■メイデン
Contents
■オススメ度
カナダの青春映画に興味のある人(★★★)
喪失からの回復の物語に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.4.30(アップリンク京都)
■映画情報
原題:The Maiden(乙女)
情報:2022年、カナダ、117分、G
ジャンル:親友を失った高校生が、失踪した女子高生の日記に癒しを見つける青春映画
監督&脚本:グラハム・フォイ
キャスト:
ジャクソン・スルイター/Jackson Sluiter(カイル/Kyle:郊外に住むボード好きの高校生)
マルセル・T・ヒメネス/Marcel T. Jiménez(コルトン/Colton:カイルの親友)
ヘイリー・ネス/Hayley Ness(ホイットニー・マシューズ/Whitney:行方不明になる同級生)
カレブ・ブラウ/Kaleb Blough(タッカー/Tucker:カイルたちのクラスメイト、アメフト部)
シエナ・イー/Siena Yee(ジューン・イー/June Yee:タッカーの彼女、ホイットニーの友人)
Charlotte Clarke(シャーロット/Charlotte:カイルの元カノ)
Jake(ジェイク:シャーロットの飼い犬)
Macaulay Peterson(テリー/Terry:コルトンの隣の席のクラスメイト)
Heathley Paine Cambaliza(ヒースリー/Heathley:クラスメイト?)
Dustin Whetton(英語教師/フットボールのコーチ)
Clem Martini(ガイダンスのカウンセラー)
Diana Prus(ワークショップの先生)
Cheryl Foggo(科学の先生)
Adrienne Fossheim(コルトンの母)
Kolby Zell(コルトンの弟)
Tre Davies(石を投げる計画を立てるクラスメイト)
Kyle Street(石を投げる計画を立てるクラスメイト)
Gabrielle Macintosh(石を投げる計画を立てるクラスメイト)
Mia Genyk(石を投げる計画を立てるクラスメイト)
Liam Workman(石を投げる計画を立てるクラスメイト)
Beatrice Malitowski(公園でイチャイチャする生徒)
Jayson Kyliuk(公園でイチャイチャする生徒)
Eleanor Henderson(窓辺で踊る女性)
Teresa Foy(窓辺で座る女性)
Charlie(窓辺の犬)
Brian Cooley(窓辺で一人で食事をする男性)
Kevin(建設中の家に紛れ込む猫)
【生徒たち】
Alex Brown
Alex Waterhouse
Eudora Alyza Pacheco
Anna Charlotte Vos
Aurelia Souvairan
Ayden Wilkins
Bree Yellow Horn
Callum Harding
Deanryck Sales
Emma Cunningham
Emma Frayjo
Fran Punch
Gabrielle Vos De Wael
Glenn Dela Cruz
Hailleigh Rogers
Hayden Fiwchuck
Hope Yoll
Ireoluwa Olaoye
Isabelle St Germain
Jack Love
Jared Somerville
Julianne Smith
June Pyle
Lauren Johnsen
Maja Mclennan
Margo Cunningham-Lorenz
Marvin Miller
Matthew Denitis
Max Tse
Mia Vujicic
Mikaela Flaminian
Minna Durrani
Morgan Cooke
Nathan Cheng
Nathan Kerl Monteverde
Oiza Sule
Rachel Neave
Saskia Person
Sophia Tilma
Stefania Fisico
Tanner Gerhardi
Teagan Hundy
Willow Fluker
Zach Abdalla
【捜索隊】
Chris Foy
Teresa Foy
Heather Henry
Diana Borak
Jenn Saleik
Dave Foy
Rob Makinnon
Frances Jablonca
Monique Rondeau
Rachel Hanbury
Nancy Hanbury
Scott Suvanto
Alex Suvanto
Aaron Denault
Marina Kadri
Dana Homes
Geayson Kadri
Creg Cross
Olaf Petersen
Michelle Petersen
Emily Harris
Martin Grey
Alex Leeflang
Marc Fitzgerald
Daniel Patterson
【アメフト部のメンバー】
A.J. Neil
Braiden Eichnger
Brodie Orr
Jace Monffat
Kyle Vaillant
Michael Blydo
Noah Hopper
Sam Lawrence
Shaun Clazie
Thomas Morrison
■映画の舞台
カナダ:
カルガリー郊外
ロケ地:
カナダ:アルベルト州
カルガリー
■簡単なあらすじ
カナダのカルガリー郊外に住んでいるカイルとコルトンは、ボードでいろんなところに出かけ、片時もそばを離れないほどの仲良しだった
彼らは建築中の家を自分たちの秘密基地代わりにしていて、ある時に猫の死体を見つけてしまう
カイルは可哀想だと思い、コルトンと共に葬ることに決めた
それから河川敷に向かった彼らは、猫を小舟に乗せて流し、いつもの場所で橋脚に落書きをしていく
カイルはいつも「Maiden」と描き、そのグラフィティアートは町のいろんなところに増えていった
ある夜のこと、貨物列車の線路に入ったカイルは、そこで電車に轢かれて死んでしまった
親友の突然の喪失に心を見失うコルトンは、人と接することを避けるようになっていった
両親も心配し、カウンセラーが彼のサポートに入るものの、コルトンはただカイルと一緒にいた場所を巡るばかりだった
そんな折、同じ学校の同級生のホイットニーが失踪したというニュースが流れ込む
町の人はこぞって彼女を探すものの、どこにも見当たらない
そんなホイットニーには唯一の友人・ジューンがいたが、彼女は彼氏のタッカーや彼の友人たちといる方が合っていて、ホイットニーの存在を疎ましがっていたのである
テーマ:喪失を埋めるもの
裏テーマ:生きていく先にあるもの
■ひとこと感想
シンプルな映画のチラシだったのでどんな話かは全くわからなかったのですが、ささっと調べた感じでは、親友が何かしらの不幸で亡くなってしまったというものになっていました
さらに、同じ学校の生徒が行方不明になるというもので、その彼女が残した日記を友人を亡くした青年が見つける、という流れになっていました
映画を見るとわかりますが、ここまでのあらすじでほぼ3分の2くらい消化している感じで、事件が起こるまでにかなりの時間を要しています
自然光で撮られているので、黄昏から夜になると誰が映っているのかわからないくらいに暗かったですね
また登場人物が自分の名前も相手の名前も呼ばないので、冒頭15分に登場する男の子2人のどっちがカイルで、どっちがコルトンなのか判別するのに時間が掛かる内容になっていました
字幕で表記されていないだけかなと思って、セリフもきちんと聞いていましたが、事故が起こったところでようやく「カイル!」という叫び声が出てきたように思います
映画は、親友を亡くしたコルトンの喪失を描き、後半には友人から捨てられるホイットニーが描かれます
ホイットニーに関しては、失踪した理由を追うミステリー調になっていましたが、ともかく各シーンがゆったりと流れるので、シーンがほとんど移っていかないのですね
このタイプの映画が好きな人には良いと思いますが、サクサク進んで欲しい人にとってはイライラするか、眠気が誘うのではないかと感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画のタイトルは「処女」みたいな意味になりますが、それをカイルがそこら辺に書きまくっているのはよくわかりませんでした
「The Maiden」には「まだ勝っていない競走馬」という意味もありますが、何を示しているのかわからない部分もありましたね
自分自身がまだ何もなし得ていないという意味になると思うのですが、何を為し得たかったのかはわからなかったりします
映画のテーマは「孤独」ですが、その孤独を埋め合わせるために何が必要かというのは何とも言えない感じでしたね
英語教師は「直面することだ」と言い、それは悲しみから逃げずに向き合うことを示しているのだと思います
それでも、コルトンはそんなに器用ではなく、怒りを向ける矛先がどこなのかすらわかっていないように描かれていました
後半のホイットニーとカイルの邂逅については幽霊との遭遇みたいな感じに見えますが、あの時点でホイットニーは死んでいるということなのか、単に幻覚を見ているだけなのかわかりません(おそらくはコルトンが想像している世界)
ホイットニー自身はイマジナリーを作り出すタイプの人間なので、彼女のノートから出てきたものがカイルの姿をしているのかもしれません
親しい人の別離に関しては、それぞれの距離で見方も変わってくるのでしょう
行動によるものだと考え自業自得だと思うタッカーもいれば、止められたかもしれないと思うコルトンもいる
起こってしまったことは変えられませんが、それにしがみついていることにも意味はないのでしょう
このあたりの感覚的な部分が描かれていたのかな、と思いました
■カイルはなぜメイデンと書くのか
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■喪失を理解する方法
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103240/review/05043071/
公式HP:
https://maiden.crepuscule-films.com/