■映画鑑賞まとめ■

 

10月、第3週(2025.10.13~2025.10.19)

 


■RED ROOMS レッドルームズ 

 

■オススメ度

 

法廷劇が好きな人(★★★)

のめり込む異常性の物語が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.10.14(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:Les chambres rouges(赤い部屋)、英題:Red Rooms(赤い部屋)

情報:2023年、カナダ、118分、G

ジャンル:法廷傍聴人の異常さを描いたスリラー映画

 

監督&脚本:パスカル・プラント

 

キャスト:

ジュリエット・ガリエピ/Juliette Gariépy(ケリー=アンヌ/Kelly-Anne:連続殺人事件の裁判を傍聴する人気ファッションモデル)

ローリー・ババン/Laurie Babin(クレメンティーヌ/Clementine:シュヴァリエのファン、ヒッチハイクでモントリオールに来た女性)

 

エリザベート・ロカ/Elisabeth Locas(フランシーヌ・ボーリュー/Francine Beaulieu:被害者カミーユの母)

 

マックスウェル・マッケイブ=ロコス/Maxwell McCabe-Lokos(ルドヴィク・シュヴァリエ/Ludovic Chevalier:ディープ・ウェブ「Red Rooms」で犯罪を配信していた男、被告人)

 

Pierre Chagnon(フォルタン/Maître Fortin:ルドヴィク・シュヴァリエの弁護士)

Natalie Tannous(ヤスミン・シェディド/Maître Chedid:検察官)

Guy Thauvette(マルセル・ゴドブー/Marcel Godbout:裁判長)

 

Ginette Déry(グニエーヴルの声、ケリー=アンヌの自宅のAIアシスタント)

 

■映画の舞台

 

カナダ:モントリオール

 

ロケ地:

カナダ・モントリオール

 

■簡単なあらすじ

 

人気ファッションモデルとして活躍するケリー=アンヌは、モントリオールを震撼させている事件に興味を示し、裁判を傍聴していた

夜中に自宅を出て、裁判所の近くで野宿をする徹底ぶりで、彼女の関心は被告人ルドヴィクにあった

傍聴中もルドヴィクを観察し、同時に被害者カミーユの母親にも関心を寄せていた

 

ある日のこと、傍聴者に対してテレビ局がインタビューをするところに遭遇したケリー=アンヌは、そこで「裁判の違法性」「被告人の無罪」を主張する女性クレメンティーヌに出会った

彼女は証拠はでっち上げだと断罪し、一方的に被告人を叩きまくる風潮を非難していた

 

ケリー=アンヌはオンラインポーカーで金を稼ぎながら、モデルの仕事もこなしていたが、マネージャーのルシーから「行動を慎むように」と釘を刺されてしまう

だが、彼女は行動を変えることなく、さらに路上で再会したクレメンティーヌと時間を過ごす中で、彼女を自宅に泊めて、一緒に傍聴に出かけるようになっていた

裁判では、証拠映像となる殺害シーンの映った映像が取り上げられることになったが、裁判所の判断で非公開となってしまう

クレメンティーヌは何とか観たいと思うものの、ケリー=アンヌはそれを止めに入った

クレメンティーヌは視聴すら違法の動画の内容をなぜ知っているのかと問い詰め、ケリー=アンヌは仕方なく彼女にその動画を見せることになった

 

そんな折、ケリー=アンヌは、とあるサイトにて「いまだに見つかっていないカミーユの動画の情報」を入手することになった

 

テーマ:興味の先にある報酬

裏テーマ:人生のすべてはゲーム

 

■ひとこと感想

 

カナダ発の法廷劇ですが、実際にはそこに参加するトップモデルが主人公となっていました

彼女がどうして事件に固執するのかというのがミステリー要素になっていて、それらはある種の自己満足のようにも見えてしまいます

映倫区分がGだったために本当にヤバい映像はありませんが、想像できるほどに補完される情報があったように思います

 

映画は、傍聴のために路上で眠るケリー=アンヌが描かれ、彼女とは違う動機で膨張するクレメンティーヌが登場します

彼女はいわゆる犯罪者のファンという立ち位置で、全方位から攻撃されてる被告人の肩を持つ存在となっていました

凶悪犯罪になればなるほどに登場するタイプの人物であり、そんな彼女がケリー=アンヌと出会ったことで、その価値観がぶっ壊されるという展開になっていました

 

物語は、仕事を失ってまで傾倒するケリー=アンヌを描くのですが、その行動理由が最後に明かされる展開になっていました

動機に関しては推測の域を出ないと思うのですが、いわゆる彼女も「使用者側」だったということになるのでしょう

また、人生のすべてをゲームだと捉える性癖があって、今回のターゲットが被告人だった、ということになるのかな、と思いました

 

↓詳しいレヴューはこちらまで

*【映画感想】RED ROOMS レッドルームズ【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104260/review/05701076/

 

公式HP:

https://redrooms.jp/


■ホウセンカ

 

■オススメ度

 

回想系映画が好きな人(★★★)

伏線回収系の映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.10.15(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

英題:Last Blossom(最後の花)

情報:2025年、日本、90分、G

ジャンル:死期を迎えた受刑囚が大逆転を夢見る様子を描いたヒューマンドラマ

 

監督:木下麦

脚本:此元和津也

 

キャスト:(声の出演)

小林薫(阿久津実:那奈と彼女の息子を引き取ったヤクザ)

   (若年期:戸塚純貴

 

宮崎美子(永田那奈:阿久津と暮らし始めるシングルマザー)

   (若年期:満島ひかり

花江夏樹(健介:那奈の息子、成人期)

   (幼少期:ふじたまみ

 

安元洋貴(堤:阿久津の兄貴分のヤクザ)

斉藤壮馬(若松:阿久津の3つ下の後輩、インテリヤクザ)

 

村田秀亮(林田:阿久津の忠実な子分、小西の教育係)

中山功太(小西:阿久津の子分、大卒のヤクザ)

 

ピエール瀧(ホウセンカ:生まれたてと死にかけの人間だけが声を聞くことができる存在)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの街

 

■簡単なあらすじ

 

無期懲役で服役している阿久津実は、かつてはヤクザの構成員として、羽振りの良い時期もあったが、今では孤独に死を待つだけの身となっていた

彼の部屋には古びた本と缶詰に植えられたホウセンカだけがあり、そんな彼は「大逆転」を夢見ていた

生まれたてと死に際にだけ声が聞こえるというホウセンカは、阿久津に対して「この状況で大逆転などあるわけがない」と揶揄った

 

30年前、阿久津はシングルマザーの永田那奈と同棲を始め、彼女の息子・健介を引き取る形で新しい生活を始めた

家財道具なども揃わない中で、後輩の若松のいう土地関係のシノギを始めた阿久津は、徐々に懐を潤していった

それと同時に、自分の子ではない健介との接し方に悩み、家に帰る事が減ってきてしまう

 

そんな折、健介に病気が発覚し、その治療のために大金が必要になった

阿久津は兄貴分の堤に頭を下げるものの、彼には別の思惑があり、ある計画によって、阿久津の悩みも解消できると考えた

その計画は、抗争中の組に殺されたと偽装し、若松を仕留めて、組の金を奪うというものだった

 

テーマ:大逆転のカラクリ

裏テーマ:言葉に出せなくても伝わる想い

 

■ひとこと感想

 

ほぼノーマークでスルーしてたかもしれないアニメだったのですが、単館系でもシネコンでも上映していたので気になって鑑賞してきました

パンフレットはとりあえず通常版を買いましたが、デジタル特典の付いているものも売っていましたね

主要キャラは俳優さんが勤めていましたが、安定していたと思います

 

映画は、ヤクザが死に際にホウセンカに過去を話すというもので、彼自身が「大逆転」を信じて疑わないという状況で話が進みます

 

お世話になった兄貴分との関係、愛情表現は下手くそで行間しかない主人公の想いなど、かなり抑えの効いていた作品だったですね

昨今はなんでもセリフで説明する作品が多いのですが、本作はうまく映像表現とリンクさせていて、きちんと観ていないと理解できない部分があったように思います

 

阿久津の絵のうまさとか、何気ないオセロゲームとかの伏線も効果的で、大逆転の内容がわかったとしても、うまくネタバラシをしていったと思います

さらに電子レンジの音まで伏線になっていて、それが主題歌になっていたのは驚きでしたね

ともかく、想像以上に良作だったので、多くの人に見てもらいたいな、と思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101819/review/05705597/

 

公式HP:

https://anime-housenka.com/


■ハウス・オブ・ダイナマイト

 

■オススメ度

 

アメリカの危機管理系の裏側に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.10.16(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:A House of Dynamite(爆薬まみれの家)

情報:2025年、アメリカ、112分、G

ジャンル:弾道ミサイルに揺れるアメリカ中枢部を描いたスリラー映画

 

監督:キャスリン・ビグロー

脚本:ノア・オッペンハイム

 

キャスト:

【ホワイトハウス:大統領関連】

イドリス・エルバ/Idris Elba(アメリカ合衆国の大統領)

ブライアン・D・コートズ/Brian D. Coats(大統領のオフカメラの声)

 

ジョナ・ハウアー=キング/Jonah Hauer-King(ロバート・リーヴス/Lieutenant Commander Robert Reeves:少佐、報復戦略アドバイザー)

 

ルネ・エリーゼ・ゴールドベリー/Renée Elise Goldsberry(アリソン:大統領夫人、ケニア出張中)

 

サマンサ・ソウル/Samantha Soule(リンゼイ・ワッツ/Lindsay Watts:大統領秘書官)

クインシー・ダン=ベイカー/Quincy Dunn-Baker(ブルース・ブレア/Bruce Blair:大統領秘書官)

リン・アドリアーナ・フリードマン/Lynn Adrianna Freedman(ベティ/Betty:大統領秘書官)

 

【WHSR/ホワイトハウスシチュエーションルーム】

レベッカ・ファーガソン/Rebecca Ferguson(リヴ/オリヴィア・ウォーカー/Captain Olivia Walker:大尉、軍上層部との連絡担当官、WHSRの幹部)

ニール・ブレッドソー/Neal Bledsoe(ベン・ウォーカー/Ben Walker:オリヴィアの夫 )

ニコラス・モンテロッソ/Nicholas Monterosso(リアム・ウォーカー/Liam Walker:オリヴィアの息子)

 

ジェイソン・クラーク/Jason Clarke(マーク・ミラー/Admiral Mark Miller:将軍、シチュエーションルームの最高位幹部、オリヴィアの上司)

 

【NSA/国家安全保障局】

ガブリエル・バッソ/Gabriel Basso(ジェイク・ペリントン/Deputy National Security Advisor Jake Baerington:国家安全保障担当副補佐官)

ブリタニー・オグレイディ/Brittany O’Grady(リリー・バエリントン/Lily Baerington:ジェイクの妻)

 

グレタ・リー/Greta Lee(アナ・パク/Ana Park: NSA/国家安全保障局の北朝鮮問題の専門家)

エズラ・リン/Ezrah Lin(エイドリアン・パク/Aidan Park:アナの息子)

 

【アメリカ政府】

ジャレッド・ハリス/Jared Harris(リード・ベイカー/Secretary of Defense Reid Baker:国防長官)

ケイトリン・デヴァー/Kaitlyn Dever(キャロライン・ベイカー/Caroline Baker:ベイカーの娘)

 

グレッグ・シュワーズ/Greg Schweers(マーティン・クランシー/Martin Clancy:上院議員)

 

【アラスカ:第49ミサイル防衛基地】

アンソニー・ラモス/Anthony Ramos(ダニー/ダニエル・ゴンザレス/Major Daniel Gonzalez:少佐、軍事基地の司令官)

サム・ヴァルソロメオス/Sam Vartholomeos(ウィル・ケイガン/Captain Will Kagan:大尉)

 

カレブ・エバーハート/Caleb Eberhardt(グレッグ・マーシャル/Colonel Greg Marshall:大佐)

フランチェスカ・カルパニーニ/Francesca Carpanini(アリ・ジョーンズ/Staff Sergeant Ali Jones:軍曹)

アブバクル・アリ/Abubakr Ali(ダン・バック/Lieutenant Dan Buck:中尉)

アミナ・ニエベス/Aminah Nieves(メアリー・ノーラン/Sergeant Mary Nolan:軍曹)

 

【米国軍隊関連】

チャンス・ケリー/Chance Kelly(統合参謀本部議長、ビデオ会議)

エニッド・グラハム/Enid Graham(北方軍/NORTHCOMの司令官、ビデオ会議)

J・W・コルテス/J.W. Cortes(インド太平洋軍/INDOPACOMの司令官、ビデオ会議)

ブランドン・ジェームス・エリス/Brandon James Ellis(在韓米軍/USFKの司令官、ビデオ会議)

 

【SS/シークレットサービス】

ブライアン・ティー/Brian Tee(ケン・チョー/Ken Cho:SAIC、SSの特別捜査官の責任者)

 

【アメリカ海軍】

マラキ・ビーズリー/Malachi Beasley(ウィリアム・デイヴィス/William Davis:海軍先任上等兵曹)

グベンガ・アキンナベ/Gbenga Akinnagbe(スティーヴン・カイル/Major General Steven Kyle:少将、ステルス戦闘機のパイロット)

カイル・アレン/Kyle Allen(ジョン・ジマー/Captain Jon Zimmer:大尉、ステルス戦闘機のパイロット)

 

【STRATCOM/アメリカ戦略軍】

トレイシー・レッツ/Tracy Letts(アンソニー・ブレイディ/General Anthony Brady:アメリカ戦略軍の司令官、ビデオ会議&C2F/戦略指揮体制施設)

 

【FEMA/連邦緊急事態管理庁】

モーゼス・イングラム/Moses Ingram(キャシー・ロジャース/Cathy Rogers:FEMA/連邦緊急事態管理庁の職員、指定避難者)

エヴァン・ルビン/Evan Rubin(イザベル/Isabel:キャシーの同僚)

ゲイリー・ウィルメス/Gary Wilmes(マイク・ブラウン/Mike Brown:オペレーションディレクター、キャシーの上司)

 

【ホワイトハウス記者会見室(Press Briefing Room)】

ホリー・シナモン/Holly Cinnamon(副報道官)

 

ウィラ・フィッツジェラルド/Willa Fitzgerald(アビー・ジャンシング/Abby Jansing:ジャーナリスト)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:ワシントンD.C.

ペンタゴン&ホワイトハウス

 

アメリカ:アラスカ

第49ミサイル防衛基地

 

ロケ地:

アメリカ:ニュージャージー州

 

■簡単なあらすじ

 

とある日のこと、アラスカにある第49ミサイル防衛基地は、日本海付近から発射された謎の飛翔体を感知した

その知らせは即座にホワイトハウスに入り、WHSR(ホワイトハウス・シミュレーションルーム)が稼働する

少佐のオリヴィアは各省庁、幕僚たちをビデオ会議に招集するものの、大統領と国防長官は捕まっていなかった

 

マニュアルに則し、第49ミサイル防衛基地からGBI(地上配備型迎撃ミサイル)が発射されるものの、第二段階分離に失敗してしまう

アメリカ本土に差し迫ったミサイルは、徐々に着弾地点が特定され、それはシカゴであることが判明する

960万人ほどの犠牲が出ると想定されるものの、政府は打つ手がないまま、報復をするかどうかの議論へと移行していた

 

一方その頃、政府はFENA(国家存続計画担当)に「指定避難者の誘導」を支持する

連絡を受けたロジャースは命令の真偽と状況を確認するものの、オリヴィアは「アラートは本物だ」とだけ言って電話を切った

ミサイル着弾が迫る中、ようやく国防大臣と大統領と通じるようになり、対策が本格化していくことになったのである

 

テーマ:国家の危機に対する反応

裏テーマ:シミュレーションとリアル

 

■ひとこと感想

 

日本海付近から発射されたミサイルを巡るアメリカ中枢の反応を描いている本作は、「INCLINATION IS FLAT(傾斜から平行へ)」「HITTING A BULLET WITH BULLET(弾丸で弾丸を撃つ)」「A HOUSE FILLED WITH DYNAMAITE(爆薬だらけの家)」という3つの章で描かれていました

この3つの章は「認知からの時系列」を別々の視点で捉えていて、「最前線」「連邦政府中枢」「大統領」という3つの視点となっていました

 

「最前線」では、覚知から迎撃に至る軍部と、情報を収集するWHSRなどが描かれ、ミサイル着弾までの細かな動きというものが描かれています

「連邦政府中枢」では、主に戦略軍の動きが描かれ、大統領不在で動いていく高官などが登場します

そして、最後に「大統領」の視点となり、各所から上がってくる情報に対する「選択」というものが突きつけられ、着弾に対して「どうするのか」という過程を描いていくことになりました

 

初見では第2章で「2発目のミサイルが飛んできたのか?」と思ってしまう感じになっていますが、それ自体はすぐに修正されていきます

情報を得る中で、北朝鮮の実情を担当者に聞いたりする中で、大統領は「声」だけで登場するのですが、この声は大統領を演じたイドリス・エルバの声ではなかったりします

 

3章になってようやく大統領が登場することになるのですが、映画内のビデオ会議でもエンドクレジットでも「POTUS」表記だったので困惑してしまいましたね

「President of the United States」の略なのですが、一瞬誰のことなんだろうと思ってしまいました

他の会議のところには「STRATCOM  GEN Brady」のように「組織、役職、名前」と表記されていたので、大統領に名前がついていないのはある種の配慮なのかもしれません

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ハウス・オブ・ダイナマイト【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104226/review/05708394/

 

公式HP:

https://www.cinemalineup2025.jp/ahouseofdynamitefilm/


■おーい、応為

 

■オススメ度

 

北斎の娘に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.10.17(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、122分、G

ジャンル:晩年の北斎と娘を描いた伝記映画

 

監督&脚本:大森立嗣

原作:飯島虚心『葛飾北斎伝』&杉浦日向子『木瓜』『野分』

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キャスト:

長澤まさみ(葛飾応為/お栄:葛飾北斎の娘、弟子)

 

永瀬正敏(葛飾北斎/鉄蔵:浮世絵師)

 

高橋海人(渓斎英泉/善次郎:北斎の弟子)

大谷亮平(魚屋北渓/初五郎:北斎の弟子、お栄の想い人)

 

篠井英介(元吉:長屋の端唄)

 

奥野瑛太(北斎に絵の依頼をする津軽の侍)

 

寺島しのぶ(こと:北斎の後妻、お栄の母)

一華(はつ:お栄の妹)

 

和田光沙(北斎に絵を描いてもらう女)

 

■映画の舞台

 

1820年~1948年、

名古屋→東京:浅草

 

ロケ地:

京都市:右京区

大本山大覚寺

https://maps.app.goo.gl/oP4zJiCXAKTBUcTA7?g_st=ic

 

京都府:京丹後市

五十河の里 民家苑

https://maps.app.goo.gl/B92xcys1hQfLBMwL9?g_st=ic

 

京丹後市大宮町延利・明田地区

https://maps.app.goo.gl/A8jLfE3w834nRmnDA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1820年、葛飾北斎の娘・お栄は、絵師の夫と大喧嘩をして、父の元へと帰ることになった

北斎は絵一筋の人間で、家は散らかりまくりで、座る場所もなかった

 

お栄は、何をするでもなくブラブラとし、タバコを蒸しては父と言い争いを繰り返していた

そんな彼女には、北斎の弟子・初五郎という想い人がいて、彼の弟弟子の善次郎も2人を見守っていた

だが、初五郎は「妹のように思っている」と言い、お栄の恋は終わりを告げる

 

そんな折、貧乏長屋に津軽から侍がやってきて、北斎に絵を描いてほしいと言う

北斎はあっさりと断るものの、侍は手付けの5両だけを置いて帰った

北斎は自分の気持ちが乗らない仕事は引き受けない性質で、お栄もそのことに関しては父と同じだった

 

お栄の母ことは少し離れた茅葺き屋根の家に妹はつと住んでいたが、彼女は生まれつき体が弱かった

盲目の身で生まれた彼女に北斎は護符を描いて見守るものの、その甲斐もなくはつは亡くなってしまった

お栄は生活を正し、絵を描き始める

そして北斎は、彼女に「応為」と言う名を授けることになったのである

 

テーマ:絵師としての矜持

裏テーマ:親子愛と師弟愛

 

■ひとこと感想

 

映画館の予告編で存在を知った葛飾応為ですが、一般でもほとんど知られていないような絵師さんだったようですね

あそこまで美人だったのかは分かりませんが、パンフレットの北斎の年表でもいつ生まれていつ亡くなったのかわからないぐらい謎多き人物だったように思います

 

作品が残っているので実在はしていたようで、絵に集中して作品を残し続ければ、北斎の娘だからと言う評価だけでは終わらなかったでしょう

パンフレットには応為の他にも、弟子たちの絵も載っているので、作風の違いを感じられると思います

当時の面白い絵の基準は分かりませんが、動きがないと言うのは致命的な評価だったのかな、と思いました

 

とは言え、映画として面白いかは何とも言えない部分があって、物語はかなり淡々と過ぎていく感じになっていました

応為の映画だったのか北斎の映画だったのかわからない感じで、ほぼこの2人の会話劇になっていたところも退屈の原因なのかもしれません

長澤まさみが抜擢されていましたが、あのビジュアルで男が言い寄らないと言うのは説得力がなくて、他の演者と並んだ時の圧倒的な画力はミスマッチにすら思えてしまいますね

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】おーい、応為【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103804/review/05711707/

 

公式HP:

https://oioui.com/


■ストロベリームーン 余命半年の恋

 

■オススメ度

 

余命系の映画に関心がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.10.17(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、127分、G

ジャンル:余命宣告された日に恋をした女の子を描いたラブロマンス映画

 

監督:酒井麻衣

脚本:岡田惠和

原作:芥川なお『ストロベリームーン』

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キャスト:

當真あみ(桜井萌:余命半年と宣告される女子高生)

   (幼少期:西原紬

齋藤潤(佐藤日向:萌の初恋の相手)

   (成人期:杉野遥亮、小学校の教諭&実家の醤油屋の手伝い)

 

池端杏慈(高遠麗:萌の親友)

   (成人期:中条あやみ、警察官)

 

黒崎煌代(フーヤン/福山凛太郎:日向の親友)

   (成人期:泉澤祐希

吉澤要人(カウケン/川村健二:日向の親友)

   (成人期:伊藤健太郎

 

池津祥子(高遠晴美:麗の母、「からあげ元気堂」の店主)

 

橋本じゅん(佐藤修:日向の父、「佐藤屋醤油工場」の社長)

 

田中麗奈(桜井美代子:萌の母)

ユースケ・サンタマリア(桜井康介:萌の父、大学教授)

 

■映画の舞台

 

常盤市(架空)

 

ロケ地:

愛知県:豊橋市

河合屋

https://maps.app.goo.gl/KdGe3CntRQdGaSUY8?g_st=ic

 

豊橋医療センター

https://maps.app.goo.gl/bfDSBGDH2uYhNRo4A?g_st=ic

 

豊橋福祉村簡易郵便局

https://maps.app.goo.gl/GAZqLHPncxjr7i9H8?g_st=ic

 

明治屋醤油(日向の実家)

https://maps.app.goo.gl/tMrtjESrG49BtPGZA?g_st=ic

 

静岡県:静岡市

静岡県遠西女子学園

https://maps.app.goo.gl/tGQhXppRfpAUAqfP8?g_st=ic

 

旧エンバーソン邸住宅(萌の自宅)

https://maps.app.goo.gl/fvEqczoavqJbCBgN6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

小学生になったばかりの萌は、初登校で緊張しながらも、クラスメイトに混じって楽しい時が過ごせると思っていた

だが、突然に胸に痛みが走って、両親やみんなのいる前で倒れてしまう

診断の結果、拡張型心筋症(映画では言及なし)と言われた萌は、自宅療養を余儀なくされ、母は娘のために「小学校と同じ給食メニュー」を作ったり、同じ教科書で授業をすることになった

 

それでも病状が良くなることはなく、とうとう中学生になってしまった

萌は「友だちが欲しい」と願い、両親は同世代の娘がいる唐揚げ店から出前を取り、その娘・麗と関係を結ばせようと作戦を練った

麗は思惑通りに萌と会うことになり、その少女的な部屋に魅了された麗は、萌と仲良くなっていく

服を交換したりする中で友情を育み、唯一無二の親友を手に入れることになった

 

何とか高校生活は学校で送りたいと願う萌は、主治医や家族の了承を経て学校に通うことになった

だが、それは余命わずか故の措置であり、6月の誕生日を迎えられるかはわからなかった

そんな折、萌は路上で子どもを助ける同世代の男の子を見つけた

 

彼と同じ学校に通えたらと祈る萌だったが、その願いは神様に聞こえたのか、クラスメイトとして過ごすことができた

そして、入学式の日、人混みを避けた萌と、家の仕事で遅刻した日向は教室でバッタリと出会ってしまう

萌はテンパってしまい、いきなり彼に告白をしてしまう

日向は動揺を隠せないまま、どうしたら良いのかわからない日々を過ごすことになったのである

 

テーマ:恋の犠牲と思い込み

裏テーマ:人は知らぬ間に影響を与える

 

■ひとこと感想

 

また余命系ラブコメなのかと思っていましたが、本作はこれまでの余命系とは違って、ガッツリと両親の存在が描かれていることだと思います

娘を失くす親がどのような心情で日々を過ごすのかというのが描かれていて、本人が「悲しい顔をしない」と決めているだけに辛さが倍増していると言えるのでしょう

悲しい顔をしたらペナルティというのを本人が発案するのですが、これに付き合わされる方がキツいようにも思えてしまいます

 

映画では病気に関しては言及されませんが、心臓よりも肺の方に問題があるように見えますね

また、意外と直前まで元気だったりするのですが、このあたりは暗黙のルールで見逃すところなのでしょう

拡張型心筋症(DCM)は初期は運動制限もなく軽く動ける感じですが、急性増悪の心不全の状態になると一気に悪くなって、呼吸器をつける必要が出てきます

病人として元気すぎると言うのは世間のイメージなのですが、ドキュメンタリーではないのでこだわる部分でもないと思います

 

物語は、余命恋愛に他人を巻き込んだ罪悪感が描かれていて、実はその恋愛の発端は違うところにあった、と言うサプライズがありました

日向が萌に語った言葉は、実は萌から学んだ考えであると言うところが素敵で、その思考を萌にお返しすると言うところが感動的だったと言えます

両親は娘の死の前に受け入れを始めているけど、日向だけは最後のその時まで諦めないのですね

それが最後の奇跡に繋がっていて、それが人生の枷になってしまうのは仕方のないことだと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ストロベリームーン 余命半年の恋【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103292/review/05711708/

 

公式HP:

https://movies.shochiku.co.jp/stmoon-movie/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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