■でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男


■オススメ度

 

実話ベースのエグい映画が好きなひと(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.6.27(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、130分、PG12

ジャンル:でっちあげによって社会的に抹殺された教師を描いた社会派スリラー映画

 

監督:三池崇史

脚本:森ハヤシ

原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』

 

 

キャスト:

綾野剛(薮下誠一:体罰で告発された小学校の教諭)

木村文乃(薮下希美:誠一の妻)

浅井陽人(薮下勇気:誠一の息子)

 

柴咲コウ(氷室律子:拓翔の母)

   (小中学時代:照井野々花

三浦綺羅(氷室拓翔:体罰を受けて自殺未遂をした児童)

迫田孝也(氷室拓馬:拓翔の父)

 

亀梨和也(鳴海三千彦:実名報道をする週刊春報の記者)

高嶋政宏(堂前:鳴海の上司)

 

光石研(段田重春:小学校の校長)

大倉孝二(都築敏明:小学校の教頭)

東野絢香(戸川:監視役を命じられる教師)

 

小澤征悦(前村義文:PTSDの診断を下す精神科の教授)

美村里江(箱崎祥子:PTSD診断に疑問を持つ精神科医)

 

安藤玉恵(山添夏美:薮下の受け持ちクラスの生徒の母親)

岡田伸晃(山添純也:夏美の息子、拓翔のクラスメイト)

 

峯村リエ(藤野公代:教育委員会の委員長)

 

飯田基祐(橋本:裁判長)

 

北村一輝(大和紀夫:氷室側の弁護士)

小林薫(湯上谷年雄:誠一側の弁護士)

 

出合正幸(家庭訪問先の父親)

 

沖原一生(民生委員?)

水上竜士(?)

岩瀬亮(断る弁護士)

 

佐々木侑亮(路上の少年?)

吉本実由(海:路上の少女)

平野莉亜菜(帰国子女)

 

中田春介(コメンテーター)

福津健創(?)

川並淳一(記者)

森レイ子(看護師?)

宮原尚之(リポーター)

川瀬絵梨(音楽の先生)

川井淳史(アナウンサー)

松田朋子(アナウンサー)

速水今日子(?)

 


■映画の舞台

 

2003年、

日本のどこか

向日市

希望ヶ丘小学校

 

ロケ地:

群馬県:太田市

群馬県立がんセンター

https://maps.app.goo.gl/QHU7voE5RMe3rRfLA?g_st=ic

 

群馬県:高崎市

鎌倉街道記念碑

https://maps.app.goo.gl/h8DZzeXiGC9HcdRk8?g_st=ic

 

群馬パース大学

https://maps.app.goo.gl/nyAXcVhAfhFuUeLs7?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

小学校の教諭をしている薮下誠一は、ある日受け持ち児童の氷室拓翔の両親から賠償請求の告訴をされてしまう

拓翔との間に体罰があったというもので、当初は校長と教頭列席のもとで保護者に謝罪をすれば済むと思われていた

だが、その時の態度に不快感を示した両親は保護者懇談会での説明と謝罪を求め、薮下はそれに応じることになった

 

その後、その事件は新聞にリークされ、それを嗅ぎつけた週刊誌は保護者側の話だけを聞いて実名報道に踏み切った

告訴内容を確認した薮下は、それがでっちあげだと確信し、法廷で争うことになった

だが、世間からの風当たりが強いままで弁護士も見つからず、当初は弁護人無しで裁判に臨まなければならなかった

 

相手は500人を超える弁護団を配する中、報道は日々過激なものになっていく

薮下は市役所の法律相談コーナーに出向き、そこで湯上谷弁護士の協力を仰ぐことになった

争点はいじめがあったかなかったという問題から、薮下の差別発言などに及ぶものの、一番のネックは「学校が体罰を認めて、教育委員会が認定したこと」だった

薮下はときに感情的になりながらも、湯上谷とともに法廷を戦うことになったのである

 

テーマ:印象操作と正義感

裏テーマ:法的制裁と結審

 


■ひとこと感想

 

実際にあった事件ですが、どこまで脚色されているのかは何とも言えない部分がありましたね

ほぼ事実ということであれば、捏造側も生きているし、あの親の元で育った少年がまともに育っているのかも心配になってしまいます

週刊誌の実名報道に対する裁判があったのかはわかりませんが、明らかな名誉毀損だし、社会に与えた影響も大きすぎると思います

 

誹謗中傷に関するものは今も昔も変わらないと思いますが、見えなくなっている分悪質化は進んでいますね

それ以上に目的ありきで嘘の告訴をするという人間がいるということの方が社会におけるリスクとして残っていると言えます

この件があったからこそ、学校側がいじめがあったことを認めないという風潮に拍車をかけているようにも思えます

 

映画は、いわゆる法廷劇となっていて、ここまで事実無根だと徹底抗戦どころか報復裁判を起こされてもおかしくないと思います

それでも、一番の加害者が学校であり、事実確認をすることもなく、保護者側の言葉を鵜呑みにして処分するというのはあってはならないことだと思います

それに対して誰も何も言わないし、法廷で証言をする人もいません

ターゲットになったら最後という感じで、普段から親しくしてくれている同僚すらも何もしてくれないんだという絶望の方が強かったように思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

週刊誌の酷さも大概ですが、記事の内容も読まずに脊髄反射をして週刊誌以上に叩くという風潮は今も昔も変わらないのでしょう

時代的に張り紙になっていますが、現代的な要素も踏まえて、SNSなどでの拡散なども同時に描かれていました

この映画が何を伝えたいのかは色々とあると思いますが、ヤバい人に関わったら負け以外の教訓はありません

どんなに誠心誠意を尽くしても伝わらない人はいるので、証拠となるものを重ねていくしかないのでしょう

そう言った意味において、教室内には監視カメラを常時設置する以外に「どちら側も守る状況を作れない」と思えてしまいます

 

裁判に関しても、金にモノを言わせた弁護団の無能さは浮き彫りになっていますが、この内容で裁判に踏み切ったこともどうなのかなと思います

週刊誌やTVの報道、保護者の証言だけを重視して客観視しないというところに司法の問題もあるように思います

裁判を焚き付けたのは記者だと思いますが、そもそも論として、そこを追求せずに終わるのはモヤモヤしてしまいますね

この学校が特殊なのかはわかりませんが、問題が起こったら、自分の組織と対立することを辞さないという覚悟がないと、この世界では生きていけないように思えました

 

何かしら事件が起きた時、自分の身を守るためには「妥協はしない」というのが前提でしょう

身に覚えのないことは法廷も辞さない覚悟が必要で、それ以外に自分を守る方法はありません

法廷で決着がついて勝っても得られるものはありませんが、やられっぱなしで逃げることの方がリスクが高いのですね

なので、売られたケンカは買うというスタンスで、某ドラマではありませんが「倍返し」をするところまで突き抜ける覚悟がないとダメなんじゃないかなと思いました

 


■実際の事件について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■性善説では生きられない世の中

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103667/review/05258380/

 

公式HP:

https://www.detchiagemovie.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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