■ストレンジ・ダーリン


■オススメ度

 

時系列シャッフル系の映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.7.24(T・JOY京都)


■映画情報

 

原題:Strange Darling(奇妙な恋人)

情報:2023年、アメリカ、97分、PG12

ジャンル:シリアルキラーに追われる女を描いたスリラー映画

 

監督&脚本:J・T・モルナー

 

キャスト:

ウィラ・フィッツジェラルド/Willa Fitzgerald(レディ/The Lady:シリアルキラーから逃げる女)

カイル・ガルナー/Kyle Gallner(デーモン/The Demon:女を追う男)

 

スティーヴン・マイケル・ケサダ/Steven Michael Quezada(ピート/Pete:保安官)

マディセン・ビューティ/Madisen Beaty(ゲイル/Gale:副保安官)

 

デニス・グレイソン/Denise Grayson(リビー/Libby:モーテルのフロント係)

ビアンカ・A・サントス/Bianca A. Santos(ターニャ/Tanya:モーテルの従業員)

 

エド・ベグリー・Jr/Ed Begley Jr.(フレドリック/Frederick:終末論者の森の住人)

バーバラ・ハーシェイ/Barbara Hershey(ジュヌヴィエーヴ/Genevieve:フレドリックの妻)

 

アンドリュー・セガル/Andrew Segal(スティーヴ/Steve:モーテルの前でぶつかるカップル)

ユージニア・クツミナ/Eugenia Kuzmina(ベス/Beth:モーテルの前でぶつかるカップル)

 

デューク・モルナー/Duke Mollner(ホテルの隣の部屋の男)

 

シェリ・フォスター/Sheri Foster(女を乗せるサマリア人の女性ドライバー)

 

ジェイソン・パトリック/Jason Patric(「True Crime」のナレーター)

ジョヴァンニ・リビシ/Giovanni Ribisi(アート・パローネ/Art Pallone:ビデオテープの案内人の声)

ロバート・クレイグヘッド/Robert Craighead(ミッチェル・マホニー/Mitchell Mahoney:フレデリックの家の周りのスピーカーの音声)

 


■映画の舞台

 

アメリカ:オレゴン州

フッドリバー郡

https://maps.app.goo.gl/kV4wRgT69Fg86c62A?g_st=ic

 

ロケ地:

アメリカ:オレゴン州

ポートランド

 

マウントフッド国有林/Mount Hood National Forest

https://maps.app.goo.gl/NJTSYbZvaZDA4vLn9?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

オレゴン州の山奥にて、赤い髪の女はある男から逃げていた

山の一本道で疾走する2台の車は、やがて追ってきた車に乗っていた謎の男に発砲され、横転してしまう

何とか車から這い出た女は、森の中に消えていき、キャップ客が残した酒で傷口の消毒などを始めていく

 

数時間前、女は男と一緒にいて、一晩を楽しく過ごすためのルールを作っていく

女はサディズムに傾倒するプレイを好んでいたが、迫真の演技の前に恐怖に慄いてしまう

だが、女は興奮気味に舞い上がり、男も満更ではなかった

 

一方その頃、少し離れた場所では、ヒッピーのような生活をしている老夫婦が暮らしていた

微笑み合う二人からは笑顔が絶えず、理想的な終末を過ごしていた

 

テーマ:悪魔の仕留め方

裏テーマ:サバイバル能力

 


■ひとこと感想

 

全6章+エピローグで構成される物語で、3→5→1→4→2→6→エピローグという順番になっていました

田舎の一本道で逃げる女と、それを追う男というカーチェイスから始まり、女が森の中に逃げて一軒家へとたどり着きます

さらに、その家の中で隠れる様子が描かれ、男がそこにたどり着くという流れになっていて、女が生き延びられるのかどうか、というテイストで描かれていきました

 

英語版Wikiには時系列順に並べなおしたあらすじがあるので、頭の中でシャッフルが苦手な人は参考にしてもよいと思いますが、このシャッフルをしている「意図」というのは3番目の章ぐらいでわかるので、そこまで難しくないと思います

それでも、この構成にしないと他愛もない話なので、この構成ありきの映画であると言えます

 

物語は、基本的に「The Lady」と呼ばれる赤い服を着た女と、「The Demon」と呼ばれる男が登場し、女目線の物語になっていました

彼女が何度か鏡を見るシーンがあって、そこに「悪魔」が映り込むのですが、あまりにも一瞬すぎてわからないと思います

映画全体は「数々の資料を基にしたある殺人事件の映画化」で、エンドロールの最後にも映像があるので注意した方が良いと思います

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作のネタバレは、3番目の章ぐらいであっさりわかる内容で、いわゆる「被害者と思われていた女は加害者だった」というものになります

ぶっちゃけ、それ以上でもそれ以下でもないのですが、シャッフル順で観ても「おかしなところ」に気付ける内容になっていました

冒頭の第3章「Can You Help Me? Please?(助けてください)」の章では、女と男のカーチェイスが繰り広げられますが、着の身着のままの女のドラテクが凄くて、車を乗り慣れている感じが出ていました

さらに、次に描かれる章でも「無人の人家」の中で潜む様子が描かれ、撃たれて倒れている人がいるのに隠れているという不思議な構図になります

 

女自身がElectoric Ladyと呼ばれる連続猟奇殺人犯で、男がRCと呼ばれる保安官なのですが、ラストシークエンスでは呼ばれた同僚のピートが「現場を保存すべき」と進言します

でも、副保安官(立場が下)のゲイルが人命救助を優先させ、それが事態の悪化を招いていました

ピートからすれば、「自分を呼んだ男が死んでいるのはなぜか」という素朴な疑問があったのですが、ゲイルは女性がレイプされたと思い込んでいるゆえに、事態が深刻化しています

 

この章では観客はすでに女の方が殺人犯ということがわかっているので、ゲイルの過ちに苛立ってしまうかもしれません

この構図は、常に理知的で冷静な女が感情的で短絡的な女保安官を抱き込んでいる構図になっていました

このあたりに本作の意図が隠されているように思えますね

 


■時系列シャッフルの功罪

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■タイトルの意味について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103792/review/05368623/

 

公式HP:

https://movies.kadokawa.co.jp/strangedarling/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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