■魂のリズムはBPM60か、それともBPM116なのか、どっちなんだろうか
Contents
■オススメ度
ドラマーに興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.21(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Count Me In(私の中にあるリズム)
情報:2021年、イギリス、85分、G
ジャンル:著名なドラマーに聴く動機と歴史とやりがいを描いたドキュメンタリー
監督:マーク・ロー
キャスト:(登場順)
スティーヴン・パーキンス/Stephen Perkins(ジョーンズ・アディクション/ポルノ・ファー・パイロス)
ニコ・マクブレイン/Nicko McBrain(アイアン・メイデン)
サマンサ・マロニー/Samantha Maloney(イーグルス・オブ・デス・メタル/ホール)
エミリー・ドーラン・デイヴィス/Emily Dolan Davies(ザ・ダークネス/ブライアン・フュリー)
ロジャー・テイラー/Roger Taylor(クイーン)
スチュワート・コープランド/Stewart Copeland(ポリス)
チャド・スミス/Chad Smith(レッド・ホット・チリペッパーズ)
シンディ・ブラックマン・サンタナ/Cindy Blackman Santana(レニー・クラヴィッツ/サンタナ)
ジム・ケルトナー/Jim Keltner(ラヴェリング・ウィトベリーズ/エリック・クラプトン/クーダー)
クレム・バーク/Clem Burke(マーリズ・ミックス/ブロンディ)
エイブ・ラボルエル・ジュニア/Abe Laboriel Jr.(ポール・マッカートニー/スティング)
ニック・メイスン/Nick Mason(ピンク・フロイド)
ボブ・ヘンリット/Bob Henrit(ザ・キンクス/アージェント)
ベン・サッチャー/Ben Thatcher(ロイヤル・ブラッド)
トッパー・ヒードン/Topper Headon(クラッシャー)
テイラー・ホーキンス/Taylor Hawkins(ファイターズ)
ジェス・ボウエン/Jess Bowen(ザ・サマーセット/テッサ・バイオレット/アリス・グラス)
ロス・ガーフィールド/Ross Garfield(ザ・ドラムドクター)
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(JAZパートのアーカイブ)
ジョー・ストラマー/Joe Strummer(ザ・クラッシュ)
アンディ・グレイ/Andy Gray(プロデューサー/ザ・ヒューマン・リーグ)
【アーカイブ】
Art Blakey
The Clash
The Damned
Deep Purple
Dire Straits
Eurythmics
The Human League
Iron Maiden
Elvin Jones
Led Zeppelin
Keith Moon
Nirvana Nirvana
Dave Brubeck Quartet
Queen
Buddy Rich
Max Roach
The Rolling Stones
Janet Street-Porter
John Bonham
Kurt Cobain
Roger Daltrey
John Deacon
John Entwistle
Flea
Dave Grohl
George Harrison
Lightnin Hopkins
Mick Jagger
John Paul Jones
Anthony Kiedis
Lenny Kravitz
Gene Krupa
Tommy Lee
John Lennon
Annie Lennox
Courtney Love
Steve Martin
Brian May
Paul McCartney
Freddie Mercury
Joe Morello
Vince Neil
Krist Novoselic
Phil Oakey
Jimmy Page
Robert Plant
Keith Richards
Nikki Sixx
Ringo Starr
David A. Stewart
Sting
Ed Sullivan
Andy Summers
Pete Townshend
Muddy Waters
Charlie Watts
Howlin’ Wolf
Rat Scabies
The Who
【Drum Circle Musician】
Jacqeline Von Rueden
Toffany Clare
Nicolas Neidhardy
Marisa Testa
Joanne Ronquillo
John Anderson
Heathor Kulber
Garrett Holbrook
Christopher Ramirez
Aidan Anderson
Faith Farberman
Ossie Mair
Polina Suddarth
Ryan Taalbi
Sunni Aceves
Sam Digiovanni
Yamel Zanarini
■映画の舞台
イギリス:ロンドン&リバプール
アメリカ:ロサンゼルス
ウィルソン天文台/Mount Wilson Observatory
https://maps.app.goo.gl/J3x6JcH3BULsLsib9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
アメリカ・ロサンゼルスにあるウィルソン天文台には、そこでセッションをしようとするドラマーたちが続々と集まっていた
映画は、総勢20人のドラマーとドラムドクターによるインタビューを交え、これまでのドラムの歴史を紐解いていく
それぞれのドラマーが影響を受けたドラマー、伝説の演奏などをアーカイブを交えて描いていく
構成は全10章で、それぞれの章にはタイトルがついている
「I NEED TO PLAY(どうしても叩きたい)」から始まり、ラストは「THE DREAM(夢はかなう)」で締めくくられていた
テーマ:ドラムとは何か
裏テーマ:ドラムで表現される自分
■ひとこと感想
ドラムを叩くことはできないのですが、稀にYouTubeやTikTokなどのドラム演奏を食い入るように見ることがありますね
家にドラムパターンが入った機器などもあって、作曲にチャレンジしたいと思ったこともありますが、なかなか手付かずなまま放置されています
映画は、玄人なら全員知っているレベルのドラマーたちが登場し、生粋の洋楽ファンなら垂涎ものの映像がふんだんに盛り込まれています
若かりし頃の映像とか、初めてドラムを買ってもらった時に発狂しているシーンなども貴重でしたね
友人から教わった人、父がドラマーで嵌められた女の子とか、それぞれのきっかけが全く違うのも面白かったですね
でも、それぞれのドラマーたちが、自分がドラマーだと確信した瞬間を語る時の表情がとても印象的だったと感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画は、全部で10個の章になっていて、
I NEED PLAY(どうしても叩きたい)
AMERICA LOVED IT(アメリカが愛したドラム)
LOUDER(もっとデカい音で)
YOU‘RE A F@%KING DRUMMER DODE(お前はドラマーだ)
JAZ
I‘M DOING IT(プロになれた)
WE DIDN‘T REALLY HAVE A CHOICE(ほかに選択肢がなかった)
WHO ARE YOU?(フー・アー・ユー?)
RISE OF THE MACHINE(ドラムマシンの発明)
THE DREAM(夢はかなう)
だったと思います
個人的に大好きだったのは、みんなが初めてドラムにふれた時の話をしている表情でしたね
過去を懐かしむようで、今を感じている感じがして、根っこの部分が変わらないまま人生を楽しんでいるのだなあと思わされました
映画は、ドラム好き、洋楽好き御用達の内容ですが、普段あまり洋楽を聴かない私でも楽しめる内容でした
これから先、何をしたら楽しめるのかな、と悩んでいる人にとっては、何かしらのヒントがあるようのかもしれません
■ドラムってなんだろうか
打楽器というものはかなり昔の時代からありますが、今のドラム形式である「ドラムセット」が生まれたのは1894年頃だとされています
始まりはヨーロッパの軍楽隊にて「体に付けたバスドラム(大太鼓)の上にシンバルをセットするところ」から始まります
小太鼓奏者のディー・ディー・エドワード・チャンドラー(Dee Dee Chandler)にて、バスドラムを足で打つペダルというものが開発されました
その後、マーチングバンドにて、バスドラムとスネアドラムを中心に演奏されてきましたが、これにハイハットというものが組み合わされるようになりました
それは、左足で2枚のシンバルを叩き合わせるペダル式のソック・シンボル(ロー・ボーイ)へと改良されていきます
ドラムセットの構成は、足元中央にバスドラム、右側にあるのがフロアタム、左側にあるのがスネアドラム(利き腕が逆だと置き方も逆)、目の前にあるのがトムトム(タムタム)で、左側の上側にあるのがハイハットシンバル、中央の上側にあるのがシンバルになります
ドラムは「ビート」によって演奏の仕方が違っていて、2ビート(2分音符)から始まり、4、8、16、24、32ビートまであります
ちなみに4ビートは日本的な言い方で、英語だと「Swing Beat」と言い、8ビートは「8th Note Groove」などのように言います
ドラムは基本的にスティックで叩きますが、持ち手をグリップと言い、先端はチップと呼びます
チップから手前側の部分をショルダーと言いますが、ここで叩くのはハイハットで、それ以外は基本的にはチップの部分で叩きます
バスドラムは足元のペダルを踏んで叩くことになります
基本となる8ビートの場合だと、ハイハットを等間隔に8回叩く間に、3、7回目でスネアを入れて、1、5、6の時にバスドラムを踏むという感じですね
ハイハット=H、スネアドラム=S、バスドラム=Bだと、「HB、H、HS、H、HB、HB、H、HS、H」という感じに叩く(踏む)という流れになります
ドラムがなくても、棒を2本持って、右手でハイハット、左手でスネアドラム、右足でバスドラムという感じに「1、2、3」と数えながら動かしていくと、何となくイメージが湧くと思います
これらの基本的なパターンを体に覚え込ませて、そこから色んなタイミングで別の音を重ねる、というイメージになると思います
■音楽と人生の楽しみ方
本作では、多くのドラマーにインタビューをして、そのルーツ、影響を受けたアーティスト、ドラムによって何を表現しているか、などを紐解く流れになっていました
環境として、音楽の近くで育つということと、ドラムに理解がある両親がいるというのが前提のようで、ある程度の裕福さがないと厳しいと思います
ドラムセットが買えなくても、叩くことに興味を覚えている人は、家の鍋などを叩きまくっていましたね
壁に設置して打ち鳴らしているのは大物になるなあと思わせてくれます
ドラムで何が表現できるかは人それぞれですが、楽曲の中でどのような役割とか立ち位置になるかということが、存在意義の証明のようになっています
バンド全体を包むような存在とか、全てを上から見透かす存在とか、ボーカルよりも目立つなど、色んなドラマーがありました
基本的にリズム隊はあまり前面に出てこない印象がありますが、楽曲にはなくてはならない存在ですね
このドラムとベースがしっかりしていないと、骨格のない楽曲になるというのは想像できると思います
街中で音楽が聞こえなくなりましたが、多くの人がイヤホンなどで音楽を聴いていて、個人で楽しむも時代になりました
共通で知っている曲が年にわずかだけで、サブスクチャートでも繰り返し聞かれている曲は固定されていて、かなり狭いエリアで猛烈に再生されまくっているという印象があります
音楽番組も一般層を巻き込むような番組が減り、よりコアでマニアなものが長続きするようになっていますね
個人的には「通勤時にはヘルメットに内臓のスピーカーで聴く」という習慣があって、そこで1ヶ月で10曲は覚えるという謎の趣味を持っています
私が利用しているのはdヒッツで、1ヶ月ごとに10曲分の枠が増えていくのですね
なので、気になる曲とか、チャート上位で歌い手がこぞってカバーするような曲を中心に落とし込んで、とりあえず歌えるというレベルまで持っていきます
そして、月に1回程度カラオケに行って「何点取れるか」を試していたりします
ルールとして採点歌唱はなし、普通に歌って90点が出ればOKという感じですね
その日のコンディションを観るために最初に歌う曲は決まっていて、そこから音量などの調節をしていく感じになっています
個人的な感覚だと、今のヒットチャートを動かしているのは「アニメ」であるように思います
主題歌に抜擢された歌とかがSNSなどでバズって、それが延々と広がっていくという感じですね
何がバズるのかは読めませんが、バズっているものにはバズっているだけの理由というものがあります
そう言ったものを俯瞰する上で、何でも歌ってみるという付き合い方をしている感じになっています
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
人が心地よく感じるリズムは心音のリズムであると言われています
個人差がありますが、速いリズムで生活をしていると心拍数も速くなり、血流も多くなって、体に悪い影響を与えていきます
多くの楽曲は心音よりも速く、それを繰り返して聴いたり演奏したりしてると、そのリズムによって体内で打ち鳴らされている心音の数も多くなっていきます
学説があるのかないのかわかりませんが、人間の心臓は一生の心拍数が決まっているとも言われていて、無論速いリズムで生活している人ほど短命になってしまうと考えられます
ミュージシャンの多くが短命である原因はさまざまではありますが、心拍数が普段から高そうな人ほど、色んなものを巻き込むイメージがありますね
感情的になりやすいとか、浮き沈みが激しいなどの激情が隠れていて、表面的に見せない人でも、内面では激しく動いている人もいます
心に平穏を持たせるのは難しいとは思いますが、体をゆったりとしたリズムの中に投げていく方が効果的かもしれません
ちなみに心拍数と同じくらいのテンポは60〜80ぐらいのBPMとされています
また、脳波と同じリズムは116と少し速さで、これくらいだと集中力が増してくると言われています
BPM=1分間の拍数のことなので、1秒=1拍だとBPM60、0.5秒=1拍だとBPM120ということになります
脳波は0.5秒前後の速度とマッチするということになるので、それを意識して作業用BGMを作ってみるのも良いかもしれません
YouTubeで適当にググったものを貼り付けておくので、皆さんも探してみてくださいね
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100967/review/03631210/
公式HP:
