■映画鑑賞まとめ■

 

4月、第1週(2026.4.1~2026.4.12)

 


■フェザーズ その家に巣食うもの

 

■オススメ度

 

喪失と回復の物語に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.4.1(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:The Thing with Feathers(羽根のある怪物)

情報:2025年、イギリス、98分、G

ジャンル:最愛の妻(母)の急逝に直面する家族と、彼らの前に現れる謎の黒鳥を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:ディラン・サザーン

原作:マックス・ポーター『Grief Is the Thing with Feathers(悲しみは羽根をまとって)』

 

キャスト:

ベネディクト・カンバーバッチ/Benedict Cumberbatch(父/Dad:妻を亡くして息子二人を育てる父、グラフィックコミックの画家)

クレア・カートライト/Claire Cartwright(母/Mum:突然死する妻/母)

リチャード・ボクサル/Richard Boxall(息子、兄)

   (5歳時:Charlie Harman

ヘンリー・ボクサル/Henry Boxall(息子、弟)

    (4歳時:Freddie Kirby

 

サム・スプルエル/Sam Spruell(ポール/Paul:父親の弟)

 

Lesley Molony(マルグリット/Margaret:母親の母、息子たちの祖母)

Garry Cooper(キース/Keith:母親の父、息子たちの祖父)

 

Tim Plester(アンディ/Andy:出版社の担当編集者)

レオ・ビル/Leo Bill(ボーウェン医師/Dr. Bowden:精神科医)

ヴィネット・ロビンソン/Vinette Robinson(アマンダ/Amanda:父親の元カノ)

 

エリック・ランパール/Eric Lampaert(クロウ/Crow:父親の前に現れるカラスの姿をした謎の存在 )

   (声:ヴィッド・シューリス/David Thewlis

Adam Basil(悪魔/The Demon:クロウを脅かす謎の存在)

   (声:Kevin Howarth

 

■映画の舞台

 

イギリス:

ブリストル/Bristol

https://maps.app.goo.gl/qGbwFAAtxPSShd1f8?g_st=ic

 

ロケ地:

イギリス:ロンドン&ブリストル

 

■簡単なあらすじ

 

イギリスのある家庭にて、幼い息子2人を残した母親が急逝した

夫は突然の出来事に憔悴し、以降は子どもの面倒もひとりで見なければならなくなった

死の悲しみに伏している間もなく、父は母がやってきたであろう子育てを継続することになった

 

学校にも変わらず通わせようと思うものの、周囲の反応は過剰に見え、気を使う場面も増えてくる

時折、弟のポールに子どもたちの面倒を頼みながら、収入を得るために取り掛かっていた新作を仕上げていく

彼はグラフィックアートのデザイナーとしてコミックを手がけていて、次の作品には黒い鳥が登場する予定だった

 

ある日のこと、彼らの家に一羽のカラスがやってきた

それは何気無いことのように思われたが、日に日にその存在は強まり、父親は見知らぬ声を聞き始めてしまう

友人たちの励ましの声の中に混じる「私はここにいる」という言葉

そして、いつしか、父親は夢の中で擬人化された黒い鳥の夢を見るようになっていた

 

テーマ:悲しみの向こう側

裏テーマ:家族を包み温めるもの

 

■ひとこと感想

 

「DAD」「CROW」「BOYS」「THE DEMON」と続く4章構造の物語で、「父親目線による現状」では、彼らを取り巻く母亡き後の周囲というものが描かれて行きます

そして「黒鳥(クロウ)」が登場し、彼が擬人化して話しかけてくるパートとなり、やがてクロウは家族の前にも姿を見せるようになります

「BOYS(息子たち)」の章では、一転して「子どもから見た父親」「子どもが理解する母亡き世界」が展開され、最後にはクロウを押そうデーモンが現れて、それによって傷ついたクロウに言葉を掛けるという展開になって行きます

 

クロウは父親が書いている新作のキャラクターのようでいて、実際にはもともと描くつもりのなかったキャラクターだった事がわかります

偶然倒れてしまったインクをみて着想することになっていて、それが偶然だったのか必然だったのかは何とも言えない感じになっていました

そして、それが擬人化するのですが、多くのパートは父親の妄想世界のように描かれています

 

おそらくこの一連の「クロウの物語」は最終的に完成する新作そのものであり、それは最愛の妻を亡くした夫による、自分自身を立ち直らせるための知恵だったように感じられます

虚実が入り混じる展開が続きますが、この映画全体が「虚」であるように思え、さらにそれそのものは「実」であるとも言えるのでしょう

恐らくは、喪失を抱えた人間の感覚をアートに落とし込んでいるような感じになっていて、悲しみと絶望の違いというものが生み出したもののようにも思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】フェザーズ その家に巣食うもの【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105414/review/06351577/

 

公式HP:

https://feathers-film.com/


■えんとつ町のプペル 約束の時計台

 

■オススメ度

 

原作のファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.4.2(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、99分、G

ジャンル:行方しれずの親友を探す少年を描いたファンタジー映画

 

監督:廣田裕介

脚本:西野亮廣

原作:にしのあきひろ『チックタック 約束の時計台』

 

キャスト:

永瀬ゆずな(ルビッチ:親友を失った少年、えんとつ掃除屋)

窪田正孝(プペル:ルビッチの親友、ゴミ人間)

 

MEGUMI(モフ:時計台の世界の謎の猫、のちのルビッチの相棒)

 

小芝風花(ナギ:人に化けた植物の精霊、「Candy」の歌手)

森久保祥太郎(マル:かつてナギと暮らしていた青年)

   (幼少期:音羽立花

 

吉原光夫(ガス:100年間約束を信じて待つ時計台の時計師)

 

土屋アンナ(ホーラ:千年砦の女王ネズミ)

カジサック(ヒモサック:ホーラの館の実務担当係)

渡辺隆(港番:千年砦の出入り口のチェック番)

 

山寺宏一(コメット&ウィニー:双子の発明家、元時計師)

 

藤森慎吾(スコップ:おしゃべりの鉱山泥棒)

東野幸治(大耳:遠くまで聞こえる耳を持つ生物)

長谷川雅紀(大ナメクジ:何を言ってるかわからない配達屋)

長谷川雅紀(ドン:適当な目覚まし屋)

 

広瀬彰勇(BAR「Candy」のマスター)

本泉莉奈(キッコ:「Candy」の常連客)

森久保祥太郎(サルオ:「Candy」の常連客)

諸星すみれ(ジーコ:「Candy」の常連客)

 

伊藤沙莉(アントニオ:ルビッチの疎遠な親友)

諸星すみれ(レベッカ:ルビッチの友だち)

本泉莉奈(ドロシー:ルビッチの友だち、ガラス職人)

 

立川志の輔(ブルーノ:ルビッチの父)

小池栄子(ローラ:ルビッチの母)

 

■映画の舞台

 

えんとつ町と千年砦

 

■簡単なあらすじ

 

前作にて、えんとつ町に星空を取り戻したルビッチだったが、その代償として親友のプペルを失ってしまった

それから1年もの間、プペルを復活させようとあらゆることをしたが、何の成果ももたらさなかった

いつしか日常に戻ったルビッチは、煙突掃除の営業などを始めていく

 

ある日のこと、プペルのブレスレットをネズミが持って行ってしまい、それを追いかけることになった

その弾みで噴水に落ちたプペルは、そのまま不思議な空間に誘われてしまった

そこには大きな白い猫がいて、その猫は喋り始めた

ルビッチは小さな舟に乗っていて、それはある港へと着くことになっていた

 

猫は生まれた命を運ぶ役割を有していて、すべての時間が集まる場所「千年砦」へと向かっていた

ルビッチは猫をリュックに背負って関所を通過し、そうして見知らぬ街へと入ることになった

そして、そこでプペルのブレスレットを見つけたルピッチは一目散にネズミを追いかけいくと、その先にはホーラの館と呼ばれる奇妙な場所にたどり着いてしまったのである

 

テーマ:役割と報酬

裏テーマ:再会のタイミング

 

■ひとこと感想

 

いろんな話題に尽きない作品で、前作の印象が「公開説教」だったので、今回はどんな風に仕上がっているのかと思って観てきました

原作の絵本は未読ですが、今回はルビッチが異世界に紛れ込むというもので、そこで「役割」を果たすことで、元の世界に戻れる、みたいな感じになっていました

そして、その「役割」というものが、ルビッチ自身が抱えてきた問題と重なっていた、という構成になっていました

 

ぶっちゃけると「プペル」である必要があるのかわからない作品で、劇中の半分くらいはガスとナギのエピソードになっていました

その関係を知ることで、その修復に向かおうとするのですが、それが彼の「役割」である理由はほとんどありません

彼自身はあの世界で異物なのですが、そんな彼が時計台の世界の「役割」になれるとは思えません

 

ガスとナギの恋愛とルビッチとプペルの友情を同列に語るところからして違和感が凄いのですが、ガスたちの関係を修復した事が、ルビッチの問題を解決することとはリンクしないのですね

本来は「元の世界に戻るため」に「役割」を全うしただけなのに、それ以上のものが手に入る理由というのは取って付けたように思えました

ガスはひたすら待つだけの人間で、ルビッチの活躍によって、時計が動くことになりますが、そもそもが時計の意思というものが擬人化されてあるように見えるのも説明不足かなあ、と思ってしまいました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】えんとつ町のプペル 約束の時計台【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103760/review/06354431/

 

公式HP:

https://poupelle.com/


■ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ

 

■オススメ度

 

アングラな音楽界の黎明期にどっぷり浸かりたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.4.2(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、130分、G

ジャンル:パンクに目覚めた青年が数多くのミューシャンと一時代を築いた様子を描いた音楽映画

 

監督:田口トモロヲ

脚本:宮藤官九郎

原作:地引雄一『ストリート・キングダム』

 

キャスト:

峯田和伸(響ユーイチ:パンクにどっぷり浸かるカメラマン志望の青年、モデルは地引雄一)

 

若葉竜也(モモ:「TOKAGE」のボーカル、モデルは「リザード」のモモヨ)

吉岡里帆(サチ:モモを支えるマネージャー、実家は印刷屋、のちの「ロボトメイア」のベース、モデルは小嶋さちほ)

 

仲野太賀(未知ヲ:「解剖室」のボーカル、モデルは遠藤ミチロウ)

間宮祥太朗(DEEP:「軋轢」のボーカル&ギター、モデルはFRICTIONのレック)

中島セナ(加世子:「ロボトメイア」のボーカル、モデルは「ZELDA」の高橋佐代子)

 

中村獅童(ヒロミ:「ごくつぶし」のボーカル、モデルは「じゃがたら」の江戸アケミ)

大森南朋(S-TORA:音楽プロデューサー、モデルはS-KEN)

 

神野三鈴(モモの母親、レコード屋「ロキシーハウス」店長)

 

浜野謙太(浅井:音楽ライター)

森岡龍(あつし:ユーイチの同級生)

山岸門人(西寺:レコード会社の担当者)

マギー(町会長)

米村亮太(中林:レコード会社のプロデューサー)

松浦祐也(ユーイチのバイト先の農夫)

渡辺大知(ロフト店長)

 

■映画の舞台

 

1978年、

東京:新宿

 

京都:京都大学西部講堂

 

ロケ地:

東京都:世田谷区

レコードショップFUJIYAMA

https://maps.app.goo.gl/UvmDN3yFo6KdZ3wc6?g_st=ic

 

東京都:新宿区

パコスタジオ

https://maps.app.goo.gl/Jq85jnBVJyy4bA1z5?g_st=ic

 

東京都:港区

麻布陣屋大通り商店街

https://maps.app.goo.gl/6yborhSRQCLgHi546?g_st=ic

 

神奈川県:横浜市

レストラン喫茶ぷらむ

https://maps.app.goo.gl/CoTR5CUwuahKKDsx7?g_st=ic

 

クリフサイド

https://maps.app.goo.gl/NExDNLyLX6H2ZiRP8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1978年、セックスピストルズに魅了されたカメラマン志望の青年ユーイチは、レコード店にダッシュで買いに行くものの、もう解散したよと言われてショックを受けることになった

その後、音楽雑誌である音楽冊子の存在を知ったユーイチは、手作りの冊子に熱い音楽魂を感じて、その編集者に会いに行くことになった

新宿のライブハウスに向かったユーイチは、そこでパンクバンドの「TOKAGE」に遭遇し、大きなショックを受ける

彼らの演奏もさることながら、思い思いに体をリズムに乗せる客たちのことも気になっていた

 

ユーイチは思わずそのライブの風景を写真に収め、「TOKAGE」のボーカル・モモに気に入られた

それからユーイチは、「TOKAGE」とアメリカから帰国したDEEPが結成したバンド「軋轢」のマネージャー兼ドライバーのようなポジションに収まることになった音楽プロデューサーとして、イベントを仕切っているS-TORAは「東京の音楽を作る」と豪語し、モモたちもこれまでの東京になかった音楽を作ろうと躍起になって行く

小冊子を作っていたサチもバンドを始めるようになり、新宿のLOFTを起点とした音楽は徐々に浸透して行くことになった

 

その翌年、「TOKYO ロッカーズ」として、いくつかのバンドの楽曲を収めたオムニバスアルバムを制作し、そのツアーも行うことになった

それは大成功を収め、さらにムーヴメントは拡がりを見せていく

ユーイチは「唯一のちゃんとした人」として、音楽業界との調整役に入り、充実した日々を送っていく

だが、事態は彼らの想像を超えた方向へと突き進んでいく

そこでユーイチは、「東京ロッカーズ」のみんなの前で「今のままでは良くない」と訴え、活動を休止するように進言するのである

 

テーマ:ないものなら作ろう

裏テーマ:自分の中にあるグルーヴ

 

■ひとこと感想

 

1970年代後半から80年代初期の出来事なので、さすがに世代が違い、さらに関西在住ともあって、その後もこのような活動があったことにふれる機会はありませんでした

アングラからインディーズと言えば、今ではメジャー並の勢力を有していて、さらに現代的な動きとして、個人配信における楽曲発表などのプラットフォームに増えてきました

 

映画は、そんな音楽活動の根幹を変えたパラダイムシフトの瞬間を切り取り、今では当たり前にやっていることの源流を掴むような構成となっていました

原作の作者の目線で描かれ、観客に語り帰るような演出が多く、さらに当時の音源に合わせて演者が演じ、実際に撮られた写真などが引用されて行きます

さながらドキュメンタリーのようでして、音楽業界の闇というものがサラッと描かれて行きます

 

映画は、気心の知れた人々は「なんだかわからない共通の目標」の元に集っている様子を描き、そこには規律とか決まりとか型のようなものは何もありません

「パンク」というジャンルができたら、それはもう「パンクではない」は至言であると思いますが、それ以外にも数々の熱い言葉が繰り広げされて行きます

当時を全く知らないとキツい部分はありますが、それは元ネタがわからないというところで、それ以外の要素は音楽映画としても楽しめると思います

そもそもパンクって何?というスタンスの私でも問題なかったので、音楽が好きだったら観ても損はない内容だったと言えるのではないでしょうか

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105077/review/06354434/

 

公式HP:

https://happinet-phantom.com/streetkingdom/


■ザ・ブライド!

 

■オススメ度

 

フランケンシュタインの花嫁に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.4.3(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:The Beide!(花嫁!)

情報:2026年、アメリカ、126分、PG12

ジャンル:恋人欲しさに死者を蘇らせた怪物を描いた恋愛映画

 

監督&脚本:マギー・ギレンホール

 

キャスト:

ジェシー・バックリー/Jessie Buckley(アイダ/Ida=ザ・ブライド/The Bride:フランクの花嫁として蘇生される元エスコート嬢、のちに「ペネロペ・ロジャース/Penelope Rogers」と名付けられる)

 

ジェシー・バックリー/Jessie Buckley(メアリー・シェリー/Mary Shelley:映画の語手、作家)

 

クリスチャン・ベール/Christian Bale(フランク/Frank:恋人を欲しがる孤独な怪物)

 

アネット・ベニング/Annette Bening(コルネリア・ユーフロニウス博士/Dr. Euphronious:高名な研究者、アイダの蘇生に着手)

Jeannie Berlin(グレタ/Greta:ユーフロニウス博士のメイド)

 

ピーター・サースガード/Peter Sarsgaard(ジェイク・ワイルズ/Jake Wiles:フランクたちを追う刑事)

ペネロペ・クルス/Penélope Cruz(マリナ・マロイ/Myrna Malloy:ジェイクの助手)

 

Louis Cancelmi(グッドマン/Goodman:捜査と称してセクハラを行うナイアガラの巡査)

 

ジェイク・ギレンホール/Jake Gyllenhaal(ロニー・リード/Ronnie Reed:フランクのお気に入りの俳優)

 

Zlatko Buric(ヴィト・ルピーノ/Lupino:犯罪組織のボス)

ジョン・マガロ/John Magaro(クライド/Clyde:ルピーノの手下)

Matthew Maher(ジェームズ/James:ルピーノの手下)

 

■映画の舞台

 

1936年、

アメリカ:シカゴ

アメリカ:ニューヨーク

アメリカ:ナイアガラ

 

ロケ地:

アメリカ:ニューヨーク

Sang Harbor Cultual Center

https://maps.app.goo.gl/t9JZs2iA7XKnEqYR8?g_st=ic

 

キャッツキル山脈

 

アメリカ:ニュージャージー州

ニューアーク

 

■簡単なあらすじ

 

1918年、メアリー・シェリーは著書『フランケン・シュタインの花嫁』を執筆し、その内容について語り始めた

 

舞台は1936年のシカゴ

怪物として孤独な生活を送ってきたフランクは、恋人欲しさにユーフロニウス博士の元を訪ねた

彼女はマッド・サイエンティストとして、数々の動物実験を行ってきたが、人間の蘇生に関しては成功した事がなかった

 

フランクの想いを受けた博士は、彼とともに墓地に行って、ある女を掘り起こした

その女性はとても美しく、フランクは戸惑いを見せるものの、彼女を「花嫁」にしたいと願った

 

実験は成功するものの、女性は思った以上に過激で、その記憶を失っていた

フランクは彼女に尽くすことを決め、それからいろんなところへと出向く

彼にはお気に入りの俳優ロニー・リードがいて、彼の出る映画をすべて観ていて、女もそれに精通していた

そして幸福な時間が続くと思われた矢先、事件が起きてしまうのである

 

テーマ:純愛に尽くす心

裏テーマ:運命を凌駕する執着

 

■ひとこと感想

 

フランケンシュタインの物語は数多くあれど、花嫁の話はあまり聞いたことがありませんでした

本作は、メアリー・シェリーが紡いだ物語を映画化しているのですが、作者自身も映画の語り手として登場すると言う構成になっています

また、物語の登場人物に憑依するような瞬間があって、劇中で登場するアイダは生前からメアリーの影響を受けて奇抜な行動を行っていきました

 

アイダはいわゆる娼婦としてマフィアのボス・ルピーノの支配下にありますが、彼女自身は「知りすぎた人間」として処分されるようになります

このあたりの流れが非常にわかりにくいのですが、のちに事件を追う刑事ジェイクも「事件よりもアイダを追っている」という感じに描かれています

ひとつの犯罪が次なる犯罪を産んでしまうと言う連鎖が描かれていて、逃亡者としての2人は、その渦中でお互いの存在を必要だと認めていくようになります

 

映画は、愛の逃避行的な感じで描かれる恋愛映画なのですが、同時にアイダが自分自身を取り戻していくヒューマンドラマの側面もありましたね

それによって、花嫁ではなくなって行くのですが、フランクはそれをも受け入れようとしていきます

記憶喪失の女が、自分を知る男と出会うことで、今ある全てを失うのですが、それでも運命は彼らに味方をする、という展開が待っていました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ザ・ブライド!【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105309/review/06357673/

 

公式HP:

https://thebride-movie.jp/


■ザッケン!

 

■オススメ度

 

雑草研究に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.4.4(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、98分、G

ジャンル:夢中になれない女子高生の心の変化を描いた青春映画

 

監督&脚本:上村奈帆

原作:上村奈帆&プクプク『ザッケン!』

 

キャスト:

中島瑠菜(杉野ゆかり:やることがない素朴な高校1年生)

大島美優(ドクダミちゃん/徳田みみ:雑草を愛するクラスメイト)

 

八神遼介(三木カオル:野球部の球拾いくん)

阿佐辰美(茅ヶ崎真:野球部の先輩、厳しいキャプテン)

 

豊島心桜(グー子ちゃん/大森まどか:グーグーチャンネル運営者)

仲村悠菜(狂咲蘭:キラキラダンス部員、グー子ちゃんの親友)

 

山﨑光(松田優希:ザッケンに加わる不登校生徒)

 

中村守里(本間あい:ダンス部の顧問)

中島歩(福澤小吉先生:ことなかれ主義の担任)

 

土屋伸之(杉野優一:ゆかりの父)

板谷由夏(杉野梨花子:ゆかりの母)

 

岡本信人(道草四太郎先生:雑草研究部のレジェンド)

 

■映画の舞台

 

関東某所:草野高等学校

モデルは東京都立日比谷高校「雑草研究部」

https://maps.app.goo.gl/o2iFV3Twk9fThhmV7?g_st=ic

 

ロケ地:

栃木県:足利市

旧足利西高校

https://maps.app.goo.gl/2g9UDmLDHu4VJ3gp6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

高校1年生になったばかり杉野ゆかりは、特にやりたいことが見つからないまま、所属するクラブを決めることになった

いくつかのクラブを見て回ってもこれといったものがなく、決めかねていた矢先、校庭で奇妙なことをしている同級生と遭遇してしまう

彼女は雑草をこよなく愛するドクダミちゃんで、小学校の頃に訪れた文化祭にて、雑草の魅力に取り憑かれていた

 

だが、かつてあった雑草研究部は顧問の定年によって廃部状態で、担任の福澤先生は「他の部を選ぶように」とドクダミちゃんに告げていた

それ以降、目も合わせてもらえない日々が続いていたのだが、ゆかりが彼女と一緒に過ごしていることを知った福澤先生は、ゆかりからも廃部になっていることを伝えてほしいと言い出す

押し切られていうハメになったものの、ドクダミちゃんの意思は変わらない

そこでゆかりは「部を復活させるための条件」を先生から聞き出すことになった

 

当面は文化祭までの活動が許され、それまでの間に部員を五人にすること、顧問を見つけること、職員会議で承認を得ることという目標ができた

2人は部員を増やす為に声がけを行っていくものの、なかなかうまくは行かなかった

そこでドクダミちゃんは、「雑草魂」と書かれた野球部の標語を見て突撃してしまう

そして、野球が好きだけどうまくならない「球拾いくん」と遭遇することになったのである

 

テーマ:らしさは他者との関わりで生まれる

裏テーマ:何ひとつ無駄のない世界

 

■ひとこと感想

 

ゼッケンってなんだ?という感じで見る人が多そうな内容で、高校の部活動として存在しているというのは驚きでしたね

大学のサークルとかにはありそうですが、公立高校に実際にあったというのはびっくりしました

やりたいことが見つからない主人公が、やりたいことが明確なクラスメイトに巻き込まれるというもので、そんな中でも自分にだけできることというものを無意識に始めて行くことになりました

 

全ての植物には名前があるし、きちんと分類もされていて、それを「雑草」というのは誰が言い出したのか気になってしまいます

調べてみると、植物学者の牧野富太郎博士が山本周五郎のインタビューにて「世の中には雑草という草はない」と語ったとされています

それまでは農業用語として使われていたとの事で、要は「収穫予定にない植物」のことを指していたのだと思います

 

映画でも、そのことは言及されていて、いわゆる「モブとされるものも中心となる場所がある」とも言い換えられます

ドクダミちゃんはタンポポを中心に見たら走っている人は背景だと言うし、桜でさえも背景になり得ると熱弁していました

この言葉がゆかりの琴線にふれることになり、この子といれば、自分にも価値や意味があるのではないか、と思い始めていました

 

彼女が「何もない」と思っているのは、幼少期の頃の親の押し付けが原因の一つとして紹介されていました

利便性、将来性によって、全ての行動を規定したとして、それらは本当に機能するのか、と言う問題はあります

突き詰めれば「命に関わること以外はすべて無意味」にも思えるのですが、命に関わる場面というものは様々なケースがあります

植物のことに詳しければ、そんな場面でもやり過ごすことができ、それは一般社会で役に立つものとされている以上に必要なことかもしれません

そう言った意味において、関わったことが無意味であるかどうかは、死ぬまでわからないというのが本当のところのように感じられますね

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ザッケン!【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105155/review/06360798/

 

公式HP:

https://www.zakken2026.com/


■炎かがよへ

 

■オススメ度

 

BL系戦国映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.4.6(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、112分、G

ジャンル:会津地方を舞台に蘆名家の第18代当主となった盛隆の人生を描いた時代劇

 

監督:松田圭太

脚本:冨岡敦広&松田圭太

原作:堀江圭馬

 

キャスト:

荒木飛羽(蘆名盛隆/二階堂平四郎:蘆名家の第18代当主、盛興死後の彦姫の夫)

   (幼少期:濱崎司

 

元之介(佐竹義重:盛隆の宿敵、佐竹家の第18代当主)

 

杉江大志(蘆名盛興:盛氏の嫡子、第17代当主)

樋口日奈(彦姫:盛興の妻)

渡辺心優(れんみつ:盛興と彦姫の娘)

   (幼少期:浅利香那芽

耕葉(亀若丸:盛隆と彦姫の嫡子)

 

加藤小夏(桔梗:彦姫の侍女)

 

佳久創(蘆名盛氏:盛興の父、第16代当主)

 

ゆうたろう(大庭三左衛門:盛隆の寵臣)

 

ダイアモンド☆ユカイ(鷗閑斎:上杉景勝の使者)

 

原嘉孝(金上盛備:蘆名家の筆頭家老)

堀江圭馬(針生盛信:蘆名家の家老)

 

京本政樹(松本氏輔:蘆名四天王)

松大航也(松本行輔:氏輔の嫡子、のちの蘆名四天王)

 

中村梅雀(富田氏実:蘆名四天王)

(栗村盛胤:氏実の手駒、蘆名家の家臣、行輔の同志)

 

吉田メタル(佐瀬種常:蘆名四天王)

小野原幸一(平田常範:蘆名四天王)

 

戸塚祥太(織田信長:織田家の当主)

 

渡辺裕也(二階堂盛義:二階堂家の当主、平四郎の父)

沢田美佳(阿南姫:平四郎の母)

 

蒼井翔太(ナレーション)

 

■映画の舞台

 

鎌倉時代、

福島県:会津地方

 

ロケ地:

福島県:会津市

会津武家屋敷

https://maps.app.goo.gl/j2c94bXKT22JPRdf9?g_st=ic

 

会津能楽堂

https://maps.app.goo.gl/gsTL1HjngKfXMhyL8?g_st=ic

 

福島県:福島市

浄楽園

https://maps.app.goo.gl/CaPeBNJBMknxSH1R8?g_st=ic

 

福島県:喜多方市

会津新宮熊野神社 長床

https://maps.app.goo.gl/JauaVYin79e48NrU7?g_st=ic

 

栃木県:日光市

日光江戸村

https://maps.app.goo.gl/nYT9axC46q6nDMkv5?g_st=ic

 

埼玉県:さいたま市

秋ヶ瀬公園

https://maps.app.goo.gl/RSYfB59Qn1nrSwRp6?g_st=ic

 

 

■簡単なあらすじ

 

天正2年(1574年)、父・二階堂盛義が蘆名盛氏に敗れたことを受け、息子の平四郎は人質として、蘆名家に送られる事になった

その後、成長した平四郎は盛興に仕えていたが、彼の早逝を受けて、盛興の父・盛氏は平四郎を彼の妻・彦姫と結婚させて、養子入りをさせることになった

それによって、蘆名家の第18代当主となり、盛氏の死後、実権を握る事になった

 

盛隆は、かつて盛氏の配下の松本氏輔の剣技を習い、戦場に出たことがあったが、佐竹義重の軍勢に敗れてしまった

義重は氏輔を倒し、盛隆は対峙する事になったものの、齢12歳の子どもだったこともあり、命を奪われずに手当を受けることになった

 

氏輔の息子・行輔も蘆名家に仕える事になったが、隆盛は彼の身を案じて戦場に出すことを躊躇った

だが、その心意気は伝わらず、戦地に出れないことが彼のストレスになってしまう

そして、そんな彼に家臣の富田氏実の手駒・栗村が近づいていく

だが、そんな動きに気づくことなく、隆盛は筆頭家老の金上とともに、織田信長と手を組んで、奥州統一に向けての足掛かりを模索していたのである

 

テーマ:愛情と執着

裏テーマ:温かみを奪うこと

 

 

■ひとこと感想

 

戦国時代の映画として、BL風味があるということはわかった上で鑑賞してきました

当初はそこまでガッツリではなかったものの、後半になって「少しだけ」エスカレートしましたね

それでも、この手の映画としては「表現は控えめ」のように思います

 

あまり知らない俳優さんが多い中、存在感を示していたのはゆうたろうさんでしたね

冒頭の殺陣から登場し、その後は重要な役割を担っていました

嫡子、人質など、戦国時代ならではの家庭の在り方が描かれていますが、その辺りは説明がなくても大丈夫な範囲だったと思います

それにしても「お家存続に対する執念」のようなものの方がわかりにくのかもしれません

 

映画は、一応はBL映画なのですが、そう言った表現が出てくるのは中盤以降でしたね

嫉妬が色々と起こしてしまうのですが、それにしても「お前がかい!」と驚けたので、それはよかったと思います

意外性があるとは思うものの、その兆候は何度も描かれていたので、終わってから冒頭のシーンを観ると、違った印象を持てるんじゃないかな、と思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】炎かがよへ【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105304/review/06372875/

 

公式HP:

https://homurakagayoe.jp/


■落下音

 

■オススメ度

 

女性の執着に特化した物語に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.4.7(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:In die Sonne schauen(太陽を見つめる)、英題:Sound of Falling(落下する音=夢中になる瞬間)

情報:2025年、ドイツ、155分、PG12

ジャンル:四世代に渡って描かれる「喪失と夢中」を描いたヒューマンドラマ

 

監督:マーシャ・シリンスキ

脚本:マーシャ・シリンスキ&ルイーズ・ピーター

 

キャスト:

ハンナ・ヘクト/Hanna Heckt(アルマ/Alma:同名の少女の死を知る少女、1910年代、五女、7歳)

 

レア・ドリンダ/Lea Drinda(エリカ/Erika:片足を失った叔父に怯える少女、1940年代/戦後)

 

レーナ・ウルゼンドフスキー/Lena Urzendowsky(アンゲリカ/Angelika:肌に何かがまとわりつく感覚を持つ少女、1980年代/ドイツ民主共和国時代)

 

レニ・ガイゼラー/Laeni Geiseler(レンカ/Lenka:自分の存在意義に悩む女性、現代)

 

【1910年代】

フィリップ・シュナック/Filip Schnack(フリッツ/Fritz:アルマの兄、片足欠損)

グレタ・クラマー/Greta Krämer(リア/Lia:アルマの姉、長女)

ヘレナ・ルアー/Helena Lüer(ゲアティ/Gerti:アルマの姉、次女)

アナスタシア・チェレパハ/Anastasia Cherepakha(ヘッダ/Hedda:アルマの姉、三女)

 

スザンネ・ベスト/Susanne Wuest(エマ/Emma:アルマの母)

ゴーデ・ベネディクス/Gode Benedix(マックス/Max:アルマの父)

リアーネ・デュスターへフト/Liane Düsterhöft(フリーダ/Frieda:エマの曾祖母)

 

ルジア・オッペーマンLuzia Oppermann(トゥルーディ/Trudi:フリッツを献身的に介護する女中)

ベーベル・ワルツ/Bärbel Schwarz(ベルタ/Berta:女中)

 

【1940年代】

マリティン・ロザー/Martin Rother(フリッツ/Fritz:アルマの兄、エリカの叔父の成人期)

 

【1980年代】

コンスタンティン・リンドホルスト/Konstantin Lindhorst(ウーヴェ/Uwe:アンゲリカの叔父)

フロリアン・ガイセルマン/Florian Geißelmann(ライナー/Rainer:アンゲリカのいとこ、ウーヴェの息子)

 

クラウディア・ガイスラー=バーディング/Claudia Geisler-Bading(イルム/Irm:エリカの姉、アンゲリカの笑わない母)

アンドレアス・アンク/Andreas Anke(アルバート/Albat:アンゲリカの父、農夫)

 

【現代】

ゾーイ・ベイヤー/Zoë Baier(ネリー/Nelly:ベルリン出身、レンカの妹)

ルイーゼ・ハイヤー/Luise Heyer(クリスタ/Christa:レンカの母)

リュカ・プリゾ/Lucas Prisor(ハンネス/Hannes:レンカの父、農場主)

 

ニエル・ガイガー/Ninel Geiger(カヤ/Kaya:川で出会うレンカの隣人の少女)

 

■映画の舞台

 

1910年代~1980年代

北ドイツ

アルトマルク地方の農場

https://maps.app.goo.gl/byY129cB8h5ojGPy6?g_st=ic

 

ロケ地:

ドイツ:ザクセン=アンハルト州

ノイリンゲン/Neulingen

https://maps.app.goo.gl/ZCgWYWtFcnBpkZdT6?g_st=ic

 

フェルガスト/Vehlgast

https://maps.app.goo.gl/zCPPZXdk527Yrsj36?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1910年代のドイツ・アルトマルク地方のとある村では、とある大家族が過ごしていた

曾祖母のフリーダを筆頭に、その孫マックスと妻エマの間には5人の子どもがいて、その末っ子のアルマは家族たちを観察するのが趣味だった

鍵穴から部屋の中を覗いたりする中、とある少年の葬式に参加することになった

 

そんな折、家族は「亡くなった人のために祈る」という儀式を始めることになり、そこにはアルマの知らない子どもの写真があった

その女の子の名前もアルマと言い、彼女の魂があなたに受け継がれたと言われてしまう

それからアルマは「死んだらどうなるのか」という概念に囚われるようになっていた

 

それから30年後の同じ場所では、片足を失っていた兄フリッツの姪っ子であるエリカたちが住んでいた

エリカはフリッツに興味を示していて、彼の松葉杖を拝借しては、片足で歩くという奇妙な行動を起こしていた

時は第二次世界大戦の最中、エリカは終戦直後に入水自殺をして亡くなってしまう

 

それから40年後の同じ場所では、エリカの妹イルムが夫アルバートと家庭を築いていた

2人にはアンゲリカという1人娘がいて、彼女は親戚のウーヴェに興味を持ち、彼の息子ライナーをからかう日々を過ごしていた

彼女はここにとどまることを良しとせず、川を超えて隣国に行きたいと考えていた

 

それからさらに40年後の現代では、アンゲリカの娘クリスタが夫ハンネスと家庭を築いていた

彼女は隣国から戻ってきた女性で、2人にはレンカとネリーという2人の娘がいた

彼女たちの近くには母親を亡くして父と暮らしている少女カヤがいて、ある日のことレンカはカヤと関わりを持つことになった

そしてカヤを自宅に招待し、一晩を一緒に過ごすことになったのである

 

テーマ:精神の疲弊

裏テーマ:感情の落とし所

 

■ひとこと感想

 

4つの時代に生きる4人の女性が主人公のオムニバスということで、ほぼほぼ一族の系譜を辿るという流れになっていました

それでも、時系列シャッフル系で、切り替わりのポイントがほとんどわからず、気づいたら「あれ?違う時代?」みたいな感じになっていました

手元のメモだと、大まかに22回ほどの時系列変化があり、ワンカットだけで入れ替わるなどもありました

 

映画の冒頭は、1940年代の片足を亡くしたふりをするエリカが描かれ、この片足を亡くした男は1920年代の家族の長男でした

この家族は5人の子どもがいるのですが、5番目に当たる女の子は7歳のときに亡くなっていて、その子(本人からすれば姉)と同じ名前をつけられた事がわかります

亡き姉と姿が似ていて、亡くなった時と同じ7歳になったことで、目の前に死んだ自分がいるように感じていて、「死ぬとどうなるのか?」という疑問を持ち始めるようになっていました

 

この時代以外にも「闇を抱えている女性」がメインで描かれていて、それぞれが「どのように落ちるのか」というのを描いて行きます

亡き姉との邂逅で「生から落ちるアルマ」、戦争という時代において行き場所を失ったエリカは本当の意味で「生から落ちる」ことになりました

さらに次の世代のアンゲリカは「祖国から落ちる」ことになり、隣国へと姿を消してしまいます

そして、現代のレンカも「生から落ちる」ということを意識していて、川へ転げ落ちたり、耕運機に轢かれそうになる妄想を抱いたりします

 

これらの「落ちる瞬間と過程」を描いている作品ではありますが、これだけ時系列が目まぐるしく変わってしまうと、それを意識するだけで終わってしまいます

全体の流れとしては、「アルマが兄フリッツが人生から転落した理由を知る」という物語となっていて、戦争に行かずに住むために母親によって納屋から突き落とされて「労災」として懲役を逃れることになりました

それでも、その後は片足を失ったことで自由に動けず、性的な処理を女中にしてもらうなどの辱めを受けて生きていくことになりました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】落下音【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

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■黄金泥棒

 

■オススメ度

 

田中麗奈のファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.4.8(TOHOシネマズくずはモール)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、112分、G

ジャンル:出来心で盗みを働いた主婦が妙なスイッチが入って犯罪行為に傾倒する様子を描いたコメディ映画

 

監督&脚本:萱野孝幸

 

キャスト:

田中麗奈(藤根美香子:ゴールドに取り憑かれる主婦)

 

森崎ウィン(金城光輝:美香子を利用するSGCの社員)

石川恋(土岡瞳:SCGの社員、光輝の同僚)

勝野洋(王屋社長:SCGの社長)

 

阿諏訪泰義(藤根路範:美香子の夫)

宮崎美子(藤根有恵:路範の母)

 

岩谷健司(日吉安大:大富豪、SCGの上顧客)

中村祐美子(ルナ月浦:日吉の愛人)

宮崎吐夢(ゴールデンキャッスルの招待客、作家)

加倉幸の助(火野篤:ゴールデンキャッスルの招待客)

高橋かすみ(火野本子:ゴールデンキャッスルの招待客)

城也(ゴールデンキャッスルの招待客)

水崎綾女(ゴールデンキャッスルの招待客)

 

朝比奈まお(再現VTRのミカコ役、高校~大学)

西谷星七(再現VTRのミチオ役)

 

■映画の舞台

 

2025年5月頃~

福岡県のどこか

東京

信州ゴールデンキャッスル

https://maps.app.goo.gl/trJ1DJFDYnwYyCT8A?g_st=ic

 

ロケ地:

東京都:町田市

和光大学

https://maps.app.goo.gl/SeqwQsfQ4qQ2FvgJ9?g_st=ic

 

福岡県:福岡市

ケーズデンキ福岡長浜店

https://maps.app.goo.gl/hPLHjwtpu7eJBcVz7?g_st=ic

 

埼玉県:川越市

丸広百貨店 川越店

https://maps.app.goo.gl/QQgkvVjDg7Yjd79t7?g_st=ic

 

東京都:台東区

油そば雷神 浅草店

https://maps.app.goo.gl/VqndCGR31SXfBHyb8?g_st=ic

 

東京都:中央区

水たき料亭 博多華味鳥

https://maps.app.goo.gl/evkUE4otVM5wFQiT8?g_st=ic

 

福岡県:中洲市

パサージュ広場

https://maps.app.goo.gl/E8eLHJnm7G757Fza7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

専業主婦として、夫・路範を支えてきた美香子は、ある黄金の展示会にて、出来心から「黄金の御りん」を盗んでしまった

大々的に報じられ、盗む瞬間が防犯カメラに捉えられていた事から隠蔽を図ろうとするものの、夫にそれを見つかってしまう

警察に出頭し、示談が成立することになったが、それから黄金展の主催のSGCの社員・金城と土岡と懇意になることになった

 

金城は美香子を誘い出し、北海道への出張に同行させる

そこには資産家の日吉がいて、彼はテレビドラマで見た女優とのセッティングを依頼していた

日吉は金城の手違いを詫びて、近く行われる黄金の展示会に招待することで場を収めることになった

そして、美香子が日程を早めて帰宅すると、夫は自宅に土岡を連れ込んで不倫をしていた

 

美香子は「特別な何かになりたい」と常々考えていて、そこで日吉が所有する「豊臣秀吉の黄金の茶器」を盗み出す計画を立ててしまう

土岡を脅迫して協力させ、夫も巻き込む形で作戦を練る美香子は、プライベートで行われる展示会に参加することになった

そして、レプリカとすり替えてことに成功するものの、そこからはアクシデントの連続で、ことはうまく運ばなくなってしまうのである

 

テーマ:大胆さと狂気

裏テーマ:存在価値を軽めるぬるま湯

 

■ひとこと感想

 

田中麗奈が専業主婦として高価な金細工の茶器を盗むというもので、冒頭の盗難に関しては実際にあった事件だとされています

その事件の被害者である会社が映画の制作を行っていて、劇中の再現VTRにもあるように、宣伝効果を狙った作品であるというメタ構造がありました

この手法が良いかどうかは置いておいて、いかにして注目されて、人の目に止まる事が必要なのかが企業にとっての生命線であることがわかります

 

映画では盗難を利用する形の再現VTRを製作していますが、そう言った世間の関心の集め方に乗じて、偽装盗難で社会問題化させて、それを利用するという広告手法が起こってもおかしくないように思います

いまではSNSを中心に一気に情報が拡散される社会となっていて、被害者的なマーケティングというものは昔からあったりもします

でも、それがステルス性であると「疑われた」瞬間に、それまで積み上げてきたものが一気に崩れるというのも世の常のように思えます

 

映画では、やることのない主婦が「特別な人になりたい」と言いますが、そもそも家事もロクにやっていない主婦像になっていましたね

節約していると言えば聞こえが良いかもしれませんが、特に食事に関する家事は効率化の先にある無関心を産んでいて、それが夫婦の心の距離感を開けて行ったように思えます

離婚危機などもありますが、夫目線だと無職状態で慰謝料というのは大変なことになるので、その方向に向かわない為にも協力せざるを得ないという感じに描かれていましたね

 

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*【映画感想】黄金泥棒【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://ougondorobo.jp/


■俺たちのアナコンダ

 

■オススメ度

 

ちょっと下品なコメディ映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.4.8(TOHOシネマズくずはモール)

 

■映画情報

 

原題:Anaconda(アナコンダ)

情報:2025年、アメリカ、99分、G

ジャンル:リブート映画を作るために集まった幼馴染たちを描いたパニックコメディ

 

監督:トム・ゴーミガン

脚本:トム・ゴーミガン&ケビン・エッテン

原作:ハンス・バウアー&ジム・キャッシュ&ジャック・エップス・Jr

 

キャスト:

ジャック・ブラック/Jack Black(ダグ・マカリスター/Doug McCallister:映画好きの結婚式場のカメラマン)

   (高校時代:Jack Waters

ポール・ラッド/Paul Rudd(グリフ/ロナルド・グリフィン・Jr/Ronald Griffin Jr.:ダグの親友、仕事を探している俳優、デレク役)

   (高校時代:Romeo Ellard

スティーヴ・ザーン/Steve Zahn(ケニー・トレント/Kenny Trent:ダグとグリフの親友、撮影担当)

   (高校時代:Reagan George

タンディウェ・ニュートン/Thandiwe Newton(クレア・シモンズ/Claire Simons:ダグとグリフの親友、共演女優、クレア役)

   (高校時代:Aimee Bah

 

ダニエラ・メルキオール/Daniela Melchior(アナ・アルメイダ/Ana Almeida:レンタルボート業者の娘)

セルトン・メロ/Selton Mello(カルロス・サンディアゴ/Santiago:アマゾンの蛇使い)

 

アイオン・スカイ/Ione Skye(メイリー/Malie:ダグの妻)

Sebastian Sero(チャーリー/Charlie:ダグの息子)

 

Rui Ricardo Diaz(ジョアン/Joan:アナたちを追う謎の男)

 

アイス・キューブ/Ice Cube(本人役)

 

■映画の舞台

 

南米アマゾン

 

ロケ地:

オーストラリア:クイーンズランド

ゴールド・コースト/Gold Coast

https://maps.app.goo.gl/hQekEv9D3vZ4fTu29?g_st=ic

 

オクセンフォード/Oxenford

https://maps.app.goo.gl/cbkBiUv7Msp3YamK7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

映画監督になる夢を捨て切れずに大人になってしまったダグは、結婚式場のカメラマンとして、結婚用のビデオ制作に取り掛かっていた

だが、あまりにも凝りすぎているために顧客から不評を買い、社長も個性を出しすぎないようにと苦言を呈するのが限度だった

 

彼には高校時代に一緒に映画を作った仲間がいて、俳優志望のグリフは本当に俳優になり、撮影技師のケニーはダグの下で働いていた

グリフの恋人役を務めていたクレアは家庭を築くものの、夫とはソリが合わずに別れたばかりだった

ダグはメイリーと結婚し、息子チャーリーを授かっていて、家庭を守るために現実的な選択をせざるを得なかった

 

そんな折、みんなからサプライズで誕生日を祝われたダグは、グリフから「ある計画」を持ちかけられる

それは彼らが好きだった映画『アナコンダ』のリブートに関する権利を有したと言うもので、それによって映画製作をしようという話になった

だが、銀行からの融資はわずかで、低予算で映画を作るしかなかった

そこで彼らは、アマゾンへと出向き、現地の蛇使いを雇ってアナコンダを撮影し、彼ら自身が演者とクルーとなって、制作を開始することになったのである

 

テーマ:夢の先にあるリアル

裏テーマ:完成させることに意味がある

 

■ひとこと感想

 

リブート元となる『アナコンダ』は観た覚えはないのですが、可能なら鑑賞して置いたほうがよい作品でしたね

それは物語が繋がっているかどうかではなく、リブート元ありきで会話が進み、サプライズがあるからだと言えます

知らなくても察しが良ければついていけますが、肝心なシーンでポカーンとなるのは仕方ないかな、と思います

 

幼馴染が子どもの頃に戻って映画制作を始めるものの、作る側がいつの間にか「出る側になっている」みたいな感じになっていましたね

本物のアナコンダに襲われるようになって、それでも「これを利用すれば」と言うクリエイターあるあるのような狂気が迸っていました

そこでは制作に関する監督と演者の軋轢のようなものもあったりするのですが、そのあたりもメタ構造になっていたりします

 

それでも下品でしたねえ

なんというか、小学生が喜んでしまうような下世話な下ネタのオンパレードという感じで、少しばかり気恥ずかしくなったりするかもしれません

ともかく、ジャック・ブラックのノリが好きな人ならOKという作品で、オリジナルを知っている人ならば、彼と同じようにラストで失神できるのかもしれません

 

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ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

 

https://eiga.com/movie/105320/review/06375547/

 

公式HP:

https://oretachi-no-anaconda.jp/


■PILOT 人生のリフライト

 

■オススメ度

 

韓国のコメディ映画に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.4.9(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:파일럿(パイロット)、英題:Pilot

情報:2024年、韓国、111分、G

ジャンル:セクハラ問題でクビになったエースパイロットが女性パイロットを目指すコメディ映画

 

監督:キム・ハンギョル

脚本:チョ・コジン

 

キャスト:

チョ・ジョンソク/조정석(ハン・ジョンウ/한정우:韓国航空のスターパイロット

チョ・ジョンソク/조정석(ハン・ジョンミ/한정미:ハン・エアの女性操縦士募集に応募する女装の男)

 

イ・ジュミョン/이주명(ヨン・スルギ/윤슬기:元韓国航空の女性副操縦士、ハン・エアの応募者)

 

ハン・ソナ/한선화(ハン・ジョンミ/한정미:ジョンウの妹、メイクアップのインフルエンサーを目指しているASMRの配信者)

 

シン・スンホ/신승호(ソ・ヒョンソク/서현석:ジョンウの元同業パイロット、士官学校の後輩)

 

オ・ミナエ/오민애(キム・アンジャ/김안자:ジョンウの母)

キム・ジヒョン/김지현(チョ・スヨン/정수영:ジョンウの妻)

パク・ダオン/박다온(ハン・シフ/한시후:ジョンウの息子)

 

ソ・ジェヒ/서재희(ノ・ムニョン/노문영:ハンエアの理事、LCCの責任者)

 

ヒョン・ボンシク/현봉식(ノ・ジョンウク/노정욱:韓国航空のセクハラ理事)

ソ・ヒョンチョル/서현철(ペク/백기장:韓国航空の先輩機長)

ユ・ジェソク/유재석(本人役:テレビ番組「You Quiz On The Block」の司会者)

ジョ・セホ/조세호(本人役:テレビ番組「You Quiz On The Block」の司会者)

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル

フィジー:ナンディ

 

ロケ地:

韓国国内各地

 

■簡単なあらすじ

 

韓国航空のエースパイロットであるハン・ジョンウは、時の人として各種メディアを賑わしていた

だが、あるディナーの席にて、常務のセクハラ発言に乗って余計なことを言ってしまったために、業界から干されることになった

彼には妻のスヨンとの間に幼い息子のシフがいたが、無職になったと同時に離婚され、親権までも奪われてしまった

 

その後、多くの航空会社の面接を受けるものの、「ブラックリスト」に入っているために、どこも引き取り手がなかった

そんな折、士官学校の後輩から、同系列のLCC「ハン・エアー」にて「女性パイロットを募集している」という情報を聞かされる

そこでジョンウは、女装して女性パイロットとして採用される道を模索し、美容インフルエンサーを目指している妹ジョンミの名前と力を借りて、面接に向かうことになった

 

ハン・エアーの理事ムニョンは「彼女」を気に入り、機長を目指しているヨン・スルギとともに採用されることになった

新人歓迎会でもセクハラ発言が飛び出し、スルギは不快な気持ちになるものの、ジョンウは助け舟を出して、場の空気を変えてしまう

それから二人は仲良くなり、一緒に買い物をしたり、食事に行く日々が増えて行った

 

その後、ハワイ行きの飛行機に乗ることになったジョンウは、機体の不調によって制御不能になった飛行機を緊急着陸させることに成功する

機長のヒョンソクは体調不良で戦線を離脱し、ジョンウが機長に選ばれることになった

そして、再び時の人として、脚光を浴びることになってしまったのである

 

テーマ:男性社会の評価軸

裏テーマ:嫉妬が産む闇

 

■ひとこと感想

 

韓国で大ヒットしたコメディで、セクハラ発言で行き場を失った男性パイロットが、女装してパイロットを続けるという無茶な設定に驚いてしまいました

さすがにバレるだろうと思いましたが、意外と完成度が高くて、別人のように見えましたね

流石に動くと男性だとわかりますが、そこらへんは「大きな嘘(=設定)」というところなので、大目に見たほうが良いと思います

 

本作は、セクハラ発言で解雇された男性パイロットが、疑似的に女性の立場になるというもので、本当の意味での女性の生きづらさというところまではわかりませんが、常に美醜と性的な興味だけで見られていることを感じることになりました

それが彼自身の生き方を変えるというところまでは至りませんが、ある程度の着地はしたように思えます

 

それでも、妻が離婚した理由は知らないままだし、息子の本質に彼が気づけたのかはわかりません

安易な着地点ではないと思いますが、それでも足りない部分は多いのですね

なので、少しばかり風呂敷を広げすぎたために、畳みきれなかったんだなあ、と思ってしまいました

 

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*【映画感想】PILOT 人生のリフライト【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105530/review/06378728/

 

公式HP:

https://content-central.rakuten.net/content/distributions/movie-pilot/


■炎上

 

■オススメ度

 

若者の葛藤を体感したい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.4.10(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、103分、PG12

ジャンル:トー横に逃げ込んだ少女が放火事件を起こすまでを描いた青春映画

 

監督&脚本:長江允

 

キャスト:

森七菜(じゅじゅ/小林樹理恵:親の虐待から逃げる女子高生)

   (幼少期:清水七喜咲

アオイヤマダ(三ツ葉葉子:足のケガを引きずっている少女、援交)

   (幼少期:桑原のえ

 

曽田陵介(リス/鶴川真:トー横広場のグループのリーダー)

 

古舘寛治(じゅじゅの父、カルト信者、タクシー会社の社員)

松崎ナオ(じゅじゅの母)

新津ちせ(小林貞奈:じゅじゅの妹)

   (幼少期:笹原妃葉

 

広田レオナ(マスミ:元ミス東京という噂の車椅子の女性)

森かなた(阿Q:マスミをサポートする青年)

 

一ノ瀬ワタル(KAMIくん:じゅじゅのグループのリーダー)

 

高橋芽以(Ora:眼帯)

高村月(フルフェイス:常にヘルメット)

きばほのか(わら:抱きつくと癒される)

月街えい(こころ:すべての感情で泣く)

川上さわ(ハク:どこでもおしっこ)

ユシャ(鳥ちゃん:坊主でイヤホン)

みおしめじ(マイマイ:前髪ちょんまげ、ダンサー)

 

(a~a:「アニマル・ガールズ」のメンバー)

(Kanu:「アニマル・ガールズ」のメンバー)

いとひ(e~:「アニマル・ガールズ」のメンバー)

柚稀(yu:「アニマル・ガールズ」のメンバー)

こころ(coco:「アニマル・ガールズ」のメンバー)

 

清水尋也(ヒカリ:三ツ葉の恋人、ホスト)

 

■映画の舞台

 

東京:新宿歌舞伎町

通称:トー横界隈(新宿東宝ビルの向かいの広場)

https://maps.app.goo.gl/KhBJLmET5Hmmjqsx6?g_st=ic

 

ロケ地:

東京:新宿歌舞伎町

 

東京都:台東区

回転寿司 江戸っ子 上野駅前店

https://maps.app.goo.gl/TzPMCjgxv6LPLXdZA?g_st=ic

 

東京都:新宿区

カラオケ747 新宿3丁目店

https://maps.app.goo.gl/q5GC5HoZRXXYMTBd6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

カルト宗教に傾倒する両親の元で育った樹里恵は、幼い頃から「連帯責任」と称する暴力を受けて育ってきた

彼女には妹の貞奈がいるが、彼女も同様の虐待に遭っていた

彼女たちは「父が死にますように」と神様に祈り、10年後にその願いは叶った

だが、その後は役割が母親に変わっただけで、暴力を受ける日々は変わらなかった

 

ある日のこと、樹里恵は妹を残して一人で逃げてしまう

SNSなどを辿って行き着いたのは「トー横界隈」で、「KAMI」というハンドルネームの男性を頼ることになった

彼はトー横に居場所を求める子どもたちを支援する一方で、危ない橋を渡る存在でもあった

 

トー横界隈にはグループのリーダーのリスを筆頭に多様な子どもたちがいて、彼女たちが寝泊まりする場所に足を踏み入れる

時には牛乳に混ぜた眠剤でトリップするなどをしていたが、ある時にオーバードーズになってしまい、樹里恵は「一時保護所」という場所に預けられた

そして、そこで片足を引き摺っている少女三ツ葉と出会い、施設を脱走してトー横に戻ることになった

だが、三ツ葉はホストに貢ぐためにパパ活をしていて、彼女は樹里恵に稼ぐ道を教えることになったのである

 

テーマ:視野狭窄の向こう側

裏テーマ:天国に顔をした地獄

 

■ひとこと感想

 

少し前に「トー横」を舞台にした映画を観たのですが、そこはある種の「聖地」のような感じになっていて、若者たちの最終的な受け入れ先のようになっているように思いました

実際には、そこに集う子どもたちを食い物にする大人たちの狩場となっていて、世の中終わってるなあという印象を持ってしまいます

この映画でも、トー横は知らない人からすれば天国のような場所に見えていて、それはある側面だけを見ればそう見える、ということがわかります

 

大人が観ると、「ああ、お金は盗まれるんだろうな」とか、「レイプまがいの援交に巻き込まれるんだろうな」とか、「薬物中毒か何かを起こすんだろうな」ということはわかります

それでも、そんな世界でも「元いた場所よりは天国」という部分があって、そう言った物理的な暴力のほうがマシであるという環境が至る所に存在するとも言えるのでしょう

援交をしている間も「天井の空気孔」を眺めて数を数えるといったシーンがあるかと思えば、いっときでも抱きしめられることで愛を感じるというようなことも起きます

 

これらの問題を歌舞伎町界隈の行政だけでなんとかできるはずもなく、今回のように「外から見れば普通に見える家庭」に入り込むことは容易ではないと思います

自分の理想とする生活を壊されたり、日常の違和感が確信に変わるのはそんなに大人になってからではなく、樹里恵自身もかなり幼少期の頃に確信を得ていました

そして、向かった先にあった天国は実は地獄だった、ということになるのですが、これは誰しもがそうかもしれないと思いつつも、今いる地獄よりもマシかもしれないというマインドで許容していく世界のように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】炎上(2026年の映画)【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104302/review/06381122/

 

公式HP:

https://enjou-movie.jp/


■大丈夫、大丈夫、大丈夫

 

■オススメ度

 

苦難に立ち向かう若者を描いた映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.4.11(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:괜찮아 괜찮아 괜찮아!(大丈夫、大丈夫、大丈夫)、英題:It‘s  Okay!

情報:2023年、韓国、102分、G

ジャンル:困窮する高校生劇団員の奮起を描いた青春映画

 

監督:キム・ヘヨン

脚本:キム・ヘヨン&チョ・ホンジュン

 

キャスト:

イ・レ/이레(オ・イニョン/인영:母を亡くしたばかりの高校生、貧乏な劇団員)

 

チン・ソヨン/진서연(ファン・ソラ/설아:「魔女」と呼ばれる劇団の芸術監督)

 

チョン・スビン/정수빈(チュ・ナリ/나리:劇団の仲間、イニョンをライバル視するエース)

 

シム・イヨン/심이영(へジョン/혜정:劇団の仲間)

チャン・イジョン/장이정(スンヨン/승연:劇団の仲間)

ナ・ソエ/나소에(コ・ジウン/지은:劇団の仲間)

 

イ・ジョンハ/이정하(ドユン/도운:イニョンの幼馴染)

ソン・ソック/손석구(ドンウク/동욱:行きつけの薬局の薬剤師)

 

キム・ヘスク/김해숙(団長)

イ・ジヒュン/이지현(キム・テハン/김태한:舞台監督、ナリの母)

チェ・シム/최수임(チョ先生/조선생:劇団の先生)

ソ・ジフ/서지후(パク先生/박선생:劇団の先生)

 

キム・ジヨン/김지영(イ・ヨヌァ/연화:イニョンの母、元劇団員)

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル

ソウル国際芸術学校

ヨンウン高等学校

 

ロケ地:

韓国:ソウル

 

■簡単なあらすじ

 

韓国のソウルにある芸術団に所属しているオ・イニョンは、シングルマザーの母と一緒に暮らしていた

ある発表会の日のこと、イニョンはステージ用の靴が用意されていなかった事で母と電話で口論となってしまう

靴が汚れていることを芸術監督のソラに見つかってしまうものの、その場では何も言われなかった

だが、その電話の直後に母親は信号無視をしてきた車に衝突され、この世を去ってしまった

 

それから1年後、イニョンは誰に頼る事もなく生活してきたが、いよいよお金は尽き、劇団の費用は免除されているものの、家賃などは回避しようがなかった

そこでイニョンは身の回りのものをできるだけ売りさばき、家を出ることに決める

そして、色んなところを試しながら、最終的には練習室に忍び込んで住み着いていた

 

その後、「魔女」と呼ばれる厳しい芸術監督のソラに見つかってしまい、彼女は次の住処が見つかるまでと、一次的に彼女を自宅に住まわせることにした

豪邸に住みながらも質素でストイックな生活をしているソラと、美味しいものならなんでも食べるイニョンは対象的で、到底馴染むようには思えなかったのである

 

テーマ:幸せの波及

裏テーマ:表現の根幹にある感情

 

■ひとこと感想

 

タイトルからしてどんな話かわからず、芸術団というのもあまり馴染みがありませんでした

何と無く雑技団のようなものをイメージしていましたが、いわゆる舞踏がメインの伝統芸能のようでしたね

そこに所属する高校生が主人公で、団員の多くは同じ高校にも通っているようでした(クラブ活動ではなく教室通いをしているイメージかな)

 

母親が亡くなった事で生活が困窮するのですが、事故死なので保険とかはどうなってたのかな、と思いました

後見人になるような人はいなかったみたいなので、相手の保険会社に言いくるめられて適当なお金だけ渡されたのかもしれません

ともかくは高校と劇団の授業料は免除になっているようでしたが、家賃に関してはどうもならないように描かれています

 

彼女を慕う幼馴染くんは良いキャラで、行きつけの「イケメン薬剤師」も面白いキャラでしたね

どんな風に関係が紡がれたのかはわかりませんが、小さい頃からよく通っていて、子ども向けの薬(飴とかお菓子)が充実していました

そんな中でもイニョンに攻撃的な人物はいて、その取り巻きも風見鶏のようにフラフラしている人たちばかりでした

このあたりは流されやすい若者たちみたい感じではありますが、実力社会に親のコネが使われているのは我慢ならなかったのでしょう

ナリの母親は「舞台監督」という名前でクレジットされているのですが、その配慮がなされていることが完璧主義のソラにとっても許し難く、それがストレスの源になっているように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 

■関連リンク

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投稿者 Hiroshi_Takata

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