■デュオ 1/2のピアニスト


■オススメ度

 

ピアノ音楽映画が好きな人(★★★)

実話ベースの映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.3.3(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

原題:Prodigieuses(驚異的な)

情報:2024年、フランス、109分、G

ジャンル:双子のピアニストの苦難の道のりを描いた伝記映画

 

監督:フレデリック・ポティエ&バランタン・ポティエ

脚本:フレデリック・ポティエ&バランタン・ポティエ&サビーヌ・ダバディ&クレール・ルマレシャル

 

キャスト:

カミーユ・ラザ/Camille Razat(クレール・ヴァロワ/Claire Vallois:ピアニストを目指す双子の姉妹、姉、モデルはAudrey Pleynet)

   (幼少期:Milla Dubourdieu

メラニー・ロベール/Mélanie Robert(ジャンヌ・ヴァロワ/Jeanne Vallois:ピアニストを目指す双子の姉妹、妹、モデルはDiane Pleynet)

   (幼少期:Lucie Usal

 

フランク・デュボスク/Franck Dubosc(セルジュ・ヴァロワ/Serge Vallois:双子の父、元水泳選手)

イザベル・カレ/Isabelle Carré(カトリーヌ・ヴァロワ/Catherine Vallois:双子の母、元ファッションデザイナー)

 

アウグスト・ヴィトゲンシュタイン/August Wittgenstein(クラウス・レナート/Lenhardt:クレールを指導する先生)

エリザ・ダウディ/Elisa Doughty(フィッシャー先生/Frau Fischer:ジャンヌを指導する先生)

François Le Liepvre(学長)

 

Thomas Landbo(アイヴィン・レンネ/Eivind Rinne:コンサートの指揮者)

Mario Forte(ハビエル・ゴメス/Javier Gomez:ピアニスト)

 

Lennart Betzgen(ダニエル/Daniel:クレールを慕う学生)

Lola Aubrière(ロレナ/Lorena:ライバル学生、レナートの教え子)

Meledeen Yacoubi(ジミー/Jimy:ダニエルの友人)

Thibaut Deschler(フランク/Franck:ダニエルの友人)

Nina Mazodier(ブリット/Britt:ダニエルと話す女生徒)

 

Karim Wallet(潜水競技のマネージャー)

Rémi Carlier(幼少期の大会に参加する子どものピアニスト)

Marceau Potier(絵画教室の生徒)

Raymond Beyeler(学校の管理人)

Derek Simon Robin(舞台監督)

 

Manuel Sinor(リウマチの専門医)

Xavier de Guillebon(外科医)

Marion Vidal(看護師)

Morgane Carradec(看護師)

Mathilde Wambergue(CIOのカウンセラー)

Patricia Boulogne(ユートニーの教授、復帰の手助けをするトレーナー)

 

Leander Jona Hartmann(急いでいる学生)

Jean-Claude Matthey(観客)

 


■映画の舞台

 

フランス:アンデス地方

 

ドイツ:

カールスルーエ/Karlsruhe

https://maps.app.goo.gl/MwjxVBc71RwUZ7xA9

 

ロケ地:

フランス:パリ

国際大学都市/Cité Universitaire Internationale

https://maps.app.goo.gl/MpseZXjQEqPnmYzaA?g_st=ic

 

フランス:Yvelines

Bailly

https://maps.app.goo.gl/2KLX4A4PQA9ZR8WA7?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

フランスのアンデス南部に住んでいる双子のクレールとジャンヌは、幼少期からピアノが大好きで、いつも一緒に練習をしていた

1番であることに意味を感じている父セルジュは、本格的に指導を始めることになり、家計は母カトリーヌが支えることになった

屋根の修理もままらないほどの困窮だったが、すべてを二人のピアノに注いでいた

 

その後、二人はドイツにある音楽学校に通うことになり、クレールはレナート先生、ジャンヌはフォッシャー先生の指導を受けることになった

レナート先生は学校の代表を決める立場にあり、著名な指揮者リンネを迎えてのコンサートが控えていた

ソリストを指導するのはレナートで、まずは学校で1番にならなければならない

学校にはレナートの教え子ロレナもいて、狭き門だと思われた

 

だが、クレールの演奏はレナートの心を動かし、彼女がソリストに選ばれる

ジャンヌは複雑な思いを抱えながらも、フィッシャー先生の指導を受け続けた

 

そんな折、クレールは同級生ダニエルから誘いを受けることになり、夜の街に繰り出した

そこで余興のセッションを行うものの、それを知った父が激昂して怒鳴り込んできた

だが、その日を境に、クレールは不調に陥り、レナートは代わりを探そうと考え始めるのである

 

テーマ:音楽に向き合う姿勢

裏テーマ:双子とは何者か

 


■ひとこと感想

 

タイトルと予告編で完全ネタバレしている作品で、この内容なら「二人で一緒に弾いているビジュアル」は出さない方が良かったと思います

特に邦題の副題が最悪で、これだと映画の前半部分が退屈になってしまうでしょう

なので、双子がそれぞれソリストを目指しつつ、その仲がどうなってしまうのか、と言うところに主眼を置いた方が良かったように感じました

 

映画では、フランスの田舎町からドイツの名門校に入ると言う流れになっていて、そのハードルの高さというのはそこまで強調されていません

そもそもモデルになった二人は実在の人物ですが、映画では名前を変えているので、実話に着想を得たという半分フィクションと考える方が良いと思います

そんな中で、王道的なピアノ映画になっているのですが、最大の驚きがネタバレしちゃっているので、そこでアガるかどうかは微妙な感じに仕上がっています

 

年頃なので恋愛などもありますが、このあたりがフィクションなのかなという感じで、元々は遺伝的な病気によって弾くことがままならなくなってしまい、それでも弾きたいという欲求があのデュオを生んだのかなと感じました

鞭で弾き、叩きつけるような演奏法はとても興味深く、腕の動き距離が大きいので音に間に合わない部分があります

それを補うために二人で弾くことになるのですが、どちらもが主であり副である演奏というのは譜面作りの段階で地獄だろうなあと思ってしまいました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

予告編などを抜きにしたプロットだと、腱鞘炎で弾けなくなるところから、それが遺伝的でジャンヌにも及ぶというところが中間地点になっています

そこから、ピアノから離れる日々があって、それでも弾きたいという欲求があり、二人で補完し合うというアイデアに辿り着きます

映画ではこの部分を通り越して二人で弾いているというところまでネタバレした状態になっているので、それを超える何かが必要だったと思います

 

個人的には、二人で一つの譜面を弾くというアイデアがどのようにして生まれたのかというところが気になっていたのですが、映画ではサラッと流されていましたね

遊びで弾いていた時に思いついたのか、二人に好意的なフィッシャー先生のアイデアなのか、はたまたダニエル的な部外者によるものなのか、音楽素人が考えたものなのかなど、色んなアプローチがあったと思うのですね

そのあたりは企業秘密だから出せなかったのか、映画にするほど劇的なものではなかったのかはわかりませんが、そのアイデアの源泉は演奏よりも重要なプロットのように思えます

 

映画の流れだと、どうしても弾きたいジャンヌが弾けない場所があって、それをクレールが弾けば補えるという感じになっていました

連弾のような状況だとペダルを二人では踏めないので、それで2台でやろうということになっていますが、そのシーンにおけるエモさというものが足りなかったと思います

 

また、コンサート直前でクレールが出たくないと引っ込むシークエンスがありましたが、あのシーンは本当に蛇足でしたね

あの演奏を極めた後に「このままだとずっと双子になってしまう」という苦悩の吐露が必要なのかは微妙なのですね

なので、スポ根的な感じで、アウェイの状態から会場を支配することに集中すれば良かったように思いました

 


■モデルの姉妹について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■勝手にスクリプトドクター

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103119/review/04838832/

 

公式HP:

https://www.flag-pictures.co.jp/duo-pianist/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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