■ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた
Contents
■オススメ度
音楽映画が好きな人(★★★)
家族愛のテーマに興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.2.3(イオンシネマ近江八幡)
■映画情報
原題:Dreamin‘ Wild(夢見る大胆さ)
情報:2022年、アメリカ、110分、G
ジャンル:30年前に制作したアルバムが発掘されたミュージシャン家族を描いた音楽映画
監督&脚本:ビル・ポーラッド
キャスト:
ケーシー・アフレック/Casey Affleck(ドニー・エマーソン/Donnie Charles Emerson:音楽を続けている弟、「マルタレコード」経営者)
(10代:ノア・ジュプ/Noah Jupe)
ウォルトン・ゴギンズ/Walton Goggins(ジョー・エマーソン:/Joe Emerson:音楽をやめた兄)
(少年期:ジャック・ディラン・グレイザー/Jack Dylan Grazer)
ズーイー・デシャネル/Zooey Deschanel(ナンシー/Nancy Sophia Emerson:ドニーの妻)
Claire Yarber(アヴェア・エマーソン/Avea Emerson:ドニーの娘)
Charles Charlebois(チャンス・エマーソン/Chance Emerson:ドニーの息子)
ボー・ブリッジス/Beau Bridges(ドン・シニア/Don Sr.:ジョーとドニーの父、農場経営者)
Barbara Deering(サリーナ・エマーソン/Salina Emerson:ドニーとジョーの母
Dacey Else(マリア/Maria:ドニーの妹)
(成人期:Amandaree Fox)
Maeve Campbell(ローズ/Rose:ドニーの妹)
(成人期:Cari Wilton)
クリス・メッシーナ/Chris Messina(マット・サリヴァン/Matt Sullivan:兄弟に再販盤を打診する音楽プロデューサー)
ジャック・フライシャー/Jack D. Fleischer(ジャック・フライシャー/Jack Fleischer:発掘したコレクター、本人役)
Elizabeth O’Brien(ハイディ/Heidi:ドニーの若年期の彼女)
Rich Morris(スティーヴン・クルツ/Steven Kurutz:ニューヨークタイムズの記者)
Carlos L. Fox(カルロス/Carlos:現在のドニーのバンドのベース)
Dougie Dawson(ディオン/Dion:現在のドニーのバンドのキーボード)
Callan Spafford(エルドン・ケメラー/Eldon Kemmerer:ドニーの若年期の友人)
Lowell Deo(ラジオのホスト)
Carson Verity(ローナ/Lorna:バーに来る要注意女)
Jhon Goodwin(クライド・バンディ/Clyde Bundy:ドニーの若年期の友人)
Lily Silver(リンダ/Linda:ドニーの若年期の友人)
McKenna Ralston(リンジー/Lindsay:ジョーにサインをもらうファン)
Bonni Dichonne(ベビーシッター)
Paige Kirldy(パーティーの客)
Ryan Chen(パーティーの客)
Marc Dahlstrom(ステージマネージャー)
Oliver Pohalad(ヘイディのダンスの相手)
Nike Imoru(撮影クルー)
MatthewRindge(撮影クルー)
Don Emrson, Sr.(近所に住む人)
Joe Emerson(ファームバンドのメンバー)
Dave Emerson(デイヴ:バーテンダー)
【『When a Dream Is Beautiful』演奏メンバー】
Donnie Charles Emerson
Nacncy Sophia Emerson
Joe Emerson
Brian Allen
Philip Towns
Chris Powel
■映画の舞台
1979年&2011年、
アメリカ:ワシントン州
フルーツランド
https://maps.app.goo.gl/HfP1EHq8gR5yairh8?g_st=ic
スポーカン
https://maps.app.goo.gl/7Fpg6dmPh4BtkGm47?g_st=ic
ロケ地:
アメリカ:ワシントン州
フルーツランド
■簡単なあらすじ
2011年、ワシントン州スポーカンにて録音スタジオを経営しているドニー・エマーソンと妻ナンシーは、経営難から店を畳むかどうかを思案するほどに陥っていた
娘アヴェアと息子チャンスはまた幼く、子どもの世話をしながらスタジオを経営し、音楽仲間たちと一緒にショーなどを行っていた
ある日のこと、兄のジョーから奇妙な電話が掛かってきた
それは、30年前に自主制作した「Dreamin‘ Wild」のことを知った音楽会社が「再販したい」と言っているという話だった
プロデューサーのマット・サリヴァンはドニーの父が経営している農場を訪れ、熱い思いを語りだす
にわかに信じがたいものだったが、コストもかからずリスクもないとのことでセカンドチャンスに乗ることにした
ジョーは音楽から離れて父の農場を手伝っていて、30年前を再現するのを手伝うことになる
それは、再販の売れ行きがよく、コンサートを開きたいという申し出があったからだった
ドニーは現在のパートナーであるナンシーに気遣いながらも、セカンドチャンスに戸惑いを見せていた
それは、30年の間に彼が抱えてきた苦悩ともう一度向き合うことになるからだったのである
テーマ:夢を見ることの意味
裏テーマ:求められるものとやりたいこと
■ひとこと感想
さすがにこのデュオの存在は知りませんでしたが、兄弟デュオのセカンドチャンスという物語に興味を持って鑑賞してまいりました
映画の本質は、家族の絆と再生であり、才能のある弟と才能のない兄が過ごしてきた30年の年月というものが、双方にどんな思いを育ませたのか、というところが描かれています
兄弟のいる人ならわかると思いますが、話さなくてもわかると思う反面、どうしても話せないことがあるという本音があって、でもそれよりも優先しなくてはいけないものができた時にどうするかというのはとても重大なことのように思います
映画では、音楽を続けてきたドニーが15歳に立ち帰らなればならない苦悩を描き、弟のチャンスのために何かしたい兄が描かれています
30年もスティックを握っていなければ感覚を取り戻すのも大変で、その30年前でも才能には雲泥の差がある
そんな時に転がり込んだチャンスを手にするためにどうするのかという苦悩が描かれていました
コンサートの中で押し殺したドニーの思いが重なるシーンがあるのですが、あのコンサートは和解の後ならば、違うものを生み出していたのかもしれません
実話ベースということでとても重たい部分がありますが、「夢を見て挫折することと、夢を見ずに過ごすことのどちらが良いのか」という問題を考えるとき、私としては「やりたいことを形にしての残すこと」がとても大切なのだなと感じました
デュオのことを知らなくても問題ない映画なので、音楽映画好きなら外せない一本なんじゃないかな、と思いました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
史実ベースなのでネタバレがあるのかは分かりませんが、日本で知っている人の方が少ないと思うので、その顛末というのは結構ショッキングなもののように思えるかもしれません
どこまでが実話かと言えばわからない部分はありますが、ラストのコンサートに本人が出演し、家族が観客席にいることを考えると、その内容に満足されているのかな、と思いました
映画では、30年間音楽の道を諦めなかったドニーの元にセカンドチャンスが訪れるのですが、それはその当時のブームにかろうじて引っかかったような細い糸だったと思います
ドニーはそれを最高の形にしたいのですが、それは彼が30年間抱えてきた葛藤の払拭にも繋がるものでした
でも、コンサートでは何も起きず、好意的なファンたちに囲まれた祝福があるだけで、プロ目線のドニーとしては単なる家族バンドがお披露目をしただけに過ぎないと感じていました
それでも、このデュオの魅力はその家族で紡ぐというところに意味があって、天才ドニーだけが全ての魅力の原点ではないのですね
後半のコンサートの前にファンからサインをねだられるのですが、ジョーにサインをもらおうとする女性がいたりします
彼女の中に聞こえている何かには、ドニーを支えるジョーの音があって、それが音楽の魔法となって、30年ぶりのギフトを与えることになったのだと思います
■夢を見ることの意味
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■家族と音楽
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102681/review/04734475/
公式HP:
https://sundae-films.com/dreamin-wild/