■映画鑑賞まとめ■

 

6月、第1週(2025.6.1~2025.6.8)

 


■秋が来るとき

 

■オススメ度

 

阿吽の呼吸系のヒューマンドラマが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.6.2(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:Quand vient l’automne(秋が来るとき)、英題:When Fall Is Coming(秋が来るとき)

情報:2024年、フランス、103分、G

ジャンル:すれ違う母娘とあるアクシデントを描いたヒューマンミステリー映画

 

監督&脚本:フランソワ・オゾン

 

キャスト:

エレーヌ・バンサン/Hélène Vincent(ミシェル・ジロー/Michelle Giraud:田舎暮らしをする元娼婦、80歳)

ジョジアーヌ・バラスコ/Josiane Balasko(マリー=クロード・ペラン/Marie-Claude Perrin:ミシェルの親友)

 

リュディビーヌ・サニエ/Ludivine Sagnier(ヴァレリー・テシエ/Valérie Tessier:ミシェルの娘、パリ在住)

ガーラン・エルロス/Garlan Erlos(ルカ/ルーカス・テシエ/Lucas Tessier:ヴァレリーの息子、ミシェルの孫、小学生)

   (18歳時:Paul Beaurepaire

 

マリック・ジディ/Malik Zidi(ロラン・テシエ/Laurent Tessier:ヴァレリーの夫、ドバイにて出張中)

 

ピエール・ロタン/Pierre Lottin(ヴァンサン・ペラン/Vincent Perrin:マリー=クロードの息子、服役中)

 

ソフィー・ギルマン/Sophie Guillemin(警部)

 

■映画の舞台

 

フランス:ブルゴーニュ地方

フランス:パリ

 

ロケ地:

フランス:

ドンジー/Donzy

https://maps.app.goo.gl/fMxbMLmoX8FNoyo37?g_st=ic

 

ヌーベル/Nevers

https://maps.app.goo.gl/kxUK9E72dGnWetsY7?g_st=ic

 

コーヌ=クール=シュル=ロワール/Cosne-Cours-sur-Loire

https://maps.app.goo.gl/RRoxcCLgQX4T2PVKA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

フランスのブルゴーニュ地方に住んでいるミシェルは、娘ヴァレリーと仲が悪く、いつも悪態をつかれていた

ヴァレリーには息子のルカがいて、ミシェルの楽しみは孫と会うことだった

彼女には親友のマリー=クロードがいて、パリに住んでいた頃からの親友で、彼女の息子ヴァンサンは麻薬の密売で服役中だった

 

ある日のこと、ヴァレリーとルカが休暇のためにミシェルの家へとやってきた

夫のロランはドバイに出張中で、電話越しに口喧嘩をしている

経済的に厳しいようで、500ユーロ支援して欲しいと言い、ミシェルの家の名義を自分に変えたいと言い出した

 

その後、三人は夕食を取ることになったが、キノコを食べたヴァレリーにだけ異変が起きた

毒キノコを誤って入れてしまったようで、ミシェルとルカが出かけている間に昏睡状態に陥っていた

ヴァレリーは何とか自力で救急車を呼ぶことはできたが、その後意識不明になっていた

一命は取り留めたものの、ヴァレリーは「殺されるところだった」と言い放ち、それ以降、ミシェルの電話に出ることはなかった

 

そんな折、ヴァンサンが釈放されて帰ってきた

息子同然の彼に庭の手入れを頼むことになったミシェルは、1時間15ユーロの賃金を払っていく

ヴァンサンはお金を貯めて自分の店を開きたいと思っていたが、マリー=クロードはまた何か問題を起こすのではないかと心配していた

 

テーマ:良かれと思ったこと

裏テーマ:連鎖する嘘

 

■ひとこと感想

 

フランソワ・オゾンの作品で、仲の悪い母と娘のいさかいを描いていきました

キノコによる「事故」によってさらに険悪となり、さらに関係性が悪化していきます

そんな彼女らのもとに、ヴァレリーが良い印象を持っていないヴァンサンが帰ってきてしまい、さらに「事件」が起きてしまいます

 

映画は、次々とややこしいことが起こりますが、決定的なところは見せない仕様になっていて、本当に起こったことは何なのかは想像にお任せしますという感じになっています

それでも、何となくやったよねと思わせる部分がありました

 

映画の冒頭にて、神父は「ルカによる福音書の7章36~50節」の一部を引用し、「罪深い女」と言ったところでミシェルの顔がアップになっていました

愛しかたを知っていれば罪が赦されるという内容に何かを悟ったような表情をしていました

この時に感じた罪とは過去のことだと思いますが、彼女自身はヴァレリーを不幸にさせないために「娼婦」としてお金を稼いでいました

でも、かなり高齢まで(孫が生まれる前=10年前まで)行っていたようで、それはヴァレリーを傷つけ続けて来たのだと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】秋が来るとき【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103416/review/05168640/

 

公式HP:

https://longride.jp/lineup/akikuru/


■ヴィクラム

 

■オススメ度

 

インドのドンパチ映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.6.5(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:Vikram

情報:2022年、インド、171分、R15+

ジャンル:麻薬取締官殺人事件にまつわる陰謀を描いたアクション映画

 

監督&脚本:ローケーシュ・カンガラージ

 

キャスト:

カマル・ハーサン/Kamal Haasan(アルン・クマール・ヴィクラム/Commander Arun Kumar Vikram:伝説の「黒部隊」の司令官)

カマル・ハーサン/Kamal Haasan(カルナン/Karnan:殺害される謎の一般人、プラバンジャンと S・ラージの養父)

 

ヴィジャイ・セトゥパティ/Vijay Sethupathi(サンダナム/Sandhanam:麻薬王、腰布ギャングのリーダー)

マヘシュワリ・チャナキャン/Maheshwari Chanakyan(カウサリヤ/Kausalya:サンダナムの最初の妻)

ミーナ・ナンディニ/Myna Nandhini(カイケイ/Kaikeyi:サンダナムの2番目の妻)

シヴァニ・ナラヤナン/Shivani Narayanan(スミトラ/Sumitra:サンダナムの3番目の妻)

 

ヴィノス・ムンナ/Vinoth Munna(サンダラムの叔父、教育係)

ラメシュ・ティラック/Ramesh Thilak(イランゴー/Elango:トイレに籠るサンダナムの親族)

ジャファー・サディク/Jaffer Sadiq(ニッパー男/Cutting Plier:サンダラムの部下)

サムパット・ラム/Sampath Ram(サムパット/Sampath:サンダナムの部下)

 

スーリヤ/Suriya(ロレックス/Rolex:サンダナムのボス)

アルジュン・ダス/Arjun Das(アンブー/Anbu:ブツを盗まれるギャング)

ハーリッシュ・ウタマン/Harish Uthaman(アダイカラム/Adaikalam:ブツを盗まれるギャング)

 

ファハド・ファーシル/Fahadh Faasil(アマル/Amar:秘密部隊のリーダー、特殊工作員)

 

ガヤトリー・シャンカール/Gayathrie Shankar(ガヤトーリ・アマル/Gayathri Amar:アマルの妻)

 

ナレイン/Narain(ビジョイ/Bejoy:元黒部隊のメンバー)

サンタナ・バラティ/Santhana Bharathi(ウッピリ/ウピリアッパン/Uppiliappan:元黒部隊のメンバー、情報担当)

エランゴ・クマラヴィル/Elango Kumaravel(ローレンス/Lawrence:元黒部隊のメンバー、兵器担当)

ヴァサンティ/Vasanthi(ティナ/ヴァリアマル/Valliammal:家政婦になりすますエージェント)

 

カリダス・ジャヤラム/Kalidas Jayaram(プラバンジャン/Prabhanjan:殺された麻薬取締官、カルナンの養子)

スワティシュタ・クリシュナン/Swathishta Krishnan(プラバンジャンの妻)

Baby Dharsan(ブラバンジャンの息子、赤ん坊)

ハリーシュ・ペラディ/Hareesh Peradi(スティーヴン・ラージ/Stephen Raj:ヴィクラムの養子、麻薬取締官)

 

チェンバン・ヴィノッド/Chemban Vinod(ホセ・ジョーズ/Jose:警察本部長)

Vinodh Munna(ムンナ/ Munna:警察署長)

G・マリムトゥ/G. Marimuthu(ナガラージ/Nagaraj:警察長官)

 

ゴーサム・スンダララジャン/Gowtham Sundararajan(ヴィーラパンディアン/Veerapandian:PWD公共事業局の職員)

Aruldoss(ルドラ・プラタップ/Rudra Prathap:公共事業の請負業者)

 

カルティ/Karthi(ディリ/Dilli:麻薬強奪の賞金首の声)

ディーナ/KPY Dheena(カマッチ/Kamatchi:ディリのトラック運転手)

 

プリヤダルシニ・ラージクマール/Priyadharshini Rajkumar(娼婦の管理者、「レッドドール」のマネージャー)

マヤ・S・クリシュナン/Maya S. Krishnan(娼婦)

 

 

■映画の舞台

 

インド:チェンナイ

https://maps.app.goo.gl/yTjevEkzVYvkS5Dh6

 

ロケ地:

インド:

カライクディ/Karaikudi

https://maps.app.goo.gl/onuJUCn58ACBWkkk9

 

タミル・ナードゥ州警察博物館/Tamil Nadu Police Museum

https://maps.app.goo.gl/TauSVsUQh1uxWtCw8

 

コインバートル/Coimbatore

https://maps.app.goo.gl/wJfafvZrDFEfWFRk9

 

イーストコーストロード/East Coast Road

https://maps.app.goo.gl/8q4TtSQnCxZ1DVtA8

 

■簡単なあらすじ

 

2019年3月9日、インドのチャンナイにて、麻薬取締官のスティーヴン・ラージとプラバンジャンは、ギャングのアンダイカラムとアンブーを追跡し、コカインの原料となるエリスロキロシンを押収することに成功した

だが、それから半年経ったある日、ラージとプラバンジャンは非業の死を遂げ、その捜査に「黒部隊(ブラック・スクワット)」が導入されることになった警察本部長のホセ・ジョーズはリーダーのアマルに捜査を一任し、彼は超法規的活動をすると宣言した

 

アマルは、2人の麻薬捜査官と同じように殺された60歳の一般人カルナンに目を付ける

彼は2人の養父だったが、養子に入れたのではなく、養父として迎え入れたことがわかった

アマルは友人のふりをしてプラバンジャンの妻と家政婦、カルナンの友人たちから聞き込みを開始する

だが、有力な手掛かりを得ることはできなかった

 

一方その頃、押収されたブツを血眼になって探している男がいた

「腰布ギャング」のリーダーとして恐れられていたサンダナムだったが、彼をも子ども扱いするロレックスの存在に恐れを為していた

ブツを見つけなければ一族共に殺されると焦っていて、裏で繋がっているホセに発破を掛けていた

 

そんな折、汚職に手を染めていたヴィーラパンディアンが殺されるという事件が勃発する

彼は請負業者のルドラ・プラタップと共に暗躍していたが、それが「謎の覆面軍団」のターゲットになっていた

その覆面軍団は、3件の高級警察と一般人の殺害に関与されていると考えられていて、アマルたちも本腰を入れて追うことになったのである

 

テーマ:語り継がれる未来のために

裏テーマ:後世のための浄化

 

■ひとこと感想

 

インドのアクション映画ということで、インターバルを挟んだ171分の長丁場となっていました

ヴィクラムが何者かがわかるところで前半が終わり、後半は彼の「動機」を明かすパートでしたね

ネタバレもあったものではないのですが、ヴィクラム=カルナンは「観る前から情報がダダ漏れ」という感じになっています

 

映画では、真の麻薬王ロレックスにビビる地域の麻薬王サンダナムが、地元の警察とつるんでいたというもので、それを知っていたのかはわからないものの、麻薬捜査官がブツを押収したことでややこしい展開を迎えることになりました

ぶっちゃけると「インド人の顔を見分けられないと何が起こっているかわからない」という感じになっていて、パンフレット(うっすいのにびっくりするほどの誤植がある!)はほぼ役に立たない感じになっていました

キャスト欄を作る際に色々とググりましたが、キャスト名がわかっても「映画内の誰かを識別するのがほぼ不可能」に近い印象がありました

数人ほど「正直なところわからん」という人物がいました

 

物語はそこまで複雑ではないのですが、ともかくキャラを識別できてこそ理解できるという内容でしょう

脚本の下手さが随所に出ていて、主要人物の名前が呼ばれないために、特に警察関係は誰が誰なのかわからない感じになっています

役名は「ホセ」でも、劇中では「ジョーズ」と呼んでいたりするので、そこんとこはフルネームでクレジットしてよと思ってしまいます

とは言え、あのクレジットを読めるのは超人だけだと思いますが

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ヴィクラム【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/97306/review/05177650/

 

公式HP:

https://www.vikram-movie.com/index.html


■ぶぶ漬けどうどす

 

■オススメ度

 

京都のことをもっと知りたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.6.6(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、96分、G

ジャンル:京都に憧れを持つ女性の暴走を描いたサイコスリラーコメディ映画

 

監督:冨永昌敬

脚本:アサダアツシ

 

キャスト:

深川麻衣(澁澤まどか:京都に嫁いだフリーライター)

 

大友律(澁澤真理央:まどかの夫)

松尾貴史(澁澤達雄:真理央の父、13代目「澁澤扇舗」の店主)

室井滋(澁澤環:真理央の母、女将)

 

小野寺ずる(安西莉子:まどかとペアを組む漫画家)

 

片岡礼子(竹田梓:老舗料亭の女将)

山下知子(江田千恵美:町屋カフェの店長)

森レイ子(松原伽耶子:和菓子店の女将)

幸野紘子(田中美園:老舗料亭の女将)

守屋とみ(舟木貴和:洛中洛外に反応する女将)

 

若葉竜也(中村航:美術大学の教授)

 

豊原功補(上田太郎:不動産屋)

 

尾本貴史(山吹屋、赤飯配達)

遠藤隆太(荻野:TVのプロデューサー)

福吉寿雄(京都府警の刑事)

 

■映画の舞台

 

京都市

 

ロケ地:

京都市:下京区

大西常商店

https://maps.app.goo.gl/5QS265ZZqUEuM2GUA?g_st=ic

 

菅大臣天満宮

https://maps.app.goo.gl/GcYX2JuQ5iqh5or37?g_st=ic

 

京都市:左京区

華道 未生流笹岡 家元

https://maps.app.goo.gl/7Ja8SHDpYiybT64QA?g_st=ic

 

京都市:上京区

ふく吉

https://maps.app.goo.gl/pybVhfKENAszTMvT8?g_st=ic

 

俵屋吉富 本店

https://maps.app.goo.gl/73JdQTxYhFTN5D9k6?g_st=ic

 

京都市:北区

さらさ西陣

https://maps.app.goo.gl/FSzDeHFiQTtDDno47?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

東京にてフリーライターで生計を立てているまどかは、京都の老舗扇子屋の倅・真里央と結婚することになった

彼女は京都の老舗を題材にコミックエッセイを作ろうと考えていて、義父・達雄、義母・環も快く迎えてくれていた

まどかは不躾にもいろんなことを聞きまわり、それをネタにして漫画家の莉子に資料を送る

そして、出来上がったエッセイはウェブ上に載って、本格的にスタートすることになった

 

まどかは取材の傍ら、老舗について学ぶために近隣の女将たちにも取材を敢行する

だが、そこで聞いたことをおもしろおかしく書いてしまったために、釘を刺されてしまう

さらに、店番をしているときに、無断でテレビの取材を受けてしまい、それによって悪目立ちしてしまう

 

それでもまどかは開き直りを見せて、京都のことを書いていくことになり、莉子を自分の家へと迎えていく

そして、赤裸々な現実をネタにしていくのだが、思わぬ事態を引き起こしてしまうのである

 

テーマ:本音と建前

裏テーマ:先入観という支配構造

 

■ひとこと感想

 

いわゆる「ヨソさんが定住した形」の私ですが、一時は「洛中」と呼ばれるところに出入りしていたことがありました

住んでいたのは少し離れた場所ではありますが、勤務地がそのど真ん中だったし、社長の絡みで京都人と呼ばれる人と会ったこともあります

もうすでに25年くらいになるので、キャラ的には不動産屋とおんなじ感じですが、江戸っ子ではなく大阪人なので、そこまでの戸惑いはなかったと思います

 

映画に出てくるような町屋を改造してカフェにするという事業に携わったこともあるのでメッチャ親近感が湧くのですが、空気の読み方が東西で違うので、観ていてハラハラしてしまいましたね

一挙手一投足からしてヤバい言動が多いのですが、まったく気づいていないところがさらにヤバさを引き立てていました

それでも、まどかなりに京都に対する心得みたいなものがあるのですが、それ以上に「作品」を優先して、沼にハマっていったように思います

 

物語は、老舗と言われてイメージを保つのに辟易している環たちが描かれ、息子も京都の空気感が嫌いだったようですね

それが原因で東京に出たのだと思いますが、まどかの出現によって舞い戻ることになってしまい、さらに問題が顕在化するという流れになっていました

先入観がまどかを暴走させていくのですが、言葉通りに受け取ってしまうと、京とに限らずややこしいことになると思います

この空気の読み方というのは地方によって違いがあると思いますが、キャストが絶妙なので、ずっとホラー感が漂っていましたね

笑えるのですが怖いという感覚は、京都に長く住んでいないとわからないかも知れません

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ぶぶ漬けどうどす【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103314/review/05180160/

 

公式HP:

https://bubuduke.jp/


■国宝

 

■オススメ度

 

歌舞伎の世界に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.6.6(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、175分、G

ジャンル:歌舞伎の女形として成り上がる青年を描いたヒューマンドラマ

 

監督:李相日

脚本:奥寺佐渡子

原作:吉田修一『国宝』

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キャスト:

吉沢亮(立花喜久雄/花井東一郎:父を殺された青年)

   (幼少期:黒川想矢

横浜流星(大垣俊介/花井半弥:歌舞伎界の御曹司)

   (少年期:越山敬達

 

高畑充希(福田春江:喜久雄の幼馴染)

   (少女期:根本真陽

 

渡辺謙(花井半二郎:上方歌舞伎の名門の当主)

寺島しのぶ(大垣幸子:半二郎の後妻、俊介の実母)

武田創世(一豊:俊介の息子、少年期)

 

中村鴈治郎(吾妻千五郎:上方歌舞伎の当主)

森七菜(彰子:吾妻千五郎の娘)

 

見上愛(藤駒:京都の花街の芸妓)

 

嶋田久作(梅木:歌舞伎の興行を手掛ける三友の社長)

三浦貴大(竹野:三友の社員)

 

永瀬正敏(立花権五郎:長崎・立花組の組長、喜久雄の父 )

宮澤エマ(立花マツ:権五郎の後妻)

 

田中泯(小野川万菊:当代一の女形、人間国宝の歌舞伎役者)

 

瀧内公美(綾乃:カメラマン )

   (幼少期:森千紘

 

下川恭平(長崎時代の親友)

 

芹沢興人(多野源吉:花井一家の番頭、黒子)

 

■映画の舞台

 

1964年、長崎

1965年~2014年、大阪&京都

 

ロケ地:

東京都:千代田区

国立劇場

https://maps.app.goo.gl/sPnQHwGvzunkqQkk8

 

京都市:中京区

先斗町歌舞錬場

https://maps.app.goo.gl/xfbSvPAi5i47VuXSA

 

京都市:上京区

上七軒歌舞錬場

https://maps.app.goo.gl/693SzHM5ZUGWufSv5

 

京都市:南区

DX東寺劇場

https://maps.app.goo.gl/7poRPuLvQrzfaXZd6

 

滋賀県:大津市

柳が崎湖畔公園びわ湖大津館

https://maps.app.goo.gl/pbKUZzoh29JS3gZo9

 

京都市:左京区

京都北白川不動温泉

https://maps.app.goo.gl/5kW9He9aVYbz36YGA

 

大阪府:藤井寺市

道明寺天満宮

https://maps.app.goo.gl/8je6jF3xpnsUrZGj9

 

どうみょうじ高殿苑

https://maps.app.goo.gl/FbygxNcRoDxBuuxM6

 

京都市北区

根元かざりや

https://maps.app.goo.gl/PDit8SwJ5v4wYv5w6

 

■簡単なあらすじ

 

1964年、長崎にて歌舞伎の名門・丹波屋の花井半次郎は、立花組の宴会に招かれていた

半次郎はそこで「積恋雲関扉」を演じる喜久雄と出会った

見事な女形を演じ切って見せたものの、そこで他の組によるカチコミに遭遇してしまう

喜久雄の父・権五郎は殺されてしまい、喜久雄は半次郎に預けられることになった

 

喜久雄は半次郎の元で女形の修行を始めることになったが、半次郎の一人息子・俊介は快く思っていなかった

だが、一緒に稽古を積んでいくうちに意気投合し、二人は親友へとなっていく

それから数年後、二人は「二人藤娘」を披露するようになり、人気を博するようになっていった

 

1980年になり、二人は立派な歌舞伎役者になっていたが、そこで半次郎は事故を起こしてしまう

公園を5日後に控えていて、当初は俊介が代役を務めると思われていた

だが、半次郎は喜久雄を代役にすると言い放ち、それによって二人の仲に亀裂が入ってしまう

俊介は家を出てしまい、その後菊男が部屋子のまま、半次郎を継ぐことになったのである

 

テーマ:世襲と才能

裏テーマ:血が守り、攻撃するもの

 

■ひとこと感想

 

歌舞伎にはそこまで興味がないので、中学校ぐらいに学校の行事で観にいったくらいなのですが、メディアでたくさん報じられるので、簡単なところは知っているという感じで鑑賞してきました

ヤクザの倅が父を失ったことで歌舞伎一家に引き取られるというもので、そこで女形として才覚を発揮していく様子が描かれていきます

前半は高校時代、中盤は半次郎を継ぐ時期、後半は出自発覚後の混乱期という感じに紡がれていて、体感的には「再会」以降のエピソードが長いなあという感じに思えました

 

紆余曲折を経て、人間国宝になるまでを描いていくのですが、物語のピークは家を出ていった俊介との再会で、そこで披露される「曽根崎心中」でしたね

なので、その後の人間国宝になっていくまでのエピソードは要らなかったように思えてしまいます

 

物語は、女形として成功していく様子と、出自がバレて転落していく過程を描いていくのですが、恋愛関連のドタバタが結構雑な感じになっていましたね

ちょっと描き切れていないように思えて、春江が俊介に付いて行ってしまう経緯とか、彰子と喜久雄は最終的にどうなったのかなどはうやむやになっているように思えます

原作を余すところなく描いたという感じですが、構成を変えて「回顧録」のようにした方が良かったように思えました

 

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*【映画感想】国宝【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://kokuhou-movie.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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