■ANORAアノーラ
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■オススメ度
素直になれない主人公が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.3.6(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Anora
情報:2024年、アメリカ、139分、R18+
ジャンル:金持ちに翻弄される女性を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:ショーン・ベイカー
キャスト:
マイキー・マディソン/Mikey Madison(アノーラ・ミケエヴァ/アニ/Ani:ブルックリンの「ヘッド・クォーターズ」のストリップダンサー、23歳)
マーク・エイデルシュテイン/Mark Eydelshteyn(ヴァーニャ/イヴァン・ザハロワ/Ivan:店を利用するロシア人の青年)
Darya Ekamasova(ガリーナ・ザハロワ/Galina Zakharov:イヴァンの母)
Aleksey Serebryakov(ニコライ・ザハロワ/Nikolai Zakharov:イヴァンの父)
カレン・カラグリアン/Karren Karagulian(トロス/Toros:アルメリア人の司祭、ニコライの部下)
Lana Svidonovich(トロスの妻)
ヴァチェ・トヴマシアンVache Tovmasyan(ガルニク/Garnik:トロスの弟)
ユーリー・ボリソフ/Yura Borisov(イゴール/Igor:トロスが送り込む刺客)
Luna Sofía Miranda(ルル/Lulu:アノーラの友人、ストリップダンサー)
Lindsey Normington(ダイアモンド/Diamond:アノーラと客を奪い合うストリップダンサー)
Emily Weider(ニッキ/Nikki:ストリップダンサー)
Sophia Carnabuci(ジェニー/Jenny:ストリップダンサー)
Morgan Charlton(サニー/Sunny:ストリップダンサー)
Vincent Radwinsky(ジミー/Jimmy:「ヘッド・クォーターズ」のオーナー)
Brittney Rodriguez(ドーン/Dawn:「ヘッド・クォーターズ」のマネージャー)
Billy O’Brien(ビリー/Billy:「キャンディショップ」の店長)
Anton Bitter(トム/Tom:ヴァーニャの友人、「キャンディショップ」の店員)
Ivy Wolk(クリスタル/Crystal:ヴァーニャの友人、「キャンディショップ」の店員)
Maria Tichinskaya(ダーシャ/Dasha:ヴァーニャの友人)
Zoë Vnak(レイチェル/Rachel:ヴァーニャの友人)
Vlad Mamai(アレックス/Aleks:ヴァーニャの友人、「タティアナ・グリル」の厨房)
Mariana Orozco Arango(パール/Pearl:ヴァーニャの友人)
Ella Rubin(ヴェラ/Vera:アノーラの姉)
Nazar Khamis(ヴラド/Vlad:ヴェラの彼氏)
Artyom Trubnikov(マイケル・シャーノフ/Michael Sharnov:離婚調停の弁護士)
Michael Sergio(ニューヨークの判事)
Paul Weissman(ニック/Nick:アニーの客)
Marija Mauer(クリスタル/Crystal:?)
Abigail Kathryn Wilson(アビゲイル/Abigail:?)
Ross Brodar(ザハロワ邸の門番)
Charles Jang(「Vegas Hotel」のマネージャー)
Masha Zhak(タティアナ・グリルの接客係)
Sebastian Conelli(レッカー車の運転手)
Irina Finley(バーテンダー)
Charlton Lamar(法廷警備員)
Mickey O’Hagan(ラスベガスの離婚手続きの事務員)
Fred Berman(Lap Danceの男)
Bob Leszczak(バーの客)
■映画の舞台
アメリカ:ニューヨーク
マンハッタン
ロケ地:
アメリカ:ニューヨーク州
ニューヨーク
アメリカ:ネバダ州
ラスベガス
■簡単なあらすじ
ブルックリンのブライトンビーチに住んでいるストリップダンサーのアニーは、ヘッド・クォーターズの中で頭角を表している人物だった
ある日、ロシア人の青年イヴァンが店に来て、マネージャーのジミーは困り果ててアニーを接客させることになった
彼女は話せないが理解できると言い、二人はロシア語と英語を混ぜながらコミュニケーションを取って行った
アニーのペースにハマったイヴァンはプライベートルームに行く事になり、情事に耽る事になった
アニーのことを気に入ったイヴァンは、外で会えないかと言い、彼の豪邸に友人のダンサー・ルルとともに向かう事になった
そこは思っていた以上の豪邸で、二人はテンションを上げまくる
そして、激しいセックスをしたのちに、専属にならないかと持ちかけられた
とりあえず、1週間を1万5千ドルという契約を交わし、イヴァンの友人たちと一緒にラスベガスに繰り出した
そして、その最終日に、結婚をしようかという話になってしまう
アニーは冗談だと思っていたが、イヴァンはアメリカ人になりたいという願望があって、彼女と結婚すればなれると思っていた
そして、その勢いのまま、ラスベガスで入籍してしまった
だが、その行動は、ロシアにいる両親を激怒させ、イヴァンのお目付け役のトロスは弟のガルニクと臨時で雇った仕事人イゴールを派遣する
そして、トロスもそこに加わって、大騒動が巻き起こってしまう
ロシアからも両親が来ることになり、イヴァンはアニーを置いて、どこかに逃げてしまうのである
テーマ:欠乏を埋めるもの
裏テーマ:本当に欲しかったもの
■ひとこと感想
アカデミー賞を獲るとは思いませんでしたが、この内容なら獲っちゃうかなとも思いました
『ブルータリスト』の方がアカデミーの好みのようにも思えますが、メッセージ性が強いのは本作のように思います
もっとも、映画の方向性が真逆なので、どっちの映画が好みなのか、というところがフォーカスされたのかもしれません
映画は、ストリップダンサー(本番あり)のアニーがロシア人富豪の御曹司と専属契約を結ぶというもので、アニーとイヴァンの本心が隠されたまま突き進んでいきます
派手に遊ぶけど、アニーはどこか違う世界だと感じているし、イヴァン自身も人生のカウントダウンに向けた最後の馬鹿騒ぎをしているようにも思えます
前半は、とにかく若者の悪ノリだけを見せつけられるという感じで、音楽もやかましいし、エロいシーンはこれでもかと見せつけてきます
本作の醍醐味は、やはりラストシーンなのですが、ネタバレを書いても伝わりづらいように思います
なので、全編を通じて、アニーとイヴァンの素の表情を追っていくと、彼らが欲しいものを手に入れたはずなのに浮かない理由というものが見えてきます
そして、イヴァンの代弁者となるアニーが抱えているもの、というのが最後にわかる仕組みになっていました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作は、全く立場の違う男女が自分を埋めてくれるものを求めるというもので、イヴァンの欲求は母親から逃れたいというものでした
両親に捕まってからもアニーはイヴァンの意志を確認しますが、母ガリーナは事ある毎に口を挟んできます
この伏線になるのがイヴァンのゲームを邪魔するアニーで、その姿は幼少期の頃の母親との関係を想起させていたのだと考えられます
アニーに関しては、愛情が欲しかったのですが、それは愛のないセックスを繰り返してきた故の反動のように思えます
ラストでは、イゴールの優しさにふれたアニーがお返しをするのですが、彼はその行為を拒みます
その後、イゴールは彼女をしっかりと抱きしめるのですが、イヴァンとの関係ではあのような抱擁というものはなかったように思います
イゴールはアニーの本質を知っていて、それゆえにサポートをしていくのですが、アニーは全く気づいていないばかりか罵詈雑言ばかりを浴びせていました
そう言ったことの積み重ねがあって、イゴールが持っている寛容さというものに気づいていくことになります
彼女は動くことで愛情を確かめようとしますが、本当の愛情とは、肩に抱くのでもなく、後ろから抱きしめることでもなく、真正面から受け止めてあげることなのではないでしょうか
■接する部分の重要性
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■肌で感じる愛情の正体
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101587/review/04847959/
公式HP: