■死に損なった男


■オススメ度

 

夢の先にあるものに絶望を感じたことがある人(★★★)

構成作家の職業内容に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.2.25(MOVIX京都)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、109分、G

ジャンル:死ねなかった構成作家とまとわりつく幽霊を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:田中征爾

 

キャスト:

水川かたまり(関谷一平:「金子プロ」所属の構成作家)

 

正名僕蔵(森口友宏:一平に憑いたおっさんの霊、元国語教師)

唐田えりか(森口綾:友宏の娘、ヨガのインストラクター)

喜矢武豊(若松克敏:綾の元夫、DVで逮捕後にも付きまとう)

 

堀未央奈(竹下希:一平の同僚、マネージャー)

森岡龍(沢本五郎:一平の後輩、売れっ子構成作家)

 

別府貴之(ボン:お笑いコンビ「ピラティス」のツッコミ担当、一平の担当芸人)

津田康平(タケル:お笑いコンビ「ピラティス」のボケ担当、一平の担当芸人)

山井祥子(マミコ:「金子プロ」の所属芸人)

 

望月隆汰(和田浩太:構成作家になりたい高校生?)

瑠美子(駅の利用客)

田口朋(たこ焼き屋のおばちゃん)

大山雄史(自転車男?)

篠田諒(自殺騒動にキレる利用客)

眼鏡太郎(葬儀会社の社員)

川崎珠莉(ヨガのインストラクター)

あべこうじ(激烈!コントバトルの決勝の司会)

中西悠綺(激烈!コントバトルの決勝の司会)

犬塚俊輔(?)

前田恭明(?)

相樂孝仁(?)

 

三浦マイルド(護身術の先生)

バイク川崎バイク(先生の弟子)

キクチウソツカナイ。(コントバトルの予選の司会)

 

吉村駿吾(所属芸人?)

大迫サコ(所属芸人?)

 

おーちゃん(コントバトル参加者、トリオ)

バビロン(コントバトル参加者、トリオ)

千葉ストロガノフ(コントバトル参加者、トリオ)

FFヤスエダ(コントバトル参加者、グラサンコンビ)

石塚審判(コントバトル参加者、グラサンコンビ)

富田純基(コントバトル参加者、男女コンビ)

うぶのハツナ(コントバトル参加者、男女コンビ)

 


■映画の舞台

 

日本:東京都心

横板駅(架空)

 

ロケ地:

東京都:板橋区

コトブキホール高島平(パチンコ屋)

https://maps.app.goo.gl/hKRYWRruxDwPuA4VA?g_st=ic

 

東京都:練馬区

たい夢 練馬駅前店

https://maps.app.goo.gl/PJ8iT9aEsfMXFtR7A?g_st=ic

 

東京都:大田区

中華麺舗 とら

https://maps.app.goo.gl/GUdfNkjHHHKq21YRA?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

お笑い芸人の構成作家をしている関谷一平は、駅のホームにて、フラッと前に進み出していた

だがその時、ひとつ手前の駅で人身事故が起き、一平の前に電車は現れなかった

気を取り直した一平は会社に戻り、仮眠を取ることになった

 

朝になり、マネージャーの希、後輩作家の沢本と会うことになり、さらに担当しているお笑いコンビ「ピラティス」がネタ合わせで大喧嘩をしていた

一平は「新しいネタを書く」と言って場を収めるものの、なかなかアイデアは浮かんでこなかった

そんな折、自分が死ぬはずだった電車で死んだ人のことが気になってしまう

駅員に尋ねてもわからないものの、SNSや掲示板などを駆使して人物を割り出す

そして、片っ端から葬儀社に電話を入れて、その男の葬式に参加することになった

 

男は森口友宏という60代の男で、葬式には娘らしき喪主の女性がいた

気になって声をかけようと待っていると、そこに不審な男が近づいてきた

馴れ馴れしく娘に声を掛ける男だったが、何かしら訳ありのように思えた

 

そのまま自宅に帰宅した一平だったが、そこに突然死んだはずの森口が現れた

森口は「お前は誰だ!」と迫り、自分の代わりに死んだ男のことが気になったと白状した

森口は変な男だと思いながらも、娘に付き纏っていた男の話を始める

そして、「あの男を殺せ」と無茶なことを言い始めるのである

 

テーマ:夢の先にある空虚

裏テーマ:夢の先にある希望

 


■ひとこと感想

 

お笑い芸人が主演を務める作品で、主人公は構成作家という構成になっていました

お笑い芸人のネタの骨子などを考える役割であり、よほど詳しくないとその実態を知らなと思います

ある意味、職業映画となっていて、構成作家の苦悩のようなものが描かれていたと思います

 

主人公は夢が叶った人間ですが、その人生が充実しているとは限りません

多忙な日々、こき使われている中でフラッと「もういいか」となってしまう瞬間があって、それが一平の動機のようなものになっていました

彼の人生が充実しているのかはわかりませんが、元々は小説家志望から構成作家に転身しているところもあるので、本当の夢を叶えたということはないのかなと思います

 

とにかく良い人で利用されまくるのですが、死を決意した瞬間にほとんど温度差がないのがリアルでしたね

精神的にキツくなったときにふと過ぎる感じになっていて、背中を押すものは

ものすごく細かなことだったりします

殺伐とした人が多い都会では、ぶつかっただけで「死ね」という人もいるし、誰かの人身事故を「一人で死ね」という人もいます

自分が死んだ後のことを考えると死ねないのですが、一平は擬似的にそれを体験してしまったことによって、死ぬことへの恐怖というものも芽生えたのかな、と思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

幽霊に取り憑かれた男が幽霊のために人を殺すという内容になっていますが、この幽霊が思った以上に実体的になっていましたね

一平の首を絞めたり、部屋のものをさわったりできる幽霊で、これなら一平に頼らなくても殺せそうに思います

実際に、そう言ったシーンをひとつ挟んでおけば、言葉で説明するよりも早かったように思います

 

映画では、森口の願いを叶えるために人殺しをするというのはハードルが高過ぎて、彼にそれをさせるための動機作りが必要だったように思います

わかりやすいのは綾に惚れ込んで、そのために邪魔になる元夫を殺すというものでしょう

そうなると森口が邪魔をしそうで、それはそれでも面白い展開になったのだと思います

ヨガでのボディタッチなども含めて惚れる要素満載だったし、綾も満更ではないと頃にその路線もありかなと思いました

 

最終的には人を殺せなくて、幽霊の存在を認めさせようとするのですが、あれで信じられるのかは微妙なように思います

森口の願いよりも、綾の願いになった方が展開はわかりやすいのですが、そうしなかったのは恋愛映画にしたくなかったからなのかな、と思いました

あくまでも「死のうとして人間が生きようと考え直す」という物語で、そこに恋愛を持って来ずに、自身が抱えていた夢というものを再認識させる流れを作りたかったのでしょう

この展開は良いと思うし、それを眺めている森口が「死にたい原因」にこだわるのも悪くないな、と感じました

 


■不意に訪れる背中を押すもの

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■生き直すために必要なステップ

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/102740/review/04816676/

 

公式HP:

https://shinizokomovie.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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