■炎上
Contents
■オススメ度
若者の葛藤を体感したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.4.10(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2026年、日本、103分、PG12
ジャンル:トー横に逃げ込んだ少女が放火事件を起こすまでを描いた青春映画
監督&脚本:長江允
キャスト:
森七菜(じゅじゅ/小林樹理恵:親の虐待から逃げる女子高生)
(幼少期:清水七喜咲)
アオイヤマダ(三ツ葉葉子:足のケガを引きずっている少女、援交)
(幼少期:桑原のえ)
曽田陵介(リス/鶴川真:トー横広場のグループのリーダー)
古舘寛治(じゅじゅの父、カルト信者、タクシー会社の社員)
松崎ナオ(じゅじゅの母)
新津ちせ(小林貞奈:じゅじゅの妹)
(幼少期:笹原妃葉)
広田レオナ(マスミ:元ミス東京という噂の車椅子の女性)
森かなた(阿Q:マスミをサポートする青年)
一ノ瀬ワタル(KAMIくん:じゅじゅのグループのリーダー)
高橋芽以(Ora:眼帯)
高村月(フルフェイス:常にヘルメット)
きばほのか(わら:抱きつくと癒される)
月街えい(こころ:すべての感情で泣く)
川上さわ(ハク:どこでもおしっこ)
ユシャ(鳥ちゃん:坊主でイヤホン)
みおしめじ(マイマイ:前髪ちょんまげ、ダンサー)
杏(a~a:「アニマル・ガールズ」のメンバー)
奏(Kanu:「アニマル・ガールズ」のメンバー)
いとひ(e~:「アニマル・ガールズ」のメンバー)
柚稀(yu:「アニマル・ガールズ」のメンバー)
こころ(coco:「アニマル・ガールズ」のメンバー)
清水尋也(ヒカリ:三ツ葉の恋人、ホスト)
大北栄人(援交相手)
ISANA(寿司屋のスタッフ)
川合穂波(ペットショップの店員)
億なつき(ホストクラブの客)
吉岡睦雄(ジュジュの援交相手)
前野朋哉(三ツ葉の援交相手)
唯野未歩子(警察官)
【その他の出演者】
安岡直
中山慎悟
葵井歌菜
マーク・大喜多
茜
白岩瑠姫
りん
渋谷コウ
武蔵
星汰
ALEN
エマ
弓月織仁
皐月
矢澤知佳
中川桃佳
柳光亜弥子
迫村花恵
近藤美寿々
RICO
川合凜
福田美宇
内川真衣子
川股きばな
荒木穂香
渋谷采都
梅田崇
梅田佑季
梅田奈都
梅田真緒
梅田実佳
関美彩子
関千彩莉
関志桐
今井あゆみ
今井遥大
金井球
吉原あかり
吉原寅之助
小坂井徹
横山亮
渡辺紘文
馬場眞桜華
山峰
ユガミノーマル
ジャン ユエ
岡谷開翔
加川星空
野中駿斗
大橋遥琉
黒沢琉太
廣瀬大輔
廣瀬太可志
鎬由良
岡村くるみ
來知鮎里
■映画の舞台
東京:新宿歌舞伎町
通称:トー横界隈(新宿東宝ビルの向かいの広場)
https://maps.app.goo.gl/KhBJLmET5Hmmjqsx6?g_st=ic
ロケ地:
東京:新宿歌舞伎町
東京都:台東区
回転寿司 江戸っ子 上野駅前店
https://maps.app.goo.gl/TzPMCjgxv6LPLXdZA?g_st=ic
東京都:新宿区
カラオケ747 新宿3丁目店
https://maps.app.goo.gl/q5GC5HoZRXXYMTBd6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
カルト宗教に傾倒する両親の元で育った樹里恵は、幼い頃から「連帯責任」と称する暴力を受けて育ってきた
彼女には妹の貞奈がいるが、彼女も同様の虐待に遭っていた
彼女たちは「父が死にますように」と神様に祈り、10年後にその願いは叶った
だが、その後は役割が母親に変わっただけで、暴力を受ける日々は変わらなかった
ある日のこと、樹里恵は妹を残して一人で逃げてしまう
SNSなどを辿って行き着いたのは「トー横界隈」で、「KAMI」というハンドルネームの男性を頼ることになった
彼はトー横に居場所を求める子どもたちを支援する一方で、危ない橋を渡る存在でもあった
トー横界隈にはグループのリーダーのリスを筆頭に多様な子どもたちがいて、彼女たちが寝泊まりする場所に足を踏み入れる
時には牛乳に混ぜた眠剤でトリップするなどをしていたが、ある時にオーバードーズになってしまい、樹里恵は「一時保護所」という場所に預けられた
そして、そこで片足を引き摺っている少女三ツ葉と出会い、施設を脱走してトー横に戻ることになった
だが、三ツ葉はホストに貢ぐためにパパ活をしていて、彼女は樹里恵に稼ぐ道を教えることになったのである
テーマ:視野狭窄の向こう側
裏テーマ:天国に顔をした地獄
■ひとこと感想
少し前に「トー横」を舞台にした映画を観たのですが、そこはある種の「聖地」のような感じになっていて、若者たちの最終的な受け入れ先のようになっているように思いました
実際には、そこに集う子どもたちを食い物にする大人たちの狩場となっていて、世の中終わってるなあという印象を持ってしまいます
この映画でも、トー横は知らない人からすれば天国のような場所に見えていて、それはある側面だけを見ればそう見える、ということがわかります
大人が観ると、「ああ、お金は盗まれるんだろうな」とか、「レイプまがいの援交に巻き込まれるんだろうな」とか、「薬物中毒か何かを起こすんだろうな」ということはわかります
それでも、そんな世界でも「元いた場所よりは天国」という部分があって、そう言った物理的な暴力のほうがマシであるという環境が至る所に存在するとも言えるのでしょう
援交をしている間も「天井の空気孔」を眺めて数を数えるといったシーンがあるかと思えば、いっときでも抱きしめられることで愛を感じるというようなことも起きます
これらの問題を歌舞伎町界隈の行政だけでなんとかできるはずもなく、今回のように「外から見れば普通に見える家庭」に入り込むことは容易ではないと思います
自分の理想とする生活を壊されたり、日常の違和感が確信に変わるのはそんなに大人になってからではなく、樹里恵自身もかなり幼少期の頃に確信を得ていました
そして、向かった先にあった天国は実は地獄だった、ということになるのですが、これは誰しもがそうかもしれないと思いつつも、今いる地獄よりもマシかもしれないというマインドで許容していく世界のように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作のネタバレは、どこまであらすじを知っているかによると思いますが、何も知らずに観ると「別の意味の炎上」を思い浮かべると思います
個人的にも、SNSでやらかした末にトー横にたどり着いたのかな、とかネット界隈のことを結びつけていましたが、実際には「2001年に起きた歌舞伎町ビル火災」の方向性だった事がわかります
例の事件がモチーフになっているかはわかりませんが、犯人が不明のまま捜査が続いている実際の事件とは違って、明確に「少女が火災を引き起こすまで」を詳細に描いて行きました
宗教2世という側面もあるので、例の殺人事件を想起する人もいると思いますが、今回の場合も「実際の敵とは違うものが犠牲になる」という構図がありました
関わりはあるだろうけど、直接的な加害者ではないというところにメタファー的な意味があるように思えます
映画は、樹里恵が犯行に及ぶまでを描いていますが、宗教2世の苦悩、妹を置いてきた後悔、天国だと思ったら地獄だった、親友の裏切りなど、様々なことが150日の間に起こっています
どうしたら彼女は放火せずに済んだのかはわかりませんが、彼女に放火という手段を与えたのはトー横界隈のように思えますね
それぐらい身近なところしか見えていなかったということになるのだと思いました
■トー横界隈の現在
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■どうして地獄は天国のように見えるのか
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104302/review/06381122/
公式HP:
