■やがて海になる
Contents
■オススメ度
ゆったりした自伝風映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.10.30(イオンシネマ四條畷)
■映画情報
情報:2025年、日本、90分、G
ジャンル:故郷で映画を撮ることになった青年と幼馴染を描いたヒューマンドラマ
監督:沖正人
脚本:沖正人&鈴木太一
キャスト:
三浦貴大(沢田修司:島暮らしのうだつの青年)
(高校時代:後藤陽向)
武田航平(岡本和也:修司の幼馴染、地元の映画を撮る映画監督)
(高校時代:市村優汰)
咲妃みゆ(花村幸恵:修司の想い人の同級生、呉のスナックの雇われママ)
(高校時代:川口真奈)
山口智恵(沢田清子:修司の母)
柳憂怜(沢田健三郎:修司の亡き父)
大谷亮介(沢田清一:修司の叔父)
緒形敦(山根功太:助監督)
渡辺哲(大村久信:撮影監督)
ドロンズ石本(名島辰雄:幸恵の不倫相手、牡蠣会社の社長)
武田幸三(羅王:修司の隣人)
高山璃子(渚:幸恵の店のホステス)
占部房子(岡本真紀子:和也の亡き母)
白川和子(花村君江:幸恵の母)
【その他の出演者】
伊沢弘(会見の司会者?)
三浦マイルド(解体業者の社長)
藤田仁平
森公輔(撮影スタッフ)
鈴木太一(スチールカメラマン)
秋山尚輝
沖山あいこ
中下由紀子
こばやしあきこ(名島の妻)
川上和之
優美早紀(記者)
今村雄一
木原真之介
横山唯(ホステス)
沖山マコト
もも
池田健
奥喬司良
木村直貴
久保弘睦
小椋裕也
藩飛礼・竜児(借金取り)
小林克至
■映画の舞台
広島県:江田島市
https://maps.app.goo.gl/fxQVkcBJKcFW81f7A?g_st=ic
ロケ地:
広島県:江田島市
スナック 梅や
https://maps.app.goo.gl/TC3B11cWedYt1UuJ8?g_st=ic
藤三スーパー大柿店
https://maps.app.goo.gl/iDd2S8iDSRLvJ7PP7?g_st=ic
広島県:呉市
祭や
https://maps.app.goo.gl/jie1fcFVGvjuoFWz7?g_st=ic
スナック三番街
https://maps.app.goo.gl/1Yzt5PSyL9YYLtwy8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
広島の江田島に住み続けている修司は、父の死後にやけを起こし、アルコール浸りの毎日を過ごしていた
父が残した畑は母親と叔父に任せきりで、自身は解体工場などで生計を立てていた
彼は時折、島を出て幼馴染の幸恵のスナックに行くものの、彼女は地元の牡蠣養殖会社の名島と不倫関係にあって、良くない噂が島中に広がっていた
そんな彼らの元に、幼馴染の和也がやってきた
彼は地元を舞台にした映画「やがて海になる」の撮影に訪れていて、彼の自伝的な内容になっていた
だが、彼はかつての恋人だった幸恵の元を訪れず、大人だから色々あるだろうとわかったふうな口を効いていた
映画は順調にテイクを重ねていたが、海でのラストシーンに満足のいかない和也は焦りを隠せなかった
そして、そのシーンに海で漂流していた修司が映り込んでしまい、撮影は延期になってしまう
2人は奇妙な再会を果たすものの、かつて幸恵を取り合った奇妙な友情は変わることはなかった
そんな折、幸恵の不倫相手・名島は失踪し、彼女は彼の妻子からあらぬ疑いをかけられてしまうのである
テーマ:見守ること
裏テーマ:人生の奮起に思うこと
■ひとこと感想
どんな内容か知らないまま、何かの小説の映画化だと思って鑑賞していました
映画内で映画を撮る映画で、それが地元を使って自分の回想録を作るのですが、どうやら島民は好意的に受け入れているようでした
和也は母との別れを描きたかったのだと思いますが、ガッツリと元カレや幼馴染が実名で登場する映画なので、そのあたりはどうなっているんだろうと思いました
映画では、回想シーンと撮影シーンをリンクさせていたり、最後のショットは監督が自ら演じていたりするのですが、どんな映画を撮ろうとしていたのかはイマイチわかりませんでした
映画内では、幸恵との別れであるとか、母親との約束を交わすシーンなどがありましたが、それだけだと毒にも薬にもならない映画であるように思います
江田島は舞台設定のようなもので、あのロケーションにこだわる理由も謎でしたね
ラストではサプライズがありますが、あの行為はオフレコなのか、宣伝に使われているのかわかりませんでした
物語は、修司が主人公で、彼が父の死から立ち直ると言うのがメインになっていました
幸恵としては、和也との関係がきちんと終わると言うものになっていますが、修司の思いに対してどう受け止めたのかはわかりません
海が繋がっているので、どこにいても見守れると言うテーマになっていますが、だからと言って、修司が海となって幸恵を見守ると言うのでもないように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画は、実際の散骨を映画に使うと言うサプライズがありましたが、あれが本物であるかどうかはスタッフ以外は知らないと思います
映画の宣伝に使うにはナイーブな内容であり、それが公になってしまうと公開も怪しい感じに思えます
そもそも、地元で映画を撮ると言うところで記者会見をすると言うのは、和也がある程度の成功を収めていないと無理だと思います
東京で一旗上げた男が凱旋すると言う感じに思えますが、名作を撮った監督に見えないところが微妙でした
映画は、修司の物語だと思いますが、彼自身の恋愛がどのように終わったのかはわからないし、結局は過去のけじめをつけただけのように思えます
撮影スケジュールが押し迫っている中で、現場で青春ごっこをしているのは滑稽ではありますが、それを「これも映画だ」とわざわざ言うのはセンスがあるとは思えません
結局のところ、単に東京で失敗した映画監督が低予算で自伝映画を作ろうとしているようにしか見えないのが難点なのでしょう
和也が戻ってきたことで地元の若者の反応があるとかだとわかりやすいのですが、そう言った「地元の評価」みたいなものは一切描かれていなかったように思えました
この映画なら遺骨を散骨するに値すると和也は考えていますが、そもそも母親の遺骨を海に撒くと言うシーンがハマる映画というのも限られていると思います
なので、この映画ならできるというのは何となく違うように感じました
映画では、ホステスの渚がアクセントになっていて、彼女のシーンがなければ単に暗いだけの映画になっていたでしょう
彼女が「頑張れを言い合う2人」を見て感想を述べますが、このシーンはとても良かったと思います
また、幸恵のこれまでの人生を尊重しろという修司の言葉も響きましたね
でも、そこまでという感じで、ちょっと惜しいかなあ、と思ってしまいました
■海になれば見守れるのだろうか
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■距離を置くことで見えてくる世界
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103643/review/05761126/
公式HP:
https://www.yagateumininaru.jp/
 
                                    






