■たしかにあった幻
Contents
■オススメ度
人の喪失について考えたい人(★★★)
日本の臓器移植の最前線を知りたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.2.12(イオンシネマ高の原)
■映画情報
英題:Yakushima‘s Illusion(屋久島の幻影)
情報:2025年、日本、115分、G
ジャンル:恋人の失踪と臓器移植の捉え方に悩むコーディネーターを描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:河瀨直美
キャスト:
ヴィッキー・クリープス/Vicky Kripes(コリー:フランスから来日した医師、臓器移植のコーディネーター)
(幼少期:Iris Monzini)
寛一郎(迅:コリーの恋人)
(幼少期:岸本樹彦)
尾野真千子(めぐみ:弁当屋さん)
北村一輝(亮二:弁当屋さん)
中野翠咲(石山瞳:ドナーを待つ患者)
土屋陽翔(石山翔:瞳の弟)
松尾翠(裕子:瞳の母)
中川龍太郎(瞳の父)
中野旺士郎(山内久志:ドナーを待つ患者)
岡本玲(山内由美:久志の母)
吉年羽響(羽響:ドナーになる少年)
永瀬正敏(羽響の父)
早織(早織:羽響の母)
平原テツ(平坂先生:移植外科医)
山村憲之介(水野先生:移植外科医)
小島聖(浜野:レシピエントコーディネーター)
亀田佳明(沖田先生:移植外科医)
光祈(光先生:移植外科医)
林泰文(小児科医)
重利剛(英三:迅の義父)
中嶋朋子(幸江:迅の義母)
Hubert Pelletier(コリーの父)
Jean-Luc Vincent(アルトュール:?)
César(猫)
Seiko(熱帯魚)
鈴木康平(看護師)
逢沢ゆき(看護師)
綾咲(看護師)
帆里雪穂(看護師)
浜那真帆(看護師)
亀田七海(看護師)
たくませいこ(看護部長)
曽奈千春(病院事務)
佐久間麻由(赤ん坊)
兼松若人(院内学級教員)
仲村美保(院内学級教員)
清水聡之朗(院内学級教員)
角野礼拓(羽響の友だち)
能勢剛嘉(羽響の友だち)
堀内正美(写真屋の店主)
【カンファレンス参加者】
平将生
坂口平馬
青山竜馬
荒木尚
今村友紀
瓜生原葉子
坂本喜三郎
自見はなこ
竹田洋樹
中山伸一
西嶋康浩
林成人
森本隆
斎藤学
【医療従事者】
富永佑児
岩佐美
小林大悟
木村裕人
西岡宏
田隅彩
田邊大季
瀧口侑子
段久美
中正貴之
常城あゆみ
宮本宏人
【レジピエントの家族】
佐野亜美
佐野陽優
才川諒史
才川美織
【患者】
尾上千紗
上枝竜珠
池田稚茉
わたる
武内杏琉
小西希帆
植山葵伸
【患者の母】
橋本佳奈
津川マミ
永津真奈
折目真穂
柳瀬みどり
橋本航介(ニュースキャスターの声)
影谷かおり(ニュースキャスターの声)
柴原優美香(天気予報士の声)
■映画の舞台
兵庫県:神戸市
神戸国際医療センター
鹿児島県:屋久島
ロケ地:
兵庫県:神戸市
甲南医療センター
https://maps.app.goo.gl/zmpkGAdcYMtmewak8?g_st=ic
順心神戸病院
https://maps.app.goo.gl/k2Hg7S7P7bLvfZe66?g_st=ic
大阪府:吹田市
国立循環器病研究センター
https://maps.app.goo.gl/Q6j6opD4WJfx86Du9?g_st=ic
兵庫県:芦屋市
三条八幡神社
https://maps.app.goo.gl/XJhAMmfKX3X8M5788?g_st=ic
■簡単なあらすじ
スペインから日本の移植現場の実情視察のために訪れたフランス人医師のコリーは、日本との価値観の違いに戸惑いを見せ、現場のみならず、教育から見直さなければならないと考えていた
現場は常にギリギリの人数で回していて、臓器移植を待ちながらも、その提供に対して素直に喜べない家族などの心情を突きつけられていく
日本の移植医とのカンファレンスでも埋められるものはなく、ドナーを待つ子どもたちや家族たちとの対話の中で、進むべき方向性を見誤りつつあった
彼女は数年前の屋久島旅行にて、青年・迅と出会い、その後、彼の誕生日にて再会を果たすことになった
同棲生活を進める中で家族の話になった2人は、気まずい雰囲気の中、一晩を過ごすことになった
コリーは日々募っていくストレスと、これと言った活動を起こさない迅に苛立ちを見せ始めていく
そんなある日、帰宅したコリーは、部屋がきれいに掃除されていることに違和感を覚えていく
部屋のどこにも迅の姿はなく、辺りを探しても姿は見えなかった
コリーは気を取り直して日常に戻ることになったが、彼女の心はぽっかりと何かが抜け落ちていたような感覚が付き纏っていく
そんな折、元警察官の弁当屋・亮二に相談をしたところ、衝撃の事実が突きつけられることになったのである
テーマ:どこかで繋がっている命
裏テーマ:喪失を埋める幻
■ひとこと感想
臓器移植のリアルが描かれている内容で、冒頭から心臓移植の一幕が描写されていました
移植関連はドキュメンタリーにも見え、コリーと迅の関係はふんわりとしたラブロマンスのように描かれていました
屋久島の自然とそれを受ける音響が素晴らしく、ついつい耳真似をしたくなります
映画は、ドナーを待つ患者のリアルとそれに向き合う医療従事者たちが描かれ、さらにヨーロッパと日本の死生観に挟まれるコリーが描かれていました
臓器移植に関しては文化の違い、ひいては宗教観というものが強くあると思います
それを一言では表せませんが、宗教的な観点だと「神と一対一で対話をする」のか、「そこにあるすべてに包まれている」のかという違いがあるように思います
映画では、「失踪と臓器移植」という「本人の意思確認のない状況で生死が判定される」という状況を描いていきます
一見すると無関係に思えるものではありますが、「死」を規定するという観点だと同じ概念になってしまいます
そんな中で、目の前から見えなくなった命に対して、どのように向き合うのか、ということが描かれていたように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作は、臓器移植に対する考え方の相違で悩むコリーと、忽然と彼女の前から姿を消した迅との関係が描かれていました
迅がどうして去ったのかを察することができる人もいれば、意味がわからないと思う人もいるでしょう
彼の行動原理は理解不能に思えるし、コリーも価値観が違う外国人なので、感情移入をしやすいキャラがいるとは言えません
それでも、そこで起きていることは理解できるし、男性なら迅の心情を察することができるかもしれません
ドナーを待つ家族の本音もたくさん登場し、無言の帰宅を迎えることになった家族の葛藤というものも描かれていきます
そんな中で、価値観を違えるコリーは孤立していくことになりますが、徐々にその価値観を理解し、自分自身のすぐそばにあったものを再確認することとなりました
個人的には迅の語る時間の概念のところが好きで、相対的時間と体感的時間の違いというものを言語化していましたね
それ以外にも多くの思想がぶつかり合う作品として、考えるテーマが多かったのではないでしょうか
■日本の臓器移植事情
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■言語化と感覚の間にある溝
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104391/review/06170766/
公式HP:
https://happinet-phantom.com/maboroshi-movie/
