■#真相をお話しします
Contents
■オススメ度
主演二人のファンの人(★★★)
SNS関連の風刺映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.4.26(MOVIX京都)
■映画情報
情報:2025年、日本、117分、G
ジャンル:大金を得るために秘密話を暴露する人々を描いたミステリー映画
監督:豊島圭介
脚本:杉原憲明
原作:結城真一郎『#真相をお話しします』
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キャスト:
大森元貴(鈴木:桐山の友人の素性の知れない男)
菊池風磨(桐山貴之:多額の借金を抱える警備員、HN:警備王)
岡山天音(桑島砂鉄:チャンネル「#真相をお話しします」の管理人)
中条あやみ(安西口紅:ヨガ教室の経営者)
福本莉子(美雪:一人暮らしがしたい女子大生、HN:ミーコ)
栁俊太郎(茂木:桐山の親友)
伊藤健太郎(宇治原:桐山の友人)
齊藤京子(有村:宇治原の婚約者)
綱啓永(片瀬洋介:家庭教師の営業マン、HN:カテキョ)
伊藤英明(ケント:美容室の経営者)
田中美久(マナ:パパ活女子)
原嘉孝(リョータ:タトゥーの男)
桜井ユキ(恵子:一戸建てに住む主婦)
山中崇(慎一:事件の真相を知る夫)
秋元才加(真理:近所トラブルを起こす主婦)
大水洋介(嶋田浩三:動画配信者)
二宮和也(借金取りの声)
小谷興会(サテツ:離島に住む少年)
潤浩(チョモ:サテツの友人)
小八重葵美(凛子:チョモに好意を寄せる島の女の子)
泉有乃(ルージュ:都会育ちのお嬢さま)
大谷麻衣(チョモの母)
さかたりさ(片瀬の妻)
柊吾(矢野悠:塾通い予定の小学生)
佐々木幸子(噂話の主婦?)
金谷麻由美(噂話の主婦?)
平山繁史(医師)
柴田貴哉(小学校の先生?)
山口ゆかり(小学校の先生?)
荒川浩平(葬式参列者?)
大山きか(葬式参列者)
笠田康平(葬式参列者?)
渡辺喜子(?)
土橋竜太(?)
佐藤里菜(?)
石川菊理子(奈々子:剣持の妻)
當麻真歩(?)
卯内里奈(?)
松沢真祐美(視聴する主婦)
遠藤雄斗(視聴する若者?)
松葉響(視聴する若者?)
菅原俊希(試聴する若者)
岡野桃子(試聴する若者?)
伊藤愛依海(試聴する女子高生)
黒江こはる(試聴する女子高生?)
岡田ひまり(試聴する女子高生?)
ねぎためな(試聴する女子高生)
酒井ひな(試聴する女子高生?)
おなご(ふるはうす☆デイズのファン)
野崎ゲレーロ聡史(ふるはうす☆デイズのファン)
齊藤由衣(ふるはうす☆デイズのファン)
関川歩(ふるはうす☆デイズのファン)
竹内蒼(ふるはうす☆デイズのファン)
宇崎ゆい(懲らしめ事件の被害者、写真)
■映画の舞台
都内某所
ロケ地:
都内某所スタジオ撮影
■簡単なあらすじ
SNS全盛の現代にて、ある暴露サイトが注目を集めていた
ホストの桑島は参加者を煽り、誰もが知りたがる秘密の暴露を共有させることで、参加者を募っていた
その日は、リアタイで150万人を目指すと宣言し、スピーカーと呼ばれる発信者も過激なネタを提供していった
そんなスピーカーに指名されることを願う警備員の桐山は、借金地獄に陥っていて、起死回生をこの暴露サイトで行おうとしていた
だが、数万といるスピーカー予備軍になれるはずもなく、友人の鈴木とともに指名されるのを今かと待っていた
ある男は「殺人事件の現場で起きた裏話」をし、ある女は「パパ活に仕置きをする殺人鬼の正体」を暴露していく
そして、ようやく桐山の番となり、彼は自身の身に起こった恋愛騒動から発展した事件について語り始めた
だが、参加者の多くは、かつて世間を賑わせた「ふるはうす☆デイズ」についての暴露話を待望していた
それはホストの桑島がかつてサテツと言う名前でその配信に関わっていて、そのコンテンツの幕引きについて知っていると思われたからだった
桑島はそんな世間の好奇心を逆手に取り、それを餌にして、参加者を増やそうと考えていたのである
テーマ:匿名の暴走
裏テーマ:コンテンツ化されるプライバシー
■ひとこと感想
ミセスの大森元貴が演技をすると言う話題作で、暴露される秘密によって投げ銭が行われると言う今の社会風刺を組み込んでいた作品になっていました
イマドキの設定だなあと思いながら、組み込めるものは可能なだけ組み込んだと言う感じになっていましたね
色々と粗の多い作品でしたが、勢いだけで最後まで見せるタイプの映画だったように思います
映画では、3つの暴露話の後に本編があると言う内容で、それがかつて世間を賑わせた「子どもの離島生活の隠し撮りコンテンツ」と言うものになっていました
どうやら、この世界線での世間の関心は、このコンテンツがどうして終了したのか、と言うところになっているようでしたね
とは言え、時系列的にはおかしなところが多くて、あのチャンネルの閉鎖時期を考えると10年以上経っていると思います
そこまで関心を持ち続けられるのかというのは不思議なもので、コンテンツに溢れている今だと、あっさりと忘れ去られているように思いました
また、暴露チャンネルの規模はそこそこなのですが、このチャンネルがどのようにバズっていったのかはよくわかりませんでした
ホストの桑島が芸能人だとしても、リアタイで100万人超えるというのは正直難しいでしょう
一応は、爆発的にバズったコンテンツの中の人ということで「芸能活動的なものを続けていた(彼のHNは砂鉄@ふるはうす☆デイズでしたね」のでしょうが、彼が暴露チャンネルを作ろうとした経緯とかはほとんどわからなかったですね
ともかくは舞台設定だと割り切って、こういうものが流行っているということを受け入れるところから始まるのかな、と思ってしまいました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作はネタバレなしで鑑賞することが必須で、出演者をきちんと整理して並べるだけでもネタバレになってしまう部分があると思います
前半にて三人の素人語りのエピソードがあり、後半が「ふるはうす☆デイズ」の終了に至った理由というものが語られていきます
この素人三人にも意味はあるのですが、生贄にするにしても、ただの個人にそこまでの価値があるのかはわかりません
ある種のネットに晒されたことによる恐怖というものがあって、自分がコンテンツになっていくことのおぞましさというものを見せたかったのだと思います
誰もが自由に発信できる時代だとしても、負の側面を見られたくはないわけで、それが匿名性によって過激になっていくという現代風刺もあるのでしょう
見られたい自分を作るというのが現代の自己肯定感の側面を支えているのですが、そこに意味を感じてはいないと思います
それでも、その行為に対して「いいね」がつくことで自己満足を得られるという幻想を抱いてしまいます
現代人はそれほどまでに自己承認を渇望しているという側面があるのですが、そういった使い古されたものをさらに擦っている映画になっていました
この映画には色々と納得せざるを得ない設定がたくさんあるのですが、そう言ったところを踏まえても、暴露される個人の秘密がどこまで人を惹きつけるのか、という疑問が拭えませんでした
赤羽の主婦の事件とか、有名経営者の犯した間抜けな殺人事件というのは引きがあると思いますが、警備王のネタはかなり身内の話になっていて、そこまで多くの人が知っているとも思えません
視聴者はあくまでもサテツによるコンテンツ終了を目的としているので、興味のない暴露回において、リアタイが減っていくという現象が起きてもおかしくないと思います
さらに、この手の話で視聴者を惹きつけるにはかなりの話術が必要で、映画における暴露者は話術に関しては素人だと思います
痴話喧嘩の顛末に興味があるとしても、そこに投げ銭を投じるほどの価値があるのかはわかりません
この辺りは全てがフェイクだったということもあり得たのですが、映画はそっち方面にはいきませんでしたね
いくつもの展開が考えられたと思いますが、そこで終わるの?という感じになっていて、てっきりエンドロール後に何かあるのでは?と思ってしまいました
■人の興味を惹く方法
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■勝手にスクリプトドクター
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103058/review/05022246/
公式HP: