■そこにきみはいて
Contents
■オススメ度
マイノリティ映画に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.4(アップリンク京都)
■映画情報
情報:2025年、日本、97分、G
ジャンル:性的趣向に悩む女と過去を忘れられない男を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:竹馬靖具
キャスト:
福地桃子(渡辺香里:性的なことがわからない女性)
寛一郎(鈴木健流:過去を忘れられない男)
中川龍太郎(中野慎吾:健流の親友、作家)
朝倉あき(中野沙月:慎吾の妻)
筒井真理子(鈴木千代子:健流の母)
兒玉遥(篠塚真悠子:香里の会社の後輩)
遊屋慎太郎(田口:バーの男)
緒方敦(トウジ:健流の行きずりの相手)
長友郁真(直也:言い寄ってくる合コン相手)
【その他の出演者】
諫早幸作(亨:合コン相手)
拾木健太(合コン相手)
川島鈴遥(香里の同僚)
田中奈月(香里の同僚)
久藤今日子(香里の母に金を貸していた女)
三浦秀甫
谷本尚穂(トークショーの司会)
竹田佳峰
杉山咲彩(バーの店員?)
杉浦愛良太
佐野愛華
マシュー・チョジック(電話の相手)
山口雄大(香里の同僚?)
■映画の舞台
都内某所
静岡県:浜名湖
ロケ地:
静岡県:浜松市
浜名湖遊覧船
https://maps.app.goo.gl/7JGJVp9EHVfqCMVQ6?g_st=ic
喫茶ベルウェル
https://maps.app.goo.gl/VgCNSev3mJk6QhJw6?g_st=ic
鞠水亭
https://maps.app.goo.gl/LoStd21n9p1h44zn6?g_st=ic
珈琲紅茶専門店トゥルネラパージュ
https://maps.app.goo.gl/qkV863SdwQZ4bdJU8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
都内某所にて、会社員として働いている香里は、性的なことが全くわからずに育ち、異性と関係を持つことはなかった
合コンに呼ばれても相手に興味を持つことができず、その場を白けさせてしまうだけだった
そんな折、母親が亡くなったという知らせが入り、その後始末をすることになった
香里は母親に対して何の感情も持ち合わせておらず、淡々と処理をしていく
彼女に金を貸していた女などが現れるものの、軽くあしらっていく
そして、相続放棄をするために弁護士に依頼をすることになり、健流と会うことになった
香里は健流に「なぜこんな仕事をしているのか」と聞くと、彼は「自分にも拒否したいものがあるから」と応えた
それから二人は急速に仲を深め、一緒に暮らすようになった
健流には作家として活躍している親友の慎吾がいて、約10年ぶりに再会を果たすことになった
だが、彼はすでに結婚していて、「もう姿を見せるな」と健流を拒んでいく
健流には「忘れられない人」がいて、その人物を知っている男でもあった
テーマ:自分を知る残酷さ
裏テーマ:答え合わせの先にあるもの
■ひとこと感想
タイトルだけではどんな話かわからない作品で、性的マイノリティの二人が交際するという流れになっていました
普通に見ていて、健流と慎吾の関係はあっさりとわかりそうなものですが、香里はずっと気づかないままでしたね
性的な興味が湧かないと、人間性にも興味がないのかはわかりませんが、全てをわからなくても、わかることはあるだろうと思ってしまいます
母の相続放棄の件で健流と会う香里は、彼に「なぜ、このような弁護をしているのか」と訊きました
そこで健流は「僕にも拒否したいものがあるからかも」と答えていて、この意味が中盤あたりでわかるようになります
とは言え、側から観ていると丸わかりの人間関係をミステリーにしているので、あまりサプライズのようなものを感じませんでしたね
淡々とわかりきっているゴールに向かっているだけのように思えてしまいます
映画は、いわゆるクィアに属すると思われる香里が描かれ、彼女が一緒にいても苦痛に感じないのが健流という存在となります
彼はそれなりのことをしようと思いますが、そこに達することはできず、この段階で彼の属性と言うものは見えてきます
そこから紡ぎ出される答えはとても単純なもので、あえての「ネタバレ」と言うのは健流の「理由」だったのかな、と感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作は性的マイノリティのカップルを描きつつ、普通の関係にはなれないゆえに居心地の良さが生まれる、と言うものになっていました
クィアである香里は、性的なことを奇妙に感じていて、それゆえに人と距離を置いてきました
ゲイである健流は、かつての想い人・慎吾のことが忘れられず、彼に拒絶されたことで深く傷ついてきたのだと思います
健流の言う「拒みたいもの」と言うのは、慎吾の行動を指すのだと思いますが、ある意味、その現実を受け入れられないと言うことでもあったのかな、と感じました
映画は、とにかく淡々と進んでいく感じで、眠くはならないものの、登場人物と重なるところがほとんどないので感情移入しづらい作品でしたね
映画的にわかりやすい演出で、それぞれの苦悩を描いてはいるものの、だからと言って、最終的に決めるのは自分でしかないと思います
そんな中で、健流の出した結論はどうなのか、と言うのが主題だと思いますが、その答え合わせが「本当の自分を知ったから」と言うのは無茶振りだなあと感じました
彼がどうやって死んだのかは描かれませんが、演出的には海に入ったのでしょう
健流の気持ちを慎吾宛の手紙で知ってしまうとか、そこから先の「健流の忘れられない人」に向かうまでは切なかったですね
普通でありたいと思って、それが変わるかもしれないと感じていたけれど、そこには絶望しかなかった
それを理解できるのは慎吾と香里だけだと思いますが、その内面に踏み込んでいくことに怖さを覚えている慎吾は、その本質が自身の作品に投影されていたのかな、と思いました
■マイノリティの絶望
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■キルケの詩について
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104440/review/05897912/
公式HP:
https://sokokimi.lespros.co.jp/
