垢だから」だと思うからのなのですね

そう言った相手は映画内では登場していないと言うのがリアリティラインなので、無理やりくっつくと言う展開にならなかったのは良かったと思います

 

相思相愛で、それを引き裂いたのが病気だったのですが、幼いながらも「萌に何かあった」と言うことはわかると思います

それでも、入学式で会った彼女はとてもキラキラしていて、その問題を克服したように思えます

その視点だと、日向には「萌は問題を自分の力で乗り越えた人」に見えていて、ある種の「理想の人」だったのだと思います

それが「僕には相応しいと思えない」と言う言葉に繋がっているのですが、萌はその状況すらも覆してしまいます

 

この強引すぎる展開を「余命を知らない目線で見る」と言うのが非常に難しいのですが、高校生活パートは麗への告白に至るまではすごくうまく描かれていました

麗が知り、日向が知ることで、2人のマインドが両親寄りになっていくのですが、それでも行動が違うところが若さゆえであるのと、両親よりももっと近いところで彼女を見てきたからだと思います

 

両親はすでに受け入れているつもりになっているけど、実際には受け入れられてはいないのですが、それを萌に悟られてはならない

門限破りを怒ったふりをするとか、騙されてみようと考えたりするのですが、彼らの本心は「墓地が決まったとき」に露出していました

このシーンで涙腺崩壊するのは大人側だと思いますが、それくらい珠玉のシーンだったと感じました

 


■死の受容は事後にしか訪れない

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■抗う若さが眩しい理由

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103292/review/05711708/

 

公式HP:

https://movies.shochiku.co.jp/stmoon-movie/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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