■あの時代に監督がいたら、という「もしも」が混じったバーチャル体験映画だったのかもしれません
■オススメ度
サイレントからトーキーにかけての映画界に興味のある人(★★★)
はちゃめちゃな映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.2.10(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Babylon
情報:2023年、アメリカ、189分、R15+
ジャンル:トーキー映画黎明期に生きた人々を描いた映画制作群像劇
監督&脚本:デイミアン・チャゼル
キャスト:
【ジャック関連】
ブラッド・ピット/Brad Pitt(ジャック・コンラッド:サイレント映画のスター俳優)
オリヴィア・ワイルド/Olivia Wilde(イナ・コンラッド:ジャックの元妻)
Karolina Szymczak(オルガ・プティ:ジャックの2番目の妻)
キャサリン・ウォーターストーン/Katherine Waterston(エステル:ジャックの三人目の妻、舞台女優)
Taylor Hill(レベッカ:ジャックの新しい恋人)
【ネリー関連】
マーゴット・ロビー/Margot Robbie(ネリー・ラロイ:怖いもの知らずの女優志望の若者)
エリック・ロバーツ/Eric Roberts(ロバート・ロイ:ネリーの父)
Vanessa Bednar(サナトリウムで療養しているネリーの母)
Katia Gomez(サナトリウムの看護師)
サマラ・ウェーヴィング/Samara Weaving(コンスタンス・ムーア:ネリーと共演するサイレント映画の女優)
【マニー関連】
ディエゴ・カルバ/Diego Calva(マニー/マヌエル・トレス:夢見るメキシコ系アメリカ人の映画アシスタント、ジャックの助手)
Karen Bethzabe(シルヴィア・トレス:マニーの妻)
Sophia Magaña(マニーの娘)
【ジャックと親密な人たち】
ジーン・スマート/Jean Smart(エリノア・セント・ジョン:ハリウッドのゴシップコラムニスト)
ルーカス・ハース/Lukas Haas(ジョージ・マン:女にだらしないジャックの友人、映画プロデューサー)
James Crittenden(ハロルド:ジャックのメイク担当)
【ジャズバンド関連】
ジョヴァン・アデポ/Jovan Adepo(シドニー・パルマー:ジャズ・トランペット奏者)
Hansford Prince(ジョー・ホリディ:シドニーが所属するジャズバンドのリーダー)
Telvin Griffin(レジー:サックス奏者)
【歌姫フェイ関連】
リー・ジュン・リー/Li Jun Li(レディ・フェイ・ジュー:「東洋のエメラルド」と評されるシンガー、サイレント映画の字幕制作)
Cici Lau(ゴー・ジュー:フェイの母)
David Lau(サムワン・ジュー:フェイの父、ランドリー経営)
【スタジオ重役関連】
マックス・ミンゲラ/Max Minghella(アーヴィング・タルバーグ/Irving Thalberg:「MGM」スタジオの重役)
フリー/Flea(ボブ・レヴィン:「キネスコープ社」のフィクサー)
ジェフ・ガーリン/Jeff Garlin(ドン・ワラック:「キネスコープ社」のボス、冒頭のパーティー会場の主)
【ヤバい奴ら】
トビー・マグワイア/Tobey Maguire(ジェームズ・マッケイ:ハリウッドを牛耳る裏のボス)
イーサン・サプリー/Ethan Suplee(ウィルソン:ジェームズ・マッケイの部下)
Walker Hare(マッケイのアシスタント)
ロリー・スコーヴェル/Rory Scovel(The Count:ドラッグを売り捌く俳優志望の男)
John Macey(The Countの仲間)
【オープンセット時代(数人はトーキーにも登場)】
オリヴィア・ハミルトン/Olivia Hamilton(ルース・アドラー:ネリーを見出す映画監督)
P・J・バーン/P. J. Byrne(マックス:大声で吠えるルース組の助監督)
スパイク・ジョーンズ/Spike Jonze(オットー・ヴォン・ストラルバーガー:ルースの映画のディレクター)
Bob Clendenin(オットーのアシスタントディレクター)
マーク・プラット/Marc Platt(映画プロデューサー)
【冒頭の象運び】
J.C. Currais(象を運ばされるトラックドライバー)
Jimmy Ortega(象使い)
【ワラック邸パーティー会場】
E.E. Bell(ウィルバー:撮影中の映画について話す映画プロデューサー)
Joe Dallesandro(チャーリー:ウィルバーの連れの写真家)
Sol Landerman(ウィルバーと話すジャックの映画の広報担当者)
Karina Fontes(ジェン:ジャックに胸元をアピールするサーバー)
フィービー・トーキン/Phoebe Tonkin(ジェーン・ソーントン:オーバードーズになって運ばれる若い女優)
トロイ・メカトーフ/Troy Metcalf(オービル・ピックウィック:ジェーンとハイになる肥満体型の俳優)
【キノスコープスタジオ】
Zack Newick(P.A.:スタジオスタッフ)
Alexandre Chen(ジェームズ・ウォン・ハウ:ルースのD.P.)
Alex Reznik(キノスコープスタジオの幹部)
James Vincent(カメラレンタル屋)
【トーキー撮影】
Sean O’Bryan(ビリー:スタジオの幹部)
Carson Higgins(ロイド:トーキー映画で音にこだわるサウンドミキサー)
Armando Cosio(ハリー:トーキー映画のスタッフ)
Frederick Koehler(ビル:D.P.、カメラ小屋で死ぬ男)
Spencer Morgan(カチンコ青年)
【トーキーの声のオーディション】
Anna Chazelle(ボビー・ハート:ウォラクの書類にサインする女優)
Lucie Hamanova(ルーペ・モラレス:スペイン訛りのある女優)
Thomas Ernst(オラフ・ルドヴィクセン:デンマークのアクセントが強い女優)
【ネリーがブチ切れる社交パーティー】
Pat Skipper(ウィリアム・ランドルフ・ハースト/William Randolph Hearst:社交界の参加者)
クロエ・ファインマン/Chloe Fineman(マリオン・デイヴィス/Marion Davies:ウィリアムの恋人、女優)
John Kerry(ジョナサン・ロスチャイルド:社交界の参加者)
Sarah Ramos(ハリエット・ロスチャイルド:ジョナサンの妻)
ジェニファー・グラント/Jennifer Grant(ミルドレッド・イェイツ:ジョークを言わせる社交界の参加者)
【その他】
Hayley Huntley(リズ:プールパーティのゲスト)
John Mariano(テレビのホスト)
Arely Vianet(ジャックと共演するスペイン語を話す女優)
Robert Beitzel(ルイス:SANTABABARAホテルに来るディレクター、レベッカの友人)
Kenajuan Bentley(マニーが撃たれるナイトクラブの指揮者)
Aurielle Simmons(マニーが訪れるNYのシアターのチケット売りの女性)
■映画の舞台
1926年〜1930年
アメリカ:カリフォルニア州ロサンゼルス
ハリウッド
アメリカ:メリーランド州
Bel Air/ベル・エア
https://maps.app.goo.gl/rTJCenpgewFWp57p8?g_st=ic
ロケ地:
アメリカ:カリフォルニア州
■簡単なあらすじ
1926年、ベル・エアにて盛大なパーティーが開かれ、そこにサプライズで象を持ち込もうという計画があった
その輸送担当に任命されたマニーは、丘の上にあるワラック邸を目指し、馬運車と車を連結させて、その場所へと向かった
そこでは映画関係者が酒池肉林の宴を繰り広げていて、世界中のドラッグが集まっていた
マニーがひと仕事終えて一服していると、そこにアポなしで突撃しようとする若い女ネリーに遭遇する
マニーは助け舟を出して彼女を中に入れると、ネリーはジャスバンドの演奏で踊り出してフロアの中央で注目を浴び始めた
そんな折、サイレント映画の大スター・ジャックが到着し、参加者の面々は彼と抱擁を交わしていく
その中にはゴシップライターのエレノアもいて、虎視眈々とネタ探しに明け暮れていた
だが、翌朝に撮影を控えていたのに、その出演女優の一人がオーバードーズでぶっ倒れてしまう
そこでジャックはネリーを指名し、明日の朝にスタジオに来るようにと仕向けた
その後、酔い潰れたジャックはマニーが介抱することとなり、それが縁でマニーはジャックの付き人をすることになったのである
テーマ:大きな何かに参加する意義
裏テーマ:時代とともに変わりゆく映画
■ひとこと感想
ブラピ&マゴビが共演するヤバい映画ということだけを仕入れて参戦
189分の長尺は流石に腰に来ましたが、緩急があってラスト付近までは耐えることができました
後半になって「ジャックのある行動」以降が意外と長くて、そう言えばこの映画の実質的な主役はマニーだったなと思い返しました
映画は、使用人だったマニーがジャックとの縁の中でチャンスをものにして、周囲の人から必要な人財であると認識されていく流れを汲みます
いわゆる「何も持っていない人が得る」という王道ものなのですが、映画は「そこから先の転落」すなわち「得て来たものを失う」というところまで描きます
そりゃあ、往復ビンタで描こうとすると189分にもなるよねというところですが、映画が群像劇っぽさがあって、主役級のキャラが多すぎるようにも思えてきます
もう少しフォーカスをしていけばブラッシュアップ可能な作品で、おそらくは120分前後でまとめることは可能だったように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画の主人公はジャックというよりはマニーで、マニーの成功と転落が基軸になっています
ジャックの役割は「サイレント時代の栄華と終焉」で、彼が落ちぶれていくごとにマニーが階段を駆け上がっていきます
ここまでの構成は良いのですが、この映画では「マニーと同じように栄華と転落に向かうネリー」を描き、さらに「シドニーとフェイの悲哀」までも細かく描写していきます
それゆえに「話があっちこっちに飛ぶ」印象があって、さらにキャストの多さに「途中からキャラの役割」がわからなくなって来ました
上のキャスト欄は公式脚本を元にして、拙い記憶を頼りに構成しましたが、さすがに100%は無理でしたね
IMDBなどを見ればわかりますが、上記以外にも「セリフや名前のあるキャラ」はたくさんいるので、「あれ? あの人いないぞ」などど詮索するのはやめてくださいね(笑)
さすがに一回観ただけではここまでが限度でしたねえ(だいぶ記憶定着力が下がって来ていますね)
■サイレントからトーキーへの移行時代
サイレント映画は「音声、音響の入っていない映画」で、1888年頃から登場しています
ルイ・ル・プランス(Louis Aime Augustin Le Prince)が生み出した『ラウンドヘイ・ガーデン・シーン(Roundhay Garden Scene)』が世界最初の映画だと言われています
この時代が長く続き、「サイレント期」と呼ばれるこの時期にモーション・ピクチャーの芸術・技術は成熟し、トーキー映画が出現するまでは栄華を誇っていました
トーキー映画が登場したいのは1900年のことで、商業的に浸透するまでに10年以上かかっていました
世界初のトーキー映画は『ジャズ・シンガー(The Jazz Singer、映画内で登場)』で、1923年4月のことでした
それまでは「映画に効果音をつける」「生演奏を重ねる」というものが主流で、『ジャズ・シンガー』では「ヴァイタフォン方式」と呼ばれる「事前に録音したもの(レコードなど)を重ねて流す」という手法が使われています
その後、「サウンド・オン・フィルム方式」に変わり、この方式が使われた最初の映画がディズニーの短編アニメーション映画『蒸気船ウィリー(Steamboat Willie)』でした
1930年に入って、トーキー映画は世界的に大流行して、アメリカではハリウッドが中心となって一大産業となっていきます
ちなみに日本初のトーキー映画は『マダムと女房』という作品で、松竹キネマが製作し、五所平之助監督がメガホンを取りました
でも、日本では「活動弁士(無声映画上映中にシーンの解説をする解説者)」による上映形態が主流だったので、トーキーに置き換わるには時間がかかったと言われています
■モデルになった人を簡単に解説
【ネリー・ラロイ】
ネリー・ラロイのモデルは「クララ・ボウ(Clara Gordon Bow)」という女優で、ニューヨーク出身、60歳でこの世を去っています
父はアルコール依存症、母親は精神疾患という環境で生まれ、売春婦まがいの生活を強いられていました
10代の時に雑誌の美人コンテストで優勝し、1922年に映画デビューのチャンスを得ますが、出演した『虹の大空(Beyond the Rainbow)』の出演シーンは全てカットされていました
同じ年に公開された『船に打ち乗り海原指して(Down to the Ships)』にて念願のデビューを果たします
クララの母は「女優は売春婦と同じ」と考えていて、クララを殺そうと考えていたというエピソードもあります
1927年、コメディ映画『あれ(It)』で健康的なお色気デパートガールを好演し、映画が大ヒットして、それ以降「It Girl』と呼ばれるようになりました
1930年代に入ってからはトーキーの波に乗れずに1933年に引退
引退後に結婚し、二児を授かり、1965年に心筋梗塞にて死去しました
【ジャック・コンラッド】
ジャック・コンラッドのモデルは「ジョン・ギルバート(John Gilbert)」で、アメリカ・ユタ州出身の俳優でした
1915年に映画デビューを果たし、1921年にフォックス・フィルムと契約、その後メトロ・ゴールデン・メイヤーに移籍をします
『ビッグ・パレード(The Big Parade)』などに抜擢され、1926年に『肉体と悪魔』で共演したグレタ・ガルボ(Greta Garbo)とは恋人関係にあって、「最高の美男美女のカップル」と呼ばれていました
トーキー映画にも出演するものの、『ハリウッド・レヴィユー(The Hollywood Revue of 1929)』に出演するものの、甲高いきいきい声が失笑を買い、人気は急降下してしまいました
その後、再起を図るもののうまくいかず、1936年にアルコール中毒後の心臓発作で柴生しています
結婚は4回で、2番目の妻レアレスト・ジョイ(Leatrice Joy)はサイレント映画の女優、3番目の妻アイナ・クレア(Ina Claire)はミュージカル女優、最後の妻ヴァージニア・ブルース(Virginia Bruce)はアメリカの女優であり歌手でもありました
【レディ・フェン・ジュー】
レディ・フェン・ジューのモデルは「アンナ・メイ・ウォン(Anna May Wong、黄柳霜)」で、中国系アメリカ人の女優でした
エキゾチックな美貌から「チャイニーズ・ヴァンプ」と呼ばれ、ヨーロッパでも活躍を見せています
ロサンゼルスのチャイナタウンで生まれ、父はクリーニング業者でした
1910年代頃に映画ブームが巻き起こり、自宅の近くで多くの撮影が行われて興味を持ったとのこと
14歳の時に『紅燈祭(The Red Lantern)』のエキストラとして出演
1924年に『バグダッドの盗賊(The Thief of Bagdad)』にて有名になります
その後も仕事のオファーが来ますが、似たような役柄ばかりで苛立ち、カリフォルニアに住んでいても「外国人」の位置付けになっていました
その後、彼女はヨーロッパに進出し、イギリス映画『ピカデリー』で成功を収めます
1930年代に入り、ヨーロッパでは戦争が激化し、ハリウッドに戻るものの、彼女の居場所はなく引退
戦後に『インパクト(Impact)』に出演し映画界に復帰したものの、1961年に出演する予定だった『フラワー・ドラム・ソング(The Flower Drum Song)』の制作段階で肝硬変の増悪、心臓発作にて急死しています
【シドニー・パルマー】
シドニー・パルマーのモデルは「ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)」と「カーティス・モスビー(Curtis J.Mosby)」とされています
ルイ・アームストロングはジャズトランペット奏者で、相性は「サッチマ」
ニューオーリンズの貧困街の出身で、少年時代にピストルを発砲し、少年院に入れられています
1923年、シカゴに移り、キング・オリヴァー(Joe “King” Oliver)の楽団に入ります
翌年にフレッチャー・ヘンダーソン(Fletcher Henderson)の楽団に移籍し、1930年代にはヨーロッパツアーも行いました
カーティス・モスビーはカンザスシティー出身のジャズドラマーで、1920年頃にカリフォルニアでレコード店を経営していました
1929年には映画『Music Hath Harms』に出演し、その中で音楽を演奏していました
その後はクラブハウスを経営するなど、多方面に活躍したとされています
【エレノア・セント・ジョン】
エレノア・セント・ジョンのモデルは4人の女性が複合したもので、「エリノア・グリン(Elinor Glyn)」「アデラ・ロジャーズ・セント・ジョンズ(Adela Rogers St. Johns)」「ルエラ・パーソンズ(Louella Parsons)」「アディソン・ドゥイット(Addison Dewitt)」たちがモデルとされています
エリノア・グリンはイギリスの小説家で、ロマンティック・フィクションのジャンルで有名になった女性小説家でした
「It」の原作者でもあり、多数の映画脚本も手掛けています
アデラ・ロジャーズ・セント・ジョンズは、アメリカのジャーナリスト、小説家、脚本家で、ハースト社の記者として報道に携わっていました
1927年に「The Long Count Fight(ジャック・デンプシーVSジーン・タニーによるボクシングの試合)」のレポートをしています
1930年に入ってからは、ワシントンD.C.に移住し、ワシントン・ヘラルド紙にて国政報道に関わるようになりました
1970年、大統領自由勲章を授与されています
ルエラ・パーソンズは、アメリカ人初の映画コラムニストで、映画でも登場する「ウィリアム・ランドルフ・ハーストの愛人であるマリオン・デイヴィス」を称賛したために、ハーストに雇われることになりました
映画の後半で社交界のシーンがありますが、あのシーンに登場しています
初めての映画コラムニストでバックボーンもあったため、一強状態で君臨していたとされています
アディソン・ドゥイットは、『イヴの総て(All About Eve)』という映画のキャラクターで、ジョージ・サンダースが演じています
キャラクターは「辛辣な演劇評論家」という役柄で、このイメージがキャラクターに反映されています
【ルース・アドラー】
ルース・アドラーのモデルは「ドロシー・エマ・アーズナー(Dorothy Emma Arzner)」で、彼女はサイレント映画の映画監督でした
当時のハリウッドでは唯一の女性監督で、20本もの作品を世に残しています
1929年の『ワイルド・パーティー(The Wild Party)』にて、クララ・ボウの初のトーキー映画を制作しています
彼女の代表作は『恋に踊る(Dance, Girl, Dance)』で,二人のショーガールの背景を描き話題となりました
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
本作は「映画愛に溢れている」という内容ではあるものの,随所に下品な演出がなされています
また、登場人物が死ぬほど多い作品で、実在の人物から着想を得たキャラもいれば、そのまま登場させていたりもします
キャスト欄を作るのが地獄で、手書きの人物相関図は今見返しても意味がわかりません
とりあえず、年代ごとに分けながら、わかりやすくカテゴライズしてみたので、なんとなく思い出せる程度には仕上がっていると思います
映画制作の裏側を描いた作品は大好きで、創作の苦悩がよくわかる内容が多く、何かが出来上がる瞬間というのはアガるものですね
本作にも映画制作のシーンはたくさんありますが、スタントなしで騎馬戦をしたり、そこで本物の槍を使用してキャストが死んだりと、結構無茶な時代だったのだなあと驚いてしまいます
映画の骨子は「マニーの成功と衰退」「ジャックの転落」「ネリーの成り上がり」「シドニーの成功」という群像劇があり、それらをすべて描こうとして、189分という異例の内容になっています
個人的には「ほとんど音楽映画だった」という感想と、「下品すぎて二度は観たくない」というものがありました
本作は映画マニア向けの内容で、ある程度サイレントとトーキーの移行時期を知らないと意味がわからないと思います
興味深かったのは「声質のオーディション」で、これまでに「観客が脳内で補完していた理想の音声」というものが俳優人生を決めてしまうという恐ろしさがありました
ちなみに、ほぼ主人公というマニーにはモデルがいないようですが、おそらくは彼が監督本人なのかなと思います
生きた時代が違うのですが、もし監督があの時代にいたらと仮定し、そこで出会ったであろう人々との交流を妄想したのかなと思いました
映画は豪華で凄いとは思いますが、下品(エロではない)なシーンをオールカットにして、後半のギャングシーンをなくせば、150分くらいになって、もっと評価が高くなったのではないかなあと思いました
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/384737/review/b029ed71-34f8-43df-a9e7-9d9b9967de27/
公式HP:
https://babylon-movie.jp/
