■名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN
Contents
■オススメ度
ボブ・ディランに興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.2.28(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:A Complete Unknown(完全なる無名)
情報:2024年、アメリカ、141分、G
ジャンル:フォークシンガーとして栄光を掴んだ男の選択を描いた伝記映画
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームス・マンゴールド&ジェイ・コックス
原作:イライジャ・ウォルド『Dylan Goes Electric!』
キャスト:
ティモシー・シャラメ/Timothée Chalamet(ボブ・ディラン/Bob Dylan:フォークシンガーを夢見る若きミュージシャン)
エル・ファニング/Elle Fanning(シルヴィ・ルッソ/Sylvie Russo:コンサートで出会うボブののちの恋人、モデルはスーズ・ロトロ/Suze Rotolo)
Alaina Surgener(ジェナ・ルッソ/Gena Russo:シルヴィの姉)
エドワード・ノートン/Edward Norton(ピート・シーガー/Pete Seeger:フォークシンガー、音楽活動家)
初音映莉子/Eriko Hatsune(トシ・シーガー/Toshi Seeger:フォークソング専門の映画製作者、ピートの妻)
Eloise Peyrot(ティーニャ・シーガー/Tinya Seeger:ピートとトシの娘)
マヤ・フェルドマン/Maya Feldman(ミカ・シーガー/Mika Seeger:トシとピートの娘)
リレイ・ハシモト/Riley Hashimoto(ダニエル/ダニー・シーガー/Danny Seeger:ピートとトシの息子)
スクート・マクネイリー/Scoot McNairy(ウッディ・ガスリー/Woody Guthrie:ボブの憧れのミュージシャン、ハンチントン病罹患)
モニカ・バルボロ/Monica Barbaro(ジョーン・バエズ/Joan Baez:人気のフォークシンガー)
【音楽関係者】
Dan Fogler(アルバート・グロスマン/Albert Grossman:ボブのマネージャー)
Reza Salazar(ティト/Tito:「Gerdes」の舞台監督)
David Alan Basche(ジョン・ハモンド/John Hammond:音楽プロデューサー)
ジェームズ・オースティン・ジョンソン/James Austin Johnson(「 Gerdes Folk City」のMC、ボブの初舞台)
Norbert Leo Butz(アラン・ローマックス/Alan Lomax:民族音楽収集家)
P.J. Byrne(ハロルド・レブンソール/Harold Leventhal:音楽マネージャー、コンサートプロモーター)
Will Price(ジョー・ボイド/Joe Boyd:サウンドエンジニア)
Jordan Goodsell(ロイ・ハリー/Roy Halee:エンジニア)
Elliot S. Nesterman(ジョージ・ウェイン/George Wein:アメリカのジャズのプロモーター)
Liam Craig(ジョナ/Jonah:TVのフロアディレクター)
Andrew Youngerman(アートディレクター)
【音楽仲間】
ジョー・ティペット/Joe Tippett(デイブ・ヴァン・ロンク/Dave Van Ronk:フォークシンガー、「The Kettle of Fish Bar」でウディの居場所を教える)
ジョシュア・ヘンリー/Joshua Henry(ブラウニー・マギー/Brownie McGhee:ブルースミュージシャン、「Riverside Church」のコンサート出演 )
Andy Talen(ジミー・ディーン/Jimmy Dean:カントリーミュージシャン)
Eric Berryman(トーマス・F・ウィルソン/Thomas F Wilson:コメディアン&ミュージシャン)
Nick Pupo(ピーター・ヤロー/Peter Yarrow:「ピーター・ポール&マリー」のメンバー、1962年のフェスに登場)
Will Harrison(ボビー・ニューワース/Bobby Neuwirth:フォークシンガー、音楽プロデューサー、ツアー仲間)
Michael Chernus(セオドア・ビケル/Theodore Bikel:歌手&俳優)
Eli Brown(マイク・ブルームフィールド/Mike Bloomfield:ブルースロックのギタリスト)
Big Bill Morganfield(ジェシー・モフェット/Jesse Moffette:ミシシッピ・デルタのブルースシンガー、ラジオで共演)
Charlie Tahan(アル・クーパー/Al Kooper:作曲家、ミュージシャン、オルガン)
Kayli Carter(マリア・マルダー/Maria Muldaur:ブルース&ジャズシンガー、デイブの友人)
Steve Bell(ソニー・テリー/Sony Terry:ブルースミュージシャン)
Stephen Carter Carlsen(ノエル・ポール・ストゥーキー/Paul Stookey:フォークシンガー)
【コンサート共演者】
Boyd Holbrook(ジョニー・キャッシュ/Johnny Cash:シンガーソングライター)
Malcolm Gold(マーシャル・グラント/Marshall Grant:「Tennessee 3」のベーシスト)
Patrick Phalen(ルーサー・パーキンス/Luther Perkins:「Tennessee 3」のギタリスト)
Douglas Marriner(W・S・ホランド/W.S. Holland:「Tennessee 3」のドラマー)
Kyle A. Sanna(「Patsy Celtic」のメンバー)
Patrick M. Dennis(「Patsy Celtic」のメンバー)
Nick Baxter(「Patsy Celtic」のメンバー)
Farley Rene(労働会グループ)
Junior Cius(労働会グループ)
Travis Patton(労働会グループ)
Victor Sho(労働会グループ)
Vincent Mp Filliatre(労働会グループ)
Amos J. Machanic(労働会グループ)
【裏方ミュージシャン】
Ian Kagey(ハーヴェイ・ブルックス/Harvey Brooks:「Columbia Records」のベーシスト)
Felix Lemerle(ケニー・ランキン/Kenny Rankin(「Columbia Records」のギタリスト)
Malick Koly(ブルース・ラングホーン/Bruce Langhorne(「Columbia Records」のギタリスト)
Andre Chez Lewis(ポール・グリフィン/Paul Griffin(「Columbia Records」のピアニスト)
Jimmy Caltrider(ボビー・グレッグ/Bobby Gregg(「Columbia Records」のドラマー)
Justin Levine(バリー・ゴールドバーグ/Barry Goldberg:「Newport Band ’65」のキーボード奏者)
Mark Whitfield Jr.(サム・レイ/Sam Lay:「Newport Band ’65」のドラマー)
Joshua Crumbley(ジェローム・アーノルド/Jerome Arnold:「Newport Band ’65」のベーシスト)
【その他】
Laura Kariuki(ベッカ/Becka:ボブの新しい恋人)
Zoe Zien(ティルダ/Tilda:シルヴィの友人)
Arthur Langlie(シルヴィの新しいボーイフレンド)
ピーター・グレイ・ルイス/Peter Gray Lewis(フランク/Frank:ピートの弁護士)
ピーター・グレティ/Peter Gerety(連邦判事)
レニー・グロスマン/Lenny Grossman(連邦裁判所書記官)
Martin Fisher(公民権の運動家)
David Wenzel(ニューヨークのタクシー運転手)
Dave Maulbeck(ニューポートのタクシー運転手)
Brendan Burke(笛を売る露天商)
Craig Geraghty(郵便配達人)
Michael Everett Johnson(ジョージ/Geroge:病院の用務員)
Alan Murray(「Viking Hotel」の外のミュージシャン)
Mark Gross(「Viking Hotel」の外のミュージシャン)
Andy Stein(「Viking Hotel」の外のミュージシャン)
Jean Rohe(「Viking Hotel」の外のミュージシャン)
Jater Webb(パーティーの若いミュージシャン)
Sunny Jain(タンバリンを演奏する男性)
Will Fitz(ミュージシャン)
David H. Holmes(フォークシンガー)
Luke Marinkovich(フォークシンガー)
Andrew Kober(公衆電話の男)
Molly Jobe(CBSの受付)
James Archie Worley(ボブに声をかける路上の販売員)
Sophie Hart(「D.C. Hotel」の少女)
Taylor Valentine Lupini(「D.C. Hotel」の少女)
Taylor Goodwyn(「McAnn’s」の女性)
Kevyn Morrow(パーティーゲスト)
Andy Grotelueschen(パーティーゲスト)
Jonathan Spivey(パーティーゲスト)
Cilda Shaur(パーティーゲスト)
Clark Carmichael(パーティーゲスト)
Jake Santangelo(パーティーゲスト)
Lorin Doctor(アル・クーパーの連れの女の子)
Aidan Close(群衆の中の子ども)
Irina Chelidze(群衆の中の少女)
Gabriella Bastek(「Cafe Reggio」のウェイトレス)
Peter Biscontini(若い「CBS」の役員)
Kevin Michael Brennan(Newport Festivalのボランティア)
Bernard Bygott(Buzz Cut の運転手)
Kenneth J. Casper Sr.(Ferry Carのチケット販売員)
Zach Catanzareti(Newport Festivalの出席者)
Nola Charbonnet(Leventhal Partyのゲスト)
Sarah Hawthorne(「Dive Bar」のウェイトレス)
Claire DeJean(出待ちのファン)
Bridget McGarry(カクテルドレスを着た若い女性)
Adam Thayer(若い父親)
Tom Johnson(歩行者)
Michael Lepre(タクシー運転手)
Jerry Lobrow(Newport Folk Festivalのスチールカメラマン)
Frank Modica(Newportの住人)
Sarah Parnicky(Newportの少女、1965年)
Richard Sexton(Newportの住人)
Jenna Veal(「Newport Festival」のファン)
Joshua Flinchbaugh(「Newport Festival」のファン)
Cameron G. Quevedo(「Newport Festival」のファン)
Alexis Felix(「Newport Festival」のファン)
Sunny Vinsavich(怒るファン)
Daniel Cioffoletti(コンサートの観客)
Ira Gamerman(コンサートの観客)
Vanessa DiVittorio(Festivalの観客、1964&1965)
Samantha Garvey(ストリートのファン)
Tiana Marcano(Newport Festの参加者)
Isabel Vullings(Gerdes Folk Musicのファン)
Eileen Zyko Wolter(1963 MontereyのJoan Baezのファン)
■映画の舞台
1960年代、
アメリカ:ニューヨーク
ロケ地:
アメリカ:ニュージャージー州
ジャージーシティ
アメリア:ニューヨーク州
ニューヨーク
■簡単なあらすじ
1961年、ボブ・ディランは憧れのフォークシンガーのウディ・ガスリーに会うためにニューヨークを訪れた
だが、そこのバーにてウディが入院したことを知り、客の一人からニュージャージーで療養していると教えてもらう
その後、彼が病院を訪ねると、ウディの親友のピートが弾き語りをしていて、ボブもウディのための曲を演奏することになった
ピートはその歌声に惚れ込み、地元のライブハウスにてお披露目を行う
ピートのマネージャー・アルバートは即座に彼に目をつけ、そこからミュージシャン生活が始まった
ある教会のコンサートにて、ボブは聴衆の一人であるシルヴィと知り合い恋に落ちる
だが、ボブの知名度が上がるごとに彼女との距離は遠のき、さらにフォークシンガーのジョーン・バエズと共演している事に嫉妬を感じたシルヴィは別れを告げる事になった
ボブはジョーンと付き合い始めるものの、JFK暗殺事件を機に音楽性がズレていってしまう
衝突することも増え、表面上はフォークを合わせるものの、徐々に時代の移り変わりに敏感になり、メッセージ性の強い音楽へと変わっていく
そして、ニューワースとの出会いによって音楽性は徐々に定まり、フォークフェスティバルでエレキギターを使用するほどになっていくのである
テーマ:訴求する想い
裏テーマ:無名であることの誇り
■ひとこと感想
ボブ・ディランは世代ではないのですが、曲は知ってるだろうなあぐらいのノリで鑑賞
音源を使って口パクかと思いきや、全てのシーンでティモシー・シャラメが歌っていてびっくりしました
聞いたことあるのと違和感のない仕上がりで、この再現度は凄いなあと思いました
映画は、ボブ・ディランが有名になって、そこからエレキギターへと移行するまでを描いていて、これはかなりの事件であったと描かれています
当時のウィキなどを読んでいたら、フェス会場はかなりヤバい状況のようで、四面楚歌というよりは音響設備の不具合などからブーイングが上がったともされています
「裏切り者(ユダ!)」という観客がいるのですが、実際にはあのフェスで二人の人物がその言葉を口にしたとされています
無名の若手が成り上がる中で、一緒に連れ添った恋人と関係が悪化するあるあるがありましたが、シルヴィの中の人はスージー・ロトロという方のようです
さすがに存命の可能性もあるのでオリジナルキャラのようになっていますね
距離を感じてしまうことと、彼が認められているものを理解できないジレンマがあって、それが別れの方向に舵を切っていました
また、JFK暗殺騒動から「世界は変わる」ということを直感で感じていて、歌詞の内容もガラッと変わっていきましたね
交友関係も変わっていき、最後はフォークソングと別れを告げるみたいな感じになっていますが、時代がそうさせたように思えてなりません
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作は、フォークギターからエレキギターに変わっていく時代の流れの中で起きたボブ・ディランの選択というものを描いていました
当時のフォークシンガーがほとんど登場しているんじゃないかと思うほどで、ざっくりとキャストを調べたら、ほとんどにウィキがあったりします
さすがに生まれる前のことなので誰もリアルタイムではないのですが、曲はカバーされているものも多いし、耳馴染みの良い楽曲がたくさんあるので「聞いたことあるなあ」という感じになっていました
憧れのミュージシャンとの出会いと別れがベースになっていて、最後のハーモニカの受け渡しは、ウディが自分の時代が終わったことを理解してのものなのでしょう
でも、音楽性が変わっても、自分との時間であるとか、音楽を始めるきっかけを忘れないでほしいという思いがあって、それはしっかりと伝わったのだと思います
映画は、ほぼ全編を演者が歌唱するという内容になっていて、この努力と才能には頭が下がる思いですね
ラストのエレキ騒動をどのように再現するかというのが本作のキーポイントになりますが、しっかりと再現されていたように思いました
ドラッグに溺れるとか、恋愛でメチャクチャになるというのがない珍しい音楽伝記映画で、本人は至って真面目な人だったのかなと思ったり思わなかったり
どこまで脚色が入っているのかわかりませんが、真実の部分が多いように感じました
■ボブ・ディランはどんな人?
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■時代背景と音楽の変遷
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102482/review/04825464/
公式HP:
https://www.searchlightpictures.jp/movies/acompleteunknown