■90メートル


■オススメ度

 

ヤングケアラー問題に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.3.30(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2026年、日本、116分、G

ジャンル:ALSの母を抱える息子の葛藤を描いた青春映画

 

監督&脚本:中川駿

 

キャスト:

山時聡真(藤村佑:母と二人暮らしの高校3年生)

   (幼少期:佐藤颯真

菅野美穂(藤村美咲:難病を患う佑の母)

 

南琴奈(松田杏花:佑の同級生、バスケ部のマネージャー)

田中偉登(大平翔太:佑の元チームメイト)

 

西野七瀬(下村香織:ケアマネージャー)

 

荻野みかん(前原裕美子:介護士)

朝井大智(ヘルパー)

藤本沙紀(江村薫:ヘルパー)

オラキオ(ヘルパー)

金澤美穂(ヘルパー)

市原茉莉(毛塚杏奈:ヘルパー)

 

少路勇介(高校の担任の先生)

 

伊藤凌太郎(元チームメイト)

小林輝隼(加藤裕章:元チームメイト)

松山歩夢(平野健志:元チームメイト)

石川愛大(安藤慎平:元チームメイト)

高瀬隆吉(山下康之:元チームメイト)

永尾理(須崎隼人:元チームメイト)

瀬名陽斗(元チームメイト)

嶋貫妃夏(井上梨奈:マネージャー)

新山航希(藤倉:バスケ部の顧問)

 

桜まゆみ(推薦の説明をする先生)

光永聖(医師)

松条華(訪問看護師)

柿木風花(大学の職員、面接案内)

高瀬アラタ(大学の面接官)

栗山かほり(大学の面接官)

本谷桜也

八杉泰雅

橘春軌

岡田京也

柏木智貴

イワゴウサトシ(小学校バスケチームの監督)

高橋陽(小学校時代のチームメイト)

奥山海(小学校時代のチームメイト)

村上秋峨(小学校時代のチームメイト)

内免哲也(小学校時代のチームメイト)

有佐(香織の同僚、ケアマネージャー)

木村駿斗

小野由香(小学生の母親)

山崎諄

山田将樹

山崎諒

橘内駿慧

河内千沙

 


■映画の舞台

 

令和7年、

関東圏のどこか

 

ロケ地:

神奈川県:高座郡寒川町

寒川町立寒川中学校

https://maps.app.goo.gl/AhKFNNuiaiK3t6UC8?g_st=ic

 

寒川高等学校

https://maps.app.goo.gl/Vte8M4z1yt3hAzW49?g_st=ic

 

東京都:八王子市

八王子学園八王子中学校・高等学校

https://maps.app.goo.gl/Bqhg4sJQTXKXUoPo9?g_st=ic

 

神奈川県:横須賀市

衣笠商店街

https://maps.app.goo.gl/duKURwwGfpbGot8Z8?g_st=ic

 

横須賀コロッケ

https://maps.app.goo.gl/PTPUykvLaAGJNf3r5?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

小学校時代からバスケに打ち込んできた藤村佑は、今では母・美咲の介護につきっきりになっていて、将来のことを考える余裕などはなかった

ALSという難病を抱えた母は、次第に筋力が衰えていて、トイレへの移動も全介助で行っていた

何かあれば呼び出しのベルが鳴る仕組みになっていて、ヘルパーの確保が十分ではない今は、平日の昼間以外は佑が面倒を見なければいけなかった

 

ある日のこと、ケアマネージャーの下村から、母が兼ねてから切望していたヘルパーの補強ができると知らされた

24時間365日ヘルパーが介入できることになり、佑は母の介護から解放されてしまう

受験生でもある佑は、担任の先生からアドバイスをもらっていた「自己推薦での大学進学」を本気で考えるようになっていた

そして、その説明会にて、中途半端な状態で退部することになったバスケ部のマネージャー・松田と再会することになった

 

2人は辿々しい会話を続けながらも、自己推薦のために協力していく毎日が続く

そんな折、佑は松田に対して、母親の病状のこと、退部に至った経緯を話すことになった

事実を知った松田は、卒業写真くらいはバスケ部のみんなと一緒に撮ろうと言い出し、部員に掛け合うことになった

部員たちは「本人が望むなら」ということで意見が一致し、佑は写真を撮るために、久々に体育館に赴くことになったのである

 

テーマ:ヤングケアラーの実態

裏テーマ:相互依存の脱却

 


■ひとこと感想

 

ヤングケアラーを取り扱った作品で、母子家庭の母親がALSを患ったために、現実問題に直面する高校生を描いていました

何をどうしたらわからない中でできることをして、それが習慣になった頃が物語の起点となっていて、そこにある親子関係は奉仕というよりは、流れ作業のようになっていました

やりたくてやっているわけじゃないけれど、それから解放されたところで、やりたいことを再開できるわけでもありません

一度止まってしまったものを再度動かせるほど世の中は好都合にはできてなくて、貴重な瞬間というものの意味を再確認させられます

 

個人的には、妻の末期癌を在宅介護した経験があり、あの呼び出しベルを懐かしく思います

この家庭では日中にヘルパーが来てくれていましたが、ウチの場合は「必要に応じて来る」という感じだったので、仕事先でも妻の状態がわかるように色々と考えて導入していました

当直業務なので、妻が寝ている間に仕事に出かけるので、ペットなどを見守る用のカメラを自宅のベッド脇とトイレの前に設置していて、何もないかを逐一確認するということをしていました

 

佑の場合は高校生なので授業に出なくてはいけないし、私の場合は働かないと生活も医療費も出せません

行政サービスでできるところまでやって、あとは個人の責任でどこまで許容するか、という命題がありました

彼らの場合はそこまでのことはありませんが、現実問題としては、ケースバイケースで様々なことが背景にあると考えられます

 

映画では、いわゆるヤングケアラーの相互依存という部分は弱めに描かれていて、フル介護に入った事で疎外感を感じるという描写は少なかったと思います

それでも、自分の手を離れることにおける喪失というものはあって、それを埋めるものはないという現実はあります

佑は受験生なので、それを埋めざるを得ない現実が襲ってきますが、彼が高校2年生だったら、もっと違う物語になったように思えました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

映画は、タイトルの回収がラストになっていて、母親が患っている病気がALSであることは中盤になるまでわかりません

病気のことを知っている人、そう言った映画を見たことがある人なら、母親の状況から病気を察することができますが、一般的には説明されてもわからない人の方が多いように思います

なので、物語のはじめの段階で、佑がALSについて知った時の状況というものを描いた方がよかったように思います

 

物語は、夢を諦めた青年が、高校生活に区切りをつける様子を描きますが、彼の決断は介護からの脱却だけではなく、本当の意味での母親との離別に近いものがあります

母親としては、いずれは自分はいなくなることを理解していて、それについては許容しているし、佑の方も頭ではわかっているのだと思います

そのときになって見ないと選択の重みや後悔というものは実体験にはなりませんが、物語としては前向きに生きようとする主人公を描こうとしているので、これで良いのだと思います

 

彼のような状況だと、「長くはない予後」を終えてから動こうと考える人もいるだろうし、それによって積み重なる時間をどう捉えるかという問題も出てきます

でも、高校3年生だと、そこで立ち止まってしまう意味は大きく人生を左右してしまいます

その意味が「現在進行形で理解できるか」というと難しい問題で、映画だから神様的な視点と思考があって、この行動に結びついているのだと言えます

 

それが渦中にいる人を救うかどうかはわかりませんが、自分の病気の辛さと、それによって時間を奪っていることに対する自覚をどう折り合いをつけるかは、個人によって違う部分もあるでしょう

残りわずかだから犠牲になってくれと望む人もいる一方で、今すぐにでも私の元を離れなさいと突き放す人もいると思います

そんな中で、どのようにして相手を前向きにさせるかというのは、とても難しい問題のように思えました

 


■若年期における空白の重み

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■束縛を表す単位

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105058/review/06345825/

 

公式HP:

https://movie90m.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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