■THE  MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女


■オススメ度

 

ミイラ系ホラーが好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.5.19(TOHOシネマズ二条)


■映画情報

 

原題:Lee Cronin‘s The Mummy(リー・クローニンの『The Mummy』)

情報:2026年、アイルランド&アメリカ、135分、R15+

ジャンル:失踪した娘の異変に巻き込まれる家族を描いたホラー映画

 

監督&脚本:リー・クローニン

 

キャスト:

ジャック・レイナー/Jack Reynor(チャーリー・キャノン/Charlie Cannon:カイロ在住のテレビ特派員)

ライア・コスタ/Laia Costa(ラリッサ・キャノン/Larissa Cannon:妊娠中のチャーリーの妻、看護師)

 

ナタリー・グレイス/Natalie Grace(ケイティ・キャノン/Katie Cannon:失踪する夫婦の娘)

   (幼少期:Emily Mitchell

Shylo Molina(セブ/セバスチャン・キャノン/Sebastián Cannon:夫婦の息子)

   (幼少期:Dean Allen Williams

Billie Roy(モード・キャノン/Maud Cannon:夫婦の娘、次女)

 

メイ・キャラマウィ/May Calamawy(ダリア・ザキ/Dalia Zaki:エジプト・カイロ警察の刑事、8年前はザマレク警察署の巡査)

 

ベロニカ・ファルコン/Veronica Falcón(カルメン・サンティアゴ/Carmen Santiago:ラリッサの母、敬虔なクリスチャン)

 

Hayat Kamille(魔術師/The Magician:レイラの母を名乗る女)

May Elghety(レイラ・カリル/Layla Khalil:ケイティのカイロ時代の友だち)

   (幼少期:Aisha Laouini

Omar El-Saeidi(ガマル・カリル/Gamal Khalil:レイラの父)

Arkin Cureklibatir(ジャバリ・カリル/Jabari Khalil:レイラの弟)

Safi Mulki(タリク・カリル/Tariq Khalil:レイラの弟、末っ子)

 

【その他の出演者】

Husam Chadat(イスマイル/Ismail:ザマレク警察署の課長)

Tim Seyfi(エル・サイード/El-Sayed:ケイティの主治医)

Mark Mitchinson(ビクスラー/Bixler:考古学の教授)

Gideon Emery(ブライス・ボーゲル/Vogel:カイロ米大使館の主席公使)

Gerald Papasian(オマル・ファリド/Omar Farid:ミイラを調べる考古学者)

Hanna Khogali(ナディア・テイラー/Nadia Taylor:オマルの助手)

Jamie Doyle(ピンキー/Pinky:カイロのタクシー運転手)

Amr Atia(アデル・サラー/Adel Salah:カイロ警察の巡査)

Jonny Everett(アルバカーキのニュースキャスター)

Lily Sullivan(ミルズ先生/Miss Mills:Mesa Park Elemental Schoolの教師、モードの担任)

Montse Alcoverro(ルシア/Lucia:カルメンの友人)

Catalina Botello(マリア/Maria:カルメンの友人)

J.C. Montes-Roldan(司祭/The Priest)

Kian Nagel(自転車の少年、飛行機墜落の発見者)

Robin Windvogel(熱心な学生)

Jonathan Gunning(81番目のミイラ/The Eighty-First Mummy:ビデオに収められていた元のミイラ)

Jolly Abraham(ニュースキャスターの声)

 


■映画の舞台

 

エジプト:カイロ&アスワン

 

アメリカ:ニューメキシコ州

アルバカーキ

 

ロケ地:

アイルランド

スペイン:アルメリア

 


■簡単なあらすじ

 

アメリカ人ジャーナリストのチャーリー・キャノンは、仕事のために身重の妻・ラリッサと、娘ケイティ、息子セブを連れて、エジプトのアスワンに在住していた

ケイティはガールスカウトに入っていて、そこで覚えたモールス信号にハマっていた

彼女は庭にあるテーブルでママごとをするのが好きで、その日も人形のベロニカと遊ぶつもりだった

だが、友だちのレイラの母親だという女がフェンス越しに登場し、袋詰めのお菓子を持って、ケイティに近づいていた

 

その頃、チャーリーはニューヨークでの仕事が決まり、妻にそのことを報告していた

チャーリーは戸棚にあるものを見つけて、妻に問い質したところ、身に覚えがないと言う

彼は妙な不安感に苛まれ、セブとケイティの無事を確かめる

だが、ケイティの姿はなく、彼女の遊び場にもいない

よく見ると、フェンスの一部が壊れていて、誰かが連れ去ったのだと確信する

通りに出て、街に向かうと、女の子を抱き抱えている何者かを見つけて追いかけた

 

砂嵐の到来によって、娘を見失ったチャーリーは、地元の警察署に捜索依頼をかける

だが、担当部署の刑事は「親が殺したのを隠している」と現地語で話し、それを聞き取ったチャーリーは激昂し、警官たちに喰ってかかる

だが、その後も捜査に進展はなく、8年もの歳月が流れてしまったのである

 

テーマ:因果応報

裏テーマ:ミイラを護るもの

 


■ひとこと感想

 

これまでに何度となく映画化されたネタのリメイクかと思っていましたが、どうやらリー・クローニン監督によるオリジナル作品のようですね

ブラムハウス制作ということで、ガチのホラーだとは思いましたが、なんというか「怖いというより気持ち悪い」という映画でしたね

生理的嫌悪感の凄い作品で、繰り返して観たいと思えなかったのが率直な感想でした

 

映画は、失踪した娘がミイラの棺桶の中で発見されるというもので、どうしてこうなった感の強い再会が描かれています

土地勘がないので地名に苦労しましたが、元々チャーリーたちが在住していたのはカイロで、飛行機が墜落したアスワンというのはカイロからひたすら南に行ったところにあります

その8年後のパートでは、ケイティの祖母の家に住むことになり、そこがアメリカ・ニューメキシコ州のアルバカーキとなっていました

ケイティの一件でニューヨーク行きは流れたようで、アルバカーキのテレビ局のディレクターになっていました

なので、ザキ刑事がカイロからアルバカーキに来たことになるのですが、一瞬すぎて「まだエジプトにいたのかな」とか思ってしまいました

 

物語は、ミイラの中に封印した悪魔を巡るもので、エジプトの考古学的なものが登場していました

当初、発見した研究者=教授だと思っていたのですが、別人でしたね

モブ的なキャラにもしっかりと名前が付いていて、祖母の友人に二人にも名前があって、それがマリアと言うのは意味深のように思います

それにしても、壮絶でしたねえ、マリア様

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

映画は、エジプトの古代文明が関係しているような作品で、ナスマラニアン(Nasmaranian)という架空の悪魔が登場していました

キリスト教徒を忌み嫌っている悪魔という印象で、ケイティの祖母カルメンに対する敵対心がもの凄かったですね

また、ナスマラニアンの説明をする考古学者は、「キリストよりも2000年以上前」とその存在の由来を強調していました

さらに、カルメンの葬儀にて、棺の上の奥側の壁には「最後の晩餐」が飾られていましたが、その隣の額縁は「空白」となっていました

 

この「最後の晩餐」の対になるものとして、ジョヴァンニ・ドナート・モントルフェーノの「Fresco of Crucitixion(キリストの磔形)」という絵画があるのですが、それが外されているというのは意味があるのだと思います

キリスト教徒を嘲る悪魔というイメージが強く、「処刑前夜の最後の晩餐」「処刑(十字架の死)」という対になっているものの一方が意図的に剥がされていて、それは殉死を無意味なもの、もしくは否定的に捉えている、という意味合いがあると推測できます

これら一連の内容を考えると、かなり宗教的な側面の強い映画だったように思えました

 

物語は、失踪した娘がミイラ少女になっていたというもので、実は夥しい数の何かに封印されていたことがわかります

そこに「神官文字(ヒエラティック)」というものが書かれていて、それは悪魔を封印するためのものだと解説されていました

それを読める教授もすごいのですが、ビデオを見ただけで呪文を覚えているザキ刑事も大概でしたね

それによって「解決」に向かうとは言え、喉に手を突っ込んで呪文を唱える根性は凄まじいものがありました

 

一応ホラー映画なのですが、怖さよりも気持ち悪さが目立っていましたね

虫系嫌いだとダメ出し、汚物系ダメな人もキツイと思います

とにかく、造形のこだわりはものすごいのですが、演者さんも大変だったんじゃないかなあ、と思ってしまいました

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

映画は、幼い娘が失踪して、変わり果てた姿で帰ってくるという内容になっていて、当初は「ロックトイン症候群(閉じ込め症候群)」と説明されていました

これは「脳幹の損傷によって、意識や知能は正常でも、随意筋が麻痺したために自力で発生や身体の動きができなくなる状態」のことを意味します

眼球の動き、瞬きでコミュニケーションを行うという特徴があり、映画では「歯を鳴らす」ことで、モールス信号を送っていたことがわかります

悪魔にはわからない伝達をしようとしているので、あの段階では「完全に乗っ取られてはいない」ということになるのだと思います

 

悪魔に憑依されているというよりは、棺代わりになっているということで、悪魔と封じ込めるために、あの家系で代々行われて来たことでした

ケイティが82体目ということで、映画nラストでは「83体目」になる人物が選ばれていることになります

無垢な方が良いとか言っていたので、あの棺では早々に悪魔が復活しそうでしたね

それも込みで悪魔の仕業のように思えてしまいます

 

異国の地で警察が頼りにならないというあるあるのスタートから、当時巡査だったザキが刑事になり、ヒジャブを外しているという環境の変化が描かれていました

それにしても、小学校の先生が暴言吐かれた後に「鼻水を垂らしていた」のはびっくりしましたね

何の意味があったのか最後までわかりませんでしたが、テイラー・スウィフトをネズミ呼ばわりするのは結構攻めた脚本になっていました

ちなみにケイティがヤバいことになった発端のネクタリンですが、これは皮ごと食べられる桃の一種ですね

日本でも長野県で栽培されているので、果物コーナーにあるかもしれません

ネクタリンの語源は「ギリシャ神話のネクタル(不老不死の神酒)」で、「甘く豊な恵み」とか「神の慈しみ」のメタファーとされています

その中に封じ込められていた「蠍」はキリスト教的には「神への背信」という意味があるので、映画の隅々まで「キリスト教にまつわるもの」が多い作品だったなあ、と思いました

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105663/review/06531134/

 

公式HP:

https://the-mummy-movie.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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