■ファーストキス 1ST KISS
Contents
■オススメ度
タイムトラベル系ラブロマンスが好きな人(★★★)
夫婦問題について考えたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.2.7(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、124分、G
ジャンル:夫の事故死後にタイプスリップをする妻を描いたラブロマンス映画
監督:塚原あゆ子
脚本:坂元裕二
キャスト:
松たか子(高畑カンナ/硯カンナ:事故で夫を亡くしてタイムトラベルをする妻、舞台の美術スタッフ)
松村北斗(硯駈:未来から来た妻と会う夫、古生物学の研究員)
リリー・フランキー(天馬市郎:古生物学の教授)
吉岡里帆(天馬里津:駈に想いを抱く天馬教授の娘)
森七菜(世木杏里:カンナの同僚、美術スタッフ)
YOU(田端由香里:TV局のプロデューサー)
松田大輔(宇佐見慶吾:星ヶ丘リゾートホテルの客室責任者)
神野三鈴(鳩村咲楽:星ヶ丘リゾートホテルの支配人)
和田雅成(青山悠人:舞台俳優)
佐伯大地(茅島勇磨:舞台俳優)
竹原ピストル(配達員)
鈴木慶一(雨宮辰雄:古書店の店員)
山田詩子(写真を撮る少女)
山田暖絆(写真を撮る少女のお友達)
花江夏樹(声?)
嶺豪一(TV局の人?)
長内映里香(五十嵐美緒:ベビーカーの母親)
あかせあかり(かき氷を待つ後ろの客?)
めがね(君島愛莉:かき氷を待つ後ろの客)
野二紀人(山根廉:新婚カップル)
元松あかね(山根美月:新婚カップル)
猪征大(岡村潤一:ホテルの従業員?)
青野竜平(?)
関根菜七実(?)
星野梨華(?)
田山由紀(?)
大須みづほ(婚姻届を出すカップル)
安楽涼(婚姻届を出すカップル)
■映画の舞台
東京&東京近郊
ロケ地:
千葉県:松戸市
森のホール21
https://maps.app.goo.gl/XRBFLhRbtgPSyEFTA?g_st=ic
山梨県:山梨市
フルーツパーク富士屋ホテル
https://maps.app.goo.gl/32uffiZeLkmKj8vC8?g_st=ic
千葉県:流山市
BARN&FOREST148
https://maps.app.goo.gl/diRmu2Q18sYyY3kb7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
舞台の美術スタッフとして働いているカンナは、デザイナーを目指しながら仕事を続け、ようやくその夢が軌道に乗り出していた
丘の上のホテルのウェディングでベルのデザインをし、ホテルから招待を受けていた
そのホテルでは、古生物学の天馬教授の講演会も行われることになっていて、若き研究員・駈もその手伝いを任されていた
教授の娘・里津は駈のことを気に入っていたが、駈はその方面には疎かった
カンナと駈はそこで出会いを果たし、やがて恋人となって、結婚生活を始めることになった
その結婚生活は15年続いたが、その頃にはもうお互いの仲は冷えていて、とうとう離婚へと踏み切るところまで来ていた
そして、離婚届を出す当日、事故が起きてしまう
駈は見も知らぬ母子を救うために線路に降り、そこで電車に轢かれて事故死してしまった
未亡人という立場で社会生活を続けることになったカンナだったが、夫の行動は英雄視され、ドラマ化のオファーなどが来てしまう
そんなある日のこと、仕事場から呼び出されたカンナは、トンネルの崩落事故に巻き込まれそうになった
無事にトンネルを抜けることができたものの、そこはどこかの山奥で、見知らぬ子どもがいきなり写真を撮ってくる奇妙なところだった
テーマ:恋愛のリフレイン
裏テーマ:夫婦生活のリフレイン
■ひとこと感想
本作は、出会いの半日だけに何度も行けるループとなっていて、事故を回避するためのあらゆる方策を試していました
駈の方は記憶がリセットされるので、出会いから何度もやり直すのですが、だんだんと小慣れてきて、うまくルートに乗るようになっていました
それでも、事故自体を変えることができず、それ以外の些細なことが変わるという感じになっていました
映画は、「若くて自分を知らない夫と恋愛をする」というもので、それを味わう快感というものを得てしまいます
本題から逸れることになっていくのですが、教授の娘を好きになってもらうとか、自分を嫌いになってもらうという方向へと向かっていきました
それでも変わらないものは変わらず、ラストチャンスにて思い出を作ろうと考えていました
でも、そこで「嘘がバレる」という展開になっていて、そこからが物語の真骨頂のように思えます
予告編でほぼバラしているのでネタバレがあるのかわかりませんが、本編を通して見ると、タイムトラベラーだとわかるところから物語が始まるように思えます
自分の未来を知って、これまでに何度も変えようと努力してきたことがわかり、その熱意というものが駈自身を変えることになりました
それしても、何で過去の自分と会うと苦しむんでしょうねえ
それだけは意味がわからないまま終わったように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
前半は歴史改変を目論むタイムトラベラーでしたが、その行為を繰り返すうちに背徳感が芽生えていったのかなあと思いました
カンナの記憶は継続しているので、過去の夫に会って、教授の娘には1ミリも惹かれないことを知っていましたね
なので、あの劇場での再会はなかなか強烈な感じになっていました
里津は「私と結婚していれば」と思っていますが、「どんなことがあっても彼は私を好きになって結婚する」という事実は、明かすことはできなくても、完全にマウントを取ったと思える瞬間だったのだと思います
映画は、ポラロイド写真を見て何度もやってきていたことを知るのですが、あの子どもは一体何者だったのでしょうねえ
おそらくは同時に存在する子どもの頃のあの二人で、彼らは未来に来てしまった存在なのかもしれません
物語は、基本的にカンナ目線になっていて、夫が悪いみたいな印象がありますが、最後の日に駈が言った「結婚生活の中身を変えたい」というのは彼女の全てを打ち砕くものになっていました
でも、このシーンではすでに視点が駈の方に移っていたように思います
それは、この一連のシーンがホテルで目覚める駈から始まっていて、そしてあの告白へと繋がっていたように思いました
なので、カンナから真実を聞いたこと、自分自身を変えようと思ったことなどは、すべてカンナの本心を知った駈の目線になっていました
駈は最後の手紙を残しますが、それを書いているシーンでは、あのポラロイド写真が手元にありました
最後のトラベルの時にカンナが忘れていったのか、駈が欲しいと思ったのかはわかりませんが、その写真を見るたびに、駈は壊れそうになる夫婦生活を想像して、その中身を少しずつ変えることに至ったのでしょう
それは、15年経っても好きになれるほど、根底の愛情は変わっていなかったことを知ったからだと思います
■ミルフィーユは存在するのか
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■トラベルの禁忌を侵すこと
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102255/review/04744901/
公式HP:
https://1stkiss-movie.toho.co.jp/