■君の声を聴かせて


■オススメ度

 

手話の登場する映画に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.10.1(TOHOシネマズ二条)


■映画情報

 

原題:청설(聴説)、英題:Hear Me: Our Summer(聴かせて:私たちの夏)

情報:2024年、韓国、109分、G

ジャンル:耳が聞こえない女性に恋をした青年を描いた恋愛映画

 

監督&脚本:チョ・ソンホ

原作:チェン・ファンファン『聴説(Hear Me、2007年)』

 

キャスト:

ホン・ギョン/홍경(イ・ヨンジュン/이용준:哲学科を卒業した無職、家業手伝い)

 

ノ・ユンソ/노윤서(ソ・ヨルム/서여름:ガウルの姉、国際手話で妹を支える)

キム・ミンジュ/김민주(ソ・ガウル/서가을:ヨルムの妹、水泳選手)

 

ヒョン・ビョンシク/현봉식(インチョル/인철:ヨンジュンの父)

チョン・ヘヨン/정혜영(ミジョン/미정:ヨンジュンの母、弁当屋さん)

 

チョン・ヨンジュ/정용주(チョ・ジェジン/조재진:ヨンジュンの友人、バイク屋)

 

アン・ミニョン/안민영(ヒジュ/희주:ヨルムとガウルの母)

コ・ギョンマン/고경만(ギボン/기봉:ヨルムとガウルの父)

 

チャン・イノ/장인호(聴覚障害アスリートチームの監督)

ハ・スンヨン/하승연(聴覚障害の水泳選手)

キム・ガウン/김가은(聴覚障害の水泳選手)

チョ・ハヌル/조하늘(聴覚障害の水泳選手)

シン・ヘリ/신혜리(聴覚障害の水泳選手)

オ・ヒョンジン/오현진(聴覚障害の水泳選手)

ユ・ガウン/유가은(聴覚障害の水泳選手)

キム・ジイン/김지인(聴覚障害の水泳選手)

 

キム・シチャン/김시찬(スポーツセンターの廊下にいる少年)

 

イム・ジハン/임지한(態度の悪い運転手、水泳スクールの生徒の親)

オ・ジヨン/오지영(スクールの生徒の保護者)

チョン・ミョンヨン/정명연(スクールの生徒の保護者)

ホ・ダジュン/허다정(スクールの生徒の保護者)

ユン・ラヒョン/윤라현(スクールの生徒の保護者)

キム・ジョンスク/김정숙(スクールの生徒の保護者)

コ・ジェギョン/고재경(スクールの生徒、中学生)

ハ・シアン/하시안(スクールの生徒、中学生)

イ・ウジュ/이우주(スクールの生徒、中学生)

チェ・ドユン/최도윤(スクールの生徒、中学生)

チョ・ギョンジェ/조경재(スクールの生徒、中学生)

 

イム・ヒョンソク/임형석(水泳教室のスタッフ)

キム・ジェヒョン/김재현(水泳教室のスタッフ)

 

ビョン・ウンジョン/변은정(国際手話の講師)

イ・ファンボム/이환범(聴覚障害のワークショップ)

ハン・ジョア/추한솔(聴覚障害のワークショップ)

ハン・ジア/한재아(聴覚障害のワークショップ)

 

チェ・ヨンジェ/채영지(ストリートミュージシャン)

キム・ヒョンジ/김소희(路上の女子高生)

パク・ソジョン/박소정(路上の女子高生)

キム・ヒョンジ/김현지(路上の女子高生)

チョ・ドクヒョン/조덕현(路上の幸運な父親)

イ・ソジン/이서진(路上の幸運な母親)

ヨム・スエ/염수예(路上の犬を見守る通行人)

ホン・ジュウォン/홍주원(路上のシャボン玉を弾く赤ん坊)

コ・ソヨン/고소영(路上のシャボン玉を弾く母親)

キム・アヨン/김아영(路上のシャボン玉を弾く赤ん坊)

チャン・テクホ/장택호(クラクションを鳴らす運転手)

 

イ・ユジュン/이유준(クラブのバーテンダー)

イ・イェジン/이예진(クラブのバーテンダー)

パク・チャンビ/박찬비(クラブのバーテンダー)

イ・ジェミン/이재민(クラブのDJ)

チョン・イホン/정이헌(クラブの客)

チェガン/최건(クラブの客)

ユン・ヨンホ/윤영호(クラブの客)

ド・ジュンヨン/도준영(クラブの客)

キム・ドンウ/김동우(クラブの客)

キム・ソウ/김서우(クラブの客)

イム・ミンヒョク/임민혁(クラブの客)

イ・ジワン/이지완(クラブの客)

パク・ヒョンソク/박현석(クラブの客)

イ・ジユ/이지유(クラブの客)

シン・ドア/신도아(クラブの客)

キム・ユジョン/김유정(クラブの客)

ホンウン/홍은(クラブの客)

ソン・ユラ/송유라(クラブの客)

キム・セユン/김새윤(クラブの客)

キム・ウンユ/김은유(クラブの客)

オム・ジュンミ/엄주미(クラブの客)

キム・ギュリム/김규림(クラブの客)

 

イ・イェリン/이예린(ソウル市大会の水泳選手)

イ・ジョア/이조화(ソウル市大会の水泳選手)

ウ・ジアン/우지안(ソウル市大会の水泳選手)

ゴ・イェリン/고예린(ソウル市大会の水泳選手)

キム・スヨン/김수연(ソウル市大会の水泳選手)

コ・ミョンジン/고명진(ソウル市大会の水泳選手)

ハンソ/한서(ソウル市大会の水泳選手)

イム・ニュルボム/임늘봄(ソウル市大会の水泳選手)

バン・ヘジン/방혜진(ソウル市大会の水泳選手)

チョン・ユンジン/정윤진(ソウル市大会の水泳選手)

チェ・ヘミン/최혜민(ソウル市大会の水泳選手)

キム・ホヨン/김호연(ソウル市大会の水泳選手)

ユン・スル/윤슬(ソウル市大会の水泳選手)

 

チャン・ミンヨン/장민영(手話学校のスタッフ)

チョン・セロム/전새롬(手話学校の生徒)

ムン・ウンビ/문은비(手話学校の生徒)

チャン・ギョンウン/장경은(手話学校の生徒)

ノ・ヨンソン/노연숙(手話学校の生徒)

パク・ジェヒョン/박재현(手話学校の生徒)

キム・ミョンスク/김명숙(手話学校の生徒)

キム・イェチャン/김예찬(手話学校の生徒)

イ・ハンソル/이한솔(手話学校の生徒)

 

ハ・ヨンジン/하영진(ソウル市大会の審判)

 


■映画の舞台

 

韓国:ソウル

 

ロケ地:

韓国:ソウル


■簡単なあらすじ

 

大学の哲学科を卒業したヨンジュンは、やりたいことが見つからないまま無駄に時間を過ごしていた

母ミジョンは家業を手伝えと言い、半ば強引に彼のバイクに宅配用のボックスを取り付けていた

父インチョルは「言うことを聞け」とばかりに目配せをして、ヨンジュンは仕方なく指定された配達先へと向かった

 

そこは新しくできた市民プールで、そこで練習をしている水泳選手に届けるものだった

廊下にいた聾唖の少年に場所を教えてもらったヨンジュンは、プールサイドに出てあたりを眺めた

そこには、選手をサポートする女性がいて、ヨンジュンは彼女に一目惚れをしてしまった

 

それからヨンジュンは、練習が終わったのを見計らってから、彼女がサポートしていた選手に声を掛ける

彼女は聾唖の水泳選手ガウルで、お目当ての女の子は彼女の姉ヨルムだった

ヨンジュンは勢いに任せて「電話番号を教えてほしい」と伝えるものの、ガウルは「自分で聞いて」と突き放した

 

その後、街角で偶然ヨルムを見かけたヨンジュンは、チャンスとばかりに彼女の壊れたバイクの修理を買って出る

親友のジュジンに特急で修理を頼み込んだヨンジュンは、口実をつけて彼女を食事に誘う

2人は友だちから始めて距離を縮めていくものの、ヨルムは妹の大会のことで頭が一杯だったのである

 

テーマ:人の夢を自分の夢にする功罪

裏テーマ:自分の人生を生きる意味

 


■ひとこと感想

 

ネタバレはない方が良い作品ですが、これには賛否両論あると思います

それは、ミステリーに聴覚障がいを使っていると言う点で、悪い意味では使用していないけど、聴覚障がいのある人への配慮があるのかは微妙に思えるからなのですね

個人的には、そこが引っかかりになっていて、手放しで感動できるかというと微妙に思えました

 

映画は、とあるきっかけから初恋が始まり、彼女が手話を使っていたことで、必然的にヨンジュンも手話を使って会話をすることになりました

リメイク元は観たことがないと思うのですが、中盤あたりでミステリー要素になっている部分に察しがつくようになっていました

それは、ヨルムが常にガウルを誘導しているので、その関係性というものを深読みできてしまうからでしょう

 

物語としては、聾唖の苦悩というよりは、「他人が自分の夢に寄りかかることの苦しさ」というものを描いていて、これは他のケースでもあり得る関係性であると思います

近しい人の過剰な応援というものはより強いプレッシャーになるもので、姉妹の母がいうように「助けを求めたら手を差し伸べてくれたら良い」というところに尽きると言えます

映画ではキツい言い回しにはなりませんが、聾唖の人を手助けすることで、自然と上から目線で「自分がいなくては」と思い込んでいるように見えてしまいます

 

助かることもあると思いますが、できることは自分でするというのは大事で、それでもSOSを感じられるセンサーは必要だと思います

「やってもらって当たり前」と思っている人を見て、一番傷つくのは同じ境遇の人であり、そこで生まれている無益な主従関係のようなものは、見た目と本質が真逆になっているという怖さがあるように思えますね

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は、実は「coda(聾唖家庭に生まれた健常者)だった」というネタバレがあり、ヨルムは聾唖家庭で育ったために、生まれながらに手話を習得していました

ヨンジュンの方は大学の先輩からの妙なアドバイスで始めていて、それが役に立っていたりします

日常会話をできるほどに勉強しているのですが、普段使いをしないのに忘れないのは凄いと思います

 

映画は、恋愛の障壁が「手話」ではなく「ヨルムの思い込み」になっていて、彼女の頑張りが実は逆効果になっていることがわかります

自分がいなければと思う一方で、ガウルの夢を自分の夢と同化させていたりします

それによって、うまく行っている間は良くても、躓きがあるとそのダメージも倍になってしまいます

リメイク元では明確に肋骨骨折というアクシデントがあって大会を断念することなりますが、4年後にリベンジを果たすシーンが描かれていきます

 

手話は相手の目を見ないと伝わらないのですが、映画でもお互いが健常者なので、それがおざなりになっているシーンがあったりします

ヨルムもヨンジュンも家族以外のところでは普通に話しているので、目を見なくても成立する対話を知っているのですね

それがふと出てしまうところがあって、字幕では表示されているけれど、相手に伝わっていない手話というのがいくつかあったように思います

 

映画では、実はcodaだったことがわかり、ヨンジュンの告白をヨルムはしっかりと理解していました

ヨンジュンの諦めない心と純粋さがヨルムの心を動かすのですが、清々しいまでにピュアでしたね

キラキラしすぎてて、眩しくて、目が眩むかと思いました

 


■自分の人生を生きる方法

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■支えることと見守ることの違い

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103961/review/05635838/

 

公式HP:

https://kiminokoe.jp/

アバター

投稿者 Hiroshi_Takata

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA