■映画鑑賞まとめ■
7月、第1週(2025.7.1~2025.7.6)
■秘顔 ひがん
■オススメ度
エロいドロドロドラマが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.1(MOVIX京都)
■映画情報
原題:히든 페이스(隠している顔)、英題:Hidden Face(隠している顔)
情報:2024年、韓国、115分、R18+
ジャンル:消えた指揮者の婚約者を追うミステリー&スリラー
監督:キム・デウ
脚本:ノ・ドク&ホン・ウンミ
リメイク元:『 The Hidden Face(密室の女 奪われた情事、2001年)』
キャスト:
ソン・スンホン/송승헌(ソンジン/성진:オーケストラの指揮者)
チョ・ヨジョン/성진(シン・スヨン/수연:行方をくらますソンジンの婚約者、チェリスト)
パク・ジヒョン/박지현(キム・ミジュ/미주:代理のチェリスト)
パク・チヨン/박지영(ヘヨン/혜연:オーケストラの楽団長、スヨンの母)
パク・ソングン/박성근(サンジャン:オーケストラの事務長)
ピョン・ジュンヒ/변중희(パク・ヒョンソン先生/박선생:スヨンとミジュのチェロの師匠、スヨンの新居の元持ち主)
■映画の舞台
韓国:高陽市
ロケ地:
韓国:高陽市
■簡単なあらすじ
交響楽団の指揮者を務めるソンジンは、楽団長の娘スヨンと婚約していたが、ある日彼女は突然、メッセージを残して行方をくらましてしまった
「動画を見て」というメッセージとノートパソコンのみが残されていて、どうやら慌てて家を出たようだった
ソンジンは彼女の母へヨンと相談するものの、当面は様子を見ることになった
コンサートが近づいていて、スヨンの代役が必要だったが、かつてスヨンと一緒に学んだミジュが面接に来ることになった
ミジュはスヨンに頼まれたと言い、ソンジンは面接を行う
演奏は録音だったが、楽曲への感性がにていたこともあり、採用することになった
コンサートに向けての準備が進む中、ソンジンはミジュを食事に誘う
大雨の日で、帰る方法を無くした二人は、運転代行を頼んで、ソンジンの家に来ることになった
ソンジンはそこでミジュの魅力に逆らえずに、一夜を共にしてしまう
それは一度きりの過ちのはずだったが、ソンジンは再びミジュに連絡を取り、再び体を重ねることになったのである
テーマ:精神的かつ物理的支配
裏テーマ:隠しきれない本性
■ひとこと感想
スペイン映画のリメイクで、婚約者の失踪を機に別の女に溺れていく楽団の指揮者が描かれていました
婚約者が金持ちの娘で、最初からいけすかない感じに描かれていて、どうしてこの女と結婚しようと思ったのかは謎に思えました
地位と金と言えばそれまでですが、守備範囲が広くても、あの性格はキツすぎるように思えます
映画は、R18+なのでほぼポルノ映画のノリですが、そこまでガッツリと描くんだなあと思ってしまいました
見せつけているという意味合いがあり、かつ婚約者にないものを求めているので、絡みは獣の如くという感じになっています
歪な三角関係がどのようにして起きたのかという感じではありますが、そもそもあの空間をどう運用していたのかは気になってしまいます
物語としては特筆すべきものはなく、思った通りに動いていく感じでしたね
何かしらサプライズ的なものはないのですが、ラストがどうしてそうなった感は拭えませんでしたね
なんとなくわかるけど、過程をすっ飛ばして結論に行ったなあ、と思ってしまいました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103639/review/05274123/
公式HP:
■突然、君がいなくなって
■オススメ度
喪失の物語に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.2(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Ljósbrot(屈折)、英題:When the Light Breaks(光が消えるとき)
情報:2024年、アイスランド&オランダ&クロアチア&フランス、80分、PG12
ジャンル:二股を知らずに恋人と失った女とそれを知る女の出会いを描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:ルーナ・ルーナソン
キャスト:
エリーン・ハットル/Elín Hall(ウナ/Una:恋人ディッディを失う芸大生)
カトラ・ニャルスドッティル/Katla Njálsdóttir(クララ/Klara:ディッディの地元の恋人)
ミカエル・コーバー/Mikael Kaaber(グンニ/Gunni:ウナとディッディの共通の友人、ディッディのルームメイト)
アゥグスト・ウィグム/Ágúst Wigum(バッシ/Bassi:ディッディの幼馴染)
グンナル・フラプン・クリスチャンソン/Gunnar Hrafn Kristjánsson(シッギ/Siggi:ディッディの幼馴染)
バルドゥル・エイナルソン/Baldur Einarsson(ディッディ/Diddi:ウナとクララの恋人)
Benedikt Erlingsson(ウナの父)
■映画の舞台
アイスランド:
レイキャビク
ロケ地:
アイスランド
レイキャビク/Reykjavík
https://maps.app.goo.gl/mnoFRANBbdcpVPLQ6
■簡単なあらすじ
アイスランドのレイキャビクにある芸術大学に通っているウナは、恋人ディッディと仲睦まじく過ごしていたが、彼には生まれ故郷の恋人クララと切れてはいなかった
ディッディはクララに別れを告げる覚悟ができていて、明日の便で向かう予定になっていた
翌朝、ディッディが出かけた後に目覚めたウナは、いつも通りに大学へと出かけた
そこではトンネルで起きた事故のことで持ちきりになっていて、アイスランド史上最悪の事故となっていた
クラスメイトたちとニュースを見守る中、ディッディのルームメイト・グンニには悲痛な面持ちでウナの元にやってきた
彼は飛行機が欠航したためにディッディに車を貸したと言い、警察から車が事故に巻き込まれたと知らせが入ったと言う
そこにディッディの幼馴染のバッシとシッギがやってきて、さらにクララまでやってきてしまう
みんなは支援センターへ向かい、ディッディの安否を確認することになったが、良いニュースは聞けなかったのである
テーマ:知る恋人、知らぬ恋人
裏テーマ:喪失の先にある許容
■ひとこと感想
二股三角関係状態になっている若者が、中心となる男の死によって、相対することになると言う構成になっていて、ウナは二股状態を知っていて、さらにクララと別れを告げに故郷に戻ったことも知っています
クララの方は微塵にもそんなことは思っておらず、ディッディからウナのことを聞かされていたけれど、同級生でレズビアンだと言われていたようでした
ディッディの嘘ということになるのですが、この歪な関係を終わらせるための帰省にて悲劇が起きる、という内容になっていました
ディッディはグンニとルームシェアをしていて、彼が外泊する時にウナが泊まりにきていました
二人が付き合っていることは知っているグンニは、ディッディが帰省する理由も知っていて、クララには何も言わない方が良いとアドバイスをしていました
それはウナもわかっていて、クララとどう接すれば良いのか分からず、幼馴染たちは「ディッディとクララは最高のカップル」だと思っていました
映画は、ウナの苦悩とクララの喪失感が同時進行するのですが、同じ感情を抱えているようでいて、全く違うものを抱えていることになります
ウナが感じる罪悪感混じりの喪失と、クララの疑念が混じる喪失という感じになっていて、それがどのように収まっていくかを描いています
後半ではそれぞれの選択というものが描かれるのですが、実にわかりにくく、おそらく女性じゃないと分からない部分があるように思えました
ある意味、ウナから見ればホラーにも思えてしまいますね
ディッディとの関係を隠さなければならないけど、喪失感も隠せない
それが飽和してしまうことで、決定機というものが訪れるように描かれていました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】突然、君がいなくなって【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103651/review/05278997/
公式HP:
https://www.bitters.co.jp/totsuzen/
■フォーチュンクッキー
■オススメ度
ほっこり系のドラマが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.3(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Fremont(地名:フリーモント)
情報:2023年、アメリカ、91分、G
ジャンル:アフガン移民の女性の新天地での生活を描いたヒューマンドラマ
監督:ババク・ジャラリ
脚本:カロリーナ・カバリ&ババク・ジャラリ
キャスト:
アナイタ・ワリ・ザダ/Anaita Wali Zada(ドニヤ・マスーディ/Donya:アメリカ陸軍の元通訳、アフガニスタン難民、クッキー工場の従業員)
グレッグ・ターキンソン/Gregg Turkington(アンソニー/Dr. Anthony:セラピーの先生)
ジェレミー・アレン・ホワイト/Jeremy Allen White(ダニエル/Daniel:自動車整備士)
ヒルダ・シュメリング/Hilda Schmelling(ジョアンナ/Joanna:ドニヤの同僚)
エイビス・シースー/Avis See-tho(ファン/Fan:ドニヤの年上の同僚、クッキーのメッセージを書く先輩)
シディク・アーメド/Siddique Ahmed(サリム・ダビリ/Salim:アフガニスタン難民の隣人)
タバン・イブラズ/Taban Ibraz(ミナ/Mina:同じアパートの住人)
ティムール・ヌスラッティ/Timur Nusratty(スレイマン/Suleyman:ミナの夫)
エディー・タン/Eddie Tang(リッキー/Ricky:フォーチュンクッキーの工場主)
ジェニファー・マッケイ/Jennifer McKay(リン/Lin:ドニヤを嫌うリッキーの妻)
ファジル・セディキ/Fazil Seddiqui(アジズ/Aziz:中東料理レストランのオーナー)
■映画の舞台
アメリカ:カリフォルニア州
フリーモント
https://maps.app.goo.gl/Tp2qvj9NqTgbyQep7?g_st=ic
ロケ地:
上記に同じ
■簡単なあらすじ
アフガニスタン難民のドニヤは、かつて米軍の通訳をしていたが、今はアメリカのフリーモントにて、クッキー工場の従業員をして生計を立てていた
アパートには同じアフガニスタン難民のサリムがいて、彼からセラピーを勧められていたが、なかなか予約を取ることができなかった
工場は中国移民二世の夫婦リッキーとリンが経営していて、リッキーはドニヤを気に入っていたが、リンは彼女をあまり信用していなかった
同僚で友人のジョアンナは恋人探しに躍起になっていて、ブラインドデートに参加しようと誘ってくる
ドニヤは恋愛どころではなく、眠れないのを解消したくて、サリムに来た予約票を勝手に拝借して、病院へと駆け込んだ
アンソニー医師はこういったことをされては困るというものの、ドニヤは頑なに動こうとせず、やむを得ずに診察を受けることになった
そんな中で、フォーチュンクッキーを作っていると聞いたアンソニーは、自分でメッセージを作って見たという
さらに工場では、メッセージ担当のファンが突然死してしまい、その後任としてドニヤがメッセージを書くことになったのである
テーマ:幸運を運ぶのは感情
裏テーマ:起こる偶然を活かす方法
■ひとこと感想
アフガニスタンから運良くアメリカに来れた女性が主人公で、寡黙で感情をあまり表に出さないキャラクターとなっていました
芯は強く、頑固な性格がありますが、愛嬌はあまりないタイプなので、人付き合いはそこまで得意とは言えないようでしたね
クッキー工場も小規模なもので、向かいにあるベーカリーで販売している規模となっていました
移民が多く、アフガニスタン人と中華系が多いようで、ドニヤにとって居心地が良い土地ではなかったようでした
同郷のサリムとの会話では、アフガニスタンを捨てて逃げてきた後ろめたさを吐露していて、祖国が戦争状態の時に恋愛をしていても良いのかと悩んでいました
サリムは「君に必要なのは恋愛だ」と言って後押ししますが、どのように恋愛を始めたら良いのかわかっていません
それでも、行動力はあるようで、自分の名前と電話番号を書いたメッセージをフォーチュンクッキーに込めるなど、かなり大胆な行動に出てしまいます
それがとある人物に見つかって運命は動き出すのですが、そこからの展開がとても面白かったと思います
劇中で登場するアンソニー医師の話も面白くて、意外とためになる引用が多かったのではないでしょうか
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】フォーチュンクッキー【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103709/review/05281973/
公式HP:
https://mimosafilms.com/fortunecookie/
■カーテンコールの灯
■オススメ度
舞台劇映画が好きな人(★★★)
喪失と向き合う映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.3(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Ghostlight(誰もいない劇場を照らす照明)
情報:2024年、アメリカ、115分、PG12
ジャンル:問題を抱える偏屈な父親が地元の劇団に入る様子を描いたヒューマンドラマ
監督:ケリー・オサリバン&アレックス・トンプソン
脚本:ケリー・オサリバン
キャスト:
キース・カプフェラー/Keith Kupferer(ダン・ミューラー/Dan:ロミオ役に抜擢される建設作業員)
キャサリン・マレン・カプフェラー/Katherine Mallen Kupferer(デイジー・ミューラー/Daisy:ダンの娘、15歳の反抗期)
タラ・マレン/Tara Mallen(シャロン・ミューラー/Sharon:ダンの妻、学校教師)
ドリー・デ・レオン/Dolly De Leon(リタ/Rita:コミュニシティ劇団「ループメカニカルズ」の主宰、女優)
ハンナ・ドワーキン/Hanna Dworkin(ラノラ/Lanora:演出家)
デクスター・ゾリコファー/Dexter Zollicoffer(グレッグ/Greg:劇団員)
H・B・ウォード/H.B. Ward(ジョナ/Jonah:劇団員)
トミー・リベラ=ベガ/Tommy Rivera-Vega(ルシアン/Lucian:劇団員)
アルマ・ワシントン/Alma Washington(モイラ/Moira:劇団員、リーダー)
チャーリー・ルーベック/Charlie Lubeck(タイラー/Tyler:劇団員)
サム・ゴードン/Sam Gordon(アーロン/Aaron:劇団を辞めた男)
マシュー・C・イー/Matthew C. Yee(マイキー/Mikey:ダンの同僚)
ブラッドリー・グラント・スミス/Bradley Grant Smith(ジム/Jim:ダンたちの弁護士)
リア・クビレテ/Lia Cubilete(クリスティーン・ホーソン/Christine:ダンの息子ブライアンの元恋人)
シンディ・ゴールド/Cindy Gold(デイジーのセラピスト)
サラブ・カムー/Sarab Kamoo(ジョーン・スペンサー/Joan Spencer:ホーソン家の代理人)
■映画の舞台
アメリカ:イリノイ州
ウォーキガン/Waukegan
https://maps.app.goo.gl/ps6cGyT8oVmR25re7?g_st=ic
ロケ地:
上に同じ
■簡単なあらすじ
イリノイ州ウォーキガンに住むダンは、ある事件後から人が変わったようになり、それが原因で、妻シャロン、娘デイジーと険悪な仲になっていた
気性の激しいダンは、建設現場の作業員として働いているが、時折通行人や道行くドライバーたちと衝突することがあった
同僚のマイキーは心配するものの、ダンの性格はそうそう変わるものではなかった
ある日のこと、ダンの悪態を見兼ねた地元民のリタは、彼を空きテナントの奥に連れて行った
そこでは寸劇の練習をする大人たちがいて、リタは元女優として、社会不適合者たちを集めてコミュニティを作っていた
当初は意味がないと感じていたダンだったが、「別の誰かになろうとしている」というリタの言葉を受けて、劇団に参加することになった
ダンたちが抱えていたのは、自宅の庭で起きた事件で、その件にて対立するホーソン一家と裁判沙汰になっていた
ダンは主張を曲げず、弁護士のジムは裁判に向けてのレクチャーをしていく
だが、ある日の通行人とのトラブルがネットで拡散されてしまい、休職処分となってしまった
デイジーも事件絡みの余波でクリスティーンという女の子と問題を起こしていた
釈明の機会もぶち壊し、セラピーを受けることで退学を免れる事になった
そんな折、デイジーとシャロンは、ダンが見知らぬ女性と一緒にいて、路上で抱擁しているのを目撃してしまうのである
テーマ:自分を取り戻すための迂回路
裏テーマ:ゴーストライトは永遠に灯っている
■ひとこと感想
中年がロミオ役を演じるという映画内舞台劇となっていて、家族に内緒で地元のコミュニティに入ったことで家庭内不和が深刻になる、という内容になっていました
ダン一家三人が実の家族という驚くようなメタ要素があって、映画の中とは言え、両親がイチャイチャしているのは生きた心地がしなかったかもしれません
劇団はダンを含めて8人で、演出家と俳優が7人という構成になっていました
そこにデイジーが加わることになるという物語で、何者かを演じることによって、今の境遇から距離を置いて冷静になるという効果があったと思います
映画は、「ロミオとジュリエット」がかなり絡んでくる内容ですが、下調べをするほどのことでもないと思います
映画内でも必要な部分は説明されていますし、後半の本番にて前口上をするデイリーのセリフをちゃんと聞いておけばOKだと思います
映画では、ダンたちに起きたことが「ネタバレ」という感じになっていて、何が起きたのかがわかるのは中盤を過ぎてからになります
彼らが抱えている苦悩というものが全開になるのですが、このシーンは震えが来る演出となっています
さらに、そのシーンがきっかけでややこしくなっていくという脚本の妙があるので、うまく構成された物語だったなあと感心してしまいました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】カーテンコールの灯【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103817/review/05281975/
公式HP:
https://amg-e.co.jp/item/curtaincall/
■ババンババンバンバンパイア
■オススメ度
原作ファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.4(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、105分、G
ジャンル:童貞の血を求める吸血鬼が三角関係に巻き込まれる様子を描いたコメディ映画
監督:浜崎慎治
脚本:松田裕子
原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア(秋田書店)』
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キャスト:
吉沢亮(森蘭丸:銭湯「こいの湯」の住み込みアルバイト、正体は450歳のバンパイア)
板垣李光人(立野李仁:蘭丸が狙うピュアボーイ、高校1年生)
(幼少期:田村奏多)
原菜乃華(篠塚葵:李仁の初恋相手、クラスメイト、ヴァンパイアマニア)
関口メンディー(フランケン/篠塚健:葵の兄)
満島真之介(坂本梅太郎:李仁と葵の担任、夜はバンパイアハンター)
眞栄田郷敦(森長可:蘭丸の兄、バンパイア)
堤真一(織田信長:蘭丸の主人)
音尾琢真(立野春彦:李仁の父、3代目)
映美くらら(立野珠緒:李仁の母)
笹野高史(立野長次郎:李仁の祖父、2代目)
間宮祥太朗(バンパイアに襲われるチンピラ)
アンミカ(長岡美佳:バンパイアハンター)
浪川大輔(腕相撲のジャッジ)
栗原類(蘭丸に間違えられる通行人)
青木マッチョ(腕相撲の相手)
■映画の舞台
2015年~2025年、
都内某所
こいの湯
1582年、
本能寺
ロケ地:
東京都:練馬区
たつの湯
https://maps.app.goo.gl/fZZxsRVtKbUAiftV9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1582年、本能寺の変にて、最愛の主人・織田信長と永遠の別れを遂げた森蘭丸は、数々のバンパイアハンターの追手を潜り抜け、現代の東京に身を潜める事になった
2015年の夏、少年だった李仁に助けられた蘭丸は、そのまま彼の家に匿われ、銭湯に住み込みで働く事になった
蘭丸は秘密裏に夜の街にて狩りを行っていたが、それは李仁が18歳になるまでの我慢だった
彼は18歳の童貞の血を渇望していて、李仁が18歳になったら血を頂こうと考えていた
15歳になった李仁は高校に入学することになったが、その初日に「事件」が起こってしまう
それは登校中に同じクラスメイトの葵とぶつかったというもので、その瞬間に彼は恋に落ちていた
蘭丸はこの恋愛を阻止せねばと考え、葵に李仁を諦めさせようと考えた
だが、葵は真正のバンパイアマニアで、李仁には1ミリの今日も持っていなかった
李仁は蘭丸と葵の密会を知り、蘭丸を恋のライバルだと位置付ける
そんな折、都内では不審死事件が相次ぎ、不穏な空気が漂い始めるのである
テーマ:純血の守護者
裏テーマ:バンパイアとしての誇り
■ひとこと感想
原作は未読、アニメも未視聴という映画の予告編以外の情報を知らないまま鑑賞
事件によって公開が遅れる事になりましたが、『国宝』の圧力に便乗した格好になっていましたね
まあ、あの事件で公開中止にはならないと思っていましたが、『国宝』で散々血の話をした後にこの映画が公開されるのはコメディにしか思えません
逆だったら、噛みつきにいかないかヒヤヒヤしちゃったかもしれません
映画は、おそらくはかなり導入の部分になっていて、李仁の家に潜り込み、三角関係になるところから、兄が登場して戦うところまでとなっていました
今後は兄が蘭丸サイドに加わって、もっとヤバい敵が出てくるとかになると思いますが、なんとなく信長がバンパイアとしてこの世に蘇るような気がしています
バンパイアに噛まれたらバンパイアになるというのが世の常なのですが、映画では「死んでしまう」という設定になっていましたね
これは「蘭丸がバンパイアのことを知らないから」という伏線になっているようで、十字架が大丈夫なのも「知らないから」という感じになっていました
なので、彼が「知った瞬間」から、死んだはずの犠牲者がゾロゾロとバンパイアとして蘇っても不思議はないように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】ババンババンバンバンパイア【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101338/review/05285486/
公式HP:
https://movies.shochiku.co.jp/bababa-eiga/
■愛されなくても別に
■オススメ度
家族愛に悩まされる人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.4(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、109分、G
ジャンル:家族の存在に悩まされる大学生を描いた青春映画
監督&脚本:井樫彩
原作:武田綾乃『愛されなくても別に(講談社)』
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キャスト:
南沙良(宮田陽彩:毒親と同居する大学生)
馬場ふみか(江永雅:寡黙で目立つ陽彩と同じゼミの学生)
本田望結(木村水宝石:生真面目な陽彩と同じゼミの学生)
池津祥子(木村美佐子:水宝石の過保護な母)
基俊介(堀口順平:陽彩のバイト仲間)
伊島空(大山幸太郎:雅をナンパする男)
河井青葉(宮田愛:陽彩の母)
永岡佑(陽彩の父)
遊屋慎太郎(愛の彼氏)
今藤洋子(宇宙様:水宝石が傾倒する団体の代表)
■映画の舞台
2018年、
関東のどこか
ロケ地:
埼玉県:草加市
モンマートまつやま
https://maps.app.goo.gl/Kjw4VuGDim1MuqNQ8?g_st=ic
埼玉県:羽生市
さいたま水族館
https://maps.app.goo.gl/fK6zG6kqz2U9QdX96?g_st=ic
東京都:町田市
法政大学 多摩キャンパス
https://maps.app.goo.gl/VKnFwK3HwZ6CPmGU7?g_st=ic
神奈川県:横浜市
Cozy-café DAIN
https://maps.app.goo.gl/zpzZ6Ba3A9x532YcA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
関東圏の大学に進学した宮田陽彩は、母・愛の奔放な生活に振り回されていた
シングルマザーとして育ててくれた恩はあるもの、大学進学の費用と生活費は自分で工面しろと言われる
彼氏を家に連れこんでは酒に入り浸り、言葉だけの「愛している」と呟くばかりだった
陽彩はコンビニで毎日のように働き、水族館でもアルバイトをしていた
コンビニには同世代のバイト堀口がいたが、彼の軽いノリは苦手だった
さらに問題児として噂されている同じ学部の江永雅も同じコンビニで働いていたが、会話を交わすこともなかった
ある日のこと、バイト休みで授業に出られなかった陽彩は、そのレジメをもらいに教授の元へと言った
だが、教授は不要な休みのフォローはしないと言い、仕方なく真面目そうなゼミ生の木村に声を掛けた
彼女は「私に何の得があるの?」と言い、めんどくさくなった陽彩は、「他の子に頼む」と言う
「他の子なんていないでしょ」と言われた陽彩は、咄嗟に江永の名前を出したが、「彼女は危険だから近づくな」と言い、ある条件と引き換えにレジメをもらう事になった
その条件とは「バイト先を紹介する」と言うもので、それから木村は、陽彩と江永のいるコンビニでアルバイトを始める事になったのである
テーマ:選べないルーツ
裏テーマ:家族との訣別
■ひとこと感想
原作未読ですが「重い」と言う話は聞いていたので、どれぐらいの重さかと思っていたら、想像以上に重い話でしたね
いわゆる毒親とされる環境で育った大学生を描いていて、離婚後に彼氏を家に連れ込む母親、死亡事故を起こして逃亡する父親などを持つ女の子が描かれていました
さらに、過保護すぎる母親も登場し、鬱屈とした学生生活を過ごしている三人が中心となっていて、そういったこととは無縁の軽めのバイト仲間がいたりしました
映画は、陽彩と江永を中心に描いていて、普通の大学生活に馴染めない様子を描いていきます
それ自体を苦痛には思っていないのですが、それ以上のストレスがあって、そう言った事は気にも留まらないと言う感じになっています
常にレッドブルとカロリーメイトと言う食事をする陽彩はちょっとヤバいと思いますが、今の日本の大学生の懐事情はこれぐらい過酷なのだと思います
物語は、陽彩と江永がつるんでいるところに木村が絡んでくる内容で、木村の現実逃避がメインとなっていました
彼女自身の生きづらさも相当なもので、あれだといない方が良いと思っているかもしれません
でも、後半で陽彩が彼女に放つ一言は爽快で、あまりにも芯を突いていたので恐ろしくもありました
この言葉以外にも、タイトルになっている言葉とか、江永が後半になって放つ言葉も強烈なものがありました
個人的には大村が放った「生きてて良かったな」と言う言葉が鮮烈で、彼をそうさせたものの正体と、その罰を受ける事になる江永を思うと、よく彼女は生きていられるなあと思ってしまいました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】愛されなくても別に【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103564/review/05285489/
公式HP:
■夏の砂の上
■オススメ度
人生の転機を描いた映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.5(イオンシネマ久御山)
■映画情報
情報:2025年、日本、101分、G
ジャンル:人生の岐路に立つ男が変わりゆく環境の中でもがく様子を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:玉田真也
原作:松田正隆の戯曲『夏の砂の上』
キャスト:
オダギリジョー(小浦治:勤務先が倒産して路頭に迷う男)
満島ひかり(川上阿佐子:娘を預ける治の妹)
髙石あかり(川上優子:阿佐子の妹)
松たか子(小浦恵子:別居中の治の妻)
森山直太朗(陳野航平:治の元同僚、恵子の不倫相手)
篠原ゆき子(陳野茂子:航平の妻)
高橋文哉(立山孝太郎:優子のアルバイト先の先輩)
花瀬琴音(七尾あかり:優子のバイト仲間)
光石研(持田隆信:治の元同僚、タクシー運転手)
斎藤陽一郎(吉岡睦彦:治の元同僚、警備員)
浅井浩介(益本良太:治の元同僚)
■映画の舞台
長崎県:長崎市
ロケ地:
長崎県:長崎市
長崎水辺の森公園
https://maps.app.goo.gl/XuCGrvrtJm3ixq3VA
ショップあけぼの(煙草屋)
https://maps.app.goo.gl/QWCxGDyAqf6rwSpw7
エレナ稲佐店(スーパー)
https://maps.app.goo.gl/7CARi3FhUvJ3JNZm9
Select Shop Croche(帽子)
https://maps.app.goo.gl/iLuKfhgiJZzFmmGR9
天天有(中華料理店)
https://maps.app.goo.gl/fYP5icSGGzeh4R9a9
Pool&Darts HARRY(ダーツバー)
https://maps.app.goo.gl/5mUK9ZbWaynMz5CK7
割烹 大判
https://maps.app.goo.gl/wCjLGzP7mgxRVLxT8
■簡単なあらすじ
長崎の造船所で働いていた小浦治は、会社の倒産によって路頭に迷っていた
妻・恵子は家を出て、どうやら元部下の陳野と関係を持っているらしい
風の噂で流れてくるものは息苦しくて、治は日々を何気なく生きていた
そんな折、治の妹・阿佐子は突然やってきた
博多に店を開くとのことで、娘の優子を預かって欲しいという
優子はすでに働く場所を決めていて、迷惑はかけないと言うものの、生活が一変することに焦りを見せていた
結局押し負けて預かることになったが、恵子は冷ややかな目で治を見ていた
その後、優子はスーパーのバイト仲間と交流を深め、大学生の立山と関係を深めていく
それは単なる興味本位のものだったが、立山は本気になっていた
優子は「自分はいつ消えてなくなるかわからない」と距離を置くものの、立山は優子に固執し、その関係をダラダラと続けて行った
そんな折、タクシー運転手に転職した元同僚の持田が亡くなったと言う知らせが入った
葬式会場に着の身着のまま訪れた治の前に、陳野の妻・茂子がやってきた
彼女は「あなたの妻と私の夫が関係を持っていることを知っているか?」と詰め寄る
「なんとなく」と答えた治に激昂した茂子は暴れ出し、陳野が間に入って収める事になった
だが、表面化した関係は後には引けず、陳野も関係をはっきりさせるために、事情を説明する事になったのである
テーマ:砂が海に戻る方法
裏テーマ:渇望の先にある絶望
■ひとこと感想
舞台を映画化したものだそうで、基本的に会話劇となっていたと思います
演技力が試される映画でしたが、演者のレベルが高くて、観ていて安心できました
タイトルの意味はスッと入ってこなかったのですが、映画で象徴的に「雨(水)」が描かれていることを考えると、「枯渇した状態」を意味するのだと思います
映画の冒頭でも、干上がった川や溝などが描かれていて、給水車が出るほどに水不足に陥っている様子が描かれていました
夏の太陽に熱せられた砂はとても熱くて、裸足では歩けないと思います
でも、そのそばには海があって、届きそうで届かない砂たちもいたりします
かつては海の中にいた砂たちも、やがては打ち上げられて太陽に晒される
それを考えると、何かしらの出来事がないと、砂は海には戻れないと言えます
人の渇望も「何かしらの出来事」を要するのですが、そういったところを避けていたのが治と言う人物であったように思います
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103503/review/05288750/
公式HP:
https://natsunosunanoue-movie.asmik-ace.co.jp/
