■白雪姫
Contents
■オススメ度
ディズニー映画なら見てしまう人(★★)
例の騒動の意味を知りたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.3.27(T・JOY京都)
■映画情報
原題:Disney‘s Snow White(白雪姫)
情報:2025年、アメリカ、109分、G
ジャンル:王国を乗っ取られた白雪姫が森の小人や盗賊たちと一緒に戦う様子を描いたファンタジー映画
監督:マーク・ウェブ
脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン
原作:グリム兄弟『Snow White and the Seven Dwarfs』
キャスト:
レイチェル・ゼグラー/Rachel Zegler(白雪姫/Snow White:雪の日に生まれたお姫様
(幼少期:Emilia Faucher)
(幼児期:Olivia Verrall)
ガル・ガドット/Gal Gadot(邪悪な女王/Evil Queen:国を乗っ取った嫉妬深い邪悪な女王)
アンドリュー・バナップ/Andrew Burnap(ジョナサン/Jonathan:森の盗賊のかしら)
Andrew Barth Feldman(ドーピー/Dopey:白雪姫の七人の小人、おとぼけ&ナレーション)
Tituss Burgess(バッシュフル/Bashful:白雪姫の七人の小人、てれすけ)
Martin Klebba(グランプリー/Grumpy:白雪姫の七人の小人、おこりんぼ)
Jason Kravits(スニージー/Sneezy:白雪姫の七人の小人、くしゃみ)
George Salazar(ハッピー/Happy:白雪姫の七人の小人、ごきげん)
Jeremy Swift(ドク/Doc:白雪姫の七人の小人、先生)
Andy Grotelueschen(スリープ/Sleepy:白雪姫の七人の小人、ねぼすけ)
アンス・カビア/Ansu Kabia(名もなき狩人/Huntsman:女王の命令で白雪姫を殺しにいく男)
パトリック・ペイジ/Patrick Page(魔法の鏡/Magic Mirror)
George Appleby(クイッグ/Quigg:ジョナサンの仲間、弓使い)
Colin Michael Carmichael(ファーノ/Farno:ジョナサンの仲間)
Samuel Baxter(サイス/Scythe:ジョナサンの仲間)
Jimmy Johnston(フィンチ/Finch:ジョナサンの仲間)
Dujonna Gift(メープル/Maple:ジョナサンの仲間)
Idriss Kargbo(ブリングレー/Bingley:ジョナサンの仲間)
Jaih Betote(ノーウィッチ/Norwich:ジョナサンの仲間)
Hadley Fraser(善き王/Good King:白雪姫の父)
Lorena Andrea(善き女王/Good Queen:白雪姫の母)
Freya Mitchell(孤独な少女/Lonely Girl:白雪姫に花の首飾りをもらう少女)
Zoë Athena(成長した孤独な少女/Lonely Girl Grown Up)
Dean Nolan(職人/Artisan)
Jonathan Bourne(職人/Artisan)
Luisa Guerreiro(職人/Artisan)
Adrian Bower(護衛隊長/Captain of the Guard)
Felipe Bejarano(ポール/Paul:護衛)
Simeon Oakes(マシュー/Matthew:護衛)
Joshmaine Joseph(ウィリアム/William:護衛)
Chike Chan(アーサー/Arthur:護衛)
Daniel Boyarsky(護衛)
Leo Cropley(村の子ども)
Kieron Bell(村の子ども)
Vivienne Rowe(村の子ども)
Alejandro De Mesa(有能な召使)
Victoria Alsina(リリー/Lily:少女)
John Hyatt(マシューの父)
Anna Sylvester(ポールの妻)
Omar Alboukharey(悲しむ村人)
Adams-Junior Dauda(女王の護衛)
■映画の舞台
平和な王国
ロケ地:
カナダ:ブリティッシュコロンビア州
バンクーバー
アメリカ:カリフォルニア州
ロサンゼルス
■簡単なあらすじ
善良な国王と王妃は、雪の降る日に念願の娘を授かった
二人は子供に「白雪姫」と名づけ、彼女は健やかに育って行った
だが、数年後に王妃は病に倒れてしまう
そんな折、国外からやってきた女は国王に見初められ、後妻となって王妃の座に着くことになった
後妻は南の国が攻めてくると嘘を言って国王を国から遠ざけ、その間に女王として君臨するようになる
後妻は白雪姫を召使のように扱い、国民から富を吸い上げて、我が物として扱う
さらに、農民や職人たちを個人的な護衛に仕立て上げ、国は徐々に困窮していくことになった
ある日のこと、見かねた白雪姫は王女に国の窮状を訴えることになった
だが、王女はその行動を良しとせず、森にてリンゴを収穫させると拐かして外に出し、名もなき狩人に始末するように命令を下した
だが、狩人は白雪姫を殺すことができず、森の奥へと逃した
やがて白雪姫は一軒の小屋を見つけた
そこで眠りについていると、そこの家主である7人の小人が仕事から戻ってきた
小人たちは一晩だけ泊まることを許すものの、白雪姫が生きていることを知った王女の捜索隊はすぐそこまで迫ってきていたのである
テーマ:分かち合いの精神
裏テーマ:美しさとは何か
■ひとこと感想
アメリカ本土でネガキャンのような炎上騒動があり、IMDBのスコアが驚異の1点台になっていて戦慄してしまいました
さすがにそこまで酷くはないだろうと思っていましたが、傑作かと聞かれれば「微妙」と言わざるを得ないように思います
童話やアニメーションとして比較されるのは仕方ないと思うし、改変部分に激怒する人もいると思います
また、主演の炎上発言騒動などを見るに様々な影響があったとは思いますが、そもそも観たくなる映画なのか?と言われれば、これまた「微妙」と判断されるのもやむなしだと感じました
個人的には1点つけるほど酷いとは思いませんでしたが、女の子の憧れや夢を壊す映画だなあと言うのは思いましたね
王子様は出てこないし、立ち上がったけど何もしてないし、敵はほぼ自滅のような感じなので、盛り上がるところがありません
また、白雪姫の所作がかなりガサツで、育ちの悪さが目につくように思えました
極めつけとしては、このキャラがあのセリフを言って説得力があるのか、と言うところで、分かち合いを目指す理想論を唱えるとしても、実際にはお姫様時代も国民に生活を支えられてきたはずなのですね
なので、そういった階層的な構造がありながらも、ある程度の搾取は行ってきたわけであり、その対価として国王が何を国民に与えてきたのかと言うものを理解していないのはナンセンスのように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画は、王妃の後に妻の座についた邪悪な女王が国を搾取している様子が描かれ、これでは国民は可哀想だと言うことで立ち上がる白雪姫が描かれていました
王族として、悪い女王を招き入れて国民生活を苦しめている側でありながら、上から目線で国政を語るのは滑稽のようにも思います
白雪姫は国民に愛されたお姫様だったと思いますが、結局何もできないまま、悪政の片棒を担いでいるように見えてしまう部分がありました
これが少女とかならば抵抗ができないことは理解できますが、見た目は立派な成人だし、邪悪な女王の何が悪政を実現させているのかがわかりません
元々は童話なので、その辺りは設定ということになるのですが、女王に刃向かった人間がどうなったかみたいな「犠牲」は描く必要があるのですね
魔法の鏡の力なのかもしれませんが、国内外の対立構造を考えると、絶対的な権威になっている後ろ盾というものは必要であるように思いました
一応、バラを枯らしたりする能力を見せるものの、それだけでは弱いと思います
映画は、原作通りに作れば良いというものではないので、これぐらいの改変があっても驚きはしません
それでも、カタルシスという部分が弱くて、王女に痛めつけられるような残酷描写なども一切ありません
なので、感情の起伏をシナリオが操作できておらず、とにかく話の流れを淡々と追いかけているだけのように思えました
魔法の力で女王を倒すというのはキャラ的にありませんが、ジョナサンが身を呈して白雪姫を守ったように、女王に刃向かった護衛に対して盾になる、などの動きが必要になってくるでしょう
結局のところ、話し合いにおける無血開城で終わっているし、「あなたのことを覚えている」で説得されてしまうレベルなのは無茶だと思います
また、魔法の鏡を壊したことで女王は封印されてしまうのですが、これが自業自得っぽさがありつつ、女王はただのバカにしか見えないのがナンセンスなのですね
なので、巨悪を打ち負かしたというよりは、なんでこんな相手に従ってきたんだよと思ってしまう方が先立つように感じました
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ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102515/review/04924605/
公式HP:
https://www.disney.co.jp/movie/snowwhite-movie
 
                                    