■ベテラン 凶悪犯罪捜査官
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■オススメ度
シリーズのファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.4.14(イオンシネマ久御山)
■映画情報
原題:베테랑2(ベテラン2)、英題:I, the Executioner(私、処刑人)
情報:2024年、韓国、118分、G
ジャンル:連続殺人を追う広域捜査隊チームと新人刑事を描いたクライムミステリー
監督:リュ・スンワン
脚本:リュ・スンワン&イ・ウォンジュ
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キャスト:
ファン・ジョンミン/황정민(ソ・ドチョル/서도철:ソウル広域捜査隊の強力班第2チームの刑事)
チョン・ヘイン/정해인(パク・ソヌ/박선우:強力班第2チームの新人刑事、交通課から抜擢)
演者内緒(ヘチ/해치:連続殺人犯の容疑者)
オ・ダルス/오달수(オ・ジェピョン/오재평:強力班第2チーム長)
チャン・ユンジュ/장윤주(ミス・ボン/ボン・ユンジュ/봉윤주:第2チームの女刑事)
オ・デファン/오대환(ワン・ドンヒョン/왕동현:第2チームの刑事)
キム・シフ/김시후(ユン・シヨン/윤시영:第2チームの刑事、前回負傷)
クォン・ヘヒョ/권해효(チェ・ワンギ/최완기:広域捜査隊の隊長)
チョン・ホジン/강정식 (カン・ジョンシク/강정식:広域捜査隊の隊長)
ジンギョン/진경(イ・ジュヨン/이주연:ドチョルの妻、社会福祉士)
ビョン・ホンジュン/변홍준(ソ・ウジン/서우진:ドチョルの息子、高校2年生)
アン・ボヒョン/안보현(ミン・ガンフン/민강훈:元特殊部隊、暴走族に恋人を殺された男)
シン・スンファン/신승환(パク・スンファン/박승환:正義部長TVの配信者)
チョン・マンシク/정만식(チョン・ソグ/전석우:駐車場の事件の加害者)
ユン・ジュンヨル/윤준열(シン・チフン/신치훈:ソンジュをいじめる同級生)
ウ・ジョンウォン/우정원(チフンの父)
チョ・グァヌ/조관우(チフンの母)
チン・フギュ/진희규(ソン・チョンギ/성충기:チフンの仲間)
チュン・ヘジャ/정혜자(チョンギの祖母)
ヨ・ミンスク/유민석(オム・サンテ/엄상태:チフンの友人)
チェ・ヒソン/최희선(サンテの彼女)
アン・サンテ/안상태(デアン/주임:チフンの友人)
パク・ミョンシン/박명신(校長)
アン・ジョン/안상태(学生学部長)
シン・オヘ/신우희(担任)
ヒョン・ボンシク/현봉식(トッキリ/떡칠이:ギャンブラー)
キム・ジェファ/김재화(プティーサモ/부티사모:ギャンブラー)
パク・ジュンミョン/박준면(ギャンブラー)
パク・ギョンヘ/박경혜(ギャンブラー)
ジュボビ/주보비(ギャンブラー)
ヒョン・ボンシク/현봉식(トク・チル/떡칠이:闇カジノのオーナー)
ホン・ウンチョル/홍은철(ユン・ジョンジョン/윤정식:美大の教授)
イ・ソア/이서아(アン・ソミ/안소미:ユン教授の教え子)
トゥイ・ミン/투이 민(トゥイ/투이:保険金詐欺を疑われる未亡人)
アン・マラ/아마라(トゥイの娘)
イ・ソンヘ/이승희(トゥイの娘)
オ・チャンハン/유창한(トゥイの夫)
キム・ウォンヘ/김원해(国立科学捜査研究所チームリーダー)
ホ・ジュンホ/허준호(カン・ハンジョ/강항조:警察長官)
クァク・ジャヒョン/곽자형(管轄の警察)
ナム・ジンボク/남진복(隠れ家の警察)
ナム・ジュン/허남준(特殊部隊の刑事)
イン・ボンリョン/이봉련(女性アナウンサー)
カン・ギルウ/강길우(ホン/홍:ニュースアンカー)
オ・ユンホン/오윤홍(時事評論家)
ソ・ヨンジュ/서영주(ヘチの偽物)
キム・ミンス/김민수(TV の解説者)
キム・ミンソ/김민수(MCレッカ:YouTuber)
キム・テウィ/김태위(キムさんTVの配信者)
ファン・イム/황인무(FireFistTVの配信者)
■映画の舞台
韓国:ソウル
ロケ地:
韓国:ソウル
■簡単なあらすじ
韓国のソウルでは、広域捜査隊が闇カジノの摘発に暗躍していた
主婦ギャンブラーに扮して潜入するボン刑事だったが、闇カジノのオーナー・トクチルは面識のある相手で、寸前で正体がバレてしまった
それでも強行的に逮捕に至ったものの、散々な内容で、手柄を立てたとは言えない状況だった
一方その頃、ソウルでは「正義部長TV」というWebの番組が流行っていて、そこで取り上げられる「司法に裁かれなかった悪人」が実際に処刑されるという事件が起こっていた
強行犯第2チームは捜査に当たっていたが、殺された者たちが同情できるような人物でもなく、世間は「処刑人ヘチ」を英雄視するほどに加熱していた
ある日のこと、「正義部長TV」にてヘチが路上事故の犯人と接触するという情報を元に生配信が始まってしまう
それによって、予告された界隈は大騒動となってしまい、その交通整理に駆り出された警官パク・ソヌは、刑事顔負けの体術でヘチらしき人物を確保することになった
この動画は瞬く間に拡散され、ドチョルも彼を気に入って、メンバーに加えようとするのである
テーマ:正義の執行
裏テーマ:執行のための計画
■ひとこと感想
前作『ベテラン』では、大企業と相手に奮闘するドチョルたちが描かれ、ある事件の真相へと向かう様子が描かれていました
その事件を見て警官を志願したパク・ソヌという若者が強行犯の仲間入りになったり、前作で事件に絡んできたキャラが数人登場するという内容になっていました
前日にアマプラで鑑賞しましたが、かなり泥臭い感じのコメディドラマだったという印象が強かったと思います
冒頭では、前作のキーワードにもなった「主婦賭博団」が登場するのですが、それは警察が仕組んだでっちあげだったことがわかります
前作を観ていると、闇カジノのオーナーとミス・ボンの面識があることはわかるので、鑑賞しておいて損はないと思います
それでも、事件自体は全くの別物で、今回のターゲットは「民意と正義の執行」ということになると思います
ある配信者が「ヘチ」と名付けたことで、それがあたかも正式名称のように印象づけられていきます
SNS全盛の時代ともあり、迷惑系YouTuberが生配信で利益を得ようとする構図が描かれていて、かなり現代的なアレンジがされているように思いました
前作では就学前だったドチョルの息子も高校生になっていますが、前作では「会話に登場しただけ」でしたね
どれだけの人が覚えているかわかりませんが、かなり細かな引用になっていると感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作のネタバレは「ヘチは何者なのか」というところになっていて、ヘチ自身はかなり早い段階で観客にわかるように提示されます
その後は、そのリスクを抱えたチームがどのように動くかというものになっていて、刑事の愚痴も利用されてしまうという、本当にイマドキのような演出が多かったように思いました
前作における「決定的な証拠」はゾクっとするものがありましたが、今回に関してはそこまでのサプライズのように思えません
それはヘチが何者か分かった状況で「正義とは何か」を問うている作品なので、ヘチのその思想と行動は「正義」なのかを考えさせる構図になっていました
司法が機能しないと私刑が幅を効かせることになり、それが正常なのかを問いかける意味もあるでしょう
実際にここまで腐っているのかは何とも言えませんが、ヘチに感化される人は年々増えていき、それがSNSの力だけでは内容に思えてしまいます
結局のところ、誰もがヘチになり得るのですが、その力を有するには公権力が必要とも言えます
あるいは、その逆をいくとしたら、反社的なものが必要で、綺麗事で世界は変わらないという時代に突入しているように思います
今は誰もがヘイトを溜め込んでいて、それが自分の常識外で起こることに敏感な時代でもあります
そして、そう言ったものを生み出すのが格差社会と呼ばれるものになっていて、今回もその片鱗が見えている部分がありました
国民性をオブラートに包むものが経済であるとするならば、そう言ったものが剥がれていく国家というのは、同じ方向に向かってしまうのかな、と感じました
■正義の執行について
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■ヘチをありがたがる構造
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103236/review/04997987/
公式HP:
https://veteran-movie.com/index.html