■ロングレッグス
Contents
■オススメ度
悪魔系スリラーが好きな人(★★★)
ニコラス・ケイジの映画なら観てしまう人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.3.15(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Longlegs(長靴)
情報:2024年、アメリカ、101分、PG12
ジャンル:未解決事件の捜査に加わる新人FBI捜査官を描いたスリラー映画
監督&脚本:オズグッド・パーキンス
キャスト:
マイカ・モンロー/Maika Monroe(リー・ハーカー/Lee Harker:未解決事件の捜査を任される新人FBI捜査官)
(幼少期:Lauren Acala)
ニコラス・ケイジ/Nicolas Cage(デール・ファーディカル・コブル:「Longlegs」を名乗るシリアルキラー)
ブレア・アンダーウッド/Blair Underwood(ウィリアム・カーター/Carter:リーの上司)
アヴァ・ケルダース/Ava Kelders(ルビー・カーター/Ruby Carter:ウィリアムの娘)
カーメル・アミット/Carmel Amit(アンナ・カーター/Anna Carter:ウィリアムの妻)
アリシア・ウィット/Alicia Witt(ルース・ハーカー/Ruth Harker:リーの母)
ミシェル・チョイ・リー/Michelle Choi-Lee(ブロウニング/Browning:リーの上司)
ダコタ・ダウビー/Dakota Daulby(フィスク/Fisk:リーの相棒)
キーナン・シプカ/Kiernan Shipka(キャリー・アン・カメラ/Carrie Anne Camera:ロングレッグスの唯一の生き残り)
(幼少期:Maila Hosie)
ジェイソン・ウィリアム・デイ/Jason William Day(キャリー・アンの父)
リサ・チャンドラー/Lisa Chandler(キャリー・アンの母)
Scott Nicholson(カート・コブル/Kurt Kobble:FBIエージェント)
ピーター・ブライアント/Peter Bryant(ベテランのFBIエージェント)
Shafin Karim(臨床医)
Trey Helten(容疑者)
Daniel Bacon(検視官)
Vanessa Walsh(CSIのエージェント)
Beatrix Perkins(若い店員)
Charles Jarman(司祭/Priest)
Hazel Bartlett-Sias(誕生日を迎える少女)
Marlea Cleveland(少女の老いた母)
Melissa Shim(メリッサ/Melissa:ホテルのバーのサーバー)
Malcolm Masters(若い男)
Erin Boyes(若いFBIエージェント)
Lumen Beltran(生徒)
Anita Wittenberg(年配の女性看護師)
Michelle Cyr(入院担当看護師)
Geoff Redknap(操り人形師)
Pete James Bryant(FBIエージェント)
■映画の舞台
1974年&1990年代半ば
アメリカ:オレゴン州
ロケ地:
カナダ:コロンビア州
バンクーバー/Vancouver
■簡単なあらすじ
1974年のある冬の日、郊外の白い家に一台の車が訪れた
家の中にいた少女は不審に思ってその車の元にいくものの、中は無人だった
そして、家の裏手から何かの物音を聞いて振り返ると、そこには全身白づくめの髪の長い男がいた
男は「見つけた。もうすぐ誕生日だね。今日は長靴を履いてきちゃった」と呟いた
それから20年後、新人のFBI捜査官のリー・ハーカーは、先輩捜査官のフィスクとともにある事件の手掛かりを追っていた
ある郊外を訪れた二人だったが、そこでリーは何かを感じてしまう
フィスクにこの家が怪しいというと、彼は一人で行くと言って、戸建てをノックした
だが、その住人は有無を言わさずに発砲し逃げてしまう
リーの上司であるウィリアム・カーターは彼女に特別な才能があると感じ、彼女に未解決事件の捜査資料を見せた
その事件は30年で10の家族が惨殺されたというもので、全ての事件に置き手紙が残され、ロングレッグスという署名が書かれていた
リーは、捜査資料を感覚の赴くままに床に並べていく
彼女は、そこにある法則を見つけ出し、ウィリアムに告げた
それは、逆三角形をなぞるように事件が起きていて、しかも被害者家族には14日生まれの少女がいて、誕生日の前後6日間に事件は起きていた
残されたピースはあと少し、そこでウィリアムは彼女を助手にして、ブロウニング捜査官と捜査を再開することになった
そんな折、彼らは新たな事件に呼び出される
それはかなりの期間放置されていたもので、隣人は旅行に行って気づくのが遅れていた
その家族もこれまでと同じような共通点があることが判明する
リーは、一連の事件をチャールズ・マンソンの事件に酷似していると言い、共犯者がいるのではないかと考えた
テーマ:時を止める方法
裏テーマ:盲信の先にある所業
■ひとこと感想
10年に一度の怖い映画というふれ込みがありましたが、そこまで怖くないという定番のスリラーでしたね
冒頭のキャストロールで「ロングレッグスはニコラス・ケイジ」と書かれていましたが、じっくり見ても彼だとは分かりません
犯人は誰かを明示した上で展開するパターンではありますが、推理に関してはそこまで難しいものではありませんでした
映画は、雰囲気は抜群なんだけど、結局はそれかい!というオチになっていて、ぶちゃけると日本で怖いと思う人はほとんどいないんじゃないかな、と思ってしまいます
民族や宗教によって恐怖の対象となるものが変わるのですが、それが日本ではあまりないと言えば、わかる人にはわかるかもしれません
物語としては、冒頭の少女は何者なのかとつながる物語になっていて、パート1の段階でかなり犯人との距離が近いことがわかります
犯人はリーに気づかせるためにヒントを出しますが、彼の狙いは「共犯者」を再び作り出すためだったように思いました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
冒頭にて、Tレックスの「Get It On(Bang a Gong)」の歌詞が引用されていましたね
「華奢な体にヒュドラみたいな牙エロくて可愛い 俺の女」だったと思いますが、これはロングレッグスから被害者の少女に向けたもののように思えます
彼の犯行の動機は映画では明かされていませんが、少女期に家族の時間を止めるという意味を考えると、その瞬間が家族として一番美しいと考えていたようにも思えます
ロングレッグスは「あしながおじさん」を意味すると思われ、彼は孤児院の少女を支援する存在でした
映画では、人形を配りにいくのが修道女となっていて、ある種の宗教の勧誘を象っているようにも思えます
優しい言葉で神の代理人の言葉を届けるので受容しやすいのかもしれませんが、それを逆手にとっているのかもしれません
日本だと、分厚い本を持って家を訪れたら門前払いを食らうと思うので、そう言った文化には本作は向いていないように思えます
ロングレッグスは少女の人形を作る人形作家ですが、その少女は永遠に歳を取りません
なので、家族が全員死んでも、その家には少女の人形だけが残り続けることになります
ある意味、ロングレッグスの思想がそこに凝縮されていて、小児性愛ではないけれど、父親の願望を具現化する存在だったのかもしれません
映画は「Part1:HIS LETTER」「Part2: ALL OF YOUR THINGS」「Part3:BIRTH DAY GIRLS」という章立てになっていますが、リーを見つけたロングレッグスが手紙を出し、それが起点として「リーの中に隠されたもの」が2章で描かれていきます
そして、ラストではロングレッグスそのものの目的へと移行するのですが、映画を見た感じだとリーはロングレッグスの呪縛を断ち切ったようにも思えました
■ロングレッグスの目的
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■地獄の9つの円(Nine Circles of Hell)について
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102089/review/04881110/
公式HP:
https://movies.shochiku.co.jp/longlegs/