■長すぎる以外はそこそこ楽しめる戦争映画ですが、エンディング曲は結構ヤバめですよね
Contents
■オススメ度
中国のプロパガンダ映画に興味のある人(★★★)
ドンパチ系戦争映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.10.4(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:长津湖、英題:The Battle at Lake Changjin
情報:2021年、中国、175分、R15+
ジャンル:朝鮮戦争に加担した中国人民志願軍の活躍を描いた戦争映画
監督:チェン・カイコー&ツイ・ハーク&ダンテ・ラム
脚本:蘭小龍&黄建心
キャスト:
ウー・ジン/呉京(ウ・チェンリ/伍千里:第7中隊の中隊長、モデルは李長燕)
イー・ヤンチェンシー/易烊千璽(ウ・ワンリ/伍万里:第7中隊の兵士、伍千里の弟)
ドアン・イーホン/段奕宏(タン・ツィウェイ/談子為:第3大隊長、伍千里の上官)
チュー・ヤーウェン/朱亚文(メイ・シェン/梅生:第7中隊政治委員)
リ・シン/李晨(ユ・コンロン/余従戎:第7中隊火力小隊長)
フー・ジュン/胡軍(レイ・スイシェン/雷公:第7中隊砲兵小隊長)
エルビス・ハン/韩东君(Ping He/平河:第7中隊の狙撃兵)
李偉永(李振:第7中隊小隊長)
郭巳明(梁有地:第7中隊第1小隊第2班長)
シー・ポンユェン/史彭元(伍万里と仲良くなる若い兵士)
【北京:中南海】
タン・グオチャン/唐国強(毛沢東:中共中央主席・中央人民政府主席・中革軍委主席)
ホアン・シュエン/黄軒(毛安英/劉書記:毛沢東の長男)
チョウ・シャオビン/周小斌(彭徳懐:中国人民志願軍司令員兼政治委員、中革軍委副主席、毛沢東の右腕)
ワン・ウーフー/王伍福(朱徳:中共中央書記処書記・中央人民政府副主席・中革軍委副主席)
リン・ヨンジュン/林永健(鄧華:中国人民志願軍第一副司令員兼第一副政治委員)
チャン・ハンユー/張涵予(Song Shilun/宋時輪:副司令員兼第9兵団司令員・政治委員)
オウ・ハオ/欧豪(ヤン・ゲンシ/楊根思:中国人民志願軍第20軍第58師団第172連隊第3中隊長)
【アメリカ軍】
ジェームズ・フィルバード/James Filbird(ダグラス・マッカーサー:アメリカ軍、国連軍総司令官、米陸軍元帥)
John F. Cruz(オリバー・プリンス・スミス:アメリカ軍、第1海兵師団長、米海兵隊少将)
ケヴィン・リー/Kevin Lee(アラン・マクレーン: アメリカ軍、第7歩兵師団第31連隊戦闘団長、米陸軍大佐)
【その他】
チャン・フイウェン/张慧雯 (マフラー渡す女の子)
リー・ジュン/李牢(伍十里:千里たちの父)
曹操(千里たちの母)
■映画の舞台
1950年、長津湖の戦い(朝鮮戦争)
長津湖
https://maps.app.goo.gl/P4Hbp94pMMcNdq9N6?g_st=ic
鴨緑江(国境)
https://maps.app.goo.gl/58KPrjk7NVQwVqsL8?g_st=ic
ロケ地:
不明
■簡単なあらすじ
1950年、朝鮮戦争開戦から2年目、人民志願軍の第9兵団・第7中隊長の伍千里は、兄・百里の遺骨を持って故郷・浙江省湖州に帰省した
泣き崩れる母をよそに束の間の休息を取る千里だったが、深夜司令部からの入電が入る
聞けば、朝鮮戦争にアメリカ軍をはじめとする国連軍は介入し、仁川に上陸を開始したというのである
中国の中南海で会議が行われ、毛沢東主席は米軍が38度線を越えて北上すると予測を立てる
そこで、彼らは第7中隊を含む志願軍を長津湖に集結させて、米軍を堰き止めようと作戦を立てる
千里はその作戦に呼ばれたのである
弟の万里も戦場に行きたいと言い、兄の乗る列車に無断で乗り込む
程なく、洗礼を受けた万里は仲間に迎え入れられる
米軍は尚も進軍を開始し、万里らは極寒の山岳地帯を徒歩で進んでいく
万里らに与えられたミッションは前線に無線機と暗号隊を送り届けることだった
だが隊は米軍の爆撃機に見つかって絨毯爆撃を喰らってしまう
また、米軍は前線基地を配備すべく、長津湖付近の緊張が一層高まるのであった
テーマ:最強の自負
裏テーマ:欧米への警告
■ひとこと感想
1950という数字だけを見てとりあえず鑑賞
中国映画だったことはわかっていたのですが、1950年に戦争してたかなあ等といろんなことを巡らせていました
冒頭から「朝鮮戦争」の文字が踊り、マッカーサー元帥がいつものスタイルで登場
「歴史系フィクションかな?」と思いながら観ていたら、どうやら史実のようで、朝鮮戦争に介入した国連軍(米軍)と北朝鮮の支援に回った中国志願軍の衝突を描いていました
潔いくらいに「中国万歳映画」で、北朝鮮も韓国も出てこない朝鮮戦争というのは斬新でしたね
歴史上の人物もたくさん出てきますが、ぶっちゃけ「毛沢東VSマッカーサー」だけわかれば良いくらいにシンプルなつくりになっていましたね
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
終わってからの第一声が「長い! 長すぎる」でしたね
約3時間もあったようで、途中のドンバチ戦でかなりダレてしまい、心地よい砲撃音で意識が飛んでいました
内容は単純で、長津湖に行くまでが長い長い
2時間くらい経って、ようやく山岳戦に入るという感じになっていました
とにかく絨毯爆撃から白兵戦、手榴弾、戦車など、たくさんの戦闘が見られます
基本的に「中国すげえ」映画なので、どこまでが史実かわからないくらいに「贔屓」がすごいですね
国家の威信をかけたかのような制作費を投入し、それを中国との国交正常化50年に合わせて日本で公開するという徹底ぶり
この映画を間に受けて、中国と戦ったらマジヤバいとか言っちゃいそうな層向けの映画なのかもしれません
それにしても、戦場に行って泥まみれになってくると、誰が誰だかわからなくなるのはやむを得ないのでしょうか
親父が戦車の下敷きになった時は「まさか」と思って身構えました
介錯を兄がするのか、弟がするのかみたいな雰囲気だったので戦慄が走りました
■歴史背景あれこれ
映画の背景は「朝鮮戦争」で、朝鮮戦争とは1948年に起こった「大韓民国と朝鮮民主主義共和国の間で起こった朝鮮半島の主権を巡る戦争」ということになっています
韓国側にアメリカをはじめとした国連軍、北朝鮮側に中国とソ連がつくことになりました
戦死者は韓国側は22万7千人、北朝鮮側は19万人とされていて、停戦協定によって軍事境界線の設置にて停戦中となっています
ソ連崩壊を受けて、ソ連のヨシフ・スターリン書記長の同意と支援を取り付けた金日成首相が国境線と化していた「38度線」を越えて、韓国に侵略戦争を仕掛けたのが1950年6月25日のこと
東西冷戦の名残を受けて、北朝鮮側に東側の社会主義国、韓国側に西側の自由主義国が支援をするという構図が生まれます
第二次世界大戦終戦を受けて、朝鮮半島の統治権を日本が放棄することになり、38度線で分割することをアメリカ軍が提案しました
ソ連軍もアメリカの朝鮮半島分割案に合意し、1945年8月17日に「一般命令第一号」として、北側の日本軍はソ連軍、南側の日本軍はアメリカ軍に降伏させることが通知されます
同年9月2日に日本は降伏文書に署名し、正式に降伏がなされます
そんな中で、南側の呂運亨率いる集団は日本の降伏を見越して建国同盟を結成していました
8月8日に第二次世界大戦に参戦したソ連は、8月9日に豆満江を越えて、朝鮮半島に侵攻します
この動きに恐れをなした朝鮮総督府は呂運亨の釈放と独立運動への不干渉を条件に受け入れて、「朝鮮建国準備委員会」を結成し、超党派による建国を目指すことになりました
それでも、連合国側は自身の主導による朝鮮半島の統治における信託統治を決定していたため、準備委員会の足並みが乱れることになります
9月8日にはアメリカ軍が仁川に上陸し、11月にはアメリカによる軍政が起こってしまい、事実上委員会の目論見は瓦解してしまいます
その後、建国の動きは存続されますが、連合国と枢軸国による統治は続き、1943年のカイロ宣言(軍事行動を前提とした連合国の対日方針のこと)にて朝鮮半島の統治の方針が固まります
1945年、ソ連の首都モスクワにてアメリカ、イギリス、ソ連の外相会談が開かれ、朝鮮半島問題も議題に上がり、モスクワ協定(中国も参加)が公表されました
それに対して、韓国民主党系新聞の「東亜日報」が協定の事実と異なる報道をしたために国内の反信託運動が加速して拡大することになりました
その後、国内は反米化し、米ソの対立も激化していきます
アメリカは朝鮮半島問題を東西対立の一部とし、ソ連は南北問題であるとみなしていて、ソ連はソ連と主義を一緒にしている朝鮮人主導者を立てた統一を支援することになります
ソ連占領下の北側に、1946年2月8日に金正成を中心とした共産勢力が「北朝鮮臨時人民委員会」を設立し、翌年には「北朝鮮人民委員会」として、共産主義国家設立への動きを始めます
これに対して、李承晩は南部のみの早期国家設立を目指し、ソ連の排斥を訴え始めます
1947年には、トルーマン・ドクトリンによって、南朝鮮での共産主義勢力の排斥が加速します
1947年6月には軍政と対立した状態のまま、「南朝鮮過渡政府」を設立、呂運亨の暗殺などが起こります
1948年に金日成は南部への送電を停止し、これに対抗して李承晩は朝鮮労働党を排除した選挙を実施し、正式国家の樹立を目指します
8月15日のソウルにて、李承晩が「大韓民国」の設立を宣言、これに対抗して9月9日に金日成は「朝鮮民主主義人民共和国」を設立させます
これによって、北緯38度線は占領国が引いた占領境界線から当事国間の「国境」へと様変わりします
その後、アメリカと戦争を避けたスターリンは撤退、アメリカも軍政を解きます
同じ頃、中国大陸ではソ連の支援を受けた毛沢東率いる中国共産党が国共内戦に勝利を果たします
1949年10月1日に「中国人民共和国」が建国され、蒋介石率いる中華民国は「台湾」に脱出し、「台湾国民政府」を作ります
フランクリン・D・ルーズベルト大統領は台湾の支援に積極的だったが、ルーズベルト死後のトルーマン政権では支援を打ち切ります
その後、1949年3月に金日成はスターリンから「韓国侵攻の容認」を取り付けます
また、金日成は中国を訪問し、毛沢東からの援助も取り付けることに成功しました
これを受けて、1950年6月25日の午前4時に、北緯38度線にて北朝鮮軍の砲撃が開始されます
宣戦布告は行われず、朝鮮人民軍が侵攻し、ゲリラ部隊も暗躍し始めます
日本にいた連合国軍総司令官のマッカーサーは奇襲1時間後に情勢を把握することになります
マッカーサーは6月29日に水原入りを果たし、在日米軍2師団の投入を進言するものの、大統領の承認は得ていませんでした
本国からの回答前にB–29大型爆撃機を日本の基地から発進させ、金浦空港を空襲します
これが映画の冒頭に続いているのですね
■プロパガンダ映画とは何か
プロパガンダ(Propaganda)とは、「特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為」のことを意味します
「Propaganda」の語源はラテン語の「Propagare」で「繁殖させる」「種を蒔く」という意味があります
プロパガンダにはいくつかの分類があり、「情報元が明確なホワイト・プロパガンダ」「情報元の虚偽、誇張のあるブラック・プロパガンダ」「情報元が曖昧なグレー・プロパガンダ」「企業の利益のために行われるコーポレート・プロパガンダ」「敵のプロパガンダに対抗するためのカウンター・プロパガンダ」などがあります
この映画はどちらかというと「ホワイトに見えるグレー」という感じになりますね
国策的なプロパガンダの歴史としては、ナチス体制下のドイツ、太平洋戦争時の日本やアメリカ、革命中のロシアなど、様々な歴史があります
社会主義国家、ファシズム国家、独裁国家などは著名ですが、民主主義国家にもいくつかのプロパガンダがあるのはいうまでもありません
戦争遂行のためのプロパガンダにはプロセスがあり、第一次世界大戦のイギリスのプロパガンダを分析したアーサー・ポンソンビーなどが「戦争プロパガンダの10の要素」というものをまとめたりしています
それによれば「我々は戦争をしたくないが、敵が望んでいる」「敵の指導者は悪魔で、我々は使命(大義)のために戦う」「我々も犠牲者を出すが、敵の残虐行為は意図的であり、卑劣である」「我々の被害は少なく、敵の被害は甚大だ」「芸術家や知識人も戦争を支持している」「我々の行動は神聖なるものだ」「この正義に疑問を持つことは裏切り行為である」というようなステップがあるとのこと(かなり要約しました)
自身の行動を正当化し、相手の行動を蔑ろにするというのは同じで、いかにして「正当化」を国民の間で浸透させるかというのが鍵になります
この映画におけるプロパガンダがグレーなのは、中国共産党設立100周年の記念映画であるというホワイトな部分がある一方で、誘導したいもの出自が不明瞭に見える点でしょう
この映画で描かれるのは「北朝鮮を助ける中国兵」であり、中国本土の危機を煽ってはいるものの、他国の戦争への参加になっています
これが本土決戦とかならまだしも、朝鮮半島有事の仮面を被っているところもグレーっぽさがあります
いわゆる北朝鮮に対するホワイトナイト的な存在でありますが、朝鮮戦争が部隊なのに北朝鮮軍も韓国軍も出てこず、歴史的な背景の説明はほとんどありません
この映画から感じるプロパガンダというのは「中国は隣国に対して友好的である」「アメリカは敵国である」という点なのですが、中国国内の危機というのは指導者の懸念程度に留まっているので、国威発揚にはならないと思います
中国国民が北朝鮮に対してどこまで思い入れがあるのかわかりませんが、友好国を助けようというよりは朝鮮半島の歴史を考えると属国への干渉は許さないという感じになります
なので、朝鮮戦争が東西代理戦争であると自国民がどれだけ理解しているのかは不明瞭のように思えます
映画では「アメリカ軍を撃退した中国軍」とか、「アメリカ軍の少将が中国人民志願軍におそれをなした」とかまではわかりますが、「敵の本拠地を潰した」というようなことはなかったりします
なので、プロパガンダになっていないプロパガンダ映画みたいな感じになっているのですが、実質的に中国が他国を倒しにいくというものが「台湾侵攻」ぐらいしかリアリティがなく、台湾有事をメインに描くことは諸刃の剣になる可能性があります
それを考えると、近代史で唯一中国軍が活躍した戦争を題材にするとなると、この戦争しかなかったのかなと考えてしまいますね
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
本作は単純に「戦争アトラクション」という観点で観ると楽しめる作品になっていて、舞台が朝鮮戦争であるということは「中国国内で中国人の民間人が死なない戦争」であるという意味が大きいでしょう
あくまでもアメリカ軍の空爆によって死んだのは朝鮮人なので、中国国内の感情刺激としてはどちらからと言えば軽微に近いものかも知れません
もし、朝鮮戦争が拡大して、中国本土への干渉などがあれば状況は変わりますが、史実では第7中隊が活躍したからかどうかはわかりませんが、朝鮮半島内で戦火は止まっているのですね
ちなみに映画の印象だと「長津湖が中国と北朝鮮の国境に近いイメージ」に見えますが、実際にはそこまで近くありません
なので、ここを突破されたら中国の国境へ安易に辿り着けるという印象は間違いのように思えます
長津湖を越えて、さらに山道を突っ切って、ようやく白山に辿り着きますが、中国本土に仕掛けるなら黄海から攻めることになるでしょう(日本海経由では中国に直接は上陸できません)
実際問題として、長津湖周辺が国連軍の支配下になると、北朝鮮の首都から中国への経路を抑えることになり、中国との連携を断つことになります
これによって、国連軍による北朝鮮解体への足がかりになり、それが引いては中国共産党の脅威になると考えることは想像に難くありません
映画では中国軍だけが奮闘しているように描かれていますが、実際にはソ連軍も参加している訳で、この映画をロシアの人が見たらどう思うのかなというのは興味がつきません
同じように「あの時代にあの場所に米軍が駐留すること」はソ連にとっても脅威だったはずですからね
でも、今はソ連ではないし、それどころじゃないし、そもそも朝鮮半島にそれほど思い入れがあるとは思えないので、「クレイジー(псих)だね(褒め言葉)」で終わってしまうな気はしないでもありません
史実系の映画は「どのような歴史的改竄があるか」を調べて楽しむという側面がありますが、本作の場合は誇張はあるけど目立った捏造はないという印象でしょうか
当時の中国の情勢とかまで詳しくは調べていませんし、映画自体が「朝鮮侵略をするアメリカ」に対する「当時の中国共産党目線」なので、「あの時彼らはこう思っていた」というのは否定しようがありません
実際にマッカーサーが大統領の判断を出し抜いて、事後承認で爆撃機を飛ばしたとかは事実だし、長津湖に駐留していた「第5海兵連隊」「第7海兵連隊」を中国人民志願兵が夜間急襲をかけたのは事実だったりします(映画では中隊の所属を変えていますね)
これによって、国連軍は撤退を余儀なくされ、仁川上陸作戦の対になる作戦になっています
映画は中国目線なので、本土で大ヒットを連発したものの、韓国では上映中止、マレーシアでは検閲を受けて中止になっていますね
特にエンディングの「英雄讃歌(英雄赞歌)」はマジヤバめな内容だと思います
映画の背景を考えると必然の引用なのですが、中国は今もあの時と変わらないという印象を与えるのではないかと危惧するところはあります
楽曲は作詞が公木、作曲が刘炽で、歌詞は以下の通りになります
烽烟滚滚唱英雄,四面青山侧耳听,侧耳听(狼煙は英雄を歌い、全ての青山は耳を傾ける、耳を傾けるのだ)
晴天响雷敲金鼓,大海扬波作和声(晴天の雷は銅鑼太鼓を打ち鳴らし、大海は波でハーモニーを奏でる)
人民战士驱虎豹,舍生忘死保和平(人民戦士は虎豹を駆り、命がけで死を忘れ平和を守る)
为什么战旗美如画,英雄的鲜血染红了她(なぜ戦旗は絵のように美しいかわかるか? それは英雄の鮮血で染まるからだ)
为什么大地春常在,英雄的生命开鲜花(なぜ大地には常に春があるのかわかるか? それは英雄の命が花を咲かせるからだ)
英雄猛跳出战壕,一道电光裂长空,裂长空(英雄は塹壕を跳び出て、一筋の電光は大空を裂く、大空を裂くのだ)
地陷进去独身挡,天塌下来只手擎(地の穴に入って一人で覆い、天が落ちてきても手で持ち上げる)
两脚熊熊趟烈火,浑身闪闪披彩虹(両足が烈火のごとく燃え、全身にはキラキラとした虹がかかる)
为什么战旗美如画,英雄的鲜血染红了她(なぜ戦旗は絵のように美しいかわかるか? それは英雄の鮮血が染めるからだ)
为什么大地春常在,英雄的生命开鲜花(なぜ大地には常に春があるのかわかるか? それは英雄の命が花を咲かせるからだ)
一声呼叫炮声隆,翻江倒海天地崩,天地崩(一声を叫び、砲声よ響け、意気衝天と天地を崩せ、天地を崩せ)
双手紧握爆破筒,怒目喷火热血涌(両手に爆発筒をしっかと握り、目は怒りで火を噴いて、熱い血は湧かせ)
敌人腐烂变泥土,勇士辉煌化金星(敵は腐って泥土になり、有志は光って金星になる)
为什么战旗美如画,英雄的鲜血染红了她(なぜ戦旗は絵のように美しいかわかるか? それは英雄の鮮血が染めるからだ)
为什么大地春常在,英雄的生命开鲜花!(なぜ大地には常に春があるのかわかるか? それは英雄の命が花を咲かせるからだ)
※劇中の翻訳とは違いますのでご容赦ください
映画の内容もアレですが、この楽曲を映画に使用するのはなかなか強烈ではありますね
ちなみにこの楽曲は1964年の映画「英雄子女」に使われた楽曲で、文化大革命が想起される楽曲となっています
毛沢東を信奉する戦士たちの歌であり、そう言ったセリフが途中にあるようですね
興味のある方は「英雄讃歌 公木」でググると、色々と参考になるサイトが見つかりますよ
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383833/review/6397bc44-bc85-4d1d-b30a-f967ff751bc6/
公式HP:
https://1950-movie.com/