■記号になった音楽は、人々の感情を揺さぶるだろうか?


■オススメ度

 

ケイト・ブランシェットさんの演技を堪能したい人(★★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2023.5.12(MOVIX京都)


■映画情報

 

原題:Tár

情報:2022年、アメリカ、158分、G

ジャンル:世界的指揮者の転落を描いたサイコスリラー映画

 

監督&脚本:トッド・フィールド

 

キャスト:

ケイト・ブランシェット/Cate Blanchett(リディア・ター:世界的に有名な作曲家兼指揮者

 

【家庭関連】

ニーナ・ホス/Nina Hoss(シャロン・グッドナウ:コンサートマスター&ヴァイオリン奏者、リディアの恋人)

Marie-Anne Fliegalアンジェラ・グッドナウ:シャロンの母)

Mila Bogojevicペトラ:リディアとシャロンが育てるシリア人の養女

Alma Löhrヨハンナ:ペトラの同級生)

Lee Sellarsトニー・ター:リディアの兄

 

【オーケストラ関連】

ノエミ・メラン/Noémie Merlant(フランチェスカ・レンティーニ 副指揮者を目指すリディアのアシスタント)

ソフィー・カウアー/Sophie Kauer(オルガ・メトキナ:ロシアの若きチェリスト

ジュリアン・グローバー/Julian Glover(アンドリス・デイヴィス:リディアの前任の指揮者

アラン・コーデュナー/Allan Corduner(セバスチャン・ブリックス:リディアの副指揮者

Dorothea Plans Casal(ゴシア・プロボンツ:ソロパートのオーディションをさせられるチェリスト)

Fabian Dirr(クヌート・ブラウン:クラリネット奏者)

Christian Höcherl(離れたところで演奏するトランペット奏者)

 

【財団関連】

マーク・ストロング/Mark Strong(エリオット・カプラン: 投資銀行家、アマチュア指揮者、リディアのフェローシップ プログラム「アコーディオン財団」のマネージャー

Lydia Schamschulaリナ・グレフ:財団の人事部長)

Jasmine Leung(ローラ・キム:財団の広報担当者)

Johann von Bülow(財団の男性取締役)

Oliver Mills(財団の男性取締役)

 

Sylvia Floteクリスタ・テイラー:自殺をするリディアのフェローシップ・プログラムの元メンバー)

Johanne Murdockテイラー家の顧問弁護士)

 

【レコーディング&自伝関連】

Marie-Lou Sellemブリッタ・メンゲス:リディアの仕事仲間)

Jan Wolfハラルド:レコーディングの照明担当)

Peter Hering(クリスチャン:レコーディングのサウンドミキサー)

Artjom Gilz(カール:自伝の表紙を撮影するカメラマン)

Han Laiターニャ:自伝本のスタイリスト)

 

【隣人関連】

Tilla Kratochwil(エレノア:母を介護しているリディアの隣人)

Rose Knox-Peebles(エレノアの母)

Tilla Kratochwil(アンナ・フロイゼン:エレノアの双子の妹)

Christoph Tomanek(アンナの夫)

Sarah Bauerett(エレノアの部屋を担当する不動産業者

 

ジュリアードのメンバー

Zethphan Smith-Gneistマックス:リディアに反発するジュリアードの学生

Kitty Watsonオリーブ・カー:ジュリアードの学生)

An Cerne

Wenteng Chang

Songha Choi

Rucheng Fan

Christopher Lindner

Sarah Martin

Levin Petersen

Qu Yunrui

 

【CAMI関連】

Vicent Riottaコリー・バーグ:CAMI社の代表)

Vivian Fullクリスティン・リン:コリーの部下)

Ed Whiteジェイク・ラッセル:コリーの部下)

Luice Pohkシャノン・ジョーンズ:コリーの部下)

 

【その他】

Adam Gopnik(本人役、冒頭のニューヨーカーフェスティバルのインタビュアー

Sydney Lemmonホイットニー・リース:リディアのファン

 

Marc-Martin Straub仕立て屋

Egon Brandstetter仕立て屋

Ylva Pollak仕立て屋の助手)

Paula Forst仕立て屋の助手)

 

Nicolas Hopchet(アルド:カーライルホテルのウェイター)

Andreas Jentzsch(路上の雑誌販売者)

Daniel Söhner(レストランのウェイター)

 

André Röhner(リディアの証言を記録する男

Alexandra Montag(リディアを追い払うフランチェスカの家主

Chalee Sricharoen(夢に出てくるシャーマン

Frank Röthターのケガを治療する医師

 

【タイ関連】

Ian Gallego(タイの制服警備員)

 

Joy Villanueva(MPOの女性)

Aldrin Poblete(MPOのアシスタント

Frolian Japano(MPOのアシスタント

Arthur GannabanMPOのアシスタント)

 

Pattarawadee Thiwwatpakornシャーリー:船頭)

Parami Mingmitpatanakunシリオ:船頭)

 

Prapuruttam Khumchat(ホテルのコンシェルジュ

Jevimary de Guia(マッサージ・スパ受付係

Kenneth Won(イベントの舞台主任

 


■映画の舞台

 

ドイツ:ベルリン

タイ:バンコク

アメリカ:ニューヨーク

 

ロケ地:

ドイツ:ザクセン

ドレステン/Dresden

https://goo.gl/maps/jvpktTs3Br7wqZBP8

 

ドレステン:コンサートホール

https://goo.gl/maps/1ezcYHmRMxuekQXT7

 

ベルリン・フィルハーモニー

https://goo.gl/maps/n6oLpqYQqv138G3x5

 

リヒトハウス/Lichthaus

https://goo.gl/maps/p3yXuSKXfjrpg4Jv7

 

ドイツ:ポツダム/Potsdam

https://goo.gl/maps/3k1vCt2vWZ8crUY27

 

アメリカ:ニューヨーク

ザ カーライル ア ローズウッド ホテル/The Carlyle, A Rosewood Hotel

https://goo.gl/maps/VKMc28eSKwJT2pg9A

 

フィリピン

 


■簡単なあらすじ

 

アメリカで指揮者として大成功を収めたリディア・ターは、ドイツのベルリンにあるフィルにて指揮を執ることになった

彼女にはパートナーでコンサートマスターのシャロンがいて、二人は養女ペトラを育てていた

リディアには副指揮者を目指すアシスタントのフランチェスカがいて、彼女に絶大な信頼を置いていた

 

前任のアンドリスから指揮を受け継いだリディアは、投資家のエリオットとフェローシップ・プログラムを立ち上げていて、彼女は同時にジュリアード音楽学校でも教鞭を振るっていた

作曲をこなし、自伝本の出版も同時進行していく中、あるきっかけをもとに少しずつ綻びが見えてくる

 

それは、フォローシップ・プログラムの元メンバーであるクリスタの自殺騒動で、個人的な問題が山積していたのである

プライベートなやり取りを消すようにフランチェスカに命令するものの、リディアは不安に付き纏われて幻聴に苛まれたりする

隣人の病気の母の医療機器の音が気になったり、止まっているはずのメトロノームが動いているように思えたり、冷蔵庫のファンの音が気になったりと、少しずつ精神的にもおかしくなっていく

 

そんな折、プログラムでの一幕が編集されてネット上に上がり、法廷闘争の渦中に放り込まれてしまう

また、財団もリディアを切り捨ている方向に動き出し、それに反発する中で、ある事件を起こしてしまう

彼女の元からどんどんと人が去り、そして致命的な事件を引き起こしてしまうのである

 

テーマ:傲慢が支える精神

裏テーマ:傲慢が壊す精神

 


■ひとこと感想

 

アカデミー賞の主演女優賞で話題になった作品で、ケイト・ブランシェット史上最高の演技とまで言われていましたね

そして、「歴史に残るエンディング」と謳われる宣伝文句も相まって、「ネタバレ喰らう前に観よう」とのことで、初日に突撃して参りました

でも、悲しいかな、連続上映の2回目と言うことで、エンドロールで帰るお客さんが開けたドアから「エンディング」が鳴り響く始末

はい、観た人ならわかると思いますが、これがネタバレになってしまうのですね

幸いなことに「それ」と関わりがなかったので、イメージと違う曲が使われてるなあで済みました

 

物語は、栄光からの転落と言うわかりやすいもので、あまり深みを感じるところはありません

身から出た錆感が物凄いのですが、予期できる転落になっているので、そこまで驚きを感じないのではないでしょうか

 

アカデミー賞で話題になったように、ケイト・ブランシェットさんの演技を堪能する映画なので、クラシックが登場する映画ではありますが、あまり音楽映画になっていないように感じました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

何がネタバレになるのかわからないのですが、ラストの「とある国で行われるコンサート」が「映画史に残る」のだそうです

でも、残念ながら「ネタ元」を知らなかったので、コスプレしている人たちが「何のコスプレをしているのかわからなかった」のですね

ゲーム機はスーパーファミコンで卒業したのでプレイしたことがなく、CMで流れているくらいしか知らなかったので、エンディングに関しては「何それ」状態でした

予習する意味はないので、知ってたら笑えると言うレベルになっていると言えます

 

物語は、特に起伏がなく淡々と流れていき、色恋沙汰の狂った結末みたいになっていましたね

ベルリンのフィルなのにアマチュア指揮者が代理をすると言うアホな展開を迎えますが、彼のズラが飛んでいくんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいました

 

内容の割にはやたら長く、淡々と話が進む割には眠気を誘う展開が続くので、クラシックコンサートで寝てしまう人にとっては、150分起きていられるかチャレンジになっているように思いました

多少なりとも意識消失の時間がありましたが、公式脚本を読み返したところほとんど覚えていたので、睡眠鑑賞ができる内容だったと言えるのかもしれません

 


傲慢がもたらす孤独

 

リディアはいわゆる気がついたらパワハラをしているタイプで、顕著だったのがジュリアードの学生マックスとのやりとりでした

ここではリディアと彼との間に音楽の捉え方の違いが現れるのですが、この時の彼女の態度がパワハラっぽく映ります

会話の内容はコンダクターとプレイヤー(マックスは指揮を行うがマインドはプレイヤーそのもの)の音楽感の違いなのですが、そこでマックスのアイデンティティーを打ち負かすような会話になってしまうのですね

このシーンでは、1000回ぐらい貧乏ゆすりをしているマックスが描かれるのですが、音楽に対する向き合い方の議論に際して、立場というものが強調されてしまっています

 

最終的にマックスが「ビッチ!」みたいな悪態をついて去るのですが、教育者として生徒に「ビッチ!」と呼ばせる方向に持っていくのは愚策であると思います

それをリディアは悪びれてもいないし、正しいと思っていて、自分を引き合いに出して無能さを突きつける手法というものがパワハラっぽく映ってしまうのだと思います

教育者としてのリディアは、キャリアが指導のベースになっていて、それが説得力につながります

社会はリディアを肯定してきたので、いち学生の主張というものを真っ向から打ち砕く方向に向かうと、それは刃になっているのですね

リディアはそれに気づいておらず、他の理解ある学生のために、マックスを利用したようにも見えます

 

マックスも自分の言いたいことを言っているので、彼なりのプライドがあって、これが指導者と生徒という関係性でなければよかったでしょう

でも、リディアは立場を忘れているので、その言葉の強すぎる効能というものを自覚しないとダメなんだと思いました

 

リディアがこのような立場になったのは、自身の成功体験と音楽への愛がそうさせています

先人たちが築いてきた音楽の歴史に敬意を払い、その再現に全てを賭けるというのが彼女の音楽感で、そのために指揮者は何をするのかを問うています

それ自体は間違いではないのですが、結局のところは伝え方と結果を伴っていないところに、手法が否定されてしまう要因を生み出していると言えるのではないでしょうか

 


転落した先にあったもの

 

映画は、クリスタの自殺騒動の後、リディアが何かに囚われるかのように転落へと向かっていきます

その原因のほとんどをリディアが作っているものの、目的のために傲慢さを利用されているように思えてしまいます

ネットに拡散された編集された虚像に始まり、悪意のある行動が重なってリディアは追い込まれるのですが、これは「潜在的に彼女を嫌っていた層」の目を覚ますことになった、と言えるのだと思います

冒頭のニューヨーカーのインタビューでも、自信過剰さは賞賛になりつつも、鼻持ちならないという印象を与えています

座る姿勢であるとか、インタビュアーとの距離感などから、誰にでも好かれる存在ではないことはわかります

 

そんなリディアがクリスタの影に毒されていく中で、自我を失って、エリオットを襲撃する事件が起きてしまいます

また、同性愛の暴露なども同時に起こり、まるで転落する際の追加情報を用意していたかのように次々と投下されることになってしまいました

これらの仕掛けの多くは「妬み」が主体となっていて、歪んだ愛がそうさせているところがあります

でも、その歪みや妬みを生み出しているのも、リディア本人なのですね

 

映画は、欧米で過ごせなくなったリディアが東南アジアを歴訪し、そこでも「性的指向を揶揄れて行き場を失う」のですね

フィリピンのお店で紹介されたマッサージ店が同性愛の風俗店になっていました

フィリピンのホテルのコンシェルジュがリディアを認知しているかどうかはわかりませんが、ゴシップの浸透は事実よりも早いので、そのようなことが起こったとも解釈できます

実際には、あそこは風俗店ではなく、単なるスパのお店で、背術者を指名できるお店だった、ということもあります

でも、あのシーンが同性愛の性風俗店のように見えてしまうというところも、本作の仕掛けのように思いました

 

その後、リディアはあるコンサートでタクトを振ることになり、それがモンハンコンサートになっていました

高尚なヨーロッパのクラシックの表舞台から、場末のアジアのゲーム音楽のフェアという落差があるのですが、これを落差と見るかどうかは人それぞれなんだと思います

音楽に貴賎があると感じ、クラシックを神格化している人と、現代に生きる世界規模のゲーム音楽の方が素晴らしいという人もいます

クラシックが音楽の最上級であるというのは、歴史が生み出した幻想かもしれません

なぜなら、歴史が長ければ神格化されるのであれば、リディアが作曲した曲はそれに値しないということになるのですね

彼女の設定は、指揮者兼作曲者であり、彼女の生み出すものの価値をどう捉えるかというところに行き着くのかもしれません

 

個人的には「モンハン」をやったことがないので、「何が起こったのか」と思っていましたが、クラシックではないことはわかったので、「クラシックから離れたんだな」ぐらいに思っていました

なので、ゲーム音楽に転落というイメージはなく、新しい音楽と向き合うようになったのだなと感じていました

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

映画は、わかりやすい成功者の転落を描いていて、それがどのように起こるかを事細かに描いていきます

クリスタとの関係性から端を発し、オルガの優遇などが起こった結果、多くの人のヘイトを産むことになっています

それが連鎖的に動き出し、その状況に悪い想像を巡らしつつ抵抗することで、事態を悪化させていきます

自信過剰で「私、間違ったことはないの系」の人が陥りがちな転落で、持たざる人からすればスッキリとしてしまうような描き方になっていました

 

でも、リディアの本質はそこまで敵対する悪という感じにはなっていなくて、音楽を本当に愛しているし、隣人のヘルプにも手を貸したりします

でも、本番が近づくに従って、うまく行かないことが起きていき、そして精神的に不調を来たしていきます

これまで彼女の味方だったはずの「音」が彼女を不快にさせ、そして攻撃してくるように思えるのは、これまでに感じたことのない恐怖が迫っていたから、と言えるのではないでしょうか

 

映画の後半にて、原点ともいうべき位置に立ち返ることになります

バーンスタインのビデオを見て涙を流し、無愛想な兄と何気ない会話を交わします

彼女が目指していたものは、音楽と一体になることではありますが、それはオーケストラを従えて服従させたのちに得るものなのか、チームとして音楽に向き合うのかという違いを生み出していきます

これまでに彼女が行ってきたことが、「目的のためにオーケストラを道具化している」というもので、その方向が過ちであると気づくのですね

ちなみに、下記がリディアが見ていたビデオのバーンスタインの言葉になります(翻訳はグーグル先生の助けを借りてます)

Didn’t you feel triumphant? Now we can really understand what the go meaning of music really is. It’s the way it makes you feel when you hear it. Finally we’ve taken that last giant step and we’re there, we know what music means… and we don ‘t have to know a lot of stuff about sharps and flats and chords and all that business in order to understand music.If it tells us something.And the most wonderful thing of all,is that there’s no limit to the different kind of feelings music can make you have.” And some of those feelings are so special, and so deep, that they can’t even be described in words. You see we can’t always name the things we feel. Sometimes we can. say we feel joy, pleasure, eps pour peacefulness, whatever, love, hate. But every once in a while, we have feelings that are so deep, and so special that we have no words for them.

(勝ち誇ることができましたか?今では音楽の本当の意味が本当に理解できるようになりました。聞いているとそういう気持ちになるんです。ついに私たちは最後の大きな一歩を踏み出し、そこに到達しました。私たちは音楽が何を意味するのかを知っています…そして私たちは音楽を理解するためにシャープやフラット、コードなどの記号について多くのことを知る必要はありません「それが私たちに何かを教えてくれるのなら。そして何より素晴らしいのは、音楽があなたに抱かせるさまざまな種類の感情には制限がないということです」言葉で説明することさえできません。私たちが感じていることに常に名前を付けることができないのはわかりますか。時々、私たちは喜び、喜び、平和を注ぐ、何でも、愛、憎しみを感じていると言うことができます。でも時々は、私たちはとても深くて特別な感情を持っているので、それを表現することはできません。)

And that’s where music is so marvelous. Because music names them for us. Only in notes, instead of words. It’s all in the way musica moves. You must never forget that music is movement. From one note to another.And that can tell us more about the way we feel than a million words can.Now here we’re going to play you a–

(そこが音楽の素晴らしいところです。なぜなら、音楽が私たちに名前を付けているからです。言葉ではなく楽譜のみで。それはすべて音楽の動きにあります。音楽は動きであることを決して忘れてはなりません。ある音から別の音へ。そしてそれは、100万の言葉よりも私たちの感じ方についてもっと詳しく教えてくれるのです。さて、ここで私たちはあなたに演奏してみます–)

 

ざっくりといえば「音楽の素晴らしさとは何か?」ということで、バーンスタインはそれを説明した後に「演奏で魅せる」という方法を取ります

これまでにリディアが音楽に対して感じ築き上げてきたものとは随分と乖離があることがわかります

そうして、リディアは音楽の原点を取り戻して、ゲーム音楽のコンサートに向かうことになりました

 

ちなみに、コンサートの前にゲームのセリフが語られるのですが、これが本作のテーマになるのだと思います

そこで、「Once you board this ship, there is no turning back. The next ground your feet touch will be that of the New World. If any of you have lost your nerve, then step away now and let no one judge you.(一度この船に乗ったら、もう後戻りはできない。あなたが次に踏み出すのは新しい世界だ。もし躊躇っているのなら、誰にも指図されることなく、立ち去るが良い。)」と語られていました

このセリフで締められているということは、リディアが新しい道に向かったという証であり、それはクラシックに拘らずに「感情を揺さぶる音楽と生きる」ということだと思います

なので、その第一歩として、自分自身を知らない世界に足を踏みれることを決意したのではないでしょうか

 


■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/384686/review/0fb83bc4-f1d8-4c16-a601-0f8a6d7b5a4a/

 

公式HP:

https://gaga.ne.jp/TAR/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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