■映画鑑賞まとめ■

 

10月、第1週(2025.10.1.~2025.10.5)

 


■君の声を聴かせて

 

■オススメ度

 

手話の登場する映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.10.1(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

原題:청설(聴説)、英題:Hear Me: Our Summer(聴かせて:私たちの夏)

情報:2024年、韓国、109分、G

ジャンル:耳が聞こえない女性に恋をした青年を描いた恋愛映画

 

監督&脚本:チョ・ソンホ

原作:チェン・ファンファン『聴説(Hear Me、2007年)』

 

キャスト:

ホン・ギョン/홍경(イ・ヨンジュン/이용준:哲学科を卒業した無職、家業手伝い)

 

ノ・ユンソ/노윤서(ソ・ヨルム/서여름:ガウルの姉、国際手話で妹を支える)

キム・ミンジュ/김민주(ソ・ガウル/서가을:ヨルムの妹、水泳選手)

 

ヒョン・ビョンシク/현봉식(インチョル/인철:ヨンジュンの父)

チョン・ヘヨン/정혜영(ミジョン/미정:ヨンジュンの母、弁当屋さん)

 

チョン・ヨンジュ/정용주(チョ・ジェジン/조재진:ヨンジュンの友人、バイク屋)

 

アン・ミニョン/안민영(ヒジュ/희주:ヨルムとガウルの母)

コ・ギョンマン/고경만(ギボン/기봉:ヨルムとガウルの父)

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル

 

ロケ地:

韓国:ソウル

 

■簡単なあらすじ

 

大学の哲学科を卒業したヨンジュンは、やりたいことが見つからないまま無駄に時間を過ごしていた

母ミジョンは家業を手伝えと言い、半ば強引に彼のバイクに宅配用のボックスを取り付けていた

父インチョルは「言うことを聞け」とばかりに目配せをして、ヨンジュンは仕方なく指定された配達先へと向かった

 

そこは新しくできた市民プールで、そこで練習をしている水泳選手に届けるものだった

廊下にいた聾唖の少年に場所を教えてもらったヨンジュンは、プールサイドに出てあたりを眺めた

そこには、選手をサポートする女性がいて、ヨンジュンは彼女に一目惚れをしてしまった

 

それからヨンジュンは、練習が終わったのを見計らってから、彼女がサポートしていた選手に声を掛ける

彼女は聾唖の水泳選手ガウルで、お目当ての女の子は彼女の姉ヨルムだった

ヨンジュンは勢いに任せて「電話番号を教えてほしい」と伝えるものの、ガウルは「自分で聞いて」と突き放した

 

その後、街角で偶然ヨルムを見かけたヨンジュンは、チャンスとばかりに彼女の壊れたバイクの修理を買って出る

親友のジュジンに特急で修理を頼み込んだヨンジュンは、口実をつけて彼女を食事に誘う

2人は友だちから始めて距離を縮めていくものの、ヨルムは妹の大会のことで頭が一杯だったのである

 

テーマ:人の夢を自分の夢にする功罪

裏テーマ:自分の人生を生きる意味

 

■ひとこと感想

 

ネタバレはない方が良い作品ですが、これには賛否両論あると思います

それは、ミステリーに聴覚障がいを使っていると言う点で、悪い意味では使用していないけど、聴覚障がいのある人への配慮があるのかは微妙に思えるからなのですね

個人的には、そこが引っかかりになっていて、手放しで感動できるかというと微妙に思えました

 

映画は、とあるきっかけから初恋が始まり、彼女が手話を使っていたことで、必然的にヨンジュンも手話を使って会話をすることになりました

リメイク元は観たことがないと思うのですが、中盤あたりでミステリー要素になっている部分に察しがつくようになっていました

それは、ヨルムが常にガウルを誘導しているので、その関係性というものを深読みできてしまうからでしょう

 

物語としては、聾唖の苦悩というよりは、「他人が自分の夢に寄りかかることの苦しさ」というものを描いていて、これは他のケースでもあり得る関係性であると思います

近しい人の過剰な応援というものはより強いプレッシャーになるもので、姉妹の母がいうように「助けを求めたら手を差し伸べてくれたら良い」というところに尽きると言えます

映画ではキツい言い回しにはなりませんが、聾唖の人を手助けすることで、自然と上から目線で「自分がいなくては」と思い込んでいるように見えてしまいます

 

助かることもあると思いますが、できることは自分でするというのは大事で、それでもSOSを感じられるセンサーは必要だと思います

「やってもらって当たり前」と思っている人を見て、一番傷つくのは同じ境遇の人であり、そこで生まれている無益な主従関係のようなものは、見た目と本質が真逆になっているという怖さがあるように思えますね

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】君の声を聴かせて【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103961/review/05635838/

 

公式HP:

https://kiminokoe.jp/


■ブラックバッグ

 

■オススメ度

 

会話劇が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.10.2(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

原題:Black Bag(違法捜査、流用された費用)

情報:2025年、アメリカ、94分、G

ジャンル:NCSCの内部スパイを炙り出す様子を描いたミステリー映画

 

監督:スティーヴン・ソダーバーグ

脚本:デヴィッド・コープ

 

キャスト:

マイケル・ファスベンダー/Michael Fassbender(ジョージ・ウッドハウス/George Woodhouse:イギリス国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)のエージェント、ミーチャムより内部スパイ捜索を命じられる)

 

グスタフ・スカルスガルド/Gustaf Skarsgård(フィリップ・ミーチャム/Philip Meacham:ジョージの上司)

カエ・アレキサンダー/Kae Alexander(アナ・クー/Anna Ko:フィリップのパートナー)

 

ケイト・ブランシェット/Cate Blanchett(キャスリン・セント・ジーン/Kathryn St. Jean:ジョージの妻、諜報員、信号運用部長)

ピアース・ブロスナン/Pierce Brosnan(アーサー・スティーグリッツ/Arthur Stieglitz:キャスリンの上司)

 

トム・バーク/Tom Burke(フレディ・スモールス/Freddie Smalls:ケースオフィサー、クラリサの彼氏)

マリサ・アベラ/Marisa Abela(クラリサ・ドゥボース/Clarissa Dubose:衛星画像専門家、データ抽出係)

 

レゲ=ジャン・ペイジ/Regé-Jean Page(ジミー/ジェームズ・ストークス/Col. James Stokes:防諜担当の諜報員)

ナオミ・ハリス/Naomie Harris(ゾーイ・ヴォーン医師/Dr. Zoe Vaughan:ジェームズの彼女、精神科医、局内カウンセラー)

 

Ambika Mod(アンジェラ・チャイルズ/Angela Childs:NCSCの下級諜報員、アーサーの部下)

 

Orli Shuka(アンドレイ・クリコフ/Andrei Kulikov:ロシアの反体制派の活動家)

Daniel Dow(ヴァディム・パプリチェク/Vadim Pavlichuk:反体制派のロシア人将軍)

 

■映画の舞台

 

イギリス:ロンドン

 

ロケ地:

イギリス:ロンドン

 

イギリス:バッキンガムシェア

シャーデルス湖/Shardeloes Lake

https://maps.app.goo.gl/y63afphwcdYDb2Az6?g_st=ic

 

スイス:チューリッヒ

Hotel Storchen

https://maps.app.goo.gl/coUSi2FPEUL6cNzc6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

イギリスの諜報機関NCSCに所属するジョージ・ウッドハウスは、上司のフィリップ・ミーチャムから「ある依頼」を受けることになった

それは、NCSCが開発した「セヴェルス」というマルウェアが盗み出されたというもので、内部に裏切り者がいる、というものだった

ミーチャムは容疑者5人をリストアップし、その中にはジョージの妻・キャスリンの名前もあった

 

ジョージは彼らを知るために食事会を開き、ケースオフィサーのフレディ・スモールスとその恋人の衛星担当のクラリサ、防諜担当のジェームズ・ストークスと彼の恋人でメンバーのセラピストでもあるゾーイを招くことになった

得意の料理を振る舞うものの、呼ばれた面々は普通の食事会ではないことを見抜いていた

そこでジョージは「ゲームをしよう」と言って、「右隣の人物の誓いを立てる」というゲームを始めてしまう

 

1人ずつ右隣に座る人物の誓いを立てていく中、クラリサはフレディに対して「彼女と会わないこと」という誓いを立てた

それはフレディが誰かと不貞行為を行なっていることを示唆し、彼はそれを全力で否定する

だが、ジョージはフレディがとあるホテルをお気に入りにしていることをバラし、クラリサは激情して、テーブルナイフを彼の腕に刺してしまった

 

ジョージは妻にも何かあると感じていて、自宅に捨てられていた映画チケットに嫌疑を持ち、同じ映画を観ようと提案する

彼女がそれを初めて観ているのかを確認していたが、有力な何かが見つかることはなかった

そんな折、ジョージに命令を下したミーチャムが死亡したという知らせが入るのである

 

テーマ:多重の罠

裏テーマ:嘘と感情

 

■ひとこと感想

 

なんだかよくわからないというレビューは多い作品で、楽しめたのは「ミステリーよりも心理サスペンスだと思って鑑賞した人」のように思います

劇中で起こっていることは「メルトダウンを起こせるマルウェアの入ったデバイス」が盗まれたために、その犯人を探すという内容なのですが、その犯人探しはほぼ会話劇という辛い状況になっていました

前半と後半で同じテーブルに着くのですが、前半は探り、後半は暴露となっていて、嫌疑のあるメンバーの前で犯人を追い詰めるという内容になっていました

 

ミステリー部分はそこまで複雑ではありませんが、とにかくわかりにくい暴露の仕方をしていると思います

彼らに色恋沙汰の話を振っては動揺させるというアプローチをするのですが、それによって「関わっていたかどうか」を見抜くという流れになっていました

そんな中で、この一連の事件には「二つの思惑がある」と看過したジョージが、犯人の思惑を逆手に取っていく様子が描かれていきます

 

映画のタイトルは「Black Bag」ですが、これには二つの意味があります

ひとつめは「不正な捜査」という意味で、もうひとつは「流用された資金」というものでした

首謀者の策略を逆手に取ることで、2番目の意味がラストで明かされるのですが、それに気づける人がどれだけいるのかなあと思ってしまいます

ひとつめの意味については映画内でセリフとして登場していましたが、ふたつめは難易度が高めのように感じました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ブラックバッグ【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103599/review/05639008/

 

公式HP:

https://www.universalpictures.jp/micro/black_bag


■ワン・バトル・アフター・アナザー

 

■オススメ度

 

PTAの作品が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.10.4(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

原題:One Battle After Another(戦闘につぐ戦闘)

情報:2025年、アメリカ、162分、G

ジャンル:革命家と警察隊の諍いを描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:ポール・トーマス・アンダーソン

原作:トマス・ピンチョン『Vineland(ヴァインランド)』

 

キャスト:

レオナルド・ディカプリオ/Leonardo DiCaprio(ボブ・ファーガソン/Bob:極左革命グループ「フレンチ75」のメンバー、元はパット・ゲットー)

 

テヤナ・テイラー/Teyana Taylor(ペルフィディア・ビバリーヒルズ/Perfidia:ボブの相棒、「フレンチ75」のメンバー)

 

チェイス・インフィニティ/Chase Infiniti(ウィラ/Willa:ペリフィディアの娘、シャーリーンの若年期)

 

ショーン・ペン/Sean Penn(スティーヴン・J・ロックジョー/Col. Steven J. Lockjaw:警部→警視、移民収容所の管理者)

 

ベニチオ・デル・トロ/Benicio Del Toro(セルヒオ・セント・カルロス先生/Sensei Sergio St. Carlos:ウィラの空手の先生、「ニンジャ・スクール」の師範)

 

【The French 75(フレンチ75)】

レジーナ・ホール/Regina Hall(デアンドラ/Deandra:「フレンチ75」のメンバー、ウィラを高校から救助、コードネーム「レディシャンパン」)

ウッド・ハリス/Wood Harris(ラレド/Laredo:「フレンチ75」のメンバー、移民勾留センター時のリーダー)

アラナ・ハイム/Alana Haim(メイ・ウェスト/Mae West:「フレンチ75」のメンバー、裁判所の管理棟の爆破)

シェイナ・マクヘイル/Shayna McHayle(ジャングルプッシー/Junglepussy:「フレンチ75」のメンバー、銀行襲撃時のリーダー)

Paul Grimstad(ハワード・サマーヴィル/Sommerville:ボブの同志、「フレンチ75」のメンバー、スキャナーを開発、通称「ビリーG」)

Dijon Duenas(タレーランTalleyrand:「フレンチ75」のメンバー、メイ・ウェストの恋人で逃げ切る男)

 

Dan Chariton(ジョシュ/Comrade Josh:パスワードを要求する同志)

 

【ペリフィディアの家族】

Starletta DuPois(ミニー/Gramma Minnie:ペルフィディアの祖母)

Vanessa Ganter(サンドレア/Momma Sandrae:ペルフィディアの母、ウィラの育ての親)

 

Otillia Gupta(シャーリーン/Charlene:ペルフィディアの娘の幼児期、のちにウィラ・ファーガソンとなる女の子)

   (幼児期:Nia Leon

 

【賞金稼ぎ】

Eric Schweig(アバンティ/Avanti:先住民の賞金稼ぎ)

 

【Christmas Adventures  Club(クリスマスの冒険者)】

トニー・ゴールドウィン/Tony Goldwyn(ヴァージル・スモークストーン/Virgil Throckmortonc:「CAC」のメンバー)

D.W. Moffett(ビル・ディスモンド/Bill Desmond:「CAC」のメンバー)

James Downey(サンディ・アーバイン/Sandy Irvine:「CAC」のメンバー)

Kevin Tighe(ロイ・モア/Roy More:「CAC」のメンバー)

Patricia Ridgely Storm(アリス・モア/Alice More:ロイの妻)

 

John Hoogenakker(ティム・スミス/Tim Smith:「CAC」のメンバー、「きれいに」と依頼される刺客)

 

【Baktar High School DANCE(バクタン高校)】

Carlos McFarland(ブルートゥ/Bluto:ロブに絡まれるウィラの友人)

Colton Gantt(ボボ/Bobo:自白するウィラの友人)

Elisabeth Pease(リリ/RiRi:ウィラの友人)

Autumn Crosswhite(オータム/Autumn:ウィラの友人)

 

【移民の隠れ家】

Sandra Iturbe(レイナ/Reina:センセイの妻?)

Marisela Borjas Ramirez(マリセラ/Marisela:センセイの仲間)

 

【Skateboaders(スケートーボーダー)】

Gilberto Martinez Jr.(ビージー/BeeGee:センセイの同志)

Luis Trejo(ルイス/Luis:センセイの同志)

Julian Corral(ジュリアン/Julian:センセイの同志)

Elijah Joseph Sambrano(ラティノ・ハート/Latino Heat:センセイの同志)

 

【Sisters of the Brave Beaver(勇敢なビーバー修道院)】

April Grace(シスター・ロシェル/Sister Rochelle:修道院長)

Sherron Gassoway(シスター・ヴォックス/Sister Vox:修道女)

Pearl Minnie Anderson(シスター・ココ/Sister Coco:修道女)

 

【その他】

Joe Silva(ジョー軍曹/Sgt. Joe:ロックジョーの部下)

Jeremy Ekalo(スキナー/Lt Skinner:報告する警部補)

Bryan Pickens(ビリー・トージャム/Billy Toejam:バクタン高校捜索の特別捜査官)

James Raterman(ダンバース/Danvers:生徒を尋問する捜査官)

 

ジェナ・マローン/Jena Malone(挨拶の声/Greeting Code)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:カリフォルニア

 

バクタン・クロス

 

ロケ地:

アメリカ:カリフォルニア州

ユーリカ/Eureka

https://maps.app.goo.gl/EgBae518RTAFGg2v9?g_st=ic

 

サクラメント/Sacramento

https://maps.app.goo.gl/5yNNcNfetDEdXxjc7?g_st=ic

 

トレーシー/Tracy

https://maps.app.goo.gl/wDmTWBCeqR7k36QR6?g_st=ic

 

ストックトン/Stockton

https://maps.app.goo.gl/TMCjaKt5ZYZrWzuw6?g_st=ic

 

ボレゴ・スプリングス/Borrego Springs

https://maps.app.goo.gl/BvwYFUfy5Tq8NGd17?g_st=ic

 

ウォルターズ・キャンプ/Walted‘s Camp

https://maps.app.goo.gl/jPPxwVVudZvLAVTv7?g_st=ic

 

ロンポク/Lompoc

https://maps.app.goo.gl/DhX4g4fDo5Gomyjj8?g_st=ic

 

サンディエゴ/San Di Ego

https://maps.app.goo.gl/uXo9eedhVphPaY626?g_st=ic

 

アメリカ:テキサス州

エル・パソ/El Paso

https://maps.app.goo.gl/Hg8NYjzrcFPF8p24A?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

反政府組織の「フレンチ75」に所属するパットは、仲間たちとともに移民収容所や銀行襲撃などを繰り返していた

移民収容所では、相棒のペルフィディアが指揮官のロックジョーを辱めるなどの行為を行なっていたが、それが警察組織を本気にさせてしまった

 

ペルフィディアとパットは交際を深め、ようやく子どもを授かることになったが、家庭的な生活を夢見るパットと革命に命を燃やすペルフィディアは意見を違えてしまう

結局、ペルフィディアはパットの元を離れるものの、その先でロックジョーの一味に捕まってしまった

ロックジョーは「証人保護プログラム」を彼女に提示し、ペルフィディアは「フレンチ75」の仲間の情報提供をしてしまう

 

パットたちは危険を察知して逃亡し、娘とともに新しい名前を手に入れて暮らすことになった

パットはボブとして生き、娘はシャーリーンからウィラと言う名前になる

そして16年の歳月が過ぎていった

 

ロックジョーたちの追撃は止んだかに見えたある日、突然、ウィラの高校に軍隊がやってきた

ロックジョーは白人優勢主義の「クリスマスの冒険隊クラブ」への加入を目論んでいて、そのためには「黒人との間に生まれた子ども」のことを確かめなければなら勝ったのである

 

テーマ:親子の絆

裏テーマ:戦いの終わらせ方

 

■ひとこと感想

 

162分と長めの作品で、舞台は分かりますが時代設定がわかりにくい作品でしたね

冒頭では移民の勾留所を襲う主人公たちが描かれ、そこでペルフィディアの因縁が生まれることになりました

革命のために生きている女と、彼女を慕う男と言う関係性のようで、収容所を制圧する手慣れた行動から、かなり組織的に成熟しているように思えました

 

映画では、ペルフィディアに娘が生まれて、そこからパットとの関係が激変してしまう様子が描かれます

子育てに没頭するパットとは対象的に、娘への嫉妬で危険な仕事に向かっていく

そして遂には袂を分つことになり、ペルフィディアは銀行襲撃の際の殺人にて捕まってしまいました

 

物語は、別離から16年後に本編に入る流れになっていて、成長したシャーリーンことウィラとの日常が描かれ、そんな彼らの元に再びロックジョーが現れることになりました

ロックジョーが何を探しているのかがミステリーになっていますが、それを排除しようとする理由も単純なものになっていました

 

いまだにあんな社交クラブのようなものがあるのかはわかりませんが、身の潔白を証明するためとは言え、多くの人を動かし、多くの命を犠牲にしたことになります

いわゆる上級国民的な存在になりたかったのでしょうが、それらは少しの不純物も見逃さないと言うテイストで生きていました

上級は人類浄化計画のようなものを考えていて、そのために「まずは移民から」と言うスタンスで粛清を行なっていました

移民を解放する革命軍の排除によって表彰されるロックジョーは、さらにその先を目指すのですが、コンプレックスの塊だったのかな、と思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ワン・バトル・アフター・アナザー【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104106/review/05642561/

 

公式HP:

https://wwws.warnerbros.co.jp/onebattlemovie/index.html


■火喰鳥を、喰う

 

■オススメ度

 

トンデモ系ホラー&ミステリーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.10.4(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、108分、G

ジャンル:親族の従軍手帖の影響で不可思議な現象に苛まれる親族を描いたファンタジー系ホラー&ミステリー映画

 

監督:本木克英

脚本:林民夫

原作:原浩『火喰鳥を、喰う』

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キャスト:

水上恒司(久喜雄司:長野学院大学の助教授)

山下美月(久喜夕里子:雄司の妻、高校時代の天文学部の先輩)

 

森田望智(与沢一香:「信州タイムス」の記者)

カトウシンスケ(玄田誠:従軍手帖を受け取ったカメラマン)

 

吉澤健(久喜保:雄司の祖父)

小野塚勇人(久喜貞一:保の兄、太平洋戦争にてニューギニア島で戦死、日記の持ち主)

麻生祐未(久喜伸子:雄司の母)

 

豊田裕大(瀧田亮:夕里子の弟、大学生)

 

千原ゆら(久喜千弥子:墓場を見ている少女)

   (成人期:佐伯日菜子

 

山野史人(藤村栄:ニューギニアから生還した貞一の部下、軍曹)

平田敦子(藤村ゆき:栄の娘)

 

宮舘涼太(北斗総一郎:夕里子の大学時代の後輩、超常現象専門家)

 

■映画の舞台

 

長野県:信州松本

 

ロケ地:

長野県:松本市

松本歯科大学病院

https://maps.app.goo.gl/mjU4DaJwwMaPRTsM6?g_st=ic

 

セラミカ松本

https://maps.app.goo.gl/ujRbkg3oDBPz4ebM7?g_st=ic

 

ノセメガネ

https://maps.app.goo.gl/AWPKTvQMPEUAoL796?g_st=ic

 

ホテル飯田屋

https://maps.app.goo.gl/1BY9sgD9xEEFNwwr5?g_st=ic

 

長野県:安曇野市

大庄屋 山口家

https://maps.app.goo.gl/xYqXCTmU4PkqMEVt9?g_st=ic

 

麦工房 かかし

https://maps.app.goo.gl/CX4Wzgn5nUkA7Rv18?g_st=ic

 

東京都:府中市

五藤光学研究所

https://maps.app.goo.gl/8Kjov2RhLTxSavc47?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

信州の松本に住んでいる大学助教授の久喜雄司は、高校時代に知り合った妻・夕里子と共に幸せな生活を送っていた

夕里子は東京から松本に来て、雄司の母・伸子ともすっかり打ち解けていた

 

ある日のこと、先祖を祀る墓にいたずらされる事件が起き、同時に祖父・保の兄・貞市の「従軍手帖」が見つかったという知らせが入った

墓のいたずらは貞市の名前の部分だけがノミか何かで削り取られていて、村中の協力を得て犯人探しをすることになった

その墓場には、謎の少女も雄司たちの様子を見ていて、彼女はそっと「内緒」というジェスターをしたのちに消えてしまった

 

手帖はパプアニューギニアに取材に行ったカメラマンの玄田が現地民から渡されたというもので、信州タイムズの与沢とともに雄司の家で渡されることになった

そこには偶然、夕里子の弟・亮も居合わせることになったのだが、一通りの説明の後、亮は突然手帳に何かを書き始めてしまう

それは「手帖の内容に即したもの」であり、その手帖には「ヒクイドリ タベタイ」という妙な言葉が記されていた

そして、亮は「ヒクイドリ タベタ ビミナリ」という言葉を新しいページに書いてしまったのである

それからというもの、彼らの周りで奇妙なことが起き始めるのである

 

テーマ:執着の激突

裏テーマ:現実を喰うことの意味

 

■ひとこと感想

 

ジャンルがよくわからないまま、戦争映画なのかなと思って見ていました

ヒクイドリという鳥が実際にいるようですが、その鳥を食べたらおかしなことになった。みたいな展開になるのかと思っていました

ホラーというよりはファンタジーに近く、犯人の思惑を論理的に説明できているようでできていないように思えます

 

映画は、ざっくりいうと「三角関係のもつれ」のような感じで、夕里子を巡って雄司と北斗が対決するという内容でしたね

その奪い合いの方法が呪術的な感じになっているのですが、超常的にも見えるし、それを利用したある種の論理があるように思えます

犯人の狙いは「籠り」と定義する人間の執着を利用するというもので、戦地で生き延びようとする「最大の籠り」というものは物凄い力があると言えます

 

元々霊感のようなものを持っている人間が「手帖に込められた籠り」を感じているのですが、それらしく植え付けることに成功しているように思います

犯人の論理と真逆のところにいる化学専攻の雄司という立ち位置があるのですが、彼自身が「答えのないものに興味がある」という根幹があって、犯人はそれを見破って利用したのだと言えます

全体的には心理ゲームの範疇となっていて、それを装飾するオカルトに論理を持ち込んでいる、という構成なのですが、何を見せられているのかわからないという感想も理解できるものでしたね

 

↓詳しいレビューはこちらから

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103544/review/05647132/

 

公式HP:

https://gaga.ne.jp/hikuidori/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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