■KIDDO キドー
Contents
■オススメ度
母と娘の破天荒なロードムービーに興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.4.23(京都シネマ)
■映画情報
原題:Kiddo(劇中翻訳「お嬢さん」、子どもに対する親しみを込めた呼びかけ)
情報:2023年、オランダ、91分、PG12
ジャンル:訳あり母親と旅を続ける11歳の少女を描いたロードムービー
監督:サラ・ドビンガー
脚本:ネーナ・ファン・ドリル&サラ・ドビンガー
キャスト:
ローザ・ファン・レーウェン/Rosa van Leeuwen(ルー/Lu:施設で暮らす11歳の少女)
フリーダ・バーンハード/Frieda Barnhard(カリーナ/Karina:ルーの母、自称ハリウッドスター)
Slang(ヘンク/Henk:ルーの愛蛇)
アイサ・ウィンター/Aisa Winter(へニー/Hennie:ルーの養母)
マクシミリアン・ルドニツキ/Maksymilian Rudnicki(グジェゴシュ/Grzegorz:爆竹少年)
リディア・サドウカ/Lidia Sadowa(カリーナのいとこ)
Indy-Rose Kroonen(ニッキ/Nikki:いとこの娘)
Djayklin Lima(ラヴィ/Ravi:いとこの弟)
Lola van Zoggel(ローラ/Lola:ルームメイトの女の子)
Fien Lindenhovius(フィエン/Fien:施設の子ども)
Heleen Post(ヘレン/Heleen:レストランの母親)
Yanoah Kronnen(ヤノア/Yanoah:レストランの少年)
Luke Peters(里子)
Sam Dagher(怒るフランス人トラック運転手)
Anna Adamska(国境警備隊)
Agnieszka Przyborowska-Mitrosz(ドイツのモーテルの受付)
Piotr Mitrosz(受付の彼氏)
Tomasz Mleczek(ヴォイチェフ:食い逃げされるレストランの店長)
Jakub Karwacki(スパイダーマンの格好をした少年)
Alix Adams(乗せてくれるトレーラー運転手)
Kazimierz Fików(レストランの男性客、シリアルキラー)
Janina Matejuk(レストランの老女客、怖い魔女)
Izabela Pogonowska-Pomper(カリーナの母)
Przemyslaw Bieganski(ドイツ人の受付係)
■映画の舞台
オランダ~ドイツ~ポーランド
ロケ地:
ポーランド
■簡単なあらすじ
ある日のこと、オランダの児童施設で生活をしている11歳の少女ルーの元に、疎遠だった母親から電話が入った
養母のヘニーから「明日の朝に母親が来る」と告げられたルーは、喜んでその時を待っていたが、結局約束の日には来なかった
ルーの母カリーナはハリウッドのトップ女優と言っていたが、実際のところはわからない
ルーも話半分に聞いているようで、スタントマンか何かの裏方をしているのだと思っていた
翌日、腕にギプスを巻いて登場したカリーナは、ルーを連れてどこかで向かい始めた
ルーはその日のうちに戻るものだと思っていたが、カリーナは「母の家に行って、隠してあるお金を取り戻す」と言い出す
祖母の家はドイツを超えたその先ポーランドにあり、とても日帰りができるような距離ではなかった
ルーは秘密裏にヘニーに居場所を知らせ続けるものの、カリーナは「私たちはボニー&クライド」と言い出し、逃亡っぽくポーランドへと向かうことになったのである
テーマ:一日一回の叫び
裏テーマ:母親が遺すもの
■ひとこと感想
オランダからドイツを経由してポーランドに向かうという物語で、訳ありの母親とその娘の破天荒な旅が描かれていました
ところどころで登場する火薬少年のような不思議なキャラもいましたが、退屈なく観られる映画だったと思います
劇中でもしきりに「ボニー&クライド」の話が出て来るのですが、これを踏まえると母親は「出所してきた」のかな、と思いました
何らかの罪を犯し、そのお金を実家に隠して投獄されたというもので、彼女が「逃亡者」と言っていたのは嘘ではないのだと思います
その辺りのことは完全にスルーされていますが、ルーが大人になったらわかることのように思えますね
ともかく、一日に一度叫ばないとおかしくなる母親との破天荒な旅を眺めているだけでも面白いので、そう言った楽しみ方ができるならOKなのだと思います
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
カリーナは何をしてあのお金を得たのかはわかりませんが、おそらくは強盗か何かをしでかしたのでしょう
まさか「ボニー&クライド」と同じことをしたとは思いませんが、あながちハッタリでもないのかな、と思ってしまいます
火薬少年が「ボニーとクライドは最後は死ぬんだぜ」と言いますが、それを予期してカリーナは姿を消したのかもしれません
ある意味、最後に親らしいことをしたいという想いがあり、さらに娘らしいこともしたかったのでしょう
でも、母の健康状態が悪くても知らせなかったのは、いとこ自身がカリーナを一族の恥だと思っているからのように思えます
それぐらい関係性が悪いことは示されていて、家の中に入れるのすら嫌がっていましたね
いとこの娘といとこの弟らしき人物はそこまで嫌悪感はなかったようですが、その話を知らないからなのかな、と思いました
映画は、オランダからドイツを経由してポーランドに行くのですが、あまりロードムービーっぽさを感じませんでした
一応は、それぞれの国のレストランとかモーテルが登場するので、地元民なら感じられる風景などはあったのかなと思います
母親としては最低だと思いますが、唯一の教訓は「一日一回は叫ぶこと」でしょうか
思い通りにならない世の中を生きていく上で、彼女なりのアドバイスがそこに凝縮されていたように思いました
■人生における叫びの意味
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■ルーのこれから
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103352/review/04995268/
公式HP:
https://culturallife.co.jp/kiddo_film/