■誰よりもつよく抱きしめて
Contents
■オススメ度
物理的障壁のある恋愛映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.2.13(MOVIX京都)
■映画情報
情報:2025年、日本、124分、G
ジャンル:潔癖症に苦しむカップルの行く末を描いた恋愛映画
監督:内田英治
脚本:イ・ナウォン
原作:新堂冬樹『誰よりもつよく抱きしめて(光文社文庫)』
Amazon Link(原作)→ https://amzn.to/4hWR9dW
キャスト:
三山凌輝(水島良城:絵本作家、強迫性障害による潔癖症を患う)
(高校時代:北島岬)
久保史緒里(桐本月菜:書店員、良城の恋人)
(高校時代:竹下優名)
ファン・チャンソン(イ・ジェホン:スマホを絵本屋に忘れる青年、ビストロのシェフ)
穂志もえか(村山千春:良城と同じ悩みを抱える女)
酒向芳(水島正臣:良城の祖父、絵本屋のオーナー)
永田凜(木内早智子:月菜の親友)
岡本智礼(早智子の夫)
加藤侑大(凜空:早智子の息子)
北村有起哉(佐倉医師:心療内科医)
木村葉月(絵本屋の店員)
高尾悠希(ジェホンのレストランのウェイター)
山内慶太郎(中華料理屋さん)
野上智子(?)
安藤奎(カフェの店員?)
堀夏子(絵本屋のお客さん)
城戸嗣守(絵本屋のお客さん)
遊上なばな(麻耶の声、ジェホンの元カノ)
seb(?)
吉澤龍新(?)
■映画の舞台
神奈川県:鎌倉市
ロケ地:
神奈川県:鎌倉市
しかけ絵本専門店 メッゲンドルファー
https://maps.app.goo.gl/hrpaFpdqmz3b4C998?g_st=ic
寅堂
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りんどう鎌倉
https://maps.app.goo.gl/a8zTphMPp1MX5Vyt9?g_st=ic
鎌倉八座
https://maps.app.goo.gl/4p1fkh1Dhfp9d9gj6?g_st=ic
東京都:目黒区
スローテーブル
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■簡単なあらすじ
海が見える街にある絵本屋さんで働く月菜は、高校時代に知り合った良城と同棲生活を続けていたが、ある日を境に、良城は月菜をさわれなくなっていた
極度の潔癖症に陥っている彼は、絵本作家として駆け出しの身であり、次回作を待望されている作家でもあった
二人の生活はハンデがありながらも、いつの間にか習慣に溶け込んでいた
ある日のこと、絵本屋さんのお客さんがスマホを置き忘れてしまう
どうしようかと悩んでいるうちに電話が鳴ってしまい、月菜は持ち主かもしれないと思って電話に出た
だが、その電話は持ち主の恋人からの電話で、一方的に別れを突きつけて切れる、というものだった
その後、改めて持ち主から連絡が入り、月菜は落とし主のジェホンと出会うことになった
ジェホンはお礼をしたいと言い、自分が勤めているビストロへと連れていくことになった
テーマ:満たされるふれあい
裏テーマ:コミュニケーションは双方向
■ひとこと感想
原作は未読で、予告編だけの情報で鑑賞することになりました
さわれない設定がどういう理由かは知りませんでしたが、映画では強迫性障害による潔癖症と診断されていましたね
潔癖症の割には外出してカフェに行ったりできるのですが、そこでは自前の水筒で飲んでいたので、わざわざカップから入れたのだろうかとか、余計なことを考えてしまいました
恋人同士がふれあえないのですが、元々は大丈夫だったものが今ではダメという感じになっていましたね
その状態で満足できるのかどうかというところが命題ではありますが、映画ではそこまで行き着くことはありませんでしたね
なんとなく高校生ぐらいの恋愛の延長線上のように思えてしまいました
映画は、かなり展開がスローで、ひとつひとつを丁寧に見せていくのですが、あまりにも話が進まないので眠気との戦いになってしまいました
スマホの置き忘れがきっかけとなって再会しますが、ジェホンの元恋人も相手の反応も確かめずに一方的に喋って終わりというのは無茶な展開のように思います
自分の言葉に対する相手の反応を確かめてから別れる別れないに向かうと思うのですが、一言も発しないことが却って、その二人の関係を終わらせたようにも思います
ともかく、相手の気持ちを考えずに強引に話を進めていく人間ばかりが登場していましたね
月菜の友人も決めつけが強いし、良城の決断も独りよがりだし、月菜の嫉妬も向こう見ずだし、ジェホンも自分のペースに巻き込むだけのタイプになっていました
共感を得る人物がほとんどいないという稀有な恋愛映画で、その行動によって全員が傷つく方向にしかいかないというのは不思議でしたね
モジャのように距離を取って接する方が幸せに思えるのはどうなんだろうと思ってしまいました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画では、引用としての絵本があり、その内容が主人公の内面を代弁するという流れになっていました
その絵本を朗読する演出がなされていて、新作の方は二人で読むという構成でしたね
おしゃれではありますが、子ども向けの絵本なので、そこまで深みを感じるということはなかったように思います
物語は、ふれあうことができなくなった良城がその殻を破るというものですが、2年間の間に何があったのかわからないけどあっさりと治っているように見えました
手袋をせずに普通に本を扱っているし、握手もできるようになっていました
とは言え、握手って結構ハードル高めのコミュニケーションなので、それもクリアしてハグにまで行けるというのはほとんど治っているのに近いのかなと思ってしまいます
恋愛の障壁として「愛をどのように確かめ合うか」という命題があって、彼らが求めたのはぬくもりだったのでしょう
ふれて初めて伝わるぬくもりもあれば、言葉を介して心を温めるものもあります
映画では、絵本が重要なアイテムとして登場しているのですが、彼らの心が絵本によって温まっているという現実が描かれていましたね
なので、あえて体温を感じたいというところに行く必要性があるのかは何とも言えません
おそらくは、自分の心の中で感じた遠隔的なぬくもりというものを、接近的な温もりで確認したいのだと思います
そう考えると、ふれるというのは補完的な意味合いが強いのでしょう
でも、その確認行為には双方向に動く体温というものがあって、言葉無くして伝わるものがあると言えるのではないでしょうか
■強迫性障害について
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■人に温かみを与える方法
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102209/review/04769339/
公式HP: