■スマッシング・マシーン


■オススメ度

 

総合格闘技が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.5.15(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

原題:The Smashing Machine(破壊する機械)

情報:2025年、アメリカ、123分、G

ジャンル:総合格闘家マーク・ケアーの半生を描いた伝記映画

 

監督&脚本:ベニー・サフディ

 

キャスト:

ドウェイン・ジョンソン/Dwayne Johnson(マーク・ケアー/Mark Kerr:総合格闘技のトップスター)

 

エミリー・ブラント/Emily Blunt(ドーン・ステープルズ/Dawn Staples:マークの恋人)

 

ライアン・ベイダー/Ryan Bader(マーク・コールマン/Mark Coleman:トレーニングパートナー、総合格闘家)

バス・ルッテン/Bas Rutten(バス・ルッテン/Bas:本人役、マークの指導者、解説者)

 

オレクサンドル・ウシク/Oleksandr Usyk(イゴール・ボブチャンチン/Igor Vovchanchyn:「PRIDE12」の対戦相手)

石井慧/Satoshi Ishii(エンセン井上/Enson Inoue:「PRIDE 2000」の対戦相手)

Yoko Hamamura(藤井和之/Kazuyuki Fujita:「PRIDE2000」のコールマンの対戦相手)

 

布袋寅泰/Tomoyasu Hotei(本人役、国歌演奏のギタリスト)

 

【その他の出演者(登場順)】

Kenny Rice(「Vale Tudo」のアナウンサー)

Jerin Valel(セルジオ・バタレッリ/Sergio Batarelli:キックボクサー、ヴァーリトゥード・チャンピオンシップの主催者、ポールグラシアス戦のレフェリー)

Andre Tricoteux(ポール・ヴァレランス/Paul Varelans:総合格闘家、ヴァーリトゥード・チャンピオンシップのマークの対戦相手)

James McSweeney(ヴァレランスのコーナーマン)

Jonathan Corbblah(「UFC 1997」のインタビュアー)

Ilan Rosenberg(コールマンのコーナーマン)

Nick Toren(「UFC 1977」のフォトジャーナリスト)

Jill Basey(ペギー/Peggy:病院の老女)

Bethany Brown(看護師)

Raja Flores(コルテス医師/Dr. Cortez:マークの主治医)

Randi Lynne(病院の受付)

Soichi Sato(窓側の座席の乗客)

Takaaki Nagata(タクシー運転手)

Jugo Hashimoto(ベスパの運転手)

Haruo Tokashiki(「PRIDE 1999」の幹部)

Yasuhiro Nakatsuka(PRIDE 1999」のジャーナリスト)

Hiroko Taki(東京の商店主)

Hironori Kamoshita(「PRIDE 1999」のジャーナリスト)

Egidiyus Klimas(イゴールのマネージャー)

光浦靖子/Yasuko Mitsuura(「PRIDE」のディレクター、ルール説明)

Shinpei Otsuki(「PRIDE」の通訳)

Olga Dzyurak(イゴールの通訳)

Takeshi Kurokawa(フライトアテンダント)

Tomoka Kobayashi(「PRIDE 1999」のスタッフ)

Tak Sasaki(「PRIDE 1999」のレフェリー)

Chris Franco(イゴールのコーナーマン)

大沢たかお/Takao Osawa(榊原信行氏/Mr. Sakakibara:「PRIDE」の運営者、RIZIN  FIGHTINGFEDERATIONの代表取締役)

Midori Takiya(榊原氏の通訳)

Naoshi Sasaki(「PRIDE 1999」の薬剤師)

Zoe Kosovic(マッケンジー・コールマン/McKenzie Coleman:マーク・コールマンの娘)

Lyndsey Gavin(ケリー・コールマン/Kelley Coleman:コールマンの妻)

Rina Shimomura(「PRIDE 1999」のジャーナリスト)

Royal Johnston(遊園地のアトラクション「グランビトロン」のオペレーター)

Whitney Moore(ジャックリーン/Jaqueline:ドーンの親友)

Adrianne Lovato(誕生日を祝うウェイター)

Tomoya Naka(「PRIDE 2000」のカメラマン)

Yûki Kedôin(「PRIDE 2000」のカメラマン)

Joshua Mazerolle(「HGE」のスパーリングパートナー)

Jason William Day(「HGE」のスパーリングパートナー)

Stephen Quadros(本人役、コメンテーター)

Nala Sinephro(ハープ奏者、国歌斉唱)

Ryan Ventura(「PRIDE 2000」のアナウンサー)

Paul Wu(「PRIDE 2000」のレフェリー)

Gary Copeland(「ケアーVSエンセン戦」のレフェリー)

Jaime Fair(フェニックスの理髪店の理容師)

Jordan Greer(オハイオ州立大学のレスリング部のパートナー)

Byron Capers(フェニックス市警の警察官)

Eiji Yoshikawa(「RIDE 2000」のジャーナリスト)

マーク・ケアー/Mark Kerr(本人役、買い物客)

Annette Alvarado(食料品店のレジ係)

Jason Broadwell(食料品店の客)

Marcus Aurelio(メストレ・ハルク/Mestre Hulk:総合格闘家)

Roberto de Abreu Filho(ファビオ・ゲルゲル/Fabio Gurgel:総合格闘家)

Lance Gibson(「UFC」のコンテンダー)

James Moontasri(小路晃/Akira Shoji:総合格闘家、「PRIDE 2000」のコールマンの対戦相手)

Paul Cheng(佐竹雅昭/Masaaki Satake:総合格闘家、「PRIDE 2000」の出場者)

岡見勇信/Yushin Okami(大塚アレクサンダー/Alexander Otsuka:総合格闘家、「PRIDE 2000」のイゴールの対戦相手)

Marcus Vinicios(エベンゼール・フォンテス・ブラガ/Ebenezer Fontes Braga:総合格闘家、「PRIDE 2000」の小路の対戦相手)

Adam Santos(ヒカルド・モラエス/Ricardo Morais:総合格闘家、「PRIDE 2000」の出場者)

Christopher Ackerman(「Demolition Derby」のアナウンサー)

Shawn C. Orr(「Demolition Derby」のドライバー)

Brett Randy Bourgeois(「Demolition Derby」のドライバー)

Scott Meloshinsky(「Demolition Derby」のドライバー)

Hugo Steele(待機消防士)

Brennan Walstrom(待機消防士)

Ismail Elfallahi(「Derby」のファン)

 

Charles Chi Soo Kim(東京ドームのレスリングファン)

Kirk Langer(ブルース・バッファー/Bruce Buffer:リングアナウンサー)

Paul Lazenby(ハンス・ナイマン/Hans Nijman:総合格闘家、藤田和之の対戦相手)

Rady Panov(「UFC 1997」のカメラマン)

Jasper Salon(カットマン)

Nina Sugii(日本のホテルのファン)

Naoki Tasaki(ジャーナリスト)

Jason Tremblay(アリゾナの警察官)

Taylor Trujillo(ハンバーガー店の常連)

Yugo Yamada(フランス語の追加キャスト)

Lawrence Yang(「MMA」のトレーナー、佐竹雅昭の担当者)

 


■映画の舞台

 

1997年~2000年、

アメリカ

アリゾナ州:フェニックス

日本:東京

 

ロケ地:

アメリカ:ニューメキシコ州

 


■簡単なあらすじ

 

1997年、レスリングで名を馳せたマーク・ケアーは、その新天地をMMA(総合格闘技)の道を選ぶことになった

盟友のコールマンと共にトレーニングをして、リングに上がる中、「The Smashing Machine(破壊する機械)」の異名を得るようになった

ポール・ヴァレランスを破って総合格闘技のデビューを果たしたマークは、オクタゴンでも勝利を収め、東京で行われる「PRIDE」からのオファーを受けることになった

 

その試合では「頭部への蹴りは禁止」という新たなルールが設定されたものの、対戦相手のイゴールはそれを無視して攻撃を行った

それをレフェリーが止めることなく試合は終わり、マークは納得のいかない敗戦を突きつけられた

コミッショナーの榊原に直談判をしたところ、その試合は無効試合という判断がなされた

 

その後マークは、初めての敗戦からオピオイドに依存するようになり、恋人ドーンとの関係も悪化していく

そして、とうとう薬物の過剰摂取によって倒れてしまい、救急搬送されてしまった

マークの元にコールマンが駆けつけ、彼は意を決してリハビリに臨むことになったのである

 

テーマ:勝利のほつれを埋めたもの

裏テーマ:何と戦っているのか

 


■ひとこと感想

 

総合格闘技は年末の特番すら見ないタイプで、興味がないというよりは優先順位が低いコンテンツという位置付けになっています

それでもニュースになっているものは目に入ってくるので、マーク・ケアーを知らないということはなかったですね

彼がどのような選手で、どれだけの実績を残したのかは知らなかったので、意外な戦績で幕を閉じたのは驚いてしまいました

 

映画では、無敵と謳われた「その後」を描いていて、一度の転落から歯車が狂う様子が取り上げられていました

特にドーンとの不和がメインになっていて、ともに存命なのに大丈夫なのか、と思ってしまいました

それでも、ファイターの目線における女性の存在という観点で言えば、男性的な共感部分が多いように思います

 

マークもドーンもどちらかと言えば自己中心的な人物なので、どうしてこの二人が一緒になったのかの方が気になってしまいましたね

映画のラストでも二人が「無事」に結婚したことが報告されますが、子どもが生まれた直後に離婚していたりします

何があったのかはわかりませんが、なんとなく上手くいく感じはしなかった、というのが正直なところでしょうか

とは言え、映画ではそう見せている部分があるので、実際には思いもよらない理由だったということはあるだろうし、当人の中にしか理由というものはないように思えました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

伝記映画にネタバレも何もありませんが、ロック様が格闘家を演じるという興味だけで見た人にとっては、最後に負けるんかい!と思ったかもしれません

あそこまで来たら親友対決になりそうですが、それだと漫画的すぎるように思うし、なんとなく「勝ちを譲って関係が悪化」みたいな安いドラマになりそうに思いました

1回目の敗戦も2回目の敗戦も理由はほぼ同じで、それを明言すると界隈あら怒られそうに思います

でも、本人出演ということも含めると、マークの中ではその敗因で消化できているということなのでしょう

 

勝負の世界に生きる人にとって、そばにいる人の存在は大きく、劇中ではコールマンが「家族を養うため」という明確な戦う理由を挙げていました

対するマークは「勝利した時の高揚感」というものを挙げていて、そこには一人しかいない、という対比になっています

一緒に戦ったスタッフと喜びを分かち合うことよりも、舞台の上で浴びる独り占めできるものという意味合いがあって、ドーンは一緒にその景色を見たいと思っていました

 

彼女自身もマークに尽くしてきたと思いますが、リハビリ後の描写が事実なら、当てつけのような感じになっていましたね

リハビリに行くことも自分で決めたし、ドーンがいなくても大丈夫と突き放しているようにも見えます

彼女自身が必要とされたいという欲求があったと思いますが、映画の描写だけだとほとんど装飾品に近い扱いになっていました

また、彼らを取り巻く人々もマークのそばにドーンがいない方が良いと感じている部分があって、そう言った雰囲気というものも何かしらの影響を与えていたように思えました

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

男女の関係において、マークとドーンが求めているものが違ったということになるのですが、これはこのカップルだから起きたことではないと思います

特に相手が絡めないゾーンに生きている関係性だと尚更で、マークがドーンに求めていたのは、かなり自己中心的なものだったように思います

それらに感謝をしていないというわけではなく、周囲の尽力の果てにある景色というものは分かち合えないものなのですね

それがわかっている関係者は同じ目線でいたいとは思わないけれど、ドーンだけは分かち合いたいと思っていたのだと思います

 

何かしらを達成した時に見えるものは、同じ目的を有していても違うものが見えます

トレーニングパートナーとして一緒に戦ったコールマンにもマークが見た景色は共有されないもので、そこに付随する報奨というものはそれぞれの目の前に違った形で現れるのだと思います

ドーンに見えるのは、ある種の憧れのようなもので、彼が勝つたびに距離が遠退いてしまうという焦燥があると思います

それでも、関係者はその独占のために多くのものを踏み台した経験があるので、その功罪というものを理解しています

ドーンにそれができないのは至極当然のことなのですが、ぶっちゃけるとエミリー・ブラントにはマークの見ている景色は理解できたりするように思います

 

光を浴びるたびに濃くなってしまう濃淡にどのように向き合うかというのが、マークのような孤高と関わる人の命題なのでしょう

それでも、結局のところ、自分自身の問題なので、関わり切れるものではないと言えます

それを割り切った上で、自己満足として支えたことを自身の中だけで肯定できるかという難題があるのでしょう

それは切なくもあり、達観の先に何があるのかはわかりません

でも、コールマンにできて、マークにできなかったことがあるというのが現実なのですね

 

それは誰にでも与えられるものではないと言えるし、その極みに達したものだけが得られるものがあると思います

映画では、マークの自伝なのにコールマンの成功が描かれるのですが、それには理由があるのでしょう

それがキャリアを終えた後にマークが見つけたものであり、あの時に見えなかったものが見えたのだと思います

そう言った意味において、かなり内向的な告白になっているのだな、と感じました

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104412/review/06515225/

 

公式HP:

https://happinet-phantom.com/a24/smashingmachine/index.html

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投稿者 Hiroshi_Takata

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