■アンデッド/愛しき者の不在
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■オススメ度
新感覚のゾンビ系映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.1.30(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Handtering av udode(不死の処理)、英題:Handling The Undead(不死の処理)
情報:2024年、ノルウェー&スウェーデン&ギリシャ、98分、G
ジャンル:愛する人が死んだ時の状態で戻ってくる様子を描いたスリラー映画
監督:テア・ビスタンダル
脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクビスト&テア・ビスタンダル
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクビスト/John Ajvide Lindqvist『Handling the Undead』
キャスト:
ビョーン・スンクェスト/Bjørn Sundquist(マーラー/Mahler:孫を掘り起こす男、アナの父)
レナーテ・エインスベ/Renate Reinsve(アナ/Anna:息子を亡くした母)
Dennis Østby Ruud(エリアス/Elias:アナの亡き息子)
ベンテ・ボシュン/Bente Børsum(トーラ/Tora:パートナーを失った富裕層の女)
オルガ・ダマーニ/Olga Damani(エリーザベット/Elisabet:還ってきたトーラのパートナー)
アンデルシュ・ダニエルセン・リー/Anders Danielsen Lie(ダヴィッド/David:妻を事故で失う夫、コメディアン)
バハール・パルス/Bahar Pars(エヴァ/Eva:交通事故に遭う妻)
イネサ・ダウクスタ/Inesa Dauksta(フローラ/Flora:ダヴィッドの反抗期の娘)
キアン・ハンセン/Kian Hansen(キアン/Kian:誕生日直前に母を失った息子)
Jan Hrynkiewicz(ピーター/Peter:フローラの彼氏)
Hedda Munthe(ピネリ/Pinelli:エヴァの主治医)
Anders Dybwad(アナの前に現れる溺死体)
Denise Trankalis(アナの同僚)
Emma Damskau(アナの同僚)
John Ajvide Lindqvist(エリーザベットの葬儀社の社員)
Andreas Cappelen(ウサギ売り)
Monica Csango(レポーターの声)
Anders Rønning(警官の声)
Gunhild Finne Nilsen(警官の声)
■映画の舞台
ノルウェー:オスロ
ロケ地:
ノルウェー:オスロ
■簡単なあらすじ
ノルウェーのオスロに住むアナは、息子エリアスを失った悲しみから引きこもりのような状態になっていた
アナの父マーラーは心配して食事を届けたりするものの、アナはその行為を受け取らなかった
その街では、パートナーを亡くしたトーラは、富裕層の住むアパートで寂しい時を過ごし、ある4人家族は幸せな時間を過ごしていた
ある日のこと、4人家族の母エヴァは事故に遭ってしまい、帰らぬ人となってしまった
夫のダヴィッドは悲しみに打ちひしがれながらも、反抗期の娘フローラと、誕生日目前に母を失った息子キアンの世話に手を焼くことになった
だが、その日を境に3組の家族には奇妙な出来事が起こり始める
街中が停電になったそのあと、マーラーはエリアスの声を墓の中から聞いてしまい、墓を掘り返してしまう
さらに、トーラの元には死んだはずのエリーザベットが帰ってきて、冷蔵庫を開けて食事をしていた
また、死んだはずのエヴァは脈が戻り、前例のない状態で蘇生してしまうのである
テーマ:喪失を埋めるもの
裏テーマ:アンデッドは何を癒すのか
■ひとこと感想
愛する人がゾンビのような姿で帰ってくるというもので、それに対するそれぞれの家族の反応が描かれていました
掘り返した後に、それまで同様に接するマーラーとアナ、トーラも同じように接していきます
エヴァに関しては家族それぞれで反応が違い、子どもたちは戸惑いつつも距離を置くという感じになっていました
見た感じも普通には見えないものの、スキンシップを図る人もいて、それだけで気持ちの悪さというものがありました
エリアスが死んだことを受け入れていたはずのアナも、エリアスとの再会に涙しますし、トーラも「冷たい」と言いながら冷静に対処していたりします
相手が動くことで生きているように思えるのですが、反応が読めないので、生きている実感を感じられず、気持ち悪さを感じてしまうと思います
映画は、超常現象によって生き返ったことになっていますが、そのカラクリなどを紐解く映画ではなかったですね
あくまでも、愛する人が生き返ったらどうするかというもので、それぞれの選択が待っているという感じになっていました
誰が正常ということはありませんが、それぞれが不死体と接した結果取る行動というのが印象的だったと思います
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画では、3つの家族を同時に描いていくのですが、かなりスローテンポな流れになっていて、かつ重厚な音楽がかなり眠気を誘います
生き返ったとしても、これまでと同じことはできないので、それによって「相手が死んだこと」を受け入れていく感じになっていました
トーラの選択は、一人になる寂しさからの逃避になっていて、彼女はエリーザベットが死んでいることを受け入れていました
アナもまた、エリアスと同じ日々を過ごせないことを理解していましたが、マーラーはいまだに受け入れられていないように思えます
ダヴィッドの家族だけは、生きているのに家には帰っていないのですが、家族で会いに行くことで再会を果たしています
それでも、そこにいたのが母親なのかはなんとも言えず、子どもたちの戸惑いと言うものが素直な反応のように思えます
肉体が蘇っても、魂をそこに感じられなければダメで、追い討ちをかけるように「生きていないことを再認識させられる映画」だったように感じられました
■生き返りがもたらすもの
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■勝手にスクリプトドクター
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102639/review/04720265/
公式HP: