■木挽町のあだ討ち
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■オススメ度
時代劇ミステリーに興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.2.27(イオンシネマ久御山)
■映画情報
情報:2026年、日本、120分、G
ジャンル:家のために仇討ちを果たした青年の謎を追う元藩士を描いたミステリー映画
監督&脚本:源孝志
原作:永井沙耶子『木挽町のあだ討ち』
キャスト:
柄本佑(加瀬総一郎:菊之助の縁者を名乗る謎の男、遠山潘の元藩士)
長尾謙杜(伊納菊之助:美濃遠山藩士、あだ討ちを果たす青年)
山口馬木也(伊納清左衛門:菊之助の父、東山潘の馬廻り役)
沢口靖子(伊納たえ:菊之助の母)
北村一輝(作兵衛:清左衛門を殺した男、伊納家の下男)
渡辺謙(篠田金治:森田座の立作者、戯作者)
瀬戸康史(一八:森田座の木戸芸者)
滝藤賢一(相良与三郎:森田座の立師)
高橋和也(二代目芳澤ほたる:森田座の衣裳方、元女形)
正名僕蔵(久蔵:森田座の小道具方、阿吽の久蔵)
イモトアヤコ(お与根:久蔵の妻)
愛希れいか(お三津:めしや「つるや」の看板娘、与三郎の恋人)
冨家ノリマサ(七代目市川團十郎:歌舞伎役者)
本田博太郎(五代目松本幸四郎:歌舞伎役者)
野村周平(遠山安房守:遠山潘の藩主)
石橋蓮司(滝川主馬:遠山潘の家老)
【その他の出演者】
柴田善行
峰蘭太郎
旭屋光太郎
白井滋郎
越中晃一(番頭)
まつむら眞弓(雀)
浅田祐三
木村康志
岡本昌也
木内義一
石川典佳
折目真穂
片岡千壽(歌舞伎役者)
入江毅
北川裕介(一角)
五條珠太郎
ムラサトシ
曾我廼家一蝶
曽我廼家桃太郎
花柳梨道
■映画の舞台
1810年(文化7年)1月16日、
江戸:木挽町
ロケ地:
東映太秦映画村
■簡単なあらすじ
文化7年1月16日、江戸・木挽町にて、乱心した父・清左衛門を殺した男・作兵衛に対し、仇討ちを決行した男がいた
彼は清左衛門の息子・菊之助と名乗り、芝居を見終えた客たちが見守る中、仇討ちを成功させる
その首は公的に確認され、近くの雑木林に埋葬されたと言われた
その事件の1年半後、菊之助の縁者を名乗る人物・総一郎が木挽町へとやってきた
彼は菊之助の許嫁の兄であると言い、そこにあった芝居小屋の森田屋の木戸芸者・一八から事件の詳細を聞くことになった
200人はいたとされる芝居小屋の客人が証人となっていて、その仇討ちには不可解な点がないように思えた
だが、総一郎はいくつかの疑問を持っていて、その一つが「首はどこに埋葬されたのか」というものだった
総一郎と作兵衛には縁があり、その首を生まれ故郷に埋葬したいと考えていた
菊之助から聞いた話を元に雑木林を探しても何も出て来ず、そこで彼の母から「芝居小屋で戯曲を書いている男・金治」なら何か知っているのではないかと教えてもらった
そこで総一郎はその情報を元に、かつて仇討ちのために潜伏していたとされる森田屋にて、情報収集を図ろうと考えていたのである
テーマ:「あだ」討ちの矜持
裏テーマ:家と縁
■ひとこと感想
江戸時代のとある町にて起きた仇討ち事件を捜査する謎の男というのが主人公になっていて、その事件を知る人々から多くのことを聞いていくという流れになっています
ミステリーとしては「先に犯人が登場するパターン」となっていて、そのカラクリを暴くという「古畑任三郎的なスタンス」になっていたと言えます
それでも、すでに犯人が目星をついているというものではなく、総一郎が感じている「違和感」というものを追っていく流れになっていました
冒頭にて、空き地での仇討ちが描かれ、そこでは「決定的な瞬間」というものは「誰もが目撃していない小屋の中」ということになっていました
そこから首を持った菊之助が出てきたこと、その首を焼く人が確認したとのことで、公的に認められた仇討ちということになりました
この仇討ちを実行した背景を知るのが総一郎であり、仇討ちの真相を知るのが森田屋の連中ということになります
総一郎の疑問を一つずつ紐解いていく中で、森田屋の個性的なキャラが登場し、それらが「仇討ち成功」のための布石となっていました
そんな中、総一郎に根本的な疑問が残っていて、作兵衛との関係性を暴露した上で情報を聞き出していきます
その情報がブラフのようにも思え、森田屋の人々は「彼が信用するに足る人物なのか」と警戒していくことになります
「古畑のような警察官」ではない総一郎なので、捜査の過程というわけではありませんが、近しいと思われる訳ありが事件を深掘りするというのは面白いと思います
そして、仇討ちの真相が判明した時、これはうまい話だなあと舌を巻くのではないでしょうか
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作は、事件を最初に描きつつ、その真相と背景を深掘りするという流れになっていて、その仇討ち自体が胡散臭いものというテイストで綴られていきます
衆目とは言え、殺害した瞬間は誰も見ておらず、首はおろか胴体まで瞬く間に処理されていました
亡骸が綺麗に処理されている完全犯罪にも見え、一族の恥を晒した罪人に対して見せ物にしなかったなど、当時としては異例に思える事後というものが示されていきます
観客目線だとある種の芝居を見ている感覚となり、背景で演じられる「仮名手本忠臣蔵」もスパイスが効いていましたね
「あだ討ち」を成功させるための要素が徐々に明らかになりつつも、最後の作戦ではハラハラさせる一幕もあったりします
どこかユーモラスな部分もあって、エンタメ作品としては綺麗にまとまっていたように思いました
ミステリーとしてはそこまで難解なものではありませんが、それぞれの人間関係が最後まで要素として残っているので、ラストシーンもジーンと来ると思います
主犯がその後どうなったのかは描かれませんが、あの藩主のことなので、見事なまでの醜悪を晒しつつ、お家は打ち壊しになったのかな、と感じました
映画のタイトルは「あだ討ち」なのですが、このダブルミーニング(仇と徒)は見事な掛け合いになっていたなあ、と思いました
■大きな嘘を隠す芝居
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■懐に入るのが得意な疑わしき人物設定
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104590/review/06227371/
公式HP:
