■RED ROOMS レッドルームズ
Contents
■オススメ度
法廷劇が好きな人(★★★)
のめり込む異常性の物語が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.10.14(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Les chambres rouges(赤い部屋)、英題:Red Rooms(赤い部屋)
情報:2023年、カナダ、118分、G
ジャンル:法廷傍聴人の異常さを描いたスリラー映画
監督&脚本:パスカル・プラント
キャスト:
ジュリエット・ガリエピ/Juliette Gariépy(ケリー=アンヌ/Kelly-Anne:連続殺人事件の裁判を傍聴する人気ファッションモデル)
ローリー・ババン/Laurie Babin(クレメンティーヌ/Clementine:シュヴァリエのファン、ヒッチハイクでモントリオールに来た女性)
Mégane Connelly(カミーユ・ボーリューの写真、被害者、級長を務めた中学生)
エリザベート・ロカ/Elisabeth Locas(フランシーヌ・ボーリュー/Francine Beaulieu:被害者カミーユの母)
Raphaëlle Blanchette(ジャスティーヌ・ロワの写真、被害者、明るい女子中学生)
Élia St-Pierre(ジャスティーヌの声)
Marilyn Chamberland-Tremblay(ジャスティーヌの母親)
Vincent Boucher(ジャスティーヌの父親)
Constance Munger(キム・ルブランの写真、被害者、ホッケー選手)
Simone Bilodeau(キムの声)
Myriam Baillargeon(キムの母親)
Dominique Côté(キムの父親)
マックスウェル・マッケイブ=ロコス/Maxwell McCabe-Lokos(ルドヴィク・シュヴァリエ/Ludovic Chevalier:ディープ・ウェブ「Red Rooms」で犯罪を配信していた男、被告人)
Pierre Chagnon(フォルタン/Maître Fortin:ルドヴィク・シュヴァリエの弁護士)
Sébastien Ventura(弁護士のアシスタント)
Natalie Tannous(ヤスミン・シェディド/Maître Chedid:検察官)
Chantal Bellavance(検察官のアシスタント)
Guy Thauvette(マルセル・ゴドブー/Marcel Godbout:裁判長)
Sylvain G. Bissonnette(裁判所の執行官)
Sasha Samar(裁判所の入り口の特別巡査)
Samir Firouz(裁判所の入り口の特別巡査)
Sebastien Beaulac(裁判所の警備員)
Meng-che Yang(法廷の特別巡査)
Eric Paul-Hus(法廷内の特別巡査)
Ludovic Dufour(法廷内の特別巡査)
Maria Belmonte(法廷内の特別巡査)
Éric Clark(法廷内の特別巡査)
Marielle Walter(傍聴者)
Le Hoang Vu(傍聴者)
Pierre-François Bouffard(法廷画家)
Roody Renelus(陪審員)
Julie Levasseur(陪審員)
Arnel Martel(陪審員)
Florence Victor(陪審員)
Rémy Deloume(陪審員)
Jérémie Bouchard(陪審員)
Marianne Labonté(陪審員)
Jessica Carbonneau(陪審員)
Jules Leblanc(陪審員)
Simon Dagenais(陪審員)
Uzoma Onyechekwa(陪審員)
Dominique Florent(陪審員)
Vitali Makarov(巡査、証言者)
Christophe Lapier(警官、証言者)
Alexandre Sheldon(TORの解説者)
Frédérick De Grandpré(マチュー・ブレトン/Mathieu Breton:TVNのレポーター)
Peter Meltev(ブレトンのカメラマン)
Chimwemwe Miller(TVNのジャーナリスト)
Raïssa Beaudoin(CN24のジャーナリスト)
L. Fernando Becerra Sánchez(ジャーナリストのカメラマン)
Jean-Sébastien Poirier(ジャーナリストのカメラマン)
Stanley Hilaire(CN24のレポーター)
Marie-Gabrielle Ménard(ヴァージニー・リヴァード/Virginie Rivard TVNのレポーター)
Lionel Reynaud(ヴァージニーのカメラマン)
Sophie Crête(判決報道のニュースキャスター)
Sonia Quirion(クレメンティーヌのインタビュアー)
Miya Capuano(女子中学生の写真、中学校のHP)
Jamy-Lynn Milord(女子中学生の写真、中学校のHP)
Ally Gingras(女子中学生の写真、中学校のHP)
Lilianna Colubriale(女子中学生の写真。中学校のHP)
Alicia Ducasse(警察犬部隊の女性警官、報道映像)
Lyne Provencher(女性警官、報道映像)
Christophe Baril(救急救命士、報道映像)
Anthony Courcy(救急救命士、報道映像)
André Lessard(新しいモデル)
Danny Taillon(ファッションカメラマン)
Ginga Takeshima(カメラマンのアシスタント)
Richard Turcotte(トークショーの司会者)
Charlotte Aubin(トークショーの女優)
Rebecca Makonnen(トークショーのコラムニスト)
Maxim Martin(トークショーのコメディアン)
Isabelle Delage(トークショーの観客)
Sara Demers(トークショーの技術者)
Constance St-Denis-Veilleux(路上の女子中学生)
Madina Tall(路上の女子中学生)
Agathe Bourdeau(路上の女子中学生)
Ginette Déry(グニエーヴルの声、ケリー=アンヌの自宅のAIアシスタント)
Nadia Verrucci(ルーシー・ファッジョーロ/Lucie Faggioloの声:ケリー=アンヌのマネージャー)
■映画の舞台
カナダ:モントリオール
ロケ地:
カナダ・モントリオール
■簡単なあらすじ
人気ファッションモデルとして活躍するケリー=アンヌは、モントリオールを震撼させている事件に興味を示し、裁判を傍聴していた
夜中に自宅を出て、裁判所の近くで野宿をする徹底ぶりで、彼女の関心は被告人ルドヴィクにあった
傍聴中もルドヴィクを観察し、同時に被害者カミーユの母親にも関心を寄せていた
ある日のこと、傍聴者に対してテレビ局がインタビューをするところに遭遇したケリー=アンヌは、そこで「裁判の違法性」「被告人の無罪」を主張する女性クレメンティーヌに出会った
彼女は証拠はでっち上げだと断罪し、一方的に被告人を叩きまくる風潮を非難していた
ケリー=アンヌはオンラインポーカーで金を稼ぎながら、モデルの仕事もこなしていたが、マネージャーのルシーから「行動を慎むように」と釘を刺されてしまう
だが、彼女は行動を変えることなく、さらに路上で再会したクレメンティーヌと時間を過ごす中で、彼女を自宅に泊めて、一緒に傍聴に出かけるようになっていた
裁判では、証拠映像となる殺害シーンの映った映像が取り上げられることになったが、裁判所の判断で非公開となってしまう
クレメンティーヌは何とか観たいと思うものの、ケリー=アンヌはそれを止めに入った
クレメンティーヌは視聴すら違法の動画の内容をなぜ知っているのかと問い詰め、ケリー=アンヌは仕方なく彼女にその動画を見せることになった
そんな折、ケリー=アンヌは、とあるサイトにて「いまだに見つかっていないカミーユの動画の情報」を入手することになった
テーマ:興味の先にある報酬
裏テーマ:人生のすべてはゲーム
■ひとこと感想
カナダ発の法廷劇ですが、実際にはそこに参加するトップモデルが主人公となっていました
彼女がどうして事件に固執するのかというのがミステリー要素になっていて、それらはある種の自己満足のようにも見えてしまいます
映倫区分がGだったために本当にヤバい映像はありませんが、想像できるほどに補完される情報があったように思います
映画は、傍聴のために路上で眠るケリー=アンヌが描かれ、彼女とは違う動機で膨張するクレメンティーヌが登場します
彼女はいわゆる犯罪者のファンという立ち位置で、全方位から攻撃されてる被告人の肩を持つ存在となっていました
凶悪犯罪になればなるほどに登場するタイプの人物であり、そんな彼女がケリー=アンヌと出会ったことで、その価値観がぶっ壊されるという展開になっていました
物語は、仕事を失ってまで傾倒するケリー=アンヌを描くのですが、その行動理由が最後に明かされる展開になっていました
動機に関しては推測の域を出ないと思うのですが、いわゆる彼女も「使用者側」だったということになるのでしょう
また、人生のすべてをゲームだと捉える性癖があって、今回のターゲットが被告人だった、ということになるのかな、と思いました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
ネットの知識が少しばかり必要な内容ですが、映画内でほぼ解説してくれるので問題ないと思います
違法的なウェブサイト上で、詳しい人がそこで独自の課金式プラットフォームを作り、そこで殺人を配信しながら収益を上げてたことになります
そのサイトは閲覧すら違法というもので、ケリー=アンヌはそう言ったサイトの常連であると思います
ビットコイン(BTC)などの暗号資産を取引しながら、オンラインポーカーでカモを見つけては金をむしり取るのですが、彼女は「お金は画面上の数字」と言い切っている存在でもありました
そんな彼女がカミーユの動画のために21.5BTCを払うのですが、2022年当時のBTCは19000USDぐらいだったので、当時のドル円換算だと276万程度になります
落札に21.5BTCということは約6000万円(40万ドル)ものお金を払っていることになり、それを被害者の母親に無償提供するという流れになっていました
その匿名の証拠によって被告人は有罪となるのですが、ケリー=アンヌは彼を有罪にしたいと思って行動した訳ではないと思います
彼女にとって、他人はすべてゲームの駒であり、この裁判でも同じだったのでしょう
ダークウェブで「Red Rooms」を見つけ、そこから興味を持ったのだと思いますが、特に被告人と動画をいまだに見ていない母親に注目していましたね
その関係性が変わっていく様子を眺めるのが趣味であり、カミーユのコスプレをするのもその一環だったことになります
彼女を見て被告人は手を小さく振るのですが、それがケリー=アンヌの更なる行動の起点になっていたように思いました
■人間観察の行きつく先
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■人生をゲームとして捉える意味
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104260/review/05701076/
公式HP: