■ダーティ・エンジェルズ


■オススメ度

 

特殊部隊員の暗躍映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.4.13(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

原題:Dirty Angels(汚れた天使たち)

情報:2024年、アメリカ&ブルガリア、104分、R15+

ジャンル:人質救出に向かう多国籍女子特殊部隊員の活躍を描いたアクション映画

 

監督:マーティン・キャンベル

脚本:アリッサ・サリバン・ハギス&ジョナス・マッコード

 

キャスト:

エヴァ・グリーン/Eva Green(ジェシカ・ラビート/ジェイク/Jake:指揮官に任命される兵士)

 

マリア・バカローバ/Maria Bakalova(ボム/The Bomb/テレサ:爆弾担当)

ルビー・ローズ/Ruby Rose(メディック/Medic/ジェーン:医者とデキてる衛生兵)

ジョージョー・T・ギッブス/Jojo T. Gibbs(ギーク/Geek/シェール:エンジニア、ドローン操縦士)

Emily Bruni(シューター/Shooter/レイチェル:狙撃兵)

Rona-Lee Shimon(ロッキー/Rocky/ラケル:整備士)

 

Reza Brojerdi(マリーク/Malik:アフガニスタン人のトラック運転手)

Aziz Çapkurt(アッバス/Abbas:マリクの兄、タクシー運転手)

 

クリストファー・バッカス/Christopher Backus(トラヴィス/Travis:コーディネーター)

Edmund Kingsley(マイク医師/Dr. Mike:国際人道支援の医師)

 

George Iskandar(アミール/Amir:ISISのテロリストのリーダー)

 

Laëtitia Eïdo(アウィナ/Awina:ジェイクの友人、アフガニスタン人、タリバンの内通者)

 

May Kurtz(バディア/Badia:元教育大臣の娘、ISISの人質)

Esti Yerushalmi(ドゥラニ/Minister Durani:元教育大臣、バディアの母親)

 

Shaya McCord(サラ/Sarah:ブロンドの女子高生、ISISの解放される人質)

Claudia Roldan(ジェシー/Jessie:人質の女子高生)

Alyth Ross (ハリー/Halle:人質の女子高生)

Maria Hasse(アティファ/Atifa:人質の女子高生)

Zoha Rahman(マラライ/Malalai:人質の女子高生)

Georgia Eleftheriadou(アメリカ人の女子高生、人質)

 

Vassilis Koukalani(バシール/Bashir:ドゥラニの旧友)

 

Mihalis Aerakis(シェイク・アリ=シマリ/Sheik Al-Shimali:タリバンの聖職者)

 

Ahmad Sakhi(ISISの中尉)

Ioanis Papakiriakopoulous(若いISISの兵士)

 

Max Kraus(コリンズ/Collins:ヘリのパイロット、准尉)

Nikos Poursanidis(アメリカ軍の大佐)

Nestoras Vasilis(大佐の側近)

Hristiyan Hristov(コリンズの弁護士)

Joanna Kalafatis(裁判所の書記官)

 

Katerina Patrisi(アミールの母)

 

Sabiullah Anwar(タリバンの幹部)

Wasim Hakimullah(タリバンのボス)

 

Abbas Rajabi(税関職員)

 

Hadi Khanjanpour(アフシン/Afshin:カイバル峠の国境警備隊長)

Emma Diamant(アフガンの女性)

Ivan Rangelov(アフガニスタン人の巡礼者)

Mitko Angelov(群衆のアフガニスタン人男性)

 

Manos Gavras(アメリカ人護衛)

Bojidar Nikolov(海兵隊)

 


■映画の舞台

 

2021年、

アフガニスタン

 

パキスタン

クエッタ国際女子学校

 

アメリカ:カリフォルニア州

フォート・アーウィン/Fort Irwin

 

ロケ地:

モロッコ

ブルガリア

ギリシャ:テッサロキニ

https://maps.app.goo.gl/91mWwajXrRQJirKw8

 


■簡単なあらすじ

 

2021年、アフガニスタンの軍事作戦に従事していたジェイクは、作戦の失敗によって捕虜となり、ISISの囚われとなっていた

ISISのテロ組織のリーダー・アミールは、「お前の番だ」と言い、捕虜になっている仲間たちに投石による処刑を言い渡した

拒否をすると村人が殺されるという鬼畜の所業で、仲間達はやむを得ずに投石と行う

だが、アメリカの救援隊がそこにやってきて、ジェイクは救われることになった

 

仲間を見捨てて帰投せざるを得なかったものの、ジェイクは助けてくれたコリンズ准尉を軍法会議にかけるように進言する

大佐は頭を冷やすように命じ、審議は週明けに継続されることになった

そんな彼女の元に、軍事コーディネーターのトラヴィスが声をかけた

 

彼はある筋からの情報によって、ISISに拉致された要人の娘の保護の依頼を受けていた

そこでトラヴィスは「多国籍の女性だけを集めたチーム」を作り、ジェイクにリーダーとなって、少女たちの救出をするように告げた

チームは「偽名を使う」為に、コードネーム代わりに役職名を使うことになったが、一癖も二癖もある部隊員だった

そしてジェイクは、自身の伝手を使って、別ルートで少女たちの居場所を探し始めるのである

 

テーマ:贖罪と使命

裏テーマ:過去に落とし前をつける方法

 


■ひとこと感想

 

史実ではなさそうなISIS関連の救出劇で、「多国籍で女性の比率を増やさなければならないミッション」という、意味不明な設定がありました

いわゆるジェンダーの社会問題を揶揄している感じで、さらっとした設定が緊張感を削いでいましたね

名うてか知らないけど、役職名で呼び合う即席チームがあって、その指揮を執るという内容になっていました

 

冒頭からISISは非道だよという印象操作を行うのですが、そもそも相手が何者かわからない状態で始まり、タリバンの内通者が現れたりします

物語内の人間関係というよりは「組織のパワーバランス」がわからない作品で、それは誰が味方かどうかよりも重要のように思います

2021年のアフガン情勢を知っている上で物語が進むのですが、情勢が正確であるかはあまり関係ないように思いました

 

映画は、生き残ったジェイクが「根も葉もない噂」に晒されていて、それゆえに孤立するのですが、それが一緒に戦って行く中で「誤解が解ける」みたいな流れになっています

仲間を見捨てないと言いながらも、見捨てざるを得ない場面が登場し、それが繰り返される事で「自身の中で大切にしていた線引き=倫理観」というものが崩壊していく様子が描かれます

とは言え、中途半端にエンタメに特化している感じなので、そこまで深く考える必要はないのかな、と感じました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作のネタバレ要素は少なめで、「どうせ助かるんでしょ」からの「やっぱり助かるのね」みたいな流れになっています

史実ベースの潜入活動かと思いましたが、どうやら「史実の基づく」というのもない感じでしたね

ジェイクの元となる人物がいるのかどうかわかりませんが、かなり短絡的に「ジェンダー問題を絡ませた」みたいな感じになっていました

「私は女ではないからブルカは着ない」とか言っちゃうメンバーもいて、最後まで頑なに殉職して行きました

 

映画は、作戦を成功させるために女性のチームを組んだというよりは、こういう条件でチームを作ってくれとオーダーされたような導入になっています

多国籍にする必要があるとか、女性の比率を上げなければならないという前提があって、まるで「特殊部隊の構成にジェンダー問題を持ち込んだらどうなるのか」を見せつけているようにも思います

結果として、いつも以上に危ない橋になっていて、ある意味「女性だけで組ませたらダメでしょ」と言いたそうな感じの内容になっています

 

作戦として、女性のほうがバレにくいとか、相手の油断をつけるというものがあれば良いのですが、そんなものは一切なかったですね

行き当たりばったり的な作戦で、ほぼ出たとこ勝負になっていて、女性で固める必然性は皆無だったように思います

敵のリーダーも「褒美として戦士を生むために生かしてやるから結婚しろ」みたいなことをいうのですが、レイプして妊ませて産ませるんじゃないんだなあとか、一応は結婚させるんだという妙なこだわりがあったのは不思議だなあ、と思いました

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

本作のすごいところは、しれっと「職場におけるジェンダー比率を高めようとする風潮」に釘を刺しているところで、そこまで全面に押し出さずに「会話の中に潜り込ませて見た」というところだと思います

最初は聞き間違いなのかと思うほどで、元大臣の娘とかがいるのに、万全の対応を敷かないのは意味不明でした

それでも、その他の会話を聞くと、アフガニスタンの元大臣は自分の娘だけを偽札で助けて、後のアメリカ人は自分たちで勝手に助けろというスタンスでした

なので、ここで温度差があるので、アメリカとしても正規の部隊を出すのを躊躇った(一応は特殊部隊は失敗したということになっている)という流れになっていました

 

ある意味、超法規的な作戦となっていて、恐らくは「ジェシカを作戦で始末する(アメリカの目論見)」ことが念頭にあるのでしょう

また、ジェシカ目線では「私的制裁が可能」という機会を与えられていて、それが「軍事裁判」の休廷となる「土日の2日間の猶予」ということになっています

大佐はジェシカに餌をやることで、成功すればOKだし、失敗しても「アメリカ軍的には損害は少ない」という感じなのですね

ジェシカもそれは見透かしているのですが、機会があるならば、という感じで行動に向かうことになりました

 

このようなチャンスを与えられた時どうするかはそれぞれの思想によると思いますが、自身の中に燻っているものを払拭する為には乗るしかないと思います

通常、このような機会を与えられることのほうがレアケースで、それを抱えたまま日々を過ごすことを強いられるでしょう

でも、この報復の機会が生まれたのは、アミールの行動の結果であり、そう言った意味では「神様は見ている」と言えるのかもしれません

 

それぞれの人生においても、何かしらの行動の先には不本意な結末というものがあり、それが未来の行動を規定してしまいます

でも、その時が来るかどうかはわからないもので、悶々とした日々を過ごす意味はないと思います

ジェシカにはすぐにチャンスが巡ってきましたが、このようなケースも稀であると言えます

それでも、その時を待ってずっと刃を研いでおくことに意味はあるのではないか、と感じました

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105326/review/06394937/

 

公式HP:

https://klockworx.com/movies/dirtyangels/

アバター

投稿者 Hiroshi_Takata

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA