■死霊館 最後の儀式


■オススメ度

 

シリーズのファンの人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.10.20(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

原題:The Conjuring: Last Rites(魔術師:最後の儀式)

情報:2025年、アメリカ、135分、PG12

ジャンル:引退宣言をしたウォーレン夫妻が悪魔の所業に巻き込まれる様子を描いたホラー映画

 

監督:マイケル・チャベス

脚本:イアン・ゴールドバーグ&リチャード・ナイン&デビッド・レスリージョンソン=マクゴールドリック&ジェームズ・ワン

 

キャスト:

パトリック・ウィルソン/Patrick Wilson(エド・ウォーレン/Ed Warren:悪魔祓いの専門家)

   (若年期:Orion Smith

ヴェラ・ファーミガ/Vera Farmiga(ロレイン・ウォーレン/Lorraine Warren:エドの妻)

   (若年期:Madison Lawlor

ミア・トムリンソン/Mia Tomlinson(ジュディ・ウォーレン/Judy Warren:エドとロレインの娘)

   (幼少期(10歳):Emmy Nolan

 

ベン・ハーディ/Ben Hardy(トニー・スペラ/Tony Spera:ジュディの恋人)

 

Steve Coulter(ゴードン神父/Father Gordon:悪魔に襲われる神父、ウォーレン夫妻のかつての仕事仲間)

 

Kíla Lord Cassidy(ヘザー・スマール/Heather Smurl:堅信礼を行うスマール家の次女)

Rebecca Calder(ジャネット・スマール/Janet Smurl:ヘザーの母)

Elliot Cowan(ジャック・スマール/Jack Smurl:ヘザーの父)

Beau Gadsdon(ドーン・スマール/Dawn Smurl:ヘザーの姉)

Tilly Walker(カリン・スマール/Carin Smurl:ヘザーの双子の妹、人形好き)

Molly Cartwright(シャノン・スマール/Shannon Smurl:ヘザーの双子の妹)

Peter Wight(ジョン/John Smurl:ヘザーの祖父、ジャックの父)

Kate Fahy(メアリー/Mary Smurl:ヘザーの祖母、ジャックの母、骨董品屋で姿鏡を購入)

 

John Brotherton(ブラッド・ハミルトン/Brad Hamilton:ロードアイランド州ハリスヴィルの警察官、エドの誕生日パーティーのゲスト)

Shannon Kook(ドルー/Drew:ウォーレン夫妻の元技術助手)

 

Paula Lindblom(ビクトリア・グレインジャー/Victoria Grainger:1964年のウォーレン夫妻のクライアント、アンティークショップの娘)

 

Laura Baldwin(産婦人科の看護師)

Marika De Silva(産婦人科の看護師)

Guy Oliver-Watts(産婦人科医)

 

Benjamin Isaac(伝令者)

 

Lili-Evangeline Bryden(講演の参加者)

Tomas Bennett(講演の参加者)

Ebony Aboagye(講演の参加者)

Odelia Dizel-Cubuca(レストランのウェイトレス)

 

Leigh Jones(アブナー/Abner:斧を持った男)

Grace Kemp(ネリー/Nellie:アブナーから逃げる母)

 

Gabrielle Downey(老婆の幽霊)

 

Toby Bradford(エドの主治医)

Patrick Warner(テレビの男性アンカー)

Hannah Chinn(テレビの女性アンカー)

Cornelius Geaney Jr.(レポーター)

Terry Burns(レポーター)

Norma Butikofer(レポーター)

Si Rawlinson(レポーター)

Quinn Patrick(スマール家の隣人)

Kayla McClellan(ブレンダ/Brenda:ドレスの仕立て屋)

Jemma Churchill(マッケナ司祭の秘書)

Nigel Anthony(ジーグラー神父/Father Ziegler:バチカンとウォーレン夫妻の連絡係、ゴードン神父の友人)

 

Julian Hilliard(デヴィッド・グラッツェル/David Glatzel:ウォーレン夫妻に助けられたコネチカット州在住の男性、3作目に登場)

Madison Wolfe(ジャネット・ホジソン/Janet Hodgson:ウォーレン夫妻に助けられたロンドン在住の家族、2作目に登場)

フランシス・オコナー/Frances O’Connor(ペギー・ホジソン/Peggy Hodgson:ウォーレン夫妻に助けられたロンドン在住の家族、2作目に登場)

リリー・タイラー/Lili Taylor(キャロリン・ペロン/Carolyn Perron:ウォーレン夫妻に助けられた少女、1作目に登場)

Mackenzie Foy(シンディ・ペロン/Cindy Perron:キャロリンの母)

 

Artemis Stamouli(ジュディのおかしな声)

 

Omar Alboukharey(傍観者)

Elizabeth Dean(清掃人)

Judy Spera(誕生日パーティーの客)

Tony Spera(誕生日パーティーの客)

Natalia Safran(結婚式のゲスト)

 


■映画の舞台

 

1986年、

アメリカ:ペンシルヴァニア州

ウェスト・ピッツトン

https://maps.app.goo.gl/7UpdbUkrdgYmuZGD7?g_st=ic

 

ロケ地:

イギリス:ロンドン

 

イギリス:ハートフォードシャー州

ネブワース/Knebworth

https://maps.app.goo.gl/NRpm1qTgYZeWwDXCA?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

かつて悪魔祓いで名を馳せたウォーレン夫妻は、今では戦いから身を引き、娘ジュディとささやかな生活を送っていた

エドは大学で講演会を開いたりするものの、誰も真剣に聞く事もなく、時代が変わってしまったことを痛感していた

 

約20年前のこと、夫妻はビクトリア・グレインジャーの依頼を受けて、アンティークショップの様子を見に来ていたが、姿鏡と対峙したロレインは、急に体調を崩してしまう

出産まで1ヶ月を迎えていたものの、急に産気づいてしまい、エドは救急病院に妻を運び込んだ

 

懸命な救急処置を行い、子どもを取り出すものの、へその緒が首に巻き付いていて、とても助かるような状態ではなかった

医者は「残念だ」と言うものの、赤ん坊を抱き抱えたロレインは神に祈り、それが届いたのか、1分間の呼吸停止ののち、赤ん坊は息を吹き返した

ロレインは娘にジュディと名付け、娘は何事もなくスクスクと育っていた

 

そして現在、ジュディは恋人トニーを自宅に連れてくるまでになっていて、ロレインは歓迎ムードだったが、エドは複雑な心境だった

普通の家族ではないところに彼が馴染めるのかも不安だったが、それ以上の想いをエドは抱えていたのである

 

テーマ:家族を信じる心

裏テーマ:家族を託す心

 


■ひとこと感想

 

シリーズは大体映画館で観てきたと思いますが、悪魔祓い夫婦の話とわかっていればOKだと思います

本作は、これまでの『死霊館』シリーズの総集編のようなもので、スピンオフも含めるとたくさんの作品が名を連ねています

ウォーレン夫妻に関しては「実話ベース」となっていて、これまでに多くの書籍や映像化などがあります

本作にも、エンドロールで「ご本人登場」と言うサプライズがありますが、信じるか信じないかはあなた次第と言う部分は残っていると思います

 

学者には否定され、経験者や関係者が支持をすると言うウォーレン夫妻ですが、ぶっちゃけると「我が身に起こらなければ無関心」と言うのはいつの時代も変わらないでしょう

心霊現象や幽霊に関しても、視える人もいれば、興味を示さない人もいるので一概に言えませんが、個人的には否定はしないと言うスタンスですね

世の中には自分の視認できないものはたくさんあると思うので、それが視えるには何らかの媒体があると言うのが主流であると思います

 

本作は、かつて農地だった場所に立っている家が舞台となっていて、そこにいる幽霊を使って悪魔が悪さをしていると言う構造になっていました

悪魔はジュディが産まれる時に遭遇していた「ウォーレン夫妻最初の案件」と言うセリフがあり、あの時は何もできずに逃げ出した、と言う説明がありました

そして、20年の歳月を経て再びウォーレン夫妻の元に現れるのですが、おそらくはジュディを乗っ取ってしまおうと言うものだったのだと思います

悪魔は実体を借りることで人間界に更なる影響力を持つことになり、さらにその個体に霊的な力があれば強力な武器になると言うことなのでしょう

 

映画では、悪魔との対決がラストに登場しますが、ほぼヒューマンドラマでしたね

脚本が弱いのか、翻訳が弱いのかわかりませんが、この物語の本質を正確に伝えられることができなかったように思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は、引退宣言をした悪魔祓い夫婦が「自分が悪魔のターゲットになる」と言う物語で、その起因が娘誕生の時に遡っていました

20年の歳月を経て悪魔が彼らの前に姿を現した理由はわかりませんが、悪魔自体の正体というものはわからないまま終わっていましたね

スマール家のポスターガイストなどは悪魔の仕業で「その土地の幽霊が操られていた」というものなので、悪魔の中身と名前が出てこない以上、解決しているとは言えません

 

おそらく続編ありきで、今後はジュディとトニーの「能力者と非能力者タッグ」みたいな展開をしたいのかもしれませんが、実話からはかなり外れてしまうように思います

エンドロールにて、エドをロレインが看取ったと但し書きがありましたが、両親の介護をせずに娘夫婦はどこに行ってしまったのでしょうか

もしかしたら、両親の後を引き継いでどこかで悪魔祓いをしているのかもしれませんが、語られた未来から推測すると、娘夫婦は普通の暮らしをしていたように思えました

 

映画は、悪魔は人の弱い心に付け入るということが描かれていて、この映画におけるメインヴィランは「彼ら自身だった」ということになります

その中でも別格だったのが、「トニーに娘を取られたくないエド」であり、鏡はエドのふりをして「この男を殺す」と迫っていました

潜在的に喜べないところがあって、その本心を悪魔に覗き見されていたことになるのですが、物語的にはほとんど深掘ってはいないのですね

そのエドの心情が「農家の斧男」とリンクするというのがデフォなのですが、そう言った事もないのでモヤモヤする終わり方になっていました

 

また、エドは心臓病に罹患しているのだと思いますが、次の発作は命取りという医者のフラグも放置されていましたね

ジュディが心肺停止になるのは伏線的な意味合いがあると思いますが、エドが心肺停止になるというエピソードも必要だったように思います

エド自身も命の危険から家族を遠ざけるということを考えていましたが、結局のところ「妻がいてこそエド」という部分があるのですね

そのあたりの「悪魔を祓った力」というものにもっとフォーカスした方が良かったのではないでしょうか

 


■悪魔祓いは存在の否定から始まる

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■勝手にスクリプトドクター

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103930/review/05725311/

 

公式HP:

https://wwws.warnerbros.co.jp/shiryoukan-gishiki/

アバター

投稿者 Hiroshi_Takata

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA