■佐藤さんと佐藤さん
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■オススメ度
リアルな夫婦の破綻映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.2(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
情報:2025年、日本、114分、G
ジャンル:ある夫婦の15年を描いたヒューマンドラマ
監督:天野千尋
脚本:熊谷まどか&天野千尋
キャスト:
岸井ゆきの(佐藤紗千/サチ:タモツを支える恋人)
宮沢氷魚(佐藤保/タモツ:弁護士を目指す大学生)
藤原さくら(篠田麻:サチの元会社の後輩)
田村健太郎(麻の夫)
坂田聡(タモツの父)
三浦獠太(佐藤洋太:タモツの弟、農家)
星野奈緒(佐藤マリエ:洋太の妻)
田島令子(佐藤スズ子:タモツの祖母)
前原滉(松本真吾:タモツの地元の同級生)
佐々木希(吉田リサ:タモツの高校時代の先輩)
山本浩司(サチの先輩弁護士)
堀家一希(サチの後輩弁護士)
中村シユン(ひまわり弁護士事務所の所長)
岸田真弥(サチの父)
八木亜希子(サチの母)
飯塚拓郎(佐藤萬太郎:サチの兄)
中島歩(東海林明:サチに離婚弁護を依頼する依頼人)
ベンガル(菅井哲治:サチが担当する離婚裁判の依頼人)
【その他の出演者】
吉岡睦雄(交番の警察官)
船ヶ山哲(さとる先生:幼稚園の先生)
小澤雄志(幼稚園の園長先生)
天野眞由美(マンションの隣人)
蓮池桂子(喫茶店の店主)
石橋征太郎(タモツの幼馴染)
相樂孝仁(タモツの幼馴染)
岡本唯
永井ちひろ
柴山美保(介護士)
大沢まりを(産婦人科医)
板井剛貴
カトウクリス
細谷隆広(自転車を倒す爺さん)
北川仁
阿久澤菜々
番家玖太
川上澄桜
水本吏咲
伊東祐朗
矢野新
るか
伊東祐寅
下中龍志郎
鈴木遥大
キアラ テルスオロ
坂本祐輔(目白啓太:新郎)
黒永明日美(目白すずめ:新婦)
松尾玲香
■映画の舞台
都内某所&福島県
ロケ地:
東京都:北区
七社神社
https://maps.app.goo.gl/zH1jBCk5WFhyVerg7?g_st=ic
神奈川県:川崎市
川崎めぐみ幼稚園
https://maps.app.goo.gl/7x5G9z3ErTc6CRuf8?g_st=ic
桐蔭横浜大学
https://maps.app.goo.gl/NZxmLKK1MgZuzyA7A?g_st=ic
■簡単なあらすじ
大学の珈琲研究会で知り合った佐藤タモツと佐藤サチは、いつの間にか気が合って、同棲生活を始めることになった
タモツは弁護士になるための勉強をしていたが、大学卒業後もなかなか司法試験には受からなかった
30歳になっても、タモツは合格することなく、サチは一緒に勉強をしようと言い出す
そして、一緒に受けた試験では、なぜかサチだけが合格してしまった
サチは会社員を辞めて弁護士の道を歩むことになり、その頃に妊娠が発覚してしまう
サチは家計を支えるために働き、代わりにタモツが家事と育児を担うことになった
タモツは家事と育児をしながらも司法試験に備えるものの、やはりうまくはいかない
そんな折、アパートにて火災騒動があり、サチはホテル住まい、タモツは実家の世話になることになった
実家では、父は健康上の理由で農家を辞めると言い出し、祖母は認知症が進んで介護もままならなくなっていた
弟の洋太は施設に入れようと考えていたが、祖母は頑なにそれを拒んでいく
洋太は兄に助けを求めるものの、タモツは彼の意にそぐわぬ言葉を掛け、家族間でも軋轢が生じてしまうのである
テーマ:重ならない価値観
裏テーマ:交わらない愛情
■ひとこと感想
どんな話かを調べずに鑑賞
てっきり夫婦別姓あたりの社会問題を取り上げているのかと思いましたが、それはほんの一部となっていました
それでも、根底には「同姓であること」が滲んでいるように思います
映画では、同じ佐藤姓を持つ男女がそのまま結婚することになりますが、夫婦破綻の基本パターンのような展開が起こります
所謂、妻の方が社会的に成功するというもので、何度も挑戦してもダメだった司法試験に妻の方があっさりと受かってしまいます
これがタモツのプライドをズタズタに引き裂いてしまい、さらに望まぬ形で主夫をすることになり、さらに周囲の晒し者となっていきます
印象的だったのは、ケンカ騒動の後の交番の会話でしたね
警官が何度もつぶやく「なるほどね」というのは、ある種の同調圧力のようなもので、サチの方にも同質のものが隠れていました
周囲の反応に敏感になりすぎているタモツだからこそ、表面的な言葉の奥にあるものを無理やり引き摺り出してしまいます
それが破綻を生むのですが、この夫婦は立場が逆転してもうまくいかなかっただろうなあと思わせる何かがありましたね
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画は、22歳の出会いから、37歳の離婚3年後までを描いていて、34歳の時のタモツの司法試験合格によって夫婦を解消することになりました
その後は憑き物が落ちたかのように二人の仲が良好になっていくのは皮肉のように思います
ラストシーンでは、現状を受け入れて明るく振る舞うタモツが描かれ、サチは対象的に全てを失ったような顔をしていました
お互いが相手のことを考えられないという根底はあるものの、一番のネックだったのはサチの司法試験挑戦だったと思います
これは合格するかどうかということも大事ではありますが、自分の領域に無神経に入り込んでくるサチに自覚がないのがキツかったですね
周囲が見ているものとは違うものを見ているのが当事者でありますが、その横に並んでみるというのがいかに軽率なことなのかがわかります
元々、サチが同じ目標を持っていたのなら、彼女が先に受かっても問題なかったかもしれません
それでも嫉妬心とか、劣等感はあったと思いますが、心底弁護士になりたいタモツと、望んでいるわけではないけど生活のために弁護士をするサチというのは温度差が激しすぎるのですね
そこで生まれたものは二度と交わることはなく、サチが弁護士を辞めて家事や育児に専念しても同じだったでしょう
この15年間でお互いがお互いと通じて見えたものは残酷で、それは愛以前の問題だったように思いました
■夫婦に必要なもの
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■運命決定論的恋愛論
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103596/review/05892532/
公式HP:
