■映画鑑賞まとめ■
2月、第4週(2026.2.23~2026.2.28)
■幻愛 夢の向こうに
■オススメ度
妄想入り混じり系純愛映画に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.2.24(アップリンク京都)
■映画情報
原題:幻愛、英題:Beyond the Dream
情報:2020年、香港、119分、G
ジャンル:統合失調症から立ち直りつつある青年と彼の前に現れた女子大生を描いた恋愛映画
監督:キウィ・チョウ
脚本:ゼン・ジュンロン&シュウ・ガンウェイ
キャスト:
テレンス・ラウ/劉俊謙(ロック/レイ・ジーロック/李志楽:統合失調症から回復した小学生教師)
セシリア・チョイ/蔡思韵(ヤンヤン/欣欣:ロックの想像上の人物)
セシリア・チョイ/蔡思韵(イップ・ラム/葉嵐:心理学専攻の大学生)
パウ・ヘイチン/包啓静(フォン教授:イップ・ラムの卒論担当の大学准教授)
プン・チャンリョン/潘燦良(サイモン教授:大学助教授、イップ・ラムと懇意の男性)
ウェイ・シーシャン/魏綺珊(チャン博士/陳教授:センター開設を準備する大学教授)
ケネス・チョン/張万源(ジョー:メンタルヘルスセンターの所長)
ロウ・チェンウェイ/羅振偉(レックス:心理学博士課程の学生、イップ・ラムの元カレ)
アンソニー・チャン/陳瑞強(ウォンおじさん:イップ・ラムの母の元恋人)
ウォン・ラム/黄嵐(アー・リン/阿玲:路上でおかしくなるメンタルヘルスセンターの利用者)
クロエ・ソー/蘇皓兒(図書館の職員、ロックの同僚)
ウェイ・ルイクァン/呉錦泉(シンシンの父)
■映画の舞台
香港:屯門
https://maps.app.goo.gl/Dawi79MQHfpEZMjt9?g_st=ic
ロケ地:
香港:屯門
沙田区禾輋
https://maps.app.goo.gl/B1mfN8HTmoJmBJju6?g_st=ic
軽鉄蝴蝶駅
https://maps.app.goo.gl/JmXVz9VbvbCyKUQN7?g_st=ic
軽鉄景峰駅
https://maps.app.goo.gl/RPUUmwz1dyHRZBxi7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
香港の屯田にて、小学校教師をしているレイ・ジーロックは、かつて統合失調症に悩まされてきたが、今は保険福祉センターのカウンセリングを受けるなどして、日常に回帰していた
ある日のこと、センターの利用者の一人であるリンが路上で何かに取り憑かれたように服を脱ぎ出すところに遭遇したロックは、彼女を助けようとするものの、そこに見知らぬ女性が割って入り、彼女を保護することになった
ロックはリンと共に救急病院に向かい、見知らぬ女が残した服を手に帰途につくことになった
翌日のこと、ロックは昨日の見知らぬ女性を軽鉄内で見かけた
勇気を振り絞って声を掛け、預かっていた服を返す
彼女の名前はヤンヤンと言い、それから距離を縮めることになった
だが、彼女にはアルコール依存症の父がいて、二人の仲はあっさりと引き裂かれてしまう
それから6ヶ月後、ロックの通っている保険福祉センターに、大学生のイップ・ラムという女性がやってきた
彼女はヤンヤンに瓜二つの姿をしていたが、ロックのことは全く知らなかった
大学で心理学を専攻している彼女は、「恋愛妄想」についての論文を書こうとしていて、そのための協力者を探していた
ロックはヤンヤンとのことを隠したまま、イップ・ラムの研究の被験者となる
そして、ヤンヤンのことを話す中で、二人は研究者と被験者との境界線を超えてしまうのである
テーマ:幻想の中にある感情
裏テーマ:理解の先にある執着
■ひとこと感想
少し昔の映画ですが、ちゃんとパンフレットが作られていましたね
若い小学校教師と女子大生の関わりを描く作品で、教師の方には「妄想の彼女がいる」という設定になっています
タイトルコールが30分ぐらいのところで流れ、そこまでのプロローグはロックがどのような人物かを描き、その妄想の終了までを見せていきます
それから6ヶ月の時を経て、ロックが妄想の彼女と現実で再会するという流れになっていました
現実の女性であるイップ・ラムは「恋愛妄想」に関する研究論文を書こうとしていて、指導教授のファン先生からは「100人に1人いるかいないかの症例だ」と考え直しを迫られます
それでも被験者を探すことになり、そこで彼女は体が目的の教授の伝手を頼ることになりました
恋愛に関して問題があるとファン教授に指摘されるように、彼女の恋愛沙汰は大学に周知されているようでしたね
元カレへの扱いもかなり雑で、自分本位の人物であることがよくわかります
そんな彼女と関わりを持つことで、ロックは妄想の続きを見ることになります
そこにいる彼女は妄想のように自分の思い通りには動いてくれませんが、そもそもロックの妄想も彼の思う通りには進んでいきません
このあたりに彼自身が妄想であるとわかっているという背景が見え、それがどのようにして起こっているのかも理解しているように思えます
一方のイップ・ラムも恋愛依存症のような感じで、しかも人間関係をかなりざっくりとリセットしてしまうタイプでした
それゆえに敵を作ることになり、それが自分の首を絞めたとしても、自分の思う人生を生きるタイプの人間として描かれていましたね
↓詳しいレビューはこちらから
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/96156/review/06218469/
公式HP:
■おさるのベン
■オススメ度
動物無双系スプラッターホラーが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.2.20(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Primate(霊長類)
情報:2026年、アメリカ、89分、R15+
ジャンル:帰省した大学生が異常行動を起こすペットの猿に襲われる様子を描いたスプラッターホラー
監督:ヨハネス・ロバーツ
脚本:ヨハネス・ロバーツ&アーネスト・リエラ
キャスト:
ジョニー・セコイヤ/Johnny Sequoyah(ルーシー・ピンボロー/Lucy Pinborough:ハワイに戻ってきた大学生)
トロイ・コッツァー/Troy Kotsur(アダム・ピンボロー/Adam Pinborough:ルーシーの父、聾唖の小説家)
ジア・ハンター/Gia Hunter(エリン・ピンボロー/Erin Pinborough:ルーシーの妹)
Miguel Torres Umba(ベン/Ben:母が遺したペットのチンパンジー)
Ben Pronsky(サウンドボードの音声)
ヴィクトリア・ワイアント/Victoria Wyant(ケイト・ホッジス/Kate Hodges :ルーシーの親友)
ベンジャミン・チェン/Benjamin Cheng(ニック・ホッジス/Nick Hodges:ケイトの兄)
ジェシカ・アレクサンダー/Jess Alexander(ハンナ/Hannah:ケイトの友人、ルーシーの恋敵)
チャーリー・マン/Charlie Mann(ドリュー/Drew:ハワイ旅行中の大学生)
ティエン・シモン/Tienne Simon(ブラッド/Brad:ドリューの友人)
■映画の舞台
アメリカ:ハワイ
オアフ島
ロケ地:
ポルトガル:
Maderia Island
https://maps.app.goo.gl/FDWEhGf6YWA3Mh6G6?g_st=ic
イギリス:ロンドン
■簡単なあらすじ
大学生のルーシー・ピンバローは、母の死後に本国に渡っていて、久しぶりにオアフ島に帰省することになった
親友のケイトと一緒に帰国する算段だったが、ケイトは友人のハンナを連れてきてしまい、ルーシーは肩身の狭い思いをすることになった
島に着いたルーシーたちは、ケイトの兄ニックに出迎えられて実家へと戻る
ルーシーの父アダムは聾唖の小説家で、近々新作の出版と映画化の話のために出張することになっていた
妹のエリンは母親の死後にずっと帰らなかったことを根に持っていて、彼女は母が残したペットのチンパンジーのベンと日々を過ごしてきた
ベンはサウンドボードを操って簡単な会話ができるほど優秀だった
日が暮れてみんなが眠りにつく頃、アダムはベンを連れて彼を屋外の檻へと連れてきた
だが、そこは争ったような跡があり、マングースの死体が転がっていた
アダムは念の為にベンを隔離し、獣医のランバートに診察の依頼を掛ける
そして、娘たちを残したまま、アダムは出版社との打ち合わせのために出張に出かけてしまうのである
テーマ:愛着と本能
裏テーマ:情が消える瞬間
■ひとこと感想
ペットのチンパンジーが暴れるというホラーで、ぶっちゃけるとそれ以上でもそれ以下でない、という内容になっていました
主人公のルーシーは大学生として本国のどこかに通っていて、母の死後に一度も帰省していないことがわかります
妹のエリンとは疎遠になっていて、チンパンジーのベンと過ごしていたことになります
その様子がほぼ描かれないので、ペットと家族の距離感がわからないまま、物語は進んでいきました
映画では、冒頭でネタバレという悪手を披露していて、ベンがどうして暴れ出したのかはあっさりとわかってしまいます
そこからは、理性を無くしたベンとのサバイバルに突入し、早い段階から「殺し合い」の様相になっていました
ペットだから可哀想みたいな心情は1ミリもなく、元々寝る時は隔離されるほどの危険な動物扱いになっていたことになります
そんなベンがマングースを経由して狂犬病に罹ったという設定になっていて、冒頭でも「狂犬病」が何かを丁寧に説明していました
狂犬病になると水を恐れるらしいのですが、チンパンジーが元々水が苦手なので、狂犬病になったからというのとは違うように思います
ともかく、ゴア描写満載のスプラッターホラーなので、それさえ楽しめれば良いという内容になっていたと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104875/review/06221381/
公式HP:
■センチメンタル・バリュー
■オススメ度
父娘の確執のドラマに興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.2.26(イオンシネマ四條畷)
■映画情報
原題:Affeksjonsverdi(情緒的価値)、英題:Sentimental Value(愛着あるもの)
情報:2025年、ノルウェー&フランス&デンマーク&ドイツ、133分、G
ジャンル:疎遠だった父と娘の再会を描いたヒューマンドラマ
監督:ヨアキム・トリアー
脚本:ヨアキム・トリアー&エスキル・フォクト
キャスト:
レナーテ・レインスベ/Renate Reinsve(ノーラ・ボルグ/Nora Borg:オスロで活躍する舞台女優)
(10代:Olivia Thompson)
(幼少期:Iben Policer Havnevik)
(幼少期:Irma Trier)
(幼児期:Ibi Trier)
ステラン・スカルスガルド/Stellan Skarsgård(グスタフ・ボルグ/Gustav Borg:ノーラの父、映画監督)
(青春期:Knut Roertveit)
(青春期:Nicholas Bergh)
(10代:Aasmund Almdahl)
(幼少期:Emmet Øverland Crompton)
Ida Marianne Vassbotn Klasson(シセル・ボルグ/Sissel Borg:グスタフの妻、心理療法士)
Vilde Søyland(カリン・ボルグ/カリン・インゲルス/Karin Borg:グスタフの母)
(幼少期:Sigrid Lorentzen Abelsnes)
インガ・イブスドッテル・リッレオース/Inga Ibsdotter Lilleaas(アグネス・ボルグ・ペッターセン/Agnes Borg Pettersen:ノーラの妹、歴史学者)
(10代:Ida Atlanta Kyllingmark Giertsen)
(幼少期:Julie Østhagen)
Øyvind Hesjedal Loven(エリック/Erik:アグネスの息子、7歳)
Andreas Stoltenberg Granerud(エーヴェン・ペッターセン/エヴァン/Even:アグネスの夫)
Ingunn Beate Øyen(テレーセ/Therese:エーヴェンの母)
エル・ファニング/Elle Fanning(レイチェル・ケンプ/Rachel Kemp:アメリカの人気女優)
アンデルシュ・ダニエルセン・リー/Anders Danielsen Lie(ヤーコプ/Jakob:ノーラの演劇仲間、恋人)
Jesper Christensen(ミカール/Michael:グスタフのプロデューサー)
Lars Väringer(ペーター/Peter:グスタフの旧友、撮影監督)
■映画の舞台
ノルウェー:オスロ
ロケ地:
ノルウェー:オスロ
Thomas Heftyes Gate 25(ノーラの生家)
https://maps.app.goo.gl/RKQQtt75whMeEQYm8?g_st=ic
フランス:カルバドス
ドーヴィル/Deauville
https://maps.app.goo.gl/ZfeSZCeVMGHw1TdP9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ノルウェーのオスロの国立劇場所属の舞台女優のノーラは、極度の舞台恐怖症に悩まされていて、幾度となくスタッフに迷惑を掛けていた
その日の公演でも直前に逃げ出したくなり、スタッフのヤーコプに自分の頬を殴らせて正気に戻ったかと思うと、いきなり衣装を破り出したりしてしまう
何とか舞台をやりきり、喝采を浴びるものの、ノーラは精神的に疲弊し、さらに状況は悪化の一途を辿っていた
彼女には妹のアグネスと母シセルがいて、父グスタフは幼い頃に家族を捨ててスウェーデンに行っていた
グスタフは映画監督として成功を収め、過去作品のリバイバル上映などが行われていたが、娘たちとの関係は最悪だった
だが、シセルの死によって再会することになり、気まずい関係のまま時を過ごすことになった
グスタフは70歳になり、プロデューサーのミカールとともに最後の作品を手がけることになっていた
Netflix出資のもと、グスタフが幾度となく取り上げてきたテーマだったが、今回はかなり自身のプレイベートに立ち入る内容だった
それは、反逆罪で投獄された過去を持つ母カリンを描いたもので、彼女はグスタフが7歳の時に自宅にて命を絶っていた
そして、そのカリン役に娘のノーラを配そうと考えていたのである
テーマ:娘を通じて母を知る
裏テーマ:足を踏み入れた者同士の共感
■ひとこと感想
ノルウェーのオスロを舞台にした作品で、主人公一家が住んでいた一戸建てが舞台となっていました
そこには祖父母の代から色々なことが刻まれていて、メインとなるのは父グスタフの幼少期と、ノーラとアグネスの現在ということになります
幼少期に家族を捨てた父が許せない姉妹がいて、同じ境遇だったのに家庭を持てたアグネスと、そう言ったものを遠ざけてきたノーラがいました
ノーラは多感な長女であり、冒頭では両親の喧嘩を「騒音」と表し、家に人格を感じていました
そんな家を舞台に映画を作るという話が持ち上がり、父の母役のオファーというものが舞い込みます
ノーラは父との関係性からそれを拒み、その脚本はアメリカ人トップ女優のレイチェルの心を動かすことになりました
でも、レイチェルは主人公に投影されているものが複雑すぎて、知れば知るほど理解できなくなり、自分から遠ざかっていくことがわかります
そんな中、自分嫌いのノーラは「別人になりきること」で精神的なバランスを取っていて、この2人の女優の対比というものが描かれていきます
かなり時系列が動く作品ですが、苦手な人にはキツい展開のように思えます
それは、最終的に阿吽の呼吸のようなもので終わり、はっきりとしたものを突き付けずに終わってしまうから、かなと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】センチメンタル・バリュー【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103740/review/06224688/
公式HP:
https://gaga.ne.jp/sentvalue_NOROSHI/
■レンタルファミリー
■オススメ度
ほっこりするヒューマンドラマが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.2.27(イオンシネマ久御山)
■映画情報
原題:Rental Family
情報:2025年、アメリカ、110分、G
ジャンル:クライアントの望む人物を演じる俳優たちを描いたヒューマンドラマ
監督:HIKARI
脚本:HIKARI&スティーヴン・ブレイハット
キャスト:
ブレンダン・フレイザー/Brendan Fraser(フィリップ・ヴァンダープルーグ/Phillip Vanderploeg:一世風靡した元CM俳優)
平岳大(多田信二:「レンタルファミリー」の社長)
板谷由夏(多田の妻)
海津陽(多田の息子)
山本真理(中島愛子:「レンタルファミリー」所属の女優)
木村文(光太:「レンタルファミリー」所属のスタッフ、ムードメイカー)
柄本明(長谷川喜久雄:天草に行きたい老俳優)
真飛聖(雅美:喜久雄の娘)
梅澤昌代(小川:長谷川家の使用人)
ゴーマン・シャノン・眞陽(川崎美亜:受験を控えるハーフの少女)
篠﨑しの(川崎瞳:美亜の母)
森田望智(佳恵:新郎役を依頼する女性)
安藤玉恵(LOLA:フィリップを癒す女性)
宇野祥平(大東裕樹:自分の葬式を挙げる男)
神野三鈴(私立小学校の校長)
■映画の舞台
東京都心
長崎:島原
熊本:天草
ロケ地:
東京都:墨田区
飛木稲荷神社
https://maps.app.goo.gl/P6h8er169MrtKJpA8?g_st=ic
東京都:港区
麻布台ヒルズ チームラボ ボーダレス
https://maps.app.goo.gl/3KKUT1WbLUoEmJaM6?g_st=ic
東京都:新宿区
毘沙門天 善國寺
https://maps.app.goo.gl/QNSRE1WZiHwzpviTA?g_st=ic
長崎県:島原市
大三東駅
https://maps.app.goo.gl/NS7bUCYim6KALN2V7?g_st=ic
熊本県:天草市
西平椿公園 ラピュタの木
https://maps.app.goo.gl/SUubfDRujStbGBcs6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
かつてCMで知名度抜群だった俳優のフィリップは、今では色んなオーディションを受けても実らず、細々とした生活を余儀なくされていた
ある日のこと、仕事を手配してくれているソニアから「悲しむアメリカ人」を演じるように言われ、とある場所へと向かった
そこは葬式会場で、大東裕樹という名の見知らぬ男の葬儀が行われていたが、故人であるはずの男は行きたまま棺桶の中で自分の葬式を堪能していた
その仕事は「レンタルファミリー」という会社が請け負っていた案件で、彼らは「クライアントの要望に応じて役柄を演じる仕事」をしていて、その日は「自分の葬式を体験したい」というクライアントの要望を受けてのものだった
その葬式を仕切っていた「レンタルファミリー」の社長の多田は、フィリップを自分の会社に誘うことになった
彼の事務所に出向いたフィリップは、そこで「白人男性」を演じてほしいと言われ、最初の仕事はある女性の新郎の役だった
当日になって怖くなったフィリップはトイレに駆け込んで行方をくらましてしまう
何とか説得に応じて役をこなしたものの、自分には向いていないと感じていた
だが、自分が役割を演じることでクライアントが幸せでいられるなら、と思い、仕事を続けることになった
次の現場は私立への編入を考えている女子小学生・美亜で、彼女の父はアメリカにいるという設定だった
編入試験までに「本当の親子のように接することができるように」と言われたフィリップは、美亜に拒絶されながらも、徐々に信頼関係を築くことになったのである
テーマ:擬似の先にある真実
裏テーマ:精神を保つ嘘の正体
■ひとこと感想
予告編の段階から気になっていた作品で、日本で活動している外国人俳優が「白人男性の役を演じる」という内容になっていました
メインは女子小学生・美亜と、老俳優・喜久雄との「仕事」で、あるある的な感じで「仕事を飛び越えた関係性」というものが築かれていきます
期間限定なのに過度に感情移入がされていくのですが、そもそもそれを制御するのは無理という案件が多かったように思います
美亜との仕事では、まるで本当の父親のように接して「編入試験の保護者面接をクリアする」という難題があり、かなりの歳月を経てゴールへと向かうことになります
喜久雄との仕事では、彼のライフワークを記事にする記者ということで、認知症の彼が人生の最後に忘れ物を取りにいく手伝いをすることになります
どちらも表面的な付き合いでは難しい側面があり、期間も長いこともあって、仕事と割り切るには難しいものがあったと思います
そこで起きることは想定内だと思いますが、どのような着地をさせるのかは興味深かったですね
それぞれのエピソードも然ることながら、ラストショットも秀逸で、日本人だと「ですよね~」とわかりみの深いショットになっていたように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】レンタル・ファミリー【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101439/review/06227369/
公式HP:
https://www.searchlightpictures.jp/movies/rentalfamily
■木挽町のあだ討ち
■オススメ度
時代劇ミステリーに興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.2.27(イオンシネマ久御山)
■映画情報
情報:2026年、日本、120分、G
ジャンル:家のために仇討ちを果たした青年の謎を追う元藩士を描いたミステリー映画
監督&脚本:源孝志
原作:永井沙耶子『木挽町のあだ討ち』
キャスト:
柄本佑(加瀬総一郎:菊之助の縁者を名乗る謎の男、遠山潘の元藩士)
長尾謙杜(伊納菊之助:美濃遠山藩士、あだ討ちを果たす青年)
山口馬木也(伊納清左衛門:菊之助の父、東山潘の馬廻り役)
沢口靖子(伊納たえ:菊之助の母)
北村一輝(作兵衛:清左衛門を殺した男、伊納家の下男)
渡辺謙(篠田金治:森田座の立作者、戯作者)
瀬戸康史(一八:森田座の木戸芸者)
滝藤賢一(相良与三郎:森田座の立師)
高橋和也(二代目芳澤ほたる:森田座の衣裳方、元女形)
正名僕蔵(久蔵:森田座の小道具方、阿吽の久蔵)
イモトアヤコ(お与根:久蔵の妻)
愛希れいか(お三津:めしや「つるや」の看板娘、与三郎の恋人)
冨家ノリマサ(七代目市川團十郎:歌舞伎役者)
本田博太郎(五代目松本幸四郎:歌舞伎役者)
野村周平(遠山安房守:遠山潘の藩主)
石橋蓮司(滝川主馬:遠山潘の家老)
■映画の舞台
1810年(文化7年)1月16日、
江戸:木挽町
ロケ地:
東映太秦映画村
■簡単なあらすじ
文化7年1月16日、江戸・木挽町にて、乱心した父・清左衛門を殺した男・作兵衛に対し、仇討ちを決行した男がいた
彼は清左衛門の息子・菊之助と名乗り、芝居を見終えた客たちが見守る中、仇討ちを成功させる
その首は公的に確認され、近くの雑木林に埋葬されたと言われた
その事件の1年半後、菊之助の縁者を名乗る人物・総一郎が木挽町へとやってきた
彼は菊之助の許嫁の兄であると言い、そこにあった芝居小屋の森田屋の木戸芸者・一八から事件の詳細を聞くことになった
200人はいたとされる芝居小屋の客人が証人となっていて、その仇討ちには不可解な点がないように思えた
だが、総一郎はいくつかの疑問を持っていて、その一つが「首はどこに埋葬されたのか」というものだった
総一郎と作兵衛には縁があり、その首を生まれ故郷に埋葬したいと考えていた
菊之助から聞いた話を元に雑木林を探しても何も出て来ず、そこで彼の母から「芝居小屋で戯曲を書いている男・金治」なら何か知っているのではないかと教えてもらった
そこで総一郎はその情報を元に、かつて仇討ちのために潜伏していたとされる森田屋にて、情報収集を図ろうと考えていたのである
テーマ:「あだ」討ちの矜持
裏テーマ:家と縁
■ひとこと感想
江戸時代のとある町にて起きた仇討ち事件を捜査する謎の男というのが主人公になっていて、その事件を知る人々から多くのことを聞いていくという流れになっています
ミステリーとしては「先に犯人が登場するパターン」となっていて、そのカラクリを暴くという「古畑任三郎的なスタンス」になっていたと言えます
それでも、すでに犯人が目星をついているというものではなく、総一郎が感じている「違和感」というものを追っていく流れになっていました
冒頭にて、空き地での仇討ちが描かれ、そこでは「決定的な瞬間」というものは「誰もが目撃していない小屋の中」ということになっていました
そこから首を持った菊之助が出てきたこと、その首を焼く人が確認したとのことで、公的に認められた仇討ちということになりました
この仇討ちを実行した背景を知るのが総一郎であり、仇討ちの真相を知るのが森田屋の連中ということになります
総一郎の疑問を一つずつ紐解いていく中で、森田屋の個性的なキャラが登場し、それらが「仇討ち成功」のための布石となっていました
そんな中、総一郎に根本的な疑問が残っていて、作兵衛との関係性を暴露した上で情報を聞き出していきます
その情報がブラフのようにも思え、森田屋の人々は「彼が信用するに足る人物なのか」と警戒していくことになります
「古畑のような警察官」ではない総一郎なので、捜査の過程というわけではありませんが、近しいと思われる訳ありが事件を深掘りするというのは面白いと思います
そして、仇討ちの真相が判明した時、これはうまい話だなあと舌を巻くのではないでしょうか
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】木挽町のあだ討ち【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104590/review/06227371/
公式HP:
