■サイレントナイト
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■オススメ度
一風変わった復讐映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.4.17(T・JOY京都)
■映画情報
原題:Silent Night(聖なる夜)
情報:2023年、アメリカ、104分、R15+
ジャンル:ギャングの銃撃戦に巻き込まれて亡くなった息子の復讐を誓う父親を描いたアクション映画
監督:ジョン・ウー
脚本:ロバート・リン
キャスト:
ジョエル・キナマン/Joel Kinnaman(ブライアン・ゴットロック/Brian Godlock:クリスマスに息子を亡くした父、電気技師)
キッド・カディ/Kid Cudi(デニス・ヴァッセル/Detective Dennis Vassell:事件の担当刑事)
ハロルド・トレス/Harold Torres(プラヤ/Playa:ギャングのリーダー)
カタリーナ・サンディノ・モレノ/Catalina Sandino Moreno(サヤ・ゴッドロック/Saya Godlock:ブライアンの妻)
(回想シーン:Sara Ovando)
Alex Briseño(テイラー/Taylor:ブライアンの息子、7歳時)
(乳幼児:Binah Heike Anne Jauand Martínez)
(1歳時:Bruno Gabriel Moreno Martínez)
(3歳時:Sebastián Andres León Colmenares)
(10代(妄想):Olaf Alejandro Velazquez Uribe)
Yoko Hamamura(ルイス/Ruiz:プラヤの腹心)
Valeria Santaella(ビーナス/Venus:ギャングの一味、プラヤの恋人)
Vinny O’Brien(アンソニー・バレロ/Anthony Barelo Esq.:拷問受ける男)
Braulio Iara(カルロス/Carlos:プラヤの手下)
Acoyani Chacon(ナイフ動画の男)
Alejandro Monteros(ナイフ動画の助手)
Robert ‘Rock’ Galotti(狙撃の指導員)
Angeles Woo(銃撃戦に巻き込まれる婦警)
Hugo Ramírez Ronquillo(強盗に遭う大学生)
Naidelin Landero(強盗に遭う大学生)
Armando Said(中古屋に連れてくる少年)
Enrique del Buey(フラッシュバックの学長)
Anthony Giulietti(息子と間違える少年)
■映画の舞台
2021年、
アメリカ:テキサス州
ラス・パロマス(架空)
ロケ地:
メキシコ:メキシコシティ
■簡単なあらすじ
アメリカ・テキサス州にあるラス・パロマスでは、連日のようにギャングによる銃撃戦が行われ、それは閑静な住宅街にも及んでいた
電気技師で生計を立てているブライアン・ゴットロックもそこの住人だったが、ある日のこと、ギャングたちの銃撃戦に巻き込まれて、幼い息子のテイラーを失ってしまう
ギャングたちを追うブライアンもタトゥー男に首を撃ち抜かれ、瀕死の重体に陥ってしまった
手術は無事に済み、一命を取り留めるものの、銃弾が声帯を貫通していたために声を出すことができなかった
その後、酒浸りになったブライアンは復職することもなく、サヤは距離を置くようになっていく
だが、ある日のこと、ショッピングモールで銃撃した男を目撃したブライアンは、ある決意を固めることになった
ブライアンは息子の乗っていた自転車を分解して簡易な筋トレグッズを作り、さらに銃の扱いを習ったり、護身術の動画を観て学ぶようになっていく
そして、Xデーを2022年の12月25日へと定めた
ブライアンは事件当時に世話になったデニス刑事の元を訪ね、彼の部屋に貼ってあった資料を盗撮し、敵の情報を得ていくのである
テーマ:復讐の炎を灯し続ける方法
裏テーマ:無言実行と詰めの甘さ
■ひとこと感想
ギャング同士の抗争の絶えない街で、そこで銃撃戦に巻き込まれる家族を描いていて、主人公が一切言葉を発しないというのが特徴となっていました
主人公以外も極力言葉を発しないのですが、当初はうまく演出できても、乱戦になってから言葉を発しないのはおかしく見えてきます
前半で妻がほとんど言葉を発しないので、夫婦関係がどういう状態だったのかもよくわかりません
敵同士も喋らないので、なんとなく変な世界になっていましたね
主人公だけが話さずに、他は普通だった方が良かったように思いました
映画は、最後までサイレントを貫くこともなく、早々にラジオで日時を知らせたりするので、その演出にこだわっていたのかはわかりません
復讐劇でどのように情報を得るのかと思っていたら、意外な方法で手に入れることができましたね
ありそうでなさそうな方法ですが、映画だとありがちな描写なので通じてしまうところがおかしくもあります
物語性はほとんどなく、流れ弾の責任を自分を撃った男にぶつけることになっていたので、この復讐劇は「自分を撃った男を始末する」みたいな感じになっています
流れ弾がどっちのギャングだったとかは深掘りしないのですが、さすがに調べようもないし、すでに死んでいる可能性も高かったりします
深く考えると「あれ?」って感じですが、最終的にギャング組織を根絶やしにするのが目的だったようなので、警察がすごく無能な世界になっていたように感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
設定では電気技師となっていますが、それを匂わすシーンはほとんどなく、何を生業にしていたのかよくわからない人物になっていました
息子の自転車をバラして何を作るのかと思ったら、まさかの懸垂の道具だったりと、よくわからない行動が目立ちましたね
その後は動画でナイフの使い方を覚えたり、銃を扱ったりするのでですが、トラップ爆弾はどこで覚えたのかはよくわかりませんでした
夫婦関係もいつの間にか別居していましたが、妻に誰かがいるということもなく、意外と良い家に住んでいたのはびっくりしましたね
描いているのが息子の絵だったりするのですが、彼女も何をもとに生活をしているのかよくわからない感じになっていました
ある程度資産があるのかとか、保険金が降りたのかとかはわかりませんが、彼らの背景が見えないので、生活水準すら不明なままだったように思えます
あの治療費を賄えたということは、そこそこ裕福と見て良いのでしょう
映画は、とにかく復讐をするというわかりやすいもののはずなのですが、それが自分を傷つけた男に対するものなのか、息子を殺めた男に対するものなのかはわかりません
それを調べること自体が無理だとは思うし、そのきっかけを作ったギャング団双方を根絶やしにする方法にもいかないのですね
ギャング団がどのような勢力図で蔓延っているのかすら解き明かすことはできないが、自分の印象が一番強い男を倒せば何となく復讐を成し得たように思える
根底がそこにあるとしても、ラスボスのそばにいる女の存在を知りながら躊躇するというところに哲学の弱さを感じてしまいました
■復讐の真髄
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■静かに狩らない理由
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100828/review/04997986/
公式HP:
https://klockworx.com/movies/silentnight/