■あの歌を憶えている
Contents
■オススメ度
障壁のある男女の恋愛に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.2.25(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Memory(記憶)
情報:2023年、アメリカ&メキシコ、103分、G
ジャンル:忌まわしい記憶を持つ女と何もかも記憶できない男を描いた恋愛映画
監督&脚本:ミシェル・フランコ
キャスト:
ジェシカ・チャスティン/Jessica Chastain(シルヴィア/Sylvia:忌まわしい記憶を持つシングルマザー、ソーシャルワーカー)
ピーター・サースガード/Peter Sarsgaard(ソール・シャピオ/Saul Shapiro:若年性認知症の男)
メリット・ウェバー/Merritt Wever(オリヴィア/Olivia:シルヴィアの妹)
Jackson Dorfmann(マーク/Mark:オリヴィアの息子)
Blake Baumgartner(アシュレイ/Ashley:オリヴィアの娘、長女)
Alexis Rae Forlenza(ルーシー/Lucy:オリヴィアの娘、次女)
Tom Hammond(ロバート/Robert:オリヴィアの夫)
ブルック・ティンバー/Brooke Timber(アナ/Anna:シルヴィアの娘、中学生)
ジェシカ・ハーパー/Jessica Harper(サマンサ/Samantha:シルヴィアの母)
ジョシュ・チャールズ/Josh Charles(アイザック/Isaac:ソールの兄)
エルシー・フィッシャー/Elsie Fisher(サラ/Sara:アイザックの娘、マイアミの学生)
Brian Kelly(ブライアン/Brian:AA会の参加者)
Mia Mei Williamson(ナンシー/Nancy:AA会の参加者)
Dilone(ビリー/Billie:AA会の参加者)
Alan Nehama(AA会の参加者)
Dutch Welch(AA会の参加者)
Aliya Campbell(AA会の参加者)
Donald McQueen(AA会の参加者)
Vilma Ortiz Donovan(AA会の参加者)
Sarah Elizabeth Grace(AA会の参加者)
Eileen Weisinger(AA会の参加者)
Catherine Taaffe(AA会の参加者)
Josh Philip Weinstein(AA会の参加者)
Tarina Webb(タリナ/Tarina:AA会の主催者&シルヴィアの施設の同僚)
Karen Roach(カレン/Karen:AA会の主催者&シルヴィアの施設の同僚)
Anthony Aikens(アンソニー/Anthony:施設入所者)
Mario Moreno(マリオ/Mario:施設入所者)
Rick Firpi(リック/Rick:施設入所者)
Oriana Venchiarutti(オリアナ/Oriana:施設入所者)
Ramón Lugo(ラモン/Ramon:施設入所者)
Ilya Spektor(イリヤ/Ilya:施設入所者)
Gregory Scott(グレゴリー/Gregory:施設入所者)
Natalie Fenty(ナタリー/Natalie:施設入所者)
Sam Fennell(サム/Sam:施設入所者)
Michael Capote(マイケル/Michael:施設入所者)
Lexie Braverman(レベッカ/Rebecca:オリヴィアの友人)
Catherine Goodman(同窓会の参加者)
Jett Salazar(同窓会のウェイター)
Thomas Vorsteg(同窓会に参加する双子)
Johnny Vorsteg(同窓会に参加する双子)
Elizabeth Loyacano(メーガン/Megan:同窓会でスピーチをする参加者)
Elizabeth Quiroz(クリーニング屋の女性)
Ross Brodar(冷蔵庫の修理工)
Billy Griffith(セキュリティガード)
Conrad Park(寿司屋の若い店員)
Twyla Hatt(ロシア料理店の店員)
Tatiana Ronderos(病院の受付)
Davis Duffield(ソールの専属男性看護師)
Rand Faris(携帯ショップの販売員)
■映画の舞台
アメリカ:ニューヨーク
ロケ地:
アメリカ:ニューヨーク
サンセットパーク
https://maps.app.goo.gl/f2zFn5rqX5ejbVYp9?g_st=ic
プロペクトサウスパーク
https://maps.app.goo.gl/dqQoZ78Vj1P9ww1m6?g_st=ic
Sirico‘s Caterers(同窓会)
https://maps.app.goo.gl/gLtuCY8bumvx7J7A9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ニューヨーク在住のシルヴィアは、かつてアルコール依存症に悩まされ、娘アナが生まれてからは、ずっと禁酒活動を行いAA会(アルコホーリクス・アノニマス、断酒会)に参加していた
その甲斐もあって、シルヴィアは立ち直り、アナともども順調な日々を送っていた
シルヴィアは障害者施設の働き、利用者たちの世話をしていて、シルヴィアが多忙な時は、アナを妹のオリヴィアに託していた
ある日のこと、姉妹で同窓会に参加したシルヴィアは、場の空気に馴染めずに一人で座っていた
そこに見知らぬ男がやってきて、無言で隣に座った
シルヴィアは気味が悪くなって逃げ出すものの、男は無言で彼女をつけ回し、とうとう家の前まで来てしまう
アナも男の存在に気づいていたが、シルヴィアは何も説明はしなかった
翌朝、男はそのまま路上で寝込んでいて、仕方なくシルヴィアは彼を保護してもらうことになった
身分証などから名前がソール・シャピロとわかり、ほどなく彼の兄アイザックが迎えに来た
その後もソールのことが気になってしまうシルヴィアは、彼の家に出向くことになった
そこで彼女は、ソールが若年性の認知症であることを知るのである
テーマ:記憶に刻まれた嘘
裏テーマ:自己保身と不寛容
■ひとこと感想
邦題を見るからに、懐かしい曲によって二人が相手を思い出すのかと思ったら、そんなことはありませんでした
詳しくはネタバレ感想に書きますが、この邦題詐欺はなかなか手が込んでいるように思います
一応、「A Whiter Shade of Pale(青い影)」というProcol Harum(プロコム・ハルム)の楽曲が登場しますが、使われ方は邦題とは程遠いように思いました
映画では、認知症の男がなぜかシルヴィアをつけ回すのですが、それがなぜなのかを追っていくことになります
それでも、彼は短期記憶が弱いために、つけ回したことも覚えてなかったりしまう
一方のシルヴィアは忘れたい過去を忘れられず、それが原因でアルコール依存症に陥っていた過去があるのですが、そのあたりの説明もざっくりしすぎなところがありました
物語としては、癒しを求める中年男女の恋愛というもので、それに振り回される双方の家族というものを描いていきます
劇中にて、シルヴィアの母サマンサが登場し、母娘の不仲というものが明示され、その内容というのが物語の核心になっていましたね
ちらっと予告編で出ていましたが、内容はわからないのでセーフと言ったところでしょうか
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
基本的には重たい系の作品で、心に傷を負った二人が惹かれ合う展開を迎えます
当初はレイプ犯の仲間だと勘違いしていて、それが記憶の改変でそうなったのかはわからないようになっていました
母親はシルヴィア嘘つきだと思っていて、幼少期のトラウマには向き合わなかったことが示されます
妹が黙認していたかどうかは何とも言えませんが、当時の年齢を考えると母親の方が悪いと言えるのでしょう
一方のソールは、原因は不明ながら若年性認知症を患っていて、その症状が徐々にひどくなっていきました
彼の兄アイザックには恋人がいるようですが(サラは前妻との娘)、そのデートもままならないと嘆いていました
サラは、ソールの面倒をシルヴィアに押し付ければ良いと考えているところがありましたが、二人の仲に関しては不快に思うという不思議な側面があります
幼少期に父親から性的虐待を受け、さらに高校時代に同級生複数人から性的暴行を受けているシルヴィアですが、そういったことを相談できる相手がいなかったのですね
母親は父親の件から嘘つき呼ばわりで、高校の時のことも同じように処理されていました
結婚していたのかはわかりませんが、アナという娘を授かったことによって、アルコール依存症から立ち直ろうと考えていました
そうした努力を13年重ねたときに現れたのが、記憶を失くすソールというところが皮肉のように思えます
後半では認知症設定はどこに行ったというぐらいに短期記憶を覚えているのですが、そこは突っ込んだら負けなのかなと思います
過去の記憶は覚えているけどというタイプの認知症だと、初めて出会ったシルヴィアは会うたびに初対面のように感じるはずなのですね
でも、なぜか彼女とアナのことについては忘れないという不思議な現象が起こっていて、そのあたりがザックリし過ぎているのかなと思いました
■忘却と想起の関係性
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■勝手にスクリプトドクター
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/99912/review/04816673/
公式HP:
https://www.memory-movie-jp.com/