■僕らは人生で一回だけ魔法が使える


■オススメ度

 

無垢な青春映画が好きな人(★★★)

若者の選択に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.2.24(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

情報:2024年、日本、110分、G

ジャンル:18歳になると魔法が使える村の青年4人を描いた青春映画

 

監督:木村真人

脚本:鈴木おさむ

原作:鈴木おさむの朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』

 

キャスト:

八木勇征(アキト/月野秋人:村を出て東京の音大に進みたい高校生)

   (幼少期:髙木波瑠

 

井上祐貴(ハルヒ/花見春陽:心臓が悪く病気がちの高校生)

   (幼少期:白鳥廉

 

櫻井海音(ナツキ/浅海夏樹:父の病でサッカー選手を断念する高校生)

   (幼少期:中村龍太郎

 

椿泰我(ユキオ/角松雪緒:手先が器用な工作部の高校生)

   (幼少期:松野晃士

 

田辺誠一(シンヤ:アキトの父、楽器店)

 

高橋洋(タカシ:ハルヒの父)

田山由起(ミカ:ハルヒの母)

 

阿部亮平(カズオ:ナツキの父、造園業)

 

カンニング竹山(エイジ:ユキオの父、建設会社の社長)

 

馬渕英里何(南雲:東京のピアノ学科の先生)

 

平野宏周(高杉:ユキオの部活仲間)

工藤美桜(ミズホ:ユキオの部活仲間)

 

笹野高史(テツ爺:魔法の存在を教える村の重鎮)

 

荒木聡(サッカー部の顧問)

足立学(ハルヒの主治医)

林よしはる(村人?)

山本剣(狩りをする村人)

皆川ともえ(アキトの母、写真)

 

高堀耕志(ピアノ科の学生)

 


■映画の舞台

 

自然に囲まれたある村

 

ロケ地:

千葉県:南房総市

隠れ屋敷 典膳

https://maps.app.goo.gl/5ZUhe1bxV29TwofGA?g_st=ic

 

旧白浜中学校

https://maps.app.goo.gl/6aaUSTR2VjN9aJbY8?g_st=ic

 

大房岬自然公園

https://maps.app.goo.gl/DCg5iMTCUxYp5tKP7?g_st=ic

 

千葉県:夷隅群

総元駅

https://maps.app.goo.gl/dw44FpcPXCusNNFy9?g_st=ic

 

東京都:青梅市

祈願山(赤ぼっこ)

https://maps.app.goo.gl/6vERv2T3kiUadwMk9?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

日本のどこかにある自然に囲まれた村には、18歳になったら「秘密」を教えられる習慣が根付いていた

その「秘密」とは、18歳になってからその存在を教えられ、20歳になるまでに使うことができる「人生で一度だけの魔法」のことだった

命に関するものには使えないという禁忌があり、かつてその禁忌によって村に不幸が訪れたこともあった

 

今年18歳になる幼馴染4人組のアキト、ハルヒ、ナツキ、ユキオの4人は、村の重鎮であるテツ爺から魔法について聞くことになり、それぞれは複雑な想いを抱え始める

アキトは東京の音大に進みたいが、合格を魔法では勝ち取りたくない

ハルヒは先天性の病気を持っているが命に関することには使えない

ナツキは父の病気で進路を断念したこともあって、人生をリセットしたいと考えている

ユキオはナツキから好きな人と一緒になりたいんだろうとからかわれるものの、深刻な問題を抱えていた

 

4人は魔法会議を開きながら胸の中を曝け出すものの、ある日突然ナツキが村から姿を消した

アキトは実力で音大に受かったものの、先生からは努力不足を指摘されてしまう

そんな折、ハルヒの病状が悪化し、入院することになった

ハルヒは心配させたくないというものの、いよいよその時が迫っていたのである

 

テーマ:欲望と後悔

裏テーマ:魔法のことを考える時間

 


■ひとこと感想

 

原作が舞台で、それを映画化したものということで、どんな感じになるのかなと思っていました

セリフで全部説明ということもなく、それぞれのキャラも立っていたので見やすかったですね

ちょっとうるっとくるところもあって、隠れた秀作になりそうな予感がします

 

映画では、ファンタジーっぽい題材でありながらも、着地点は現実的でしたね

てっきり「童貞は魔法使い」みたいな下世話な展開になるのかと思っていましたが、全員の悩みが意外と重くてびっくりしてしまいました

ファンの人向けのムービーだと思いますが、満足できる内容だったんじゃないかなと思います

 

物語は、青春期の悩みを抱える中で、ふと湧いた魔法を巡る物語になっていて、年相応の願いになっていたと思います

命に関わるものはダメというハードルがあるのですが、それ以外に何の願いを持つのだろうというキャラクターもいて、彼の選択はとても感動的なものでした

その心意気は誰も知らないのだけど、それに共鳴するような願いが続いたのは、本当にこの4人が仲が良いのだなあと感じさせてくれたと思います

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作のネタバレは、どんな願いを叶えるかというところと、村に起きた不幸をどう考えるかというところなのでしょう

実際に命にまつわるもののために使ったとして、どのような因果で不幸が訪れたのかは明示されません

それゆえに、個人個人の解釈に委ねられるところがあって、何かしらの不幸を他人のせいにするという風潮もあったと思います

 

村人はほとんど出てこず、閉鎖的な罵り合いがあるとかはなかったですね

クラブの仲間が聞いた噂話を親父に確認するというぐらいで、作りようによっては、もっと陰湿でホラーテイストの田舎映画になったかもしれません

本作は、そのあたりは完全に払拭して、爽やかな青春映画になっていました

客層を考えるとこれで正解だと思うし、明日に希望を持てる内容の方がマッチしたのだと思います

 

映画ではそこまで強調されていませんが、魔法を使った人は「どんな魔法が使われてきたか」というのを読むことができるのですね

そこで「命のために使った」というものを確認したりすることがなかったのは意外でした

おそらくは、そういう縛りがないと誰もが無茶な願いをしまくると思うのですが、その縛り自体も「自分の人生の選択を真剣に考えるための布石」だったのではないでしょうか

 

それにしても、ナツキの両親は随分と早い妊娠だったんですね

そこはツッコむところじゃないのかもしれないけど、20歳までにその魔法を使ったということは、そういうことなのかな、と思ってしまいました

 


■人生を決める季節

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■利他と利己の間にある魔法

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101753/review/04811453/

 

公式HP:

https://bokumaho-movie.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

「*【映画感想】僕らは人生で一回だけ魔法が使える【後半:ネタバレあり】」に2件のコメントがあります
  1. すいません、1点だけ。20歳までに魔法を使ったのはハルヒの両親じゃなくてナツキの両親だと思います。

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