■バーラ先生の特別授業


■オススメ度

 

インドの教育映画に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.4.22(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:Vaathi(師匠)

情報:2023年、インド、134分、G

ジャンル:インドの教育改革を行なった実話を元にした教育ビジネス映画

 

監督&脚本:ベンキー・アトゥルーリ

 

キャスト:

ダヌシュ/Dhanush(バーラ/バランガダル・ティラク/Balamurugan ‘Bala’:伝説の教師、数学教師、モデルはランガイヤ・カデルラ)

 

サムユクタ・メノン/Samyuktha Menon(ミナクーシ/Meenakshi:市立高校の生物教師)

Kapalatha(ミナクーシの母)

 

サムドラカニ/Samuthirakani(スリニヴァス・ティルパティ/Srinivas Tirupathi:私立大学協会の会長、教育機関の経営者)

 

タニケッラ・バラニ/Thanikella Bharani(タニガチャラム/Thanigachalam:市立高校の校長先生)

Srinu(スダルジャン/Sudarshan:市立高校の英語教師)

Pammi Sai(市立学校の用務員)

 

Hyper Aadhi(カールティク/Karthik:バーラの同僚、化学教師)

Shah Ra(プラカーシュ/Prakash Reddy:バーラの同僚、物理教師)

 

サーイ・クマール/Sai Kumar(ムットゥ・パンディアン/Muthu Pandian:村長)

 

Ilavarasu(教育大臣)

 

ハーリッシュ・ペーラディー/Harish peradi(アンサーリ/Mohammed Ansari:バーラの恩師)

 

Thotapalli Madhu(サティヤムルティ/Sathiyamoorthy:?)

 

AadukalamNaren(ナーラヤナン・スワミ/Narayana Swamy:バーラの父、運転手)

Praveena Lalithabai(シューラダ:バーラの母)

 

Ken Arunas(ムトゥ/Muthu:バーラの教え子)

   (幼少期:マーシー/Murthy

Pragna Kiran(ムートゥの母)

 

Naga Mahesh(スレーシュ/Suresh:村の警官)

 

ラージェンドラン/Rajendran(ブーパティ/Bhupathi:映画館の店主、アビーの祖父)

 

Sathvik Varma(アビラム/Abhiram:バーラのビデオを見つける少年)

Pavish Narayan(アビラムの友人)

 

スマント/Sumanth(A・ムトゥヴェル・クマール/Kumar:カダパ県の行政長官)

 

バーラティラージャー/Bharathiraja(牛車の老人)

Srivani(講師)

Ramesh Konambhotla(服屋)

Arrun Savvana(学校を壊す暴漢)

Bhupal(バスを襲う暴漢)

 

【その他の大人役】

Harich Chandra

Kishore Kancharapalem

Temper Vamshi

Madhvai Prasad

Shankar

Aanjayaneyulu

Surender Reddy

Potti Murthy

Ramachandra

Sasi

Bhargavi

Satwik

Anirudh

Subbaraj

Gopala Krishina

Murali Krishina

Nandha Kishore

Simmy

Sundarayya Manda

Mahidhar Nath

Ravinder Reddy

Manager Ramesh

 

演者不明(ティルパティの運転手)

演者不明(セードゥ:酒屋)

演者不明(スッバイヤ:小屋の地主)

 

【生徒役】

Bhavya

Nithya

Roopika

Kaveri

Spicy Kiran

Rocky

Abhi

Joy

S Praveen

Divya

Karthikeya

Kalyan

Likith Naidu

Rahil

Satish Kumar

Akshara

Ansh

Jyothi

Kushi

Bhagryalalhimi

Pallavi

Lokshitha

Bhagya

Susmitha

Harun

Venu Virat

Raja Ashok Dandy

Poorana Teja

Aiswarya

Madhuraima

Sai Varma

Nethra Sai Kumar

Muzzamil

Uday Srinu

Madhusudhan

Muralikrishna

Sai Pavan

Narendra

Roopa

Ashiwini

Pranathi Indhu

Akshara

Parents

Swamy

Arjun

Lakshman

Somashekar

Gowthami

Rajini

Rajeswari

Mallikarjun

Gowthami

Ramesh Konambola

Sarawathi Iyyer

Nageswararrao

Venkatesh

Sailaja Vallala

Desh Pandey

Nthya Raj

Padma

Parameswar

Suma

Kakinad Nani

Kumari

Ramesh Nagarani Manikyam

Rajitha

Ramesh Kumar

Lathika

Adabala Srinivas

Nisha Khan

Kakshman Rao

Mangesh

 

演者不明(マハーラクシュミ:村長の娘、生徒)

演者不明(ヴィーランナ:生徒、警官の息子)

演者不明(マーリ:生徒)

演者不明(クリシュナ:生徒)

演者不明(スレーシュ:生徒)

演者不明(ディヴィヤ:女生徒)

演者不明(アーナンディ:女生徒)

演者不明(アンガヤルカンニ:女生徒)

演者不明(ラーマサーミ:生徒)

演者不明(パドマーヴァティ:女生徒)

演者不明(プラミラ:女生徒)

演者不明(ラマムーティ:生徒)

演者不明(ヴァラクシミ:女生徒)

演者不明(ヴィスワナサン:生徒)

演者不明(クリシナ・クマール:生徒)

演者不明(ゴーピカ:生徒)

演者不明(ゴーパール:生徒)

 

演者不明(本を買うお金を集める少年)

演者不明(ウーティの勉強がしたい少年)

 


■映画の舞台

 

2000年、

インド:タミル・ナードゥ州

ヴェールール/Vellore

https://maps.app.goo.gl/hb8pKUajU8sPaCeAA?g_st=ic

 

1993年、

インド:

チョーラワラム高校

 

ラーメーシュワラム/Rameswaram

https://maps.app.goo.gl/KEMXb6LujYiTxbxU6?g_st=ic

 

アブドゥル・カラム/Abdul Kalam

https://maps.app.goo.gl/KD9jRmVEy1rJLPJy8?g_st=ic

 

ロケ地:

インド:

ハイデラバード

 

チェンナイ(スタジオ)

 


■簡単なあらすじ

 

2000年、高校生のアビーはつまらない授業に呆れ、友人たちと何気ない日々を過ごしていた

ある日のこと、祖父のビデオ店を売りに出すことになり、その手伝いに行かされたアビーは、そこで祖父が隠し持っていたビデオを見つけた

アダルトビデオだと思って再生すると、そこには知らない男が数学を教えていて、それはとてもわかりやすい授業だった

 

アビーはそのビデオの持ち主を探していくと、カダパ県の行政長官をしているA・M・クマールという人物に行き着いた

アビーがクマールにビデオショップのことを話すと、彼は「そのビデオに映っているのは私の恩師だ」と言って、彼の話を始めていく

恩師の名はバーラと言い、当初は私立高校のしがない教師だった

だが、私立による教育ビジネスが本格化した時代でもあり、公立校の廃止が進んで、貧困層は教育を受けられなくなった

 

バーラは有名な科学者の例え話をして生徒たちをその気にさせていく

制服はいらないと言い、必要なのは意欲だけだと解いた

当初は生徒が集まり始めるものの、教育協会の抵抗が強まり、とうとう野外授業の小屋まで壊されてしまうのである

 

テーマ:教育に必要なもの

裏テーマ:波及する思想

 


■ひとこと感想

 

少し古めの作品で、インドの教育を題材に取り扱っていました

インドの教育映画にハズレなしという感じで、一応は実在の人物をベースにしていると言います

田舎の貧困層を相手に教育を施すというもので、無償で行われては商売にならない組織が抵抗する、という物語になっていました

 

映画はかなり脚色の入っている内容で、暴漢が素手で戦いを挑む優しい世界線になっています

実際に阻止をしようとするなら暗殺されると思うのですが、そのあたりは温めとなっていましたね

あそこまで権力に入り込んでいたら、交通事故を装って殺す、ぐらいのことはするのだと思います

 

映画は、単なる貧困層への教育の機会の提供だけにとどまらず、教育の目的というものが描かれていきます

わかりやすく言えば思想の伝達であり、穿った見方をすれば洗脳に近い部分があります

なので、教育を受けるには金が必要だという思想と同様に、教育機会は平等であるべきという思想も、どのようにして広めるかというところには大差がありません

それでも、大義として感じられるかどうか、というのは機会均等の方だと思えるので、それが支持されたのだと言えるのではないでしょうか

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

日本でも高校無償化の話で盛り上がっていて、実際には無償でもなんでもなく、単に授業料の部分だけが税金負担となっています

頭の回る経営者なら「無償化になる以外の部分で金を回収する」というのはデフォのようなもので、入学金を跳ね上げたり、税金投入のギリギリまで授業料を引き上げると思います

そして、各種様々な名目を使って、結局は今まで以上の利益を上げることになるでしょう

 

映画では、そう言った教育ビジネスに待ったをかける内容になっていて、その大義は「最終的に国家の役に立つ人材を収入や格差で野晒しにしても良いのか」というところにあります

底辺層が教育を受けて裕福な家庭へと変わると、自ずと教育ビジネスも市場が大きくなりますが、映画ではそのあたりのことはふれていません

あくまでも富裕層から繰り返し利益を享受しようとしていて、全体的な国力を上げようという思想などはハナからないように描かれていました

 

それに対して、バーラは全ての人間の可能性を信じ、その中から国に貢献する人物を増やそうという思惑がありました

そのためには教育ビジネスですら利用するという方針で、それを教育ビジネス側のエゴを利用して限りなく少ない資本で行おうと考えていました

この発想は実に教育ビジネス的であり、他人のお金を利用して最大限の目的を有するという方向性に向かっていきます

なので、バーラが本気で教育ビジネスを行えば、ティルパティよりも数段上のレベルの展開を見せていくでしょう

 

映画では、貧困層にも教育をという表面的な部分がクローズアップされがちではありますが、実際には教育ビジネスを利用して教育改革を行うという大掛かりなものになっていました

そうしたものはやがて国民の信頼を受けることになり、教育ビジネスを行なって富裕層から資本を引っ張りつつ、そのお金で無償化を実現していることになります

そう考えると、日本の高校無償化というもののカラクリというものは実に稚拙なものなんだなあと笑えてきますね

 


■教育に必要なもの

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■思想拡大に使われる教育の真髄

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/102287/review/05015071/

 

公式HP:

https://spaceboxjapan.jp/balasensei/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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