■マッドマウス ミッキーとミニー
Contents
■オススメ度
スラッシャー系のホラー映画がOKな人(★)
駄作中の駄作を見たい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.3.13(MOVIX京都)
■映画情報
原題:The Mouse Trap(ネズミ捕り)
情報:2024年、カナダ、80分、R15+
ジャンル:あるゲーセンで起きる惨劇を描いたスラッシャー系ホラー映画
監督:ジェイミー・ベイリー
脚本:サイモン・フィリップス
キャスト:
サイモン・フィリップス/Simon Phillips(ティム・コリンズ/Tim Collins:ゲーセン「ファン・ヘイヴン」の店長)
ソフィー・マッキントッシュ/Sophie McIntosh(アレックス・フェン/Alex Fen:ゲーセンの従業員)
マデリン・ケルマンMadeline Kelman(ジェイナ/Jayna:ゲーセンの従業員)
マッケンジー・ミルズ/Mackenzie Mills(レベッカ/Rebecca:アレックスの友人、殺人事件の生存者)
カラム・シウィック/Callum Sywyk(マーカス/Marcus:アレックスが好きな幼馴染、ホッケー部)
ベン・ハリス/Ben Harris(ライアン/Ryan:アレックスとの関係を深めたい幼馴染、眼鏡男子)
James Laurin(ポール/Paul:ジャッキーと関係を持つアレックスの友人、逆さ帽子)
Kayleigh Styles(ジャッキー/Jackie:アレックスの友人、ヤリマン)
Mireille Gagné(ジェマ/Gemma:アレックスの友人、一軍女子公言)
Jesse Nasmith(ダニー/Danny:アレックスの友人、タバコ)
アレグラ・ノシタ/Allegra Nocita(マリー/Marie:アレックスの友人)
Wyatt Dorion(ブレイク/Blake:ライアンの友人、ホッケー部)
Liam Grue(ライアンの友人、ホッケー部)
Douglas Pollard(ライアンの友人、ホッケー部
Anthony Italino(ライアンの友人、ホッケー部)
ダミール・コビッチ/Damir Kovic(コール/Cole:事件の事情聴取をする刑事)
ニック・ビスクペック/Nick Biskupek(マーシュ/Marsh:事件の事情聴取をする刑事)
Blake Canning(アーノルド・グリアウェルト/Arnnold Grizzwald:著作権の話をするビジネスマン)
Paul Matte(シェーン/Shane:著作権の話をするビジネスマン)
Sabrina Knappett(キャロル/Carol:事故で怪我する女の子)
Anthony Sardo(ダビッド/David:キャロルの彼氏)
Akshi De Silva(リン/Lynn:キャロルの友人)
Matt Heakes(ジェリー/Jerry:キャロルの友人)
Daniel Petrenko(ゲーセンの少年)
Svyatoslav Putnin(ゲーセンの少年)
Milana Putnina(ゲーセンの少女)
Karina Safonova(ゲーセンの少女)
■映画の舞台
カナダのどこかの地方都市
ゲームセンター:ファン・ヘイヴン
ロケ地:
カナダ:オンタリオ州
オタワ/Ottawa
■簡単なあらすじ
アメリカのどこかの田舎町にあるゲーセンでは、閉店間際に大口の貸切予約が入った
店員のアレックスとジェイナは残業を命じられるものの、ジェイナは彼氏のところに行くと言って途中で抜け出してしまった
仕方なくアレックス一人で客の対応をすることになったのが、ネズミのキャラクターのマスクを被った妙な男を見つけてしまう
だが、その男はいつの間にか消え、サプライズとしてアレックスの友人たちがパーティーの準備をしていた
アレックスは気を取り直して誕生日会を楽しむことに決めた
パーティーにはアレックスに想いを寄せるホッケー部のライアンとマーカスがいて、ライアンはあることを企んでいた
他の友人たちがハメを外す中、パーティー中にこっそりと抜け出したポールとジャッキーが一向に帰ってこない
彼らはジャングルジムで致そうとしていたが、そこにマスク男がやってきて彼らを襲った
さらに男は他の人間も襲い出し、ゲームセンターは血の海となってしまう
一方その頃、別荘に遊びにきていたキャロルとその仲間たちのところにもマスク男は現れ、さらにサラリーマン、ライアンの友人たちのところにも現れた
マスク男は有無を言わせずに切り掛かり、死体の数だけが積み上がっていくことになったのである
テーマ:悪ノリの果て
裏テーマ:版権フリーの限界点
■ひとこと感想
冒頭から「ディズニーとは無関係です」を強調しまくるのですが、その説明が思いっきり『スターウォーズ」のあれを彷彿させるものとなっていました
いわゆるパブリックドメインをおちょくっている内容で、劇中では唯一の版権フリーである映像を流したり、著作権について話し合うリーマンなどが登場したりします
ホラー映画としては、怖くないスラッシャー系で、グロ映像がOKなら大丈夫ですが、作り物感が満載なので、あまりグロくも思えないかも知れません
映画では、理不尽な殺され方をする人々が描かれますが、最終的に誰が犯人なのかはわからない感じになっていました
生き残った女が警察に証言をしますが、おそらく彼女は共犯者なのでしょう
エンドクレジットでは、殺人鬼を演じたのは店長と同じ役者さんですが、最後には彼でないことがわかるようになっていました
ともかく、この手のホラー映画に必要な「理由」というものが最後まで分からず、何をしたいのかもよくわかりませんでした
瞬間移動をするし、無関係なところで殺人も重ねていきます
ホッケー部のつながりはわからないことはないけれど、別荘に来た4人は全くの無関係になっていました
生存者が知っているはずもなく、おそらくはゲーセンの惨劇の後も続いているという時系列になっているのでしょう
大した意味はないと思いますが、深く考える意味もないように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
ホラー映画には鉄則というものがあって、それは「主人公が気づいていない殺されるに値する理由がある」というものだと思います
快楽殺人の犠牲者だとしても、犯人は選別を行なっていて、それゆえに被害者に非がないけど加害者には理由がある、という意味が通じるように作られています
本作の場合だが、ドラッグをしていた店長が「働かない従業員と店でハメを外す客に報復をする」という理由なら理解できる物語になると言えます
それでも、別荘の件とか、リーマンの件などは全くの無関係で理由がなく、それすらも「薬のせいだ」みたいな無茶な論理になるのかと思えば、実は店長ではなかった、みたいな展開になっていました
眼帯女が殺される場面に店長がやってくる場面がポストクレジットの映像みたいになっていて、さらに最後には「牢屋で不敵に笑うレベッカ」が描かれていました
素直に考えるなら、レベッカとその仲間の仕業になると思いますが、彼女たちがそれをする動機というものはなかったように思いました
映画は、スラッシャー系で血らしきものがドバドバでますが、どれもがリアリティに欠けるものとなっていました
ディズニーのキャラクターを版権フリーギリギリのラインで攻めているのですが、蒸気船がセーフでも、この映画はアウトのように思えます
原題はミッキーマウスとは断言していませんが、邦題のアレは完全にアウトなのではないでしょうか
■パブリックドメインとホラー
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■勝手にスクリプトドクター
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■120分で人生を少しだけ良くするヒント
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102898/review/04874114/
公式HP: