■未来
Contents
■オススメ度
叙述系トリックのミステリーが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.5.8(イオンシネマ久御山)
■映画情報
情報:2026年、日本、130分、PG12
ジャンル:不幸な生い立ちの女性たちの奮起を描いたミステリー映画
監督:瀬々敬久
脚本:加藤良太
原作:湊かなえ『未来』
キャスト:
黒島結菜(篠宮真唯子:小学校の教師、章子の小学校4年生の時の担任)
山﨑七海(佐伯章子:30歳の自分からの手紙を受け取る中学生、真唯子の教え子)
(小学生時代:真木ことか)
(大人の章子の声:西野七瀬)
野澤しおり(須山亜里沙:章子の親友)
(小学生時代:尾杉麻友)
田辺りく(須山健斗:亜里沙の弟)
和田光沙(亜里沙の母、写真)
カトウシンスケ(亜里沙の父、早坂の友人)
松坂桃李(佐伯良太:章子の父)
北川景子(佐伯文乃:章子の母)
玉置玲央(早坂誠司:文乃の恋人、フランス料理店のシェフ)
坂東龍汰(原田勇輝:真唯子を気遣う青年、映画好き)
内藤あい紗(勇輝の妹)
大浦理美恵(勇輝の母)
山本東(勇輝の父)
細田佳央太(樋口良太:真珠に想いを寄せるクラスメイト、高校時代)
藤本洸大(布施晃:良太の高校時代の親友)
丹羽希成(布施の彼女っぽいクラスメイト)
近藤華(森本真珠:総一郎の娘、樋口の想い人)
吹越満(森本総一郎:県議会議員)
加藤侑大(森本誠一郎:総一郎の息子、ビデオ)
佐藤寛子(真珠の母、ビデオ)
共田すず(後藤実里:章子の中学校時代のクラスメイト)
(小学生時代:諏訪結衣)
小橋めぐみ(実里の母、PTA役員)
宮川一朗太(実里の父、医師)
戌井昭人(真唯子の叔父、麺工房)
占部房子(真唯子の叔母)
中村優子(真唯子の疎遠の母)
一條眞紀子(篠宮君江:真唯子の祖母)
黒沢あすか(時任冴美:映像系会社の社長)
小林リュージュ(カラオケビデオの相手役)
利重剛(猪川:ホテル「森いのや」のオーナー)
岩谷健司(ホテルの上客)
大鷹明良(真珠を買う男)
三浦誠己(取り調べの刑事)
木竜麻生(取り調べの刑事)
吉本菜穂子(中学校の時代の章子の担任)
長尾卓磨(小学校の学年主任の先生)
奥瀬紅流(本谷:潔癖症のクラスメイト)
古川凛(小林智美:中学時代のクラスメイト、文芸部)
泉有乃(中学校時代のクラスメイト、実里の友人)
竹下優名(立花恵:中学校時代のクラスメイト、実里の友人)
(小学校時代:照井野々花)
川辺慶乃(今井彩:中学校時代のクラスメイト)
守重真平(重松浩平:中学校時代のクラスメイト)
川崎希(中学校時代のクラスメイト)
桜木七穂(中学校時代のクラスメイト)
日野翔梧(小学校時代のクラスメイト、ひいきコールする男子)
井上真希(小学校時代のクラスメイト)
養田有里(小学校時代のクラスメイト)
髙野心(小学校時代のクラスメイト)
石関めぐ(小学校時代のクラスメイト)
稲垣結愛(小学校時代のクラスメイト、実里の友だち)
海老澤灯(小学校時代のクラスメイト)
三浦大侑(小学校時代のクラスメイト)
北村玲(小学校時代のクラスメイト)
石川萌々花(小学生)
沖知来(小学生)
森寧々(町田:看護師)
直井忠道(小学校の校長)
関本昇平(小学校の先生)
長谷川夏海(小学校のPTA)
宮島はるか(小学校の先生)
飯野遠(小学校のPTA)
美波亜美
樋渡三紗
中村謙志
愛弥
Rina.
山本夏夢(遊園地のダンサー)
山本珠暉(遊園地のダンサー)
原友貴枝
石川温美
飯牟禮さゆり(遊園地のダンサー)
Miotchery
松本多映子
斎藤のどか
大宮由依
尾関晃輔
TOHRU☆
御舩康太
Taichi
ウェザーフォード美輝
■映画の舞台
1999年、
三重県
2012年8月&2013年、
東京
2018年、2020年、2023年、2024年
奈良県:桜井市
ロケ地:
埼玉県:飯能市
休暇村 奥武蔵
https://maps.app.goo.gl/2PvL4WF1ay5WRRaW6?g_st=ic
三重県:志摩市
志摩スペイン村(東京ドリームランド)
https://maps.app.goo.gl/icBQUNziTjryEarG6?g_st=ic
奈良県:桜井市
桜井市桜井西中学校
https://maps.app.goo.gl/SA9C3ypNMGoQErRt7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
小学校の教師を務めていた真唯子は、自身が受け持っていた生徒・章子を気にかけていた
彼女は最愛の父・良太を亡くし、それを機に母親・文乃もおかしくなってしまった
なんとか母子で支え合いながら生きてきたが、章子に感化しすぎた真唯子は他の生徒からそのことを指摘され、カッとなって生徒に手を出してしまった
保護者から突き上げを喰らう中、かつて生活のために行なっていた「あること」が発覚し、教職を追われることになってしまった
章子は中学生になり、母にもフランス料理店のシェフ・早坂と言う恋人ができた
早坂は独立開業することを決意し、文乃たちも店を手伝うようになった
だが、中学に入ってからも小学校時代の因縁は消えることなく、真唯子に手を挙げられた実里は、章子をターゲットにしたいじめを始めてしまう
だが、そんな章子を救う生徒・亜里沙がいて、二人はとても親密な仲になっていった
亜里沙の父が早坂の友人だったこともあり、彼女の妹・健斗と一緒に過ごす時間も増えていった
そんな中、章子は小学校時代から「20年後の自分」が差出人となっている奇妙な手紙を受け取っていて、それに対して出すことのない返事を書き留めていった
そして、あることをきっかけにして、亜里沙とともに「計画」を立てる
そして、それを果たした後に一緒に憧れのドリームランドに行こうと約束を果たすことになったのである
テーマ:連鎖を打ち消す決意
裏テーマ:支え合いを生む同調
■ひとこと感想
湊かなえ原作の映画化ということで、かなり難しいのではないかと思っていました
未来の自分から届く手紙を受け取った少女が主人公で、そんな彼女を見守ってきた教師・真唯子が語り手となって、彼女の顛末を描いていくことになります
モノクロシーンの語り方で、彼女が何かをして、どうにかなったということが分かりますが、小説の帯などの紹介文では思いっきりネタバレになっていましたね
ある程度調べていったために、鑑賞前から方々でネタバレを喰らうことになりました
映画は、特定の人物が実は同一人物だったという流れになるのですが、小説だとうまく誤魔化せても、映像になると「ミステリーでもなんでもない」という感じになってしまいますね
このキャラとこのキャラは同一人物なんだろうなあというのは雰囲気でわかりますし、後半のサプライズ感は薄めで、「やっぱりね」という感じになっていました
この世には救いなどなく、悪い大人しかいないという世界で、とにかく成人男性でもまともな人は数えるぐらいしかいないという感じでした
女性側もいじめっ子を筆頭に、これでもかというぐらいに悪人が登場し、理不尽な世界で食い物に慣れてしまう少女たちが描かれていきました
後半にスカッとする展開があれば良かったのですが、そのシーンもちょっと蛇足気味という感じで、原作準拠なのだと思いますが、余韻を残して描ききらない方が良かったように思います
あと、勝手な思い込みでしたが、エンディングにUruの楽曲が流れるんじゃないか、って思ってしまいましたねえ(イメージソングがUruの「さすらいの唄」でしたね)
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画は、時系列と場所が交錯する流れとなっていて、起点としての一番奥底は「文乃と良太の高校時代」ということになります
文乃=真珠という構図から、自分の息子が妻の不注意で亡くなったことをきっかけに、暴力が真珠に向くという流れになっていました
そんな彼女と関わりを持つことになった良太は、真珠のある決意に関わっていくことになります
そして、計画はうまくいくものの、二人は離れ離れになってしまいました
この過去譚の先にあるのが、良太と真珠が再開した世界となり、この二人が新しい世界で生きていくという流れになっています
そうして生まれたのが章子であり、良太の死によって、早坂が家庭内に入ったことで、さらなる悲劇を呼び起こすことになりました
真珠と文乃の雰囲気がほぼ同じだったので、この正体の暴露はそこまでサプライズに見えなかったのは残念でしたね
映画では、章子と亜里沙の尊属殺人というものが計画され、それがある人物が書き残した手記の再現であったことも仄めかされています
過去と未来で同じようなことが起き、それに巻き込まれた子どもたちが同じようなことをしてしまう
その連鎖の中に関わることになった真唯子も壮絶な過去があって、ということになり、同じような痛みを抱えているからこそ、そこに手を差し伸べたいと思うようになります
それでも「なんで今なのよ!」という予告編でバラされたセリフは意外なところで登場しましたね
これも「見せすぎ」の一環のように思えてなりませんでした
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
本作は、悪い大人の餌食になった少女たちを描いていて、これでもかというくらいに連鎖して、多発する様子が描かれていきます
さらに、ほとんどの人物に繋がりがあるという狭い世界の話になっていて、悪人は殺される以外の処罰を受けないことになります
誰でも真似できそうな殺害方法になっているのがアレですが、授業でダメだと教わった記憶がありますねえ
映画は、いわゆる叙述的な内容になっていて、これをどのように映像化するかというところが難しかったと思います
真珠=文乃、二人の良太は同一人物ということなのですが、樋口も佐伯もともに下の名前で呼ぶシーンはなかったですね
真珠と文乃は雰囲気で同一人物と分かりますが、章子の父が妻と娘に授けた名前を繋げると「文章」になる、というのは少し短絡的な感じがしました
原作準拠なので仕方ありませんが、その文章そのものが父の手記となっていて、それは「問題は自分で解決するしかない」という遺言のようにも思えてしまいます
結局のところ、父と同じ方法にて悪人を殺害するという構図になっていて、その連鎖を真唯子が止めるという感じになっています
逃げ切れるとも思えませんが、どうやって捕まったのかも謎でしたね
モノクロのシーンは取り調べのようでしたが、そこで語ったことが映画の本編だとすると、あなたはそこまでは知らないでしょう、と思ってしまいます
なので、そこは父と同じように、少年院にて自分の行いを書き記した章子の手記を真唯子が読む、という流れの方がしっくりくるなあと思いました
ちなみに、本作では問題解決を根本から行う様子が描かれていますが、彼女たちをどうやって救えたかということを考えると、結局はあのような方法に行き着くのだと思います
追い詰められた人間は何をするか分かりませんが、そうさせるほどの何かが付随するというのが、殺人事件における根底にあるものだと考えられます
それでもなお、自分の将来をそのまま続けたいという自分勝手な部分は存在していて、そこに受容が必要だと思っている人はいないのでしょう
ある種の自己完結的な部分はありますが、自分の未来を守るための行動で未来を閉ざすということはイコールではないので、それこそが人間の業のように思えてしまします
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/105074/review/06485235/
公式HP:
