■正義廻廊


■オススメ度

 

実在の事件を扱った映画に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.3.19(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:正義廻廊、英題:The Sparring Parther(練習相手)

情報:2022年、香港、138分、R15+

ジャンル:両親バラバラ殺人事件の裁判とそれに関わる陪審員を描いた法定劇

 

監督:ホー・チョクティン

脚本:フランキー・タム

 

キャスト:

ヨン・ワイロン/楊偉倫(ヘンリー・チョン/張顕宗:第一被告、IQ127のヒトラー崇拝者)

マク・プイトン/麦沛東(アンガス・トン/唐文奇:第二被告、IQ84の元会計士)

 

ルイーザ・ソウ/蘇玉華(キャリー・ヤウ/游嘉莉:アンガスの弁護士)

ジャン・ラム/林海峰(ウィルソン・ン/呉冠峰:ヘンリーの弁護士)

レイチェル・レオン/梁雍婷(ホーマン・イム/贺敏儿:ン弁護士の助手)

 

マイケル・チョウ/周文健(アレン・チュー/朱愛倫:司法省検察部の検察官)

チャン・ヨクユー/蔡紫晴(チョイ・チーチン/陳玉瑜:検事の助手)

 

グロリア・イップ/葉蕴儀(イップ・ワイペン/葉慧萍:主婦の陪審員)

ブレンダ・チャン/陳桂芬(シュン・イムオー/孫艶娥:年輩の女性陪審員)

ウォン・ワーウォー/黄華和(ホー・フー/何富:年輩の男性陪審員)

キキ・チョン/張凱娸(クー・カヤン/古嘉欣:フィーリングで選ぶ女性陪審員)

ラム・シン/林善(コウ・シクァン/高思钧:香港司法に疑問を持つ青年陪審員)

ユルシュール・ウォン/黄宇詩(リウ・メイヤン/廖美芬:メガネをかけた女性陪審員)

アウ・チョクマン/区焯文(マック・シウホン/麦兆雄:陪審員長を務める男性陪審員)

サミュエル・ヤウ/邱万城(レイ・キンセン/李建成:競馬好きの男性陪審員)

ジョン・シュッイン/鐘雪瑩(テュン・カーマン/鄧家雯:短髪ブルーの女性陪審員)

 

デビッド・シウ/邵仲衡(チャン・チャオ/張昭:巡査部長)

ニッキー・ウォン/王雍泰(リトル・オー/O仔:巡査)

パトラ・オー/区嘉雯 (リトル・オーの母)

 

ゼニア・チョン/庄韻澄(シウ・プイキン/邵佩琼:ヘンリーの従姉)

チュー・パクヒム/朱柏謙(チョン・ヒンジョー/張顕祖:ヘンリーの兄)

ハリエット・ヨン/楊詩敏(トン・マンサン/唐文珊:アンガスの姉)

 

ミス・オー/柯驛誼(ケイト/Kate:女性記者、質問者)

クリスタル・クォック/郭慧(アマンダ/Amanda:女性記者)

 

オー・シウ・ヒー・ジェームズ/區紹照(チョン・クエンクワイ/張權貴:ヘンリーの父)

チャン・カムフォン/陳甘鳳(シウ・シュエットイー/邵雪兒:ヘンリーの母)

 

マット・チョウ/都凱光(カム警視)

ウォン・ヒンチョン/王榮聰 (アウヨン/歐陽:事務弁護士)

チェ・ツェチン/蔡紫晴(チャン・ユクユ/陳玉瑜:事務弁護士)

ジョー・チャン/張同祖(裁判長)

 

ローレンス・ラウ/劉錫賢(シウ監督/蕭着生 :ポルノ映画の監督)

スン・ヘイ/孫禾顧(フェイフェイ/妃妃:ポルノ女優)

アルバート・チャン/張武孝(チョン・カロン博士/鍾嘉明:精神科医)

チョウ・ハウヤン/周厚仁(ロイ・ホクフォン博士/雷學風:小欖精神病院顧問)

ホイ・ソイン/許素瑩(シウ・マンマン博士/蕭敏敏:小欖精神病院顧問)

エドモンド・ウォン/黃以文(チャン・キンホン博士/張堅洪:青山病院元院長)

スティーブン・ホー/何啟南 (チャン・カム・ホン博士/陳錦雄:IQの専門家)

 

フイ・シーワイ/許思维(法医学者)

ラリネ・タン/鄧月平(ミカ/Mika:証言者、アンガスの元恋人)

マウス・FX/阿鼠(チャン・チョーシャン/陳楚新:証言者)

ルン・リョン/梁昆麟(リー・チウ/李超:証言者)

ロニー・ユエン/袁浩揚(チェン・ウィンホン/鄭永康:証言者)

ウォン・クォックキョン/王國強(リー・シウロン/李兆龍:証言者)

ウリアナ・ウォン/黃佩珍(司法書記官)

リウ・クークァン/梁志光(司法書記官)

フランチェスカ・ウォン/黃婉華(裁判所の案内人)

ライ・チャイミン/黎濟銘(弁護士)

ジャスミン・リョン/梁健怡(ヤウ弁護士の助手)

チョン・パクホー/鍾柏豪(ン弁護士の助手)

ウイング・モー/毛峰颖(テレビ司会者)

フレンド・ン/悟奮鬥(制作アシスタント)

ホ・ユクファイ/何旭輝(TV局のカメラマン)

フー・イーシン/胡軼心(インタビュー対象者)

ウォン・インマン/黃詠文(オークションハウス秘書)

オリヴァー・イップ/葉偉平 (鑑識)

トーマス・レオン/梁永豪(鑑識)

Natalie K.(レニ・リーフェンシュタール/Leni Riefenstahl:ドイツ人監督)

ゾーイ・ウォン/王瑞琳(記者)

レオン・ヅーチン/梁紫晴(記者)

ロー・ホイイン/盧海鷹(記者)

タム・リョンイン/譚亮英 (記者)

カルメン・ディス/侯嘉雯(記者)

Jessica Likens(記者)

 

レオン・ライスン/梁麗生(香港懲教所の職員)

ホー・ワイミン/何偉明(香港懲教所の職員)

チャン・チェクオウ/陳卓華(制服警官)

ヴィンセント・タム/譚汝康(制服警官)

ラム・チュンキット/林俊傑(制服警官)

ルイ・ウィンチュエン/呂永存(制服警官)

モク・ワイフォン/莫偉峰(制服警官)

コートニー・ウー/利沙華(障がい者)

プーン・ホイチン/潘值呈(家電店の店員)

ヤウ・ンチュ/游伍珠(トンの母親)

ランソン・マ/馬錫忠(登記官)

Intan Angelica Grace(トンの前妻)

 

アンドリュー・クァク/郭漢柱(強制収容所の囚人)

Elena Magalova(外国人の囚人)

Alexander Taptsan(ドイツ兵)

Maria Smith(ドイツ兵)

Alfred Neuacya(ドイツ兵)

Bornasayon Stanislan(ドイツ兵)

Jacquef Lagreze Romain(ドイツ兵)

Masko Boadan(ドイツ兵)

Singh Hartihan(アンガスの家の新しい住人)

Singh Hamihanata(アンガスの家の新しい住人)

 


■映画の舞台

 

2013年、

中国:香港

タイコック/大角咀

 

ロケ地:

中国:香港

 


■簡単なあらすじ

 

2013年3月、ネット上で両親の失踪を配信していたヘンリー・チョンは、その失踪が自身が起こした殺人事件だったと自供を始めた

当局がヘンリーの証言に基づいて捜査を始めると、彼の友人アンガスの部屋に両親の死体がバラバラになった状態で保管されているのを発見した

アンガスも共犯者として逮捕され、この事件の裁判は陪審員制度を利用して裁かれることになった

 

無作為に選ばれた陪審員9名は、それぞれの事情を抱えながら事件の詳細を知ることになる

ヘンリーの弁護はウィルソン・ンが務め、彼は「尻拭いだ」と吐き捨て、陪審員の印象をこれ以上悪化させないためにヘンリーに証言台に立たないように仕向けた

アンガスの弁護は名高きキャリー・ヤウが務め、彼女はアンガスの事件への関与状態を見極め、警察の捜査の不当性を付く弁護を展開していく

 

ヘンリーはヒトラーを心酔する若者で、両親が残した不動産もギャンブルなどの多額な借金で台無しにしていた

そこでヘンリーの影響が出ないようにと、両親は彼に与えた不動産を取り上げ、それを兄が譲渡するように合意させていた

当初は両親のその行動が契機と思われていたが、やがて二人の背景がわかるにつれ、結審を揺るがす情報が湧き出し続けてきた

そして、アンガスに対する不法捜査が表沙汰になると、陪審員たちの心は一気に傾いて行ってしまうのである

 

テーマ:真実と脚色

裏テーマ:見えているものが見えない理由

 


■ひとこと感想

 

実際の事件をモチーフにした作品で、裁判の流れ、結審に至る理由などはそのまま使われていましたが、陪審員の個別な感情などは脚色が加えられているように思えました

両親を殺してバラバラにして、一部を海に投げ捨てたという事件で、首謀者とされるヘンリーは自供の前に「失踪届を出したり、動画を配信したりして、香港じゅうの良心を踏みにじっていた」という経緯がありました

それでも、犯行が行われた時間はわずか20分に限定され、その時間であそこまでのことを一人でやれたのかは疑問が残る、という感じで進んで行きます

 

実際の事件は判決が出ているのでそれが覆りようはないと思いますが、アンガスが無罪であるというところは「含み」を持たせている印象がありましたね

映画で描かれていることを直視すれば、アンガスも真っ黒というスタンスで作られていることがわかるのですが、その理由が映画で描かれているとは言え、実際の事件もそうだったのか、まではわからないと思います

あくまでも、映画内で描かれることを素直に見ると、アンガスの関与は否定できないように思えました

 

映画は、時系列が時々歪む程度で、陪審員たちの「想像」というものが描かれ、それが事件の詳細を示していく、という構造になっていました

当初は凶暴な二人という印象も、情状酌量の余地があるのでは?と思わせたり、やはりこの事件を引き起こすのは彼しかいない、と断罪される場面もあったと思います

個人的な感想だと、推定無罪の域を超えていないので有罪にしようがないと思いますが、アンガスは限りなく黒に近い灰色なのかな、と感じました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は、バラバラにした一部を海に投げ捨てる所から始まり、そこからヘンリーとアンガスの出会いへと巻き戻る構成になっていました

何かしらの面接を受けにきた二人がそこで出会い、そこから行動をともにして行くことになったのですが、映画ではさらに「ヘンリの脳内妄想のようなナチスの劇」というものが登場していました

この映画は恐らくはレニ・リーフェンシュタールが作ったナチスのプロパガンダ映画で、そこに登場するヒトラーを自分だと準えていたことがわかります

 

また、アンガスの無罪の決め手となったIQに関しても、裁判で登場したIQ84は嘘のようで、彼は実はもっと賢い人間だったと示唆されていました

IQ84の元会計士という文言だけでも胡散臭さが全開で、ラストでは刑事を辞めた青年が福祉士としてアンガスの住んでいた家に出向くというシークエンスがありました

そこには彼のIQテストの冊子が今だに残っていて、それは事件の証拠品として扱われなかったことがわかります

 

映画の後半にて、アンガスは姉から「言われた通りにしなさい」と言われ、その後にIQの専門家が登場して、彼はIQが低いからこのような事件を画策することはできないと説明されていました

その後、彼は実は知的障害の側面があり、その証言をするのが姉ということになっています

これらの流れを加味すると、アンガスは無罪になるために姉のシナリオに乗ったということになり、彼自身にまつわることの多くに脚色が入っていることがわかります

ラストでは、くもの糸にがんじがらめになっているアンガスのイメージショットが登場するのですが、ここに出てくる「クモ」はヘンリーのことではないのでしょう

その直前のセリフで「ヘンリーとクモとどっちが怖いか?」と聞かれるシーンがあり、そこで彼は「ヘンリー」と即答していました

実際にはクモのほうが彼の人生に多大な影響を与えていて、それを象徴するシーンがあの蜘蛛の巣の映像だったのだと感じています

 


■実際に事件について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■アンガスの罪とは何か?

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105415/review/06302019/

 

公式HP:

https://moviola.jp/seigikairou/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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