■野生の島のロズ
Contents
■オススメ度
アメリカの児童文学に興味がある人(★★★)
親子の物語が好きなひと(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.2.11(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:The Wild Robot(野生のロボット)
情報:2025年、アメリカ、102分、G
ジャンル:無人島に不時着したお手伝いロボットがガンのヒナを育てるようすを描いたSFハートフルコメディ映画
監督&脚本:クリス・サンダース
原作:ピーター・ブラウン『The Wild Robot(日本語訳:野生のロボット)』
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キャスト:
ルピタ・ニョンゴ/Lupita Nyong’o(ロズ/Roz:ROZZUM Unit 7134、ユニバーサルダイナミクス社製の最新型アシストロボット)
ルピタ・ニョンゴ/Lupita Nyong’o(ツギハギ/Rummage:ロズと一緒に漂着したロボット、ROZZUM Unit 6262)
キット・コナー/Kit Connor(キラリ/Brightbill:ロズに育てられるカナダガンの雛鳥)
(幼児期:Boone Storm)
ペドロ・パスカル/Pedro Pascal(チャッカリ/Fink:無人島のアカギツネ)
ビル・ナイ/Bill Nighy(クビナガ/Longneck:最年長のカオジロガン)
マット・ベリー/Matt Berry(パドラー/Paddler:不機嫌で内向的なビーバー)
ヴィング・レイムス/Ving Rhames(サンダーボルト/Thunderbolt:切れ者で厳格なハヤブサ)
マーク・ハミル/Mark Hamill(ソーン/Thorn:島で恐れられるグリズリーベア)
キャサリン・オハラ/Catherine O’Hara(ピンクシッポ/Pinktail:子沢山のオポッサム)
ステファニー・スー/Stephanie Hsu(ヴォントラ/Vontra:ロズを連れ帰ろうとするロボット)
ランディ・トム/Randy Thom(RECOs:偵察用ロボット)
Avrielle Corti(宇宙船の自動アラーム)
Alexandra Novelle(スノーダウン/Snowdown:からかう年上のカオジロガン)
Paul-Mikél Williams(フェザー/Feather:幼いカオジロガン)
Raphael Alejandro(ペック/Peck:一緒に飛ぶカオジロガン)
Eddie Park(ホンキントン/Honkington:一緒に飛ぶカオジロガン)
Dee Bradley Baker(アライグマ/Raccoons)
Dee Bradley Baker(リス/Squirrels)
Dee Bradley Baker(アナグマ/Badgers)
Keston John(イタチ/Weasel)
Max Mittelman(イタチ/Weasel)
Piotr Michael(イタチ/Weasel)
Piotr Michael(ブロードフット/Broadfoot:雄鹿)
Beckett Blomberg(シマリス/Chipmunk)
Beckett Blomberg(オオヤマネコ/Lynk)
Collin Erker(スカンク/Skunk)
Isabelle Tupin(うさぎの赤ちゃん)
Kayleigh Rayne(うさぎの赤ちゃん)
Kayleigh Rayne(スカンクの赤ちゃん)
Damon Fung(カワウソの赤ちゃん)
【オポッサム/ピンクシッポの赤ちゃんたち】
Alessandro Beghi
Tiago Martinez
Becca Last
Madelyn Turpin
Kayleigh Rayne
Isabelle Tupin
Beckett Blomberg
Damon Fung
King Moore
【日本語吹替キャスト】
綾瀬はるか(ロッザム7134/ロズ)
柄本佑(チャッカリ)
鈴木福(キラリ)
濱﨑司(キラリの幼児期)
いとうまい子(ピンクシッポ)
千葉繁(クビナガ)
種﨑敦美(ヴォントラ)
田中美央(ソーン)
山本高広(パドラー)
滝知史(サンダーボルト)
綾瀬はるか(ROZZUMユニット6262/ツギハギ)
近藤春菜(雁の仲間)
箕輪はるか (雁の仲間)
■映画の舞台
とある無人島
■簡単なあらすじ
工場から出荷されたお手伝いロボットのロッザム7134は、輸送機の事故によって、とある無人島に不時着していた
起動前の状態だったが、それを見つけたイタチによって、起動スイッチが押されてしまった
ロッザムは「仕事」を探し出し、島を彷徨うものの、誰ががロッザムを恐れて逃げてしまった
そんな折、崖に落ちそうになったロッザムは、そこにあったカナダガンの巣を壊してしまう
親鳥は死んでしまい、そこにはひとつの卵がのこされていた
ロッザムがそれを手に取ると、いきなりキツネのチャッカリがその卵を奪ってしまう
ロッザムはチャッカリを追って、その卵を取り返すと、卵が孵化してしまい、カナダガンのヒナが生まれてしまった
呆然とするロッザムだったが、そのヒナはロッザムを親だと思い込む
チャッカリは責任を持って育てるべきと言い、ロッザムは見よう見まねで育てることになり、「ガンの専門家」と自称するチャッカリのアドバイスに従うことになったのである
テーマ:親の役割
裏テーマ:愛情がある場所
■ひとこと感想
アメリカの児童文学の映像化で、親鳥を死なせてしまったロボットが親代わりになるという物語になっていました
字幕では「母親」を強調していますが、映画をフラットに観ると、ロズには性別がありません
単に女性の声を発するロボットというもので、多くのロボットなどの音声に女性の声が使用されているという流れに倣っているだけだと思います
ロズはキラリが成鳥になるために必要な3つのミッションを実行し、それが終わることで「役目」を終えると考えていました
あくまでもサポートロボットの域を出てはいませんが、長らく一緒に暮らしたことで「愛着」というものが生まれています
実際にロボットが愛着を持つのかはわかりませんが、相手を学習するAIのようなものが搭載されているので、関係性を分析し、感情という存在があることを理解していきます
映画では、様々な動物の子どもとのふれあいかたから学習するロズを描いていて、検索エンジンなどでググったりしないのですね
あくまでも実地の経験則とアドバイスによってキラリを育てていくのですが、ハイテクなのにローテクという感じが面白かったと思います
ストーリーは子ども向けではありますが、子育て経験のある親のほうが心に来るものがあるのではないか、と感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
物語は、渡り鳥を育てるという物語で、生物としての命のつなぎ方というのはチャッカリが担っていました
エサの捕りかたを教えたり、自然界の掟を教えたりする役割で、ロズは機嫌を取ったり、あたふたするという感じになっています
音声は女性ですが、母性全振りという感じにはなっていません
ロズには性別がないので、どちらの役割も果たすのですが、サポートがあって成り立っていましたね
チャッカリにはじまり、クビナガはガンとして生き方を教えるし、サンダーボルトは飛び方と特性を教えていきます
これがネットを通じたデータによるアドバイスではなく、それぞれが生きて身に着けてきたものを直接教えるという内容になっています
ある種の子育て論のようなもので、情報にあふれる社会において、誰かのコンパクトな意見を鵜呑みにするのではなく、自分の経験、自分の信頼する人の経験などを通じて、一緒に学ぶということが必要なのだと思いました
映画では、記憶は消えても心は消えないという結末になっていて、心は脳の中にはないというふうに描いています
心が脳に作用して、それによって記憶が目覚めるのですが、何となく心は「体すべての細胞の中にある」のかなと思ってしまいます
いわゆる、遺伝子のなかに心があって、それが少しでも残っていたら、心は死なないということなのかな、と感じました
■子どもを育てるということ
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■心の在り処にたどり着く方法
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102083/review/04761110/
公式HP: