■セプテンバー5


■オススメ度

 

世界初のテロ中継の裏側に興味がある人(★★★)

前線でしか知り得ない真実について感じ取りたい人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.2.14(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

原題:September 5(9月5日)

情報:2024年、ドイツ&アメリカ、95分、G

ジャンル:ミュンヘン五輪で起きたテロのライブ放送の裏側を描いた伝記映画

 

監督:ティム・フェールバウム

脚本:モリッツ・ビンダー&ティム・フェールバウム&アレックス・デビッド

 

キャスト:

ピーター・サースガード/Peter Sarsgaard(ルーン・アーレッジ/Roone Arledge:ABCスポーツの幹部)

ジョン・マガロ/John Magaro(ジェフ/ジェフリー・メイソン/Geoffrey Mason:ミュンヘンの管制室長、現場責任者に抜擢)

ベン・チャップリン/Ben Chaplin(マーヴィン・ベイダー/Marvin Bader:ABCスポーツの運営責任者)

 

レオニー・ベネシュ/Leonie Benesch(マリアンネ・ゲブハルト/Marianne Gebhardt:ドイツ語とヘブライ語を話す通訳)

Georgina Rich(グラディス・デイスト/Gladys Deist:ドイツ人通訳)

 

Zinedine Soualem(ジャック・レスガール/Jacques Lesgards:ABCスポーツの五輪中継チーム、ヨーロッパエンジニアリングのマネージャー、カメラ切り替え)

Marcus Rutherford(カーター・ジェフリー/Carter Jeffrey:中継スタッフ、16ミリで現地撮影同行)

Daniel Adeosun(ゲイリー・スローター/Gary Slaughter:中継スタッフ、アスリートになりすまして潜入)

 

Benjamin Walkerピーター・ジェニングス/Peter Jennings:ABCネットワークのニュースキャスター、1カメのスタジオアンカー)

Matthias Schum(ジム・マッケイ/Jim McKay:ジャーナリスト、2カメのレポーター)

 

Solomon Mousley(ルーンのアシスタント)

Caroline Ebner(ジュディ/Judy:編集のアシスタント、字幕作成)

Daniel Betts(水泳競技のディレクター)

Leif Eisenberg(ベン/Ben:屋外のカメラアシスタント)

Corey Johnson(ハンク・ハンソン/Hank Hanson:中継スタッフ)

Harry Waterstone(ラリー/Larry:ステージのアシスタント)

Andreas Honold(JJ:ステージのスタッフ)

Stefan Mittermaier(チャック/Chuck:VTR技術者)

Ferdinand Dörfler(ヘルマン・イェーガー/Hermann Jäger:ドイツ人技術者)

 

Robert Porter Templeton(ディレクターのアシスタント)

Stephen Fraser(コミュニケーター)

Leon Dragoi(照明担当)

Doris Meier(番組アシスタント)

Mark Ruppel(音響担当)

Christian Ulrich(カメラコントロール)

Günther Wernhard(番組のマネージャー)

Antje Westermann(スクリプトアシスタント)

 

Sebastian Jehkul(スタジオに来るドイツの警官)

 

Rony Herman(ダヴィド・バーガー/David Berger:人質に取られたアメリカ系イスラエル人の重量上げの選手)

Jeff Book(ダヴィドの父)

 

Kim Hanfland(ウンリケ・メイファート/Ulrike Meyfarth:西ドイツの陸上高跳び選手)

David Iselinマーク・スピッツ/Mark Spitz:アメリカ人水泳選手)

Nikita Borisov(ヴェルナー・ランペ/Werner Lampe:ドイツ人水泳選手)

Saeid Yazdani(マハメド・タラブルシ/Mohamed Tarabulsi:重量挙げの選手)

Stiev Neubert(トゥビア・ソコルスキー/Tuvia Sokolsky:逃げ出すことに成功したコーチ)

Rafael Peña(コーチのインタビューの通訳)

 

Karolina Gabinger(アンネリーゼ・グラエス/Anneliese Graess:現場に突入した主任刑事、テロリストとの交渉役)

 

Robert Gladeハンス=ディートリッヒ・ゲンシャー/Hans-Dietrich Genscher:ドイツの首相)

 

Immanuel Rahman(イッサ/Issa:テロリスト)

Paul Böhme(マスクをしたテロリスト)

Miguel Abrantes Ostrowski(ハンス・クライン/Hans Klein:ドイツ広報のチーフ)

 

Brendan Todd(アメリカ人インタビュアー)

Dirk Schepanek(ZDFの広報官)

 

Jordan Prince(警報の声)

John Figueroa(警報の声)

 


■映画の舞台

 

1972年9月5日、

ドイツ:ミュンヘン

 

ロケ地:

ドイツ:バイエルン

ミュンヘン/Munich

https://maps.app.goo.gl/9maehCa6sEWz54LU9?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

1972年、ドイツのミュンヘンにて夏季オリンピックが行われていた

会期も中盤に差し掛かった頃、ABCスポーツのスタッフは銃声らしきものを聞いた

マーヴィンは通訳のマイアンネを通じて警察に聞くものの、大した情報は得られなかった

だが、現地ラジオにて選手村でテロリストが選手を人質に取っていることがわかった

 

ジェフ、マーヴィンはルーンの許可を取り、スタジオカメラを外に出して中継をすることを試みる

さらに選手になりすましてスタッフを送り込み、16ミリで撮った内部の映像を挿入することになった

報道局はスポーツ局に任せられないと息巻くものの、現場にいるスポーツ局は譲ることはなかった

 

警察も料理人に扮装して侵入を試みるもののうまくはいかなかった

さらに選手村の施設にはテレビがあることがわかり、海外の放送も入ることがわかった

警察の動きをテロリストが中継で把握している事態になり、ジェフたちはどのように報道するかを問われることになった

そんな折、犯人グループが移動を開始しているという情報が入り、緊張感が増していく

 

テーマ:何を伝えるべきか

裏テーマ:隠される真実

 


■ひとこと感想

 

テロリストのテレビ実況がエンタメ作品で作られて公開していますが、この時期に「本物」が公開されることになってしまい、否応にも比較されてしまいますね

さすがに史実とエンタメを混同するのはナンセンスですが、映画の作りはどちらも虚構なので、緊迫感を作り上げているものが何かという参考になると思います

 

映画では、テロが起こる日の朝から描かれ、状況がわからないままテロが進行していく様子が描かれていきます

手柄を取りたいというよりは、現場にいる我々がやらずにどうするのかという気概が突入させていました

通訳が色んな声を拾っていき、それが現場の空気感を際立たせていたように思います

 

史実ベースではありますが、一般では知らないこともたくさん登場するので、パンフレットは作って欲しかったですね

ある程度の人間関係はわかりますが、撮影スタッフの役割などの解説とか、実際のタイムテーブルなどがどうだったのかを知りたいと思いました

作るのは大変だと思いますが、そう言った専門的な解説があれば、なおのこと実況中継などに興味を持てるのではないでしょうか

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作では、実際に行われたライヴ映像の裏側を再現していて、ラストの空港で起こっていることが実際には隠蔽されかかっていたことがわかります

現地にいたスタッフや、運営責任者のマーヴがかき集めた情報がジェフの元に集まる様子が描かれていて、かなり危険なラインまで入り込んでいました

選手のIDをつけて選手村の建物内に侵入とか、銃撃戦が起きているところにバイクで向かって撮影とか、なかなか無茶なことをしていたと思います

 

そんな中でも、「見ていることしかできない」というものがあり、犠牲者の家族が見ているかもしれない中でも報道すべきものは報道するというスタンスを貫いていました

ドイツ公共放送のDZFが伝える内容が本当かどうかの裏を取るよりも先に、それを信じて放送してしまうのですが、実際の顛末は全員死亡という「噂では」でエクスキューズが通じるとは思えない「誤報」になっていたと思います

 

ドイツがどのような意図で「人質は無事」を流そうとしていたのかはわかりませんが、その流れに乗ってしまったのが社長のルーンで、ジェフはそれに従ったまでとも言えます

祝杯を上げる中で突きつけられた真実は、史実を知らずに観た人には衝撃的なものだったでしょう

放送史に残るというものの、急転直下で評価が真逆になってしまいました

結局のところ、広報官が伝える内容から「嘘」を見抜くことになりますが、どこの国でも、大本営発表ほど信用できないものはないのだなと思い知らされます

 


■事件について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■報道の在り方

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/102986/review/04772681/

 

公式HP:

https://september5movie.jp/

アバター

投稿者 Hiroshi_Takata

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA