■シンパシー・フォー・ザ・デビル
Contents
■オススメ度
ニコラス・ケイジの映画なら観ちゃう人(★★★)
ワンシチュエーションスリラーが好きな人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.3.3(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:Sympathy for the Devil(悪魔を憐れむ歌)
情報:2023年、アメリカ、90分、G
ジャンル:妻の出産に急ぐ男が謎のイカれた男にまとわりつかれる様子を描いたスリラー映画
監督:ユヴァル・アドラー
脚本:ルーク・パラダイス
キャスト:
ニコラス・ケイジ/Nicolas Cage(男/The Passenger:デイヴィッドの車に乗り込む男)
ジョエル・キナマン/Joel Kinnaman(デイビッド・チェンバレン/David:妻の出産に急ぐ夫、運転手)
キャメロン・リー・プライス/Cameron Lee Price(速度違反を取り締まる警官)
アレクシス・ゾリコファー/Alexis Zollicoffer(「ロードハウスダイナー」のウェイトレス)
バーンズ・バーンズ/Burns Burns(「ロードハウスダイナー」のオーナー)
リッチ・ホプキンス/Rich Hopkins(トラック運転手、ダイナーの客)
演者不明(母親と子どもの客)
演者不明(カップルの客)
演者不明(ガソスタ利用する女性客)
オリヴァー・マッカラム/Oliver McCallum(デイビッドの息子)
ナンシー・グッド/Nancy Good(デイビッドの妻の母)
レイチェル・ボンド/Racheal Boyd(マギー:出産を控えるデイビッドの妻の写真、声の出演もしているか不明)
カイウィ・レイマン/Kaiwi Lyman Mersereau(同僚の声)
ボニー・メルカード/Bonnie Mercado(看護師の声)
■映画の舞台
アメリカ:ネバダ州
ラスベガス
ロケ地:
アメリカ:ネバダ州
ラスベガス
■簡単なあらすじ
ラスベガスに住む会社員のデイビッドは、妻マギーの出産を控えていた
息子をマギーの母に預けて病院に向かったデイビッドだったが、その駐車場にて、謎の男に絡まれてしまう
男はいきなり車に乗り込んで来て、銃を突きつけて「車を出せ」を迫ってくる
威嚇射撃も行う男に従わざるを得ず、デイビッドは車を走らせた
男の目的は不明で、目的地もわからないまま
男が話している内容も支離滅裂だが、どうやら誰かと勘違いしているようだった
ある程度走った頃、デイビッドはわざと速度を上げ、車はパトカーによって止められてしまう
警官から免許を出すように言われるものの、男は固辞し、警官は銃を取り出す
だが、一瞬の隙をついて、男は警官を撃ち殺してしまった
再び車を走らせたデイビッドは、男の言うままにハイウェイを走らせる
そして、目的地がボルダーシティだと判明する
さらに男は、ある男が帳簿係に金をくすねられたと言う話をし始めるのである
テーマ:悪魔の本質
裏テーマ:記憶の改竄
■ひとこと感想
ニコラス・ケイジがいきなり車に乗り込んできて銃を突きつけるという内容で、出産間近の妻のところに行きたい夫が巻き込まれるという物語になっていました
夫には心当たりがなく、乗客の男が誰かと間違っていると思い込んでいましたが、他人が巻き添えになるにつれて、やむを得ずに従うという流れになっていました
映画は、このワンシチュエーションを楽しめるかどうかに掛かっていて、どっちが本当のことを言っているのかを追っていく流れになっていました
見た目の感じだとデイビッドの方が正しいことを言っているように思うのですが、彼自身の言動も不確かなところが多く、ラストでは彼自身の記憶にもおかしなところがあるように描かれていました
ラスベガスの救急病院からボルダーシティ(Boulder City)までの距離はやく26.1マイル、車だと30分くらいの距離なので、映画の体感時間はほぼそのままという感じになっています
すぐそこというところがミソで、そこに待つ誰かはデイビッドにも脅威であることがわかります
映画をラストまで観ると、どうして彼がそんなに必死になって降りようとするのかという意味も見えてくるのではないでしょうか
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作は、「乗客(The Passenger)」と「運転手(The Driver)」という役柄になっていて、実際にはどちらにも名前というものがありました
乗客は「エドワード・G・ロビンソン」と名乗り、運転手は「デイビッド・チェンバレン」と名乗りますが、乗客はこの男を「ジェームズ・レヴィン」だと思っています
どっちの話が本当なの?みたいな展開を迎えますが、真実を語っていたのは乗客だった、というオチになっています
エドワードはマフィアのボスであるジェイコブ・サリバンの会計士のひとりで、他の会計士が金を不正に得ていた事件に巻き込まれていました
ジェームズはマフィアの何でも屋のような存在で、不正会計士を処分することになるのですが、それをエドワードの妻が見てしまい、殺すつもりはなかったものの、結果としてエドワードの妻と娘を殺していた、という流れになっていました
ラストでは、「私はデイビッド・チェンバレンだ」と何回も繰り返していて、それをしないと自分が何者かわからないという感じでしたね
ちなみに、エドワードがデイビッドの息子のカバンから何かを見つけ出すのですが、そこには「SD」という文字がありました
デイビッドは夫婦のイニシャルだと言いますが、最後の方で妻の名前がマギーであることがわかり、電話の向こうの妊婦は本当に彼の妻なのかという疑問が沸いたりします
もしかしたら、妊婦の前にも誰かと結婚していて、その時に生まれたのが息子なのかもしれません
その息子を妻の母(息子からすれば祖母)に預けることになるのですが、その祖母はマギーの母ではないということになるのですね
このあたりの種明かしはしないまま終わるので、少しばかり気になってしまいました
登場人物のクレジット表記では名前を持つものがおらず、これは意図的なものだと思います
祖母も「Grandmother」だし、息子も「Boy」なので、本当に誰の話が真実なのかはわからないように構成されています
信じたいものを信じることになるのか、すべてが嘘で絡み合ったのかなど、考察しがいがあるのかもしれませんが、そこまで深い話でもないように思いました
■名詞を有しないキャラクター
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■誰の話が真実なのか
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102990/review/04839166/
公式HP: